どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年1月10日(月)新発売、日清食品のカップメシ「カップヌードル 謎肉キムチ牛丼」の実食レビューです。
お湯かけ5分で禁断の味——。牛丼の最強トッピング “キムチ” が入った「謎肉牛丼」新登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、即席カップライスとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル 謎肉キムチ牛丼
謎肉牛丼(なぞにくぎゅうどん)とは、販売開始から “4時間26分40秒で即日完売” という異例の早さで売り切れた伝説の即席カップライス「カップヌードル 謎肉丼」の系譜に連なる変わり種で、2020年12月7日に初代「謎肉牛丼」を市場に投下。いつもの謎肉とは原材料が違う “牛謎肉” を使い「牛丼」を再現したカップメシで、翌2021年4月19日にもテコ入れなしで再販していましたが‥‥
今回の新商品「カップヌードル 謎肉キムチ牛丼」は、牛丼の最強トッピングとして人気を博す “キムチ” を搭載した「謎肉牛丼」で、パッケージの相合い傘はアレですけどw 絶対間違いなさそうな組み合わせ。いやいや牛丼には紅生姜だろ‥‥という方も多いかとは思いますが、その論争についてはさておき「謎肉丼」の歴史について、すこし振り返っておきましょう。
謎肉丼(なぞにくどん)とは、現在を遡ること2017年7月19日の午前11時30分、カップヌードルの公式Twitterアカウントが “某牛丼チェーンを彷彿とさせる丼に謎肉を大量に盛りつけたネタ画像” を添え、なんの前触れもなく「謎肉丼!発売は・・・未定!!」などと唐突にツイートし、ニュースサイトに取り上げられるほどの騒ぎになりました。しかし、それを見越してか迅速に次の行動に移った日清食品。
問題のツイートから10日後となる7月29日(肉の日)に “カップメシではない” リアルな「謎肉丼」を実現させ、同年8月31日までの期間中、神奈川県横浜市の安藤百福発明記念館「カップヌードルミュージアム 横浜」の4階「ワールド麺ロード – NOODLES BAZAAR」にて提供開始。そのリアルな「謎肉丼」は1日29食(肉食)限定だったので、一部の人しか食べられませんでした。
それを受けた日清食品は、同年10月1日から土・日・祝日のみ食べられる限定メニューとして、リアルな「謎肉丼」を横浜のカップヌードルミュージアムで再販売。とはいえ引き続き1日29食限定かつ横浜に行かなければ食べられなかったこともあり、入手までのハードルが高かったところ、満を持して現れたのが即席カップライス(カップメシ)の「カップヌードル 謎肉丼」で、2018年7月2日に新発売。
ただ、その第1弾も日清食品グループの会員制ネット通販サイト限定で、当時は1万食を用意していたのにもかかわらず、午前10時の販売開始から1.6秒に1個のペースで飛ぶように売れた結果、前述の4時間26分40秒で即日完売。そんなこんなでファンの興味を限界まで引き付けた後、同年12月3日にNB(ナショナブランド)商品の「カップヌードル 謎肉丼」を発売し、念願の一般販売が解禁されます。
2019年11月25日にも “豚肉ベース” の「謎肉丼」を発売しているのですが、2020年12月7日に “牛肉ベース” の「謎肉牛丼」が登場し、日本の国民食として確固たる地位を築いた牛丼の味を再現。メーカー希望小売価格が277円(税別)と地味に高額だったので、コストパフォーマンスに特化した商品ではなかったものの、なるほど味と香りは牛丼らしく、きちんと特徴を表現していました。
関連ページ:2020年は謎肉牛丼!? 1.6秒に1個売れた “罪深き禁断の味” カップヌードル【謎肉丼】が「牛丼」を再現!!
2021年4月19日発売の「謎肉牛丼(甘辛つゆの牛丼味)」は、2020年12月発売品と中身が同じだったので、このブログではレビューしていませんが、変わり種の「謎肉キムチ牛丼(ピリ辛キムチの旨辛牛丼味)」は初登場。カップヌードルの「謎肉祭」と差別化を図るためか、背景にあった百鬼夜行風の賑やかなイラストは廃止され、インパクトを持たせながらもスッキリとしたデザインに変わっています。
開封
今回のカップメシに別添されている小袋は “牛のうまみ しみしみ ぎゅう、どーん” と書かれた「特製つゆ」が1袋。あいかわらず悪ノリしてますけどw まずはフタの上にある小袋を取り、フタを矢印まで剥がしたら “お湯入れ前、カップを横に振ると、牛謎肉が無駄に浮かんでくるぜ!” とのアドバイスに従って、具材をライスの上に浮かび上がらせるのも重要なポイント。
1・2・3! 1・2・3! という例のCMが脳内をループする方も多いかと思いますが、それはさておき牛謎肉の数はパッと見える範囲で10個以上。この時点で醤油と玉ねぎが強めに香り、キムチのジャンクさも重なって、早くも勝ち確の雰囲気ですが、メーカー希望小売価格は前回と同じく277円(税別)と日清食品のカップライス系では最高額。
筆者の最寄りにあるコンビニやスーパーには売ってない状況だったので、日清食品グループのオンラインストアを利用したのですが、2022年1月16日現在、公式通販サイトの商品ページには “売り切れました” と表示されています。おそらく時間が経てば再入荷されると思いますけど、数年前よりカップメシの需要が高くなっているため、一部では入手困難(その逆も然り)かもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル 謎肉キムチ牛丼 製造者:日清食品株式会社 製造所:F・静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:116g(ライス86g) 商品コード:4902105947258(JAN) |
発売日:2022年01月10日(月) 実食日:2022年01月16日(日) 発売地域:全国 取得店舗:ネット通販サイト(日清食品グループ オンラインストア) 商品購入価格:299円(税込)※手数料別 希望小売価格:277円(税別) |
スタイル:即席カップライス 容器材質:紙 湯量目安:210ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(特製つゆ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】ライス(米(国産)、乳化油脂、食塩)、スープ(砂糖、豚脂、牛脂、粉末しょうゆ、でん粉、しょうゆ、小麦粉、麦芽糖、食塩、酵母エキス、たまねぎ、香味調味料、オニオンパウダー、発酵調味料、香味油)、味付牛ミンチ、はくさいキムチ / 調味料(アミノ酸等)、トレハロース、乳化剤、カラメル色素、酸味料、香料、リン酸塩(Na)、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、香辛料抽出物、炭酸Ca、くん液、フラボノイド色素、クチナシ色素、シリコーン、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
実食開始
念のため調理の前に牛謎肉とキムチを発掘してみたところ、牛謎肉の数は大小あわせて約20個前後と多く、さらにキムチの量も想像以上に多かったので、どちらかというとキムチのボリュームに驚くことになったのですがw 新たにキムチを加えながらも牛謎肉の数は前回の「謎肉牛丼」と同じくらいだったのが好印象(ただし、個体差で数は変動します)。
別添の「特製つゆ」は後入れなので、お湯を内側の線まで “ゆっくりと、まんべんなく” 注いだら、フタをして待つこと5分。給湯時に米から細かい気泡が出てくると思いますが、品質には問題ありません。ちなみに容器の側面には辛さレベルの表示があり、5段階基準で「1」となっていたので、そこまで辛味は強くない様子。
筆者の最寄りには売っていなかったと前述しましたが、コンビニだとセブンイレブンでの取り扱いが多いようなので、販売店の参考にしてください。それでは、念のため辛さレベルとコストパフォーマンスについても念頭に置きながら「ライス」「つゆ」「具材」の特徴を解説し、カップメシとしての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(116g)あたり |
カロリー:469kcal たん白質:10.7g 脂 質:11.4g 炭水化物:80.0g 食塩相当量:3.4g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
ライス
気長に調理するのがポイント
パッケージにライスの量は記載されていませんが、公式のニュースリリースには “ライス86g” と記載されていたので、カレーメシ(ライス69g)やウマーメシ(ライス75g)の標準量よりも多く、直近だと2021年12月20日に再販された不謹慎に旨い二郎インスパイア商品「立川マシマシ ウマ汁こってりマシライス」(ライス69g)よりも多めに搭載。
以前は電子レンジ加熱専用のパフライスを使用していましたが、2016年8月29日に「カレーメシ」が熱湯5分の “お湯かけ調理” にリニューアルしたことを境に電子レンジ専用のカップライスは消滅。調理に電子レンジが不要になったので、アウトドアシーンでの需要も見込めるようになったのですが、きちんと時間を守っても中心部に芯が残るなど、ごはんとしてのクオリティは落ちてしまいました。
というわけで、調理の際は “すこし長めに放置する” というのが美味しく食べるためのポイント。ただし、お湯を注いでから長時間放置すると容器の底に粉末スープが固まってしまうので、お湯を注いでから5分後、特製つゆを入れてから粉末スープを完全に溶かし、3分ほど放置するのがオススメの食べ方。ちょっと面倒ですけど、調理の際は試してみてください。
つゆ
前回よりもジャンクさ倍増
前回の「謎肉牛丼」と比較して、おそらく土台の粉末スープは大きく変えていないと思うのですが、具材のオニオン加工品が省かれたことにより、ちょっとタマネギの旨味は弱くなっています。しかし、それ以上に大きく変わっていたのが「特製つゆ」の内容で、キムチの風味と牛の旨みを効かせた濃口しょうゆベースの味付けにシフトチェンジ。
生姜の風味が強く主張してくるのは前回と共通の特徴になりますが、そこそこピリッと辛味のアクセントも明確で、雰囲気は別物。キムチの旨みは加工食品特有のジャンクなタイプだったので、リアルとはベクトルが異なるものの、それだけに本物の牛丼とは違う背徳感があり、具材を変えただけのリニューアルでないことにも好感が抱けました。
具材
キムチが効果的
前回の「謎肉牛丼」には、味付牛ミンチ(牛謎肉)とオニオン加工品を中心に、ネギもトッピングしていましたが、今回はオニオン加工品とネギを白菜キムチに置き換えた内容で、結論からいうと前回よりも好印象。キムチの酸味と辛味は控えめですが、特有の風味が全体のジャンクさを底上げし、シャキシャキとした食感のコントラストが心地よく、リズムを形成。
メインの牛謎肉は豚肉ベースの謎肉よりもサッパリとした味わいで、牛の味が目立って主張してくるわけではないものの、似ているようで差別化はバッチリ。個人的には牛謎肉よりも豚肉ベースの謎肉に魅力を感じているのですが、新たに導入されたキムチが功を奏し、得られた満足感は前回よりも上でした。
総評
たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は299.16円になるので、コストパフォーマンスに優れた商品とはいえないのですが、以前より登山家から高い評価を得ているように、アウトドアシーンでの需要と保存性を加味すると、頭ごなしにコストパフォーマンスが悪いとはいえません。
前回の「謎肉牛丼」からテイストの方向性と具材も変更しているため、新鮮味があったのも好印象。けっこう硬派にピリ辛だったので、辛い食べ物が極端に苦手な方は、念のため注意しておいたほうが安全ですけど、食欲増進効果のあるジャンクなテイストには魅力を感じました。温泉たまごやチーズ、納豆など、ちょい足しアレンジにも柔軟に対応してくれそうです【author・taka :a(大石敬之)】