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だし原料2.5倍は伊達じゃない!! 白飯必須のカップ麺【中華そば青葉】監修「濃厚2.5倍」のWスープに舌鼓

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年5月31日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「青葉 中野本店監修 中華そば 濃厚2.5倍」の実食レビューです。

Wスープの火付け役「中華そば青葉」創業25周年で “だし原料2.5倍” のカップラーメンを実現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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青葉 中野本店 中華そば 濃厚2.5倍

中華そば青葉(ちゅうかそば あおば)とは、ラーメン業界の当たり年とされる1996年(平成8年)10月に創業したラーメン店で、わずか4.5坪の小さな店(現「中野本店」)からスタート。動物系と魚介系のスープを別々の寸胴で作り合わせるダブルスープのパイオニアとして知られ、同じく1996年に創業した「麺屋武蔵」や「くじら軒」と並び “96年組” のTOP3に数えられる名店です。

2021年10月で創業25周年を迎える「青葉」

今回のカップ麺「青葉 中野本店監修 中華そば 濃厚2.5倍」は、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品と「中華そば 青葉 中野本店」の共同開発商品で、2019年7月8日に発売された「東京 青葉中野本店 中華そば ゆず唐辛子ペースト付き」対比 “だし原料を2.5倍” 使用した数量限定品。2021年10月に「青葉 中野本店」が創業25周年を迎えるため、その年数にちなみ「濃厚2.5倍Wスープ」が企画されました。

「中華そば青葉」という名前の由来は、店主・芳賀良則氏の故郷である宮城県仙台市青葉区の地名にちなみ、加えて “これから伸びゆく、繁れる” という日本的で新鮮な響きが気に入ったから。1996年10月にオープンした4.5坪の小さな店は、店主の考える「ラーメン店本来の姿」を具現化したもので、末永く愛される店になるように、また常に若々しい青葉のような存在でありたいとの願いが込められています。

店主の考える「ラーメン店本来の姿」とは、子ども時代の思い出が色濃く投影されたもので、映画を観た後に食べるのが楽しみだったという “屋台のラーメン” がルーツ。故にラーメンは大衆的な生活の中に溶け込んだ食べ物という価値観が芽生え、そのラーメンを提供する上で最も相応しい空間を「屋台」とし、1996年10月「中華そば 青葉 中野本店」が生まれました。

パッケージ側面に「青葉 中野本店」外観と住所を印刷

「青葉」が火付け役とされるWスープとは、通常ひとつの寸胴もしくは羽釜を使い、動物系の材料(豚骨や鶏ガラなど)と魚介系の材料(煮干し・鰹節・昆布など)を一緒に炊くか、時間差で材料を加えていくのが常識とされていたところ、わざわざ “素材ごとに別の寸胴を用意し、それぞれの旨味を抽出してから丼で合わせる” 当時のラーメン業界では斬新な手法を取り入れ、その真摯な姿勢と美味しさで一世を風靡。

着々と暖簾分けも進め、2021年6月現在は東京都内に12店舗(中野本店・飯田橋店・八王子店・府中店・池袋サンシャイン店・御徒町店・学芸大学店・錦糸町店・東久留米店・東大和店・吉祥寺店・光が丘IMA南店)、埼玉県に4店舗(大宮店・狭山店・南古谷店・エキア志木店)、千葉県に2店舗(船橋店・ららぽーと船橋店)、神奈川県に1店舗(川崎アゼリア店)、茨城県に1店舗(つくば店)を構える大所帯になりました。

そんな「中華そば青葉」とサンヨー食品のタイアップ歴は長く、2001年(平成13年)12月3日に発売された初代カップ麺「うわさの人気ラーメン店 青葉 中野本店 中華そば」を皮切りに、カップ麺としての商品化は2021年発売の「濃厚2.5倍」で18代目。2016年10月11日に「今限定濃厚2倍スープ」という「青葉」創業20周年記念商品を発売していたので、その流れを汲んだ企画といえるかもしれません。

だし原料を2019年7月発売品比で2.5倍使用

2019年7月発売(17代目)のカップ麺「東京 青葉中野本店 中華そば ゆず唐辛子ペースト付き」は、実店舗の人気トッピング「ゆず唐辛子」をイメージした変わり種で、すこしスープの押しが弱いと感じた部分もありましたが、18代目に該当する今度の新作は「濃厚2.5倍Wスープ」がコンセプト。柚子や唐辛子のアクセントが省かれた分、動物系と魚介系による押しの強さに期待できそうです。

開封

別添の小袋は1種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」が1袋。これまでに発売された「中華そば青葉」のカップラーメンは、大きく分けて本格志向の「大判どんぶり型」と簡便性に優れた「タテビッグ」の2種類あり、2014年1月20日に1度だけ「ミドルカップ」も発売していましたが、今回はコンビニでの需要が高いタテビッグ(縦型BIG)を採用しています。

やや具材は少なめか‥‥

かやくの構成は「味付豚肉、メンマ、ねぎ」とシンプルな内容で、そこまで量が多いわけでもなく、あまり力は入れていない雰囲気。今回のテーマは “だし原料を2.5倍使用” した「濃厚2.5倍Wスープ」なので、そこに注力した結果と思えば理解できなくもないのですが、メーカー希望小売価格を若干ながら高めに設定しているのが気になるところ。

というのも2021年6月現在、縦型ビッグのカップラーメンにおけるメーカー希望小売価格は220円(税別)が標準なので、縦型ビッグのメイン販路であるコンビニで購入した場合の税込価格は232円が相場。しかし、今回のメーカー希望小売価格は230円(税別)と税抜きで10円高く、コンビニで購入した場合の税込価格は246円になるため、14円もの差が生じています。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:青葉 中野本店監修 中華そば 濃厚2.5倍
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:W・太平食品工業株式会社 関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)
内容量:98g(めん70g)
商品コード:4901734042709(JAN)
発売日:2021年05月31日(月)
実食日:2021年06月05日(土)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:203円(税込)
希望小売価格:230円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、野菜エキス、しょうゆ)、スープ(ポークエキス、糖類、魚介エキス(魚介類)、豚脂、魚粉、食塩、チキンエキス、植物油脂、しょうゆ、ポークコラーゲン、香辛料、クリーミングパウダー、魚介調味油、昆布エキス、酵母エキス、発酵調味料)、かやく(味付豚肉、メンマ、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、炭酸カルシウム、カラメル色素、香料、乳化剤、増粘多糖類、かんすい、クチナシ色素、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・魚介エキス(魚介類)を含む)

実食開始

熱湯3分の油揚げ麺を搭載

2001年12月に発売された「中華そば青葉」監修カップめん第1弾をはじめ、これまでに何度もノンフライ麺を採用しているのですが、今回の縦型ビッグには油で揚げたフライ麺(熱湯3分)を採用しています。サンヨー食品×有名店監修の縦型ビッグ製品は、油揚げ麺のスナック的な風味と食感が足を引っ張ることも珍しくないので、そこが実食前の懸念でしょうか。

白ごはん必須の香りが食欲を刺激

別添の小袋は後入れなので、お湯を入れる前にフタの上から取り外し、熱湯を注いで待つこと3分——。時間になったら「仕上げの小袋」の中身を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。やや具材についての寂しさが否めないところではあるものの、かなり魚介系の香りが強く、だし原料2.5倍は伊達じゃない、そんな気概を感じる調理直後。

なお製造所は太平食品工業株の関西工場(奈良県大和郡山市額田部北町944)となっているのですが、太平食品工業は1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き前回発売品比 “だし原料2.5倍” のWスープに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(98g)あたり
カロリー:461kcal
たん白質:11.2g
脂  質:21.6g
炭水化物:55.4g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:1.6g)
   (スープ:4.2g)
ビタミンB1:1.83mg
ビタミンB2:0.59mg
カルシウム:251mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:461kcal(めん・かやく:324kcal)(スープ:137kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度はさておきスープとの相性はバッチリ

5.0

青葉の実店舗で使用している麺は、小麦の風味を感じる特製麺で、うどんと中華麺のポジティブな部分を掛け合わせたようなイメージ。やや加水率は高く、見た目は透明感のある洗練されたビジュアルで、特に小麦の風味を活かすために “作りたて” にこだわっているのも特徴です。

熱湯3分ちょいで食べごろ

それをイメージした油揚げ麺は、国内製造の小麦粉(主な原産地はアメリカ、カナダ、オーストラリア、日本)を中心に、でん粉を練り込むことで食感を安定させ、野菜エキスと醤油で下味を調えているのもポイント。サンヨー食品の公式ウェブサイトでは “コシのある中太めん” と紹介していますが、どちらかというと中くらい〜中細で、スープとの親和性を重視。

切刃の違いはもちろん、加水率も低めに設定されていたので、お店の麺とは異なる印象を受けますが、後述するスープとの相性は悪くありません。食べ始めは適度な歯応えを感じる食感で、油揚げ麺ならではの風味もネガティブではなく、むしろ独特の芳ばしさと甘みが心地よいと感じたくらい。また結果的にスープのインパクトが強く印象に残ったので、ひとつのカップラーメンとしてみれば適切な取り合わせだと感じました。

スープ

だし原料2.5倍は伊達じゃない

6.0

最初から容器の中に仕込まれている粉末スープは、だし原料を2019年7月発売品と比較して2.5倍に強化しているだけのことはあり、前回のスープで感じた押しの弱さは皆無。むしろ濃い、めちゃくちゃ濃い。魚介系はカツオ・さば・煮干しを中心に、出汁(だし)というよりも魚粉特有の荒々しさを持たせ、動物系は豚骨と鶏ガラを絶妙な配合でブレンド。

軸にある動物系が希薄というわけではないのですが、それ以上に魚介系の旨みが強く、食塩としてのキレは控えめなのに、しっかりと濃いめの味を実現しているのが肝。なるほど2019年7月発売品のスープとは比べ物にならないくらい出汁が強く、それでいて濃厚さの指標を履き違えていないため、素材が持つ旨みとコクだけを凝縮しているような、その加減に「青葉」監修のワザと魅力が伝わってきます。

白ごはんドボン案件

さらに「仕上げの小袋」を加えると、粉末スープだけでは打ち出せないオイル特有の厚みが加わるのですが、最近のカップ麺にありがちな豚臭い風味は意識されていません。それよりも鰹節などから抽出したような、独特の芳ばしさを感じたので、より膨よかな魚介だしが楽しめる、ほかの商品にはない香味油に仕上がっていました。

具材

スープのインパクトで気にならない

3.0

味付豚肉は安っぽくてハムみたいな、情緒のないチップ状のチャーシューで、風味豊かなメンマの印象は悪くなかったものの、全体的に量が多いとはいえず、ネギも使い回しの汎用具材。せめてナルトでも入っていたら賑やかだったのに‥‥などと思う節はあるけれど、スープから得られる満足感が高かったので、ほとんど気にならなかったです。

総評

5.0

実店舗の特製麺とは似ても似つかぬ油揚げ麺に、具材の内容も充実しているとはいえず、メーカー希望小売価格も230円(税別)と高めに設定されているのですが、なんのなんの。特にスープの満足度が高く、値段相応の‥‥いや、スープに関しては値段以上といっても過言ではない、その極端な仕上がりに魅力を感じた良品でした。

しかし、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品といえば、クオリティの高いノンフライ麺を “伝家の宝刀” としている企業。これまでに何度もノンフライめんカテゴリーから「中華そば青葉」のカップラーメンをリリースしているので、次はノンフライ麺を搭載した「創業25周年記念商品」第2弾の登場にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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