どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年10月7日(水)新発売の冷凍麺、セブンプレミアム「蒙古タンメン中本 汁なしカレー誠炸羅麺」の実食レビューです。
辛さレベルは北極級!? 蒙古タンメン中本の新宿店でしか食べられない秘伝の味「インドラーメン」を “汁なし麺” にアレンジ!!
辛い?辛くない?実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、冷凍食品としての総合力と辛さレベルを判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
蒙古タンメン中本 汁なしカレー誠炸羅麺
蒙古タンメン中本(もうこたんめんなかもと)とは、東京都板橋区常盤台に本店を構える行列の絶えない人気ラーメン店で、創業は1968年(昭和43年)9月12日。先代である故・中本正氏(2014年3月6日没)が上板橋駅南口で開業した「ボルシチの店 中本」が発祥で、当初はウクライナの伝統的な料理であるボルシチをメインに提供していたそうですが、後に屋号を蒙古タンメン中本の前身「中国料理中本」に改名。
辛い食べ物が好きだった先代の趣向により、オープンから1年後には現在の「蒙古タンメン中本」で提供されている “味噌タンメン” や “蒙古タンメン” をメニューに加え、板橋区にある城北学園高等学校や東京都立大山高等学校の生徒・OBを中心に人気を博していましたが、その「中国料理中本」が “知る人ぞ知るラーメン屋” だった1998年(平成10年)12月28日、先代の体調が優れないことを理由に惜しまれながら閉店します。
その当日、こぞって先代の味に惚れ込んだファンが集い、最長7時間待ちという長蛇の列に警察が駆けつけるほどの騒ぎになったそうですが、もともと「中国料理中本」の常連客で、熱狂的なファンだった埼玉県熊谷市出身の白根誠(しらね まこと)氏は中本のない生活に耐え切れず、何度も先代の家を尋ねて弟子入りを懇願。
それに対して先代は “ぜったいにダメ” と追い返したそうですが、最終的に白根氏の熱意に根負けするかたちで修行させることを認め、もう教えることはないほど徹底的に中本の味を叩き込み、晴れて中本の二代目店主になった白根氏が2000年2月10日に「蒙古タンメン中本」の1号店(上板橋本店)を立ち上げ、2020年10月現在の店舗数は東京を中心に合計24店舗*1 まで拡大しています。
*1 直営15店舗(上板橋本店・西池袋店・東池袋店・新宿店・渋谷店・目黒店・高田馬場店・御徒町店・吉祥寺店・町田店・秋津店・大宮店・横浜店・千葉店・船橋店)並びに暖簾分け制度を利用して独立した9店舗(錦糸町店・秋津店・立川店・草加店・川越店・橋本店・柏店・市川店・高橋店)
さて、前置きが長くなりましたが、そろそろ本題に入りましょう。今回の新商品「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 汁なしカレー誠炸羅麺」は、蒙古タンメン中本の実店舗でも “新宿店” でしか食べられない知る人ぞ知る限定メニュー「インドラーメン」を汁なし麺にアレンジした冷凍食品で、蒙古タンメン中本の店主・白根誠氏とセブン&アイグループ及び日清食品株式会社の共同開発商品として展開。
2018年6月12日に発売・2020年6月1日にリニューアルされたセブンプレミアムの人気冷凍食品「蒙古タンメン中本 汁なし麻辛麺(マーシンメン)」の続編で、新作の「汁なしカレー誠炸羅麺」は通年販売ではなく数量限定となっているのですが、取り扱いのある販売店は全国のセブン-イレブン約21,400店(2020年8月末時点)が対象とのこと。
モデルになっている「蒙古タンメン中本 新宿店」の「インドラーメン」は、もともと先代の時代に数日間しか発売されず、その後いっさい提供されなくなった幻のメニューを復活させた「醤油インドラーメン」が初代インドラーメンで、当初は新宿店名物のインド(カレールゥ)にスープだけのシンプルな構成だったそうですが、2010年頃から味噌タンメンの野菜が入るようになり、インドの辛さも先代の頃より辛めに変更。
その後発メニューとして、味噌タンメンにインドをあわせた「味噌インドラーメン」や激辛メニューの北極ラーメンをベースにした「北極インドラーメン」も追加されたのですが、あくまで今回の「カレー誠炸羅麺」はセブン&アイのオリジナル商品。別添の蒙古ペーストを全量加えると、辛さレベルは激辛の “北極ラーメン級” とパッケージにも記載されているため、それなりの覚悟が必要かもしれません。
開封
さて、まずは外袋から内袋に入ったままの「具付めん」を取り出し、その上に貼り付けてある「蒙古ペースト(花椒入り辣油)」を取り外すのですが、加熱前から強烈に漂ってくるカレーの香りが頼もしい実食前。なお調理方法や小袋のパッケージにも記載されているように、花椒入り辣油を電子レンジで加熱すると破裂するおそれがあるため、かならず加熱前に取り外してください。
セブンイレブンでの実売価格は298円(税込321円)ということで、既存の「汁なし麻辛麺」と同じ値段。前述のように販売店は全国のセブンイレブンが対象で、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートには売ってないようです。念のため日清食品に問い合わせてみたところ、今後もしかすると販売店が拡大される可能性が無きにしも非ずとの回答でしたが、ほとんど望み薄かもしれません。
ちなみに「誠炸羅麺」の読み方は「まさらめん」で、店主の名前(誠)と南アジアの料理における “様々な香辛料を粉状にして混ぜ合わせた物=マサラ” を掛け合わせた造語。炸裂の炸と阿修羅の羅は、たぶん厳ついから的な理由の当て字なのでしょう。既存の「汁なし麻辛麺」が激辛クラスの辛さなので、名前負けしない刺激の強さと中毒性の高さに期待したいところ。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 汁なし誠炸羅麺 販売者:日清食品冷凍株式会社 製造所:日清食品株式会社 静岡工場 静岡県焼津市相川17-2 内容量:343g 商品コード:4548779730446(JAN) |
発売日:2020年10月07日(水) 実食日:2020年10月07日(水) 発売地域:全国(セブン-イレブン限定) 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 商品購入価格:321円(税込) 希望小売価格:298円(税別) |
麺の種類:冷凍麺 スタイル:冷凍食品 加熱目安:500W 約7分 / 600W 約6分 小袋構成:2袋(具付めん・花椒入り辣油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん〔小麦粉(国内製造)、小麦たん白、食塩、卵粉 / かんすい、クチナシ色素〕、フライドポテト 、野菜(にんじん、にら、たまねぎ)、食肉(豚肉、鶏肉、牛肉)、みそ、豚脂、植物油脂、カレーフレーク、ガーリックペースト、香辛料、砂糖、ポーク調味油、粒状大豆たん白、ポークエキス、カレー粉、ジンジャーペースト、たん白加水分解物、しょうゆ、えび醤 / 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉)、カラメル色素、香料、パプリカ色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ベニコウジ色素、[花椒入り辣油〔ショートニング、植物油脂、唐辛子、豚脂、ポーク調味油、花椒、ガーリックパウダー / 香辛料抽出物、香料、パプリカ色素、酸化防止剤(ビタミンE)〕]、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
実食開始
調理方法は電子レンジ加熱専用で、調理時間の目安は家庭用の電子レンジ・500Wで約7分、600Wなら約6分。加熱する際は「具付めん」を “凍ったまま・内袋のまま・表示面が上” の状態で耐熱皿にのせ、加熱後に冷たい場合は10秒ずつ様子をみながら再加熱。充分に加熱し終わったら皿に移し、よく混ぜ合わせ、別添の「花椒入り辣油」を加えたら出来上がり。
ところで蒙古タンメン中本の汁なしカレーといえば、中本史上初となる温泉卵を使用した商品であり、中本の歴史でいちばん長い名前をつける!と、新宿店の林主任が意気込んで考案した2008年11月の限定メニュー「元プロキックボクサー林健ちゃんの汁なしインドラーメン北極温泉玉子かけご飯付き(笑)」があったので、もしかすると‥‥いや、さすがに関係ないですかね。
しかしながら2020年11月16日までの期間中、蒙古タンメン中本の実店舗で “中本の華麗なるカレー祭り” を開催しているため、その企画と「汁なしカレー誠炸羅麺」の発売は関係があるのかもしれません。それでは、蒙古ペースト(花椒入り辣油)投入前後の辛さレベルやカレーの方向性に注目しつつ「めん」「カレー」「具材」の特徴を解説し、冷凍食品としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(343g)あたり |
カロリー:550kcal たん白質:17.5g 脂 質:19.6g 炭水化物:79.0g (糖 質:72.8g) (食物繊維:6.2g) 食塩相当量:3.1g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
おそらく「汁なし麻辛麺」と共通
麺はコシの強い極太麺で、あまりカレーが触れていない部分をチェックしてみたところ、芳醇な小麦の風味と甘み、それから同店監修のカップラーメン「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」などの油揚げ麺からは感じられない梘水(かんすい)の香りも印象的なポイント。調理直後の写真では縮れて見えますが、ほとんど縮れはありません。
形状は厚みのある平打ちの太ストレート麺で、もちっとした粘りのある弾力とコシの強さを打ち出しつつ、それでいて適度に歯切れのいい食感から、食べ応えと食べやすさを両立。かなり洗練された仕上がりなので、ちょっと冷凍パスタのような雰囲気も並行するのですが、梘水による香りと特有の弾力がパスタとの混同を防ぎます。
表面は滑らかな口当たりでありながら、後述する細かい具材とカレーが常に満遍なく絡むため、インパクトの強いカレーと蒙古ペーストに負けない存在感を放ちつつ、麺が孤立する嫌いを見せません。おそらく既存のセブンプレミアム「蒙古タンメン中本 汁なし麻辛麺」に使われている麺と同じもので、カレー味との相性も問題なく、さすがのクオリティでした。
カレー・蒙古ペースト
中毒性注意!!
蒙古ペースト(花椒入り辣油)を入れる前のカレーは、辛味よりも甘味のほうがフロントにある優しい味わいで、カレーの方向性も家庭的。しかしながら和味噌をアクセントにしているところに「蒙古タンメン中本」監修のこだわりがみられ、さらに蝦醤(えび醤)を隠し味に使うなど、一筋縄のカレー味ではありません。
やや甘口ではあるものの、刺激については別添の蒙古ペーストで調節できますし、おおむね日本人好みの味付けから、誰でも抵抗なく受け入れられそうな味だと思います。とりあえず別添の蒙古ペーストさえ入れなければ、辛い食べ物が苦手な方でも抵抗なく食べられるでしょう。で、次は蒙古ペーストを加えた後の感想。
パッケージには「味噌タンメン級:別添なし(辛さ2)」「蒙古タンメン級:半量(辛さ5)」「北極ラーメン級:全量(辛さ10)」とあったので、とりあえず全量投入してみたところ、さすが辛味レベルMAXの北極級。とりあえず辛味の強さは「CoCo壱番屋(ココイチ)」の “10辛” よりも辛く、夏季限定で発売されるカップ麺の「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」よりも上。
さらに花椒(かしょう, ホワジャオ)の痺れも重なってくるのですが、刺激の強さは花椒よりも唐辛子が優勢で、どちらかというとサポート的。しかしながら大阪発祥のスパイスカレーよろしく花椒を使ったカレーも珍しくない昨今、全体のスパイス感を底上げするには充分な存在感であり、なおかつ今回のカレーとも相性抜群だったので、ある意味「汁なし麻辛麺」よりも一体感が高かったです。
具材
具材の細かさも計算済みか‥‥
蒙古ペーストを加える前のカレーは家庭的な味でしたが、具材はゴロゴロと大きなサイズではなく、じゃがいも(フライドポテト)以外は細かく刻んであり、3種類の肉(豚肉・牛肉・鶏肉)もミンチ状のため、よほど意識して食べなければ肉の種類など判別できません。しかし、前述のように細切れの具材が麺に絡んでくれるので、サイズについては特に不満もなく、小さいながらに量は多くて好印象。
そんな中、比較的に大きくカットされていたフライドポテトは皮付きで、ホクホクというよりもシャリッとした食感とザラつきのある舌触り(男爵芋よりもメークイン寄り)。タイプとしては日清食品が製造する「カップヌードル カレー」のフライドポテトに近い食感と風味だったので、どちらかというとジャンクな素材になりますが、今回の濃厚なカレー味と相性がよく、イメージは悪くありませんでした。
総評
★★★★★★★☆☆☆(★7)
蒙古タンメン中本の汁なし冷凍麺・第1弾の「汁なし麻辛麺」も高品質な商品でしたが、なんのこれしき第2弾の「汁なしカレー誠炸羅麺」も引けをとりません。別添の蒙古ペースト投入前は甘口でコクが深く、蒙古ペースト投入後は一般的にみても充分に激辛で、もちろん自分好みの辛さに調節できる、幅広い層の方が楽しめるコストパフォーマンスの高い一杯に仕上がっていました。
最後に蒙古タンメン中本の実店舗で開催されている「中本の華麗なるカレー祭り」について、以下の対象店舗で提供される限定カレーメニューを食べてポイント(1食につき1ポイント)を集めると、5ポイントでマスクケース(限定5000枚)が貰えるらしく、15ポイント達成でオリジナルエコバッグがポイントカードと引き換えに交換できるそうなので、興味のある方はチャレンジしてみてください。
①ムルグマカニ:上板橋本店・目黒店・船橋店 ②イカリー焼きそば:御徒町店・立川店・横浜店 ③カワサキーマ:渋谷店・川崎店・秋津店 ④愛しのカリー:西池袋店・吉祥寺店・千葉店 ⑤ポパインド:東池袋店・町田店 ⑥濃厚カレーつけ麺:高田馬場店・大宮店・柏店 ⑦冷しインド&インド丼:新宿店・錦糸町店・橋本店・川越店 ⑧T&C:草加店 ⑨ボーンカレー:市川店