どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2020年11月16日(月)新発売のカップ麺、セブンプレミアム「蒙古タンメン中本 限定チーズの一撃 コク旨味噌」の実食レビューです。
ネットでも “劇的にウマい” と話題になったチーズアレンジ「チーズの一撃」店舗で人気のチーズトッピングを商品化!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
蒙古タンメン中本 チーズの一撃 2020
蒙古タンメン中本(もうこたんめんなかもと)とは、東京都板橋区常盤台に本店を構える行列の絶えない人気ラーメン店で、創業は1968年(昭和43年)9月12日。
先代の故・中本正氏が上板橋駅南口に開業した「中国料理中本(旧・ボルシチの店 中本)」を前身とし、現在は「蒙古タンメン中本」を運営している株式会社誠フードサービスの代表取締役で元常連客の白根誠(しらね まこと)氏が二代目店主を務め、先代の味と意思を繋いでいます。
今回のカップ麺「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 チーズの一撃(いちげき)」は、蒙古タンメン中本の店主(白根誠代表)と株式会社セブン&アイ・ホールディングス及び日清食品株式会社の共同開発商品で、店主監修のもと、ファンの間で流行していた “美味しい食べ方” を数量限定のカップラーメンに落とし込んだ変わり種。
日清食品と蒙古タンメン中本のタイアップは、2008年(平成20年)11月26日にリリースされたセブン&アイ・ホールディングス限定のカップラーメン「蒙古タンメン 中本」(現「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」の前身)を皮切りに、セブン&アイグループのプライベートブランド “セブンプレミアム” から即席カップライス「辛旨飯(からうまめし)」や即席カップスープ「辛旨豆腐スープ」も同時に展開。
既存の「辛旨味噌」「辛旨味」「辛旨豆腐スープ」計3品は、2020年11月現在もセブンイレブンなどで通年販売されているレギュラー商品で、2014年7月14日の発売から毎年恒例の激辛カップ麺「北極ラーメン」に、2019年2月23日発売の「北極ブラック 黒い激辛味噌」や2020年2月22日発売の「極豚(ゴットン)ラーメン 激辛豚骨味噌」など、定期的に数量限定の変わり種を発売し、即席めん市場の活性化に貢献しています。
今回の「蒙古タンメン中本 チーズの一撃」も例に漏れず、2017年10月23日に初代「チーズの一撃」が登場したときは、コンビニのセブンイレブンをはじめ、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートなど、全国に点在するセブン&アイグループ各店(2017年9月末時点で約20,400店舗)を対象に、数量限定でリリースされたのですが、ネットで大きく取り上げられたこともあり、爆発的なヒットで売り切れ続出。
その後、2018年5月8日に「チーズの一撃(二代目)」を発売して再び話題になり、2019年10月21日にはカップライス “辛旨飯” のチーズアレンジ版「チーズの追撃(ついげき)」を市場に投下。同年11月18日にチーズの追撃を追撃するタイミングで「チーズの一撃(三代目)」を発売していたので、このページでレビューする2020年版「チーズの一撃」は、2017年発売の初代から数えて四代目。
カップラーメンは「チーズの一撃(いちげき)」で、カップライスは「チーズの追撃(ついげき)」と若干ややこしいのですが、それはさておき2020年も一足早く10月19日に「チーズの追撃(二代目)」を発売しているため、またもやチーズの追撃を追撃するタイミングで「チーズの一撃(四代目)」が発売された今回——
二代目「チーズの追撃」はレビュー済みなので、特徴の詳細や感想・評価が気になる方は、関連ページ(今年も激ウマ【蒙古タンメン中本】監修 “あの味を再現” 2020年版「チーズの追撃」セブン&アイ限定発売!!)をご覧ください。
開封
さて、今回の四代目・チーズの一撃に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「辛味オイル」が1袋。2017年10月発売の初代・チーズの一撃より、毎年欠かさず食べているのですが、一貫して小袋の構成は変わっておらず、そもそもデザインからして完全に同じなので、今年も中身は変わっていないかもしれません。
またキャベツに豆腐、きくらげ、味付豚肉(ミンチ肉)のほか、濃厚なチェダーチーズをトッピングしているのも歴代「チーズの一撃」と同じ内容で、日清食品のチーズ具材には風味の強い “チーズ加工品” と風味の弱い “チーズ風油脂加工品” の2種類あるのですが、2020年も変わらず前者のチーズ加工品を使用しているのが好印象。
しかも、セブンイレブン標準価格は198円(税込213円)ということで、値段は2017年10月発売の初代から変わっていません。2019年6月1日(土)出荷分より、即席カップめん全体のメーカー希望小売価格が4〜8%ほど引き上げられたので、一見すると値段が変わっていないのは嬉しいことに思えるのですが、それに伴うトレードオフのコスト調整(改悪)が不安なところ。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:蒙古タンメン中本 限定チーズの一撃 コク旨味噌 販売者:日清食品株式会社 製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:115g(めん80g) 商品コード:4902105243343(JAN) |
発売日:2020年11月16日(月) 実食日:2020年11月22日(日) 発売地域:全国 取得店舗:オムニ7(イトーヨーカドーのネット通販サイト) 商品購入価格:213円(税込) 希望小売価格:198円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(辛味オイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、チキンエキス、香辛料)、スープ(豚脂、粉末みそ、糖類、チーズパウダー、香辛料、小麦粉、野菜調味料、植物油脂、ポーク調味料、でん粉、たまねぎ、乳化油脂、酵母エキス、食塩、オニオンパウダー、キャベツ調味料、香味油)、かやく(キャベツ、チーズ加工品、豆腐、味付豚肉、きくらげ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸Ca、かんすい、カロチノイド色素、香料、香辛料抽出物、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。初代から香辛料(ガーリックエキス)とチキンエキスを練り込んでいるのが特徴となっており、今回の原材料名も “小麦粉、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、チキンエキス、香辛料” から変わっていないため、同じ油揚げ麺を使用しているのかもしれません。
あとは熱湯を注いで5分間、別添の小袋(辛味オイル)は後入れなので、待っている間にフタの上で小袋を温めたあと、食べる直前に加えたら出来上がり。直感的に主張してくるチーズの香りは「チーズの追撃(辛旨飯)」のほうが強いので、それについては引けを取ってしまうのですが、オリジナルの「辛旨味噌」には含まれないチーズ加工品が個性を表現。
ちなみに2020年版・チーズの一撃(四代目)にも “小さなお子様や、辛みが苦手な方は注意してお召し上がりください” という注意事項がフタの上や容器側面に記載してあったので、辛さレベルや前回との違いに注目しつつ「めん」「スープ・辛味オイル」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(115g)あたり |
カロリー:513kcal たん白質:12.2g 脂 質:21.8g 炭水化物:67.0g (糖 質:62.2g) (食物繊維:4.8g) 食塩相当量:5.9g (めん・かやく:2.3g) (スープ:3.6g) ビタミンB1:0.89mg ビタミンB2:0.41mg カルシウム:178mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:513kcal(めん・かやく:409kcal)(スープ:104kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
おそらく前回と同じ麺
角刃で切り出された平打ちの中太麺は、日清食品の3層太ストレート製法(3層麺製法×太麺製法×ストレート麺製法)を彷彿とさせるコシの強い油揚げ麺で、2019年10月29日にリニューアルした通年商品の「辛旨味噌」は85g(チーズの一撃は80g)となっているのですが、おそらく製法や原材料は同じとみて間違いありません。
そのベクトルはカップラーメンど真ん中なので、蒙古タンメン中本の実店舗で提供されている麺とは異なるのですが、和蕎麦に通じるスパッとした歯切れの良さが魅力的。後述するスープと油揚げ麺特有の芳ばしさは相性がよく、滑らかな口当たりでもスープとの一体感に問題を感じさせない、それについてはチキンエキスと香辛料を練り込んだことによる恩恵といえるでしょう。
ただし、肌寒くなってきた11月の下旬。やや食べ始めは縮れが残り、なおかつ部分的に戻りムラが生じていたので、すこし追加でケアするのが美味しく食べるためのポイント。まずは熱湯5分きちんと守り、粉末スープを念入りに溶かしたあと、辛味オイルを追加してから1分ほど休ませるのがオススメの食べ方です。
スープ・辛味オイル
ただ辛いだけじゃない
別添の「辛旨オイル」を加える前は、通年販売の「辛旨味噌」に通じる中毒性の高いテイストで、カップライス版「チーズの追撃」ほどではないものの、ふんわり穏やかなチーズの香りで差別化は明白。チーズの風味については具材のチーズ加工品(チェダーチーズ)による効果も強いのですが、粉末スープにもゴーダチーズを使用しているため、2種類のチーズで個性を表現。
粉末スープにも赤唐辛子を使用しているのですが、別添の小袋を加える前の辛さレベルはピリ辛で、騒ぐほどの辛さではなく、しかしながら「辛味オイル」を加えたあとは一変。その辛さは中辛以上、場合によっては辛口で、激辛カップ麺ほどではないものの、辛い食べ物が苦手な方は心の準備をしておいたほうがいいレベル。
しかし、ただ辛いだけではないのが「蒙古タンメン中本」監修商品の魅力。定番の「辛旨味噌」に別添されている辛味オイルは炒め野菜の調理感が意識されているのに対し、今回そういった風味は意識されておらず、しかしながら粉末スープでは出せないオイル特有のコクが味わい深さを表現。最終的な辛味の強さは「辛旨味噌」よりも控えめなので、それが問題なければ美味しく食べられる辛さだと思います。
具材
さすが天下の中本
キャベツ、味付豚肉、キクラゲは定番の「辛旨味噌」と同じ具材で、人参は入っておらず、チーズ加工品が足されている状態。ほとんど上記の画像には写っていませんが、とにかくキャベツが大量で、そのボリューム感もさることながら、大振りのキクラゲも量が多く、きちんと豆腐らしい風味の豆腐も魅力的。
チーズ加工品は混ぜると溶けてしまうので、ほとんど残らないかと思いますが、それで正解。最初に残っていたら拾って食べるのもアリですが、しっかり溶かすとスープのコクがグッと深まるため、遠慮なく混ぜちゃってください。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
2019年発売品(三代目「チーズの一撃」)と比較して、栄養成分表示に「糖類」と「食物繊維」の項目が追加されているのですが、ほぼほぼテコ入れなしの再販という認識で問題ありません(そもそも栄養成分表示の値やJANコードの数字まで同じだった‥‥w)
それだけに大きな変化は望めないものの、カップラーメンとしての総合力は高く、今年もファンの期待を裏切らない、マイルドで中毒性のある一杯に仕上がっていました。販売店は全国のセブンイレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートが対象なので、マイルドな中本が気になる方は最寄りの販売店をチェックしてみてください(author・taka :a)