東洋水産「マルちゃん 煮干拉麺 凪 すごい煮干ラーメン」

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年9月3日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 煮干拉麺 凪 すごい煮干ラーメン」の実食レビューです。

日本国内のみならず海外でも人気の高い、「すごい煮干ラーメン凪」の看板メニューがカップ麺になりました。

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煮干王監修 “ニボい” カップ麺

「ラーメン凪」は、店主・生田智志氏が東京都新宿区にて、2004年9月11日に “ラーメン Bar” としてスタートし、オープン当時は4坪8席という小規模なスペースで、週に1度の間借り営業だったそうです。

しかし、口コミが広がるにつれて営業日も増えていき、2006年6月15日に「渋谷本店」(旧「煮干王」)をオープン。なんと仕入れる煮干の量は毎月5トン以上におよび、そのまま煮干をかじるような煮干を強烈に効かせたラーメンが特徴とされています。

2015年10月12日には、今回と同じテーマの「マルちゃん 縦型ビッグ ラーメン凪 すごい煮干ラーメン」という再現カップ麺が東洋水産からリリースされました。

2015年発売品も食べて記事にしましたが、煮干が太くて力強いスープの旨味が印象的ではあったものの、特に辛味のアクセントを感じることはありませんでした。しかし、パッケージには “ちょい辛” の文字があるので、2018年は「海の辛銀だれ」を意識しているのかもしれません。

ラーメン凪は「豚王」(旧:ブタオウ)という豚骨ラーメンを軸に提供しているブランドも展開しており、海外にも支店が多く、日本では2018年8月16日に「渋谷店」がリニューアルオープンしました。コンセプトはアメリカメニューの逆輸入で、以前は豚骨と煮干を両立していたようですが、リニュアールオープンしてからラーメンは豚骨のみに絞って専門店化したそうです。

「豚王」も過去に東洋水産とタイアップしており、2013年1月7日に「博多新風」とコラボした「ラーメン凪×博多新風 辛ダレ黒豚骨」というノンフライ麺・どんぶり型の再現カップ麺がリリースされました。

ところで「凪」の公式ホームページにある店舗一覧に載っていたのですが、「新宿 なぞのおみせ(Happy Pho)」というベトナム料理の系列店もあるのですね。

さて、話をカップ麺に戻しますが‥前回発売品では強い煮干を打ち出してくれていたので、2018年発売品も期待が高まります。

開封

別添の小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製スープ」が1袋。特製 “油”(いわゆる調味油)ではなく特製 “スープ” なので、中にはタレも含まれているのでしょう。

まだ熱湯を注ぐ前ですが、早くも煮干の香りが上がってきているので、思わずワクワクしている実食前の現在です。(※定期的に身体がニボ系ラーメンを欲する仕様となっております)

内容量は96g(めん70g)で、メーカー希望小売価格は税別210円。製造所は「(株)酒悦 房総工場」となっていますが、東洋水産のグループ会社です。発売地域は全国(全チャネル販売)で、取得価格はイオンで税込213円でした。

原材料名・アレルギー表示

【原材料名】
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、粉末野菜、チキンエキス、香辛料、卵白)、添付調味料(魚介エキス、香味油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、砂糖、豚脂、植物油、ポークエキス、香辛料、たん白加水分解物、みそ、こんぶエキス、酵母エキス)、かやく(味付豚肉、メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、酒精、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】
小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン

実食開始

構造上、他のカップ麺よりも熱湯が容器の底に到達するまでに時間を要するので、お湯は可能な限り “ゆっくり” 注いでください。
1食(96g)当たり

カロリー:413kcal
たん白質:12.6g
脂質:18.5g
炭水化物:49.0g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:0.31g)
(スープ:0.37g)
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:259mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
エネルギー:413kcal(めん・かやく:312kcal)(スープ:4.6kcal)

この度の商品は、同店のメインブブランドである「すごい煮干ラーメン」の味わいを再現しました。コシのある麺に、煮干しの旨味を強く利かせ、程よく辛味を加えた、濃厚な醤油味のスープがよく絡みます。

(東洋水産「商品情報」「ニュースリリース」より引用)




めん

なめらかでコシのある、太めの角麺。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

実は進化している「本気盛」系

同社のタテ型ブランド「本気盛」シリーズで使用されるタイプの油揚げ麺で、サイズは熱湯4分の縮れた中太麺。油揚げ麺なので、どうしてもカップ麺というジャンルの枠は超えられませんが、前回発売品と比較しても確実に進化を遂げています。相変わらず無骨な雰囲気を踏襲してはいるものの、以前よりも麺の幅が狭くなり、少し厚みが増しました。

これは「本気盛」シリーズにも言えることですが、以前よりも密度の高い弾力が得られるように仕様が変更され、ふかふかとした食感に移行するペースも緩やかになり、持久力がアップしています。この麺を飼い慣らすにはスープに一定のインパクトが必要になってくるのですが、今回の煮干が効いたスープとの相性は申し分なく、スープとの一体感にも目立った問題は見られなくて、麺が孤立するような嫌いはありません。

東洋水産のタテ型ビッグを食べ慣れている方にとっては “本気盛系の麺” という感想に落ち着くことになりますが、実際のラーメンも縮れた中太麺を採用しているそうなので、まったく再現性がゼロというわけではないと思います。麺の重量は「本気盛」よりも10g少ない70gですが、特に少ないとは感じなかったし、弾力の持続性から食べ応えがありました。

スープ

醤油・ポーク・チキンの旨味をベースに、煮干しなどの魚介を利かせた醤油味スープ。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

しっかり煮干!

突き抜けて強烈な特化型ではないものの、スープには煮干と思われる銀色の魚粉が浮かび、カツオやサバによる節系の旨味も感じますが、あくまでも煮干が主役の魚介感。それでいてシャープな煮干だけでは打ち出せない、膨よかな厚みのある節系の旨味が複合的な味わいを付与して脇を固めます。

上記の写真は別添の特製スープ(液体スープ)を入れてから撮影したものですが‥

特製スープを投入する前は、この写真で見るよりも灰色でした。そして、煮干の指標は魚粉のみにあらず、特製スープに含まれる油脂の中にも煮干オイル系の旨味が添加されており、シャープな煮干と膨よかな節の魚粉で土台を固めつつ、それら魚粉では出せないオイル系の芳ばしさが全体を包みます。

くらくらするほど非常識で強烈な煮干スープに期待していると、まだ常識的なラインに立っているので、もうちょい強くてもいいかなぁ‥などと煮干バカの私は思ったりもしたのですが、ザラついた舌触りを感じるほどの魚粉に加えて動物系の厚みも抜かりなく、どっしりとした重心の低いスープには高い満足感が得られました。

煮干は常識的なラインと書きましたが、あえて頭や内臓を残しているようなエグ味を少し感じるので、苦手な方はゼッタイに手を出してはいけません。もちろん今回の場合、煮干のクセは高い加点要素です。あ、 “ちょい辛” はですね‥ほんとに “ちょい辛” でした。これ言及するの忘れてて後から書き足したのですが、ちょこっと一味唐辛子がアクセントに入っているくらいで、その程度です。

かやく

味付豚肉、めんま、ねぎ。

(東洋水産「ニュースリリース」より引用)

シンプルだけどリアルな具材

具材の構成は2015年発売品と同じですが、量は倍くらいに増えました。とはいえ個体差かもしれませんし、同社の「本気盛」なんかと比べると気持ち控えめではあるんですけど、他社のタテ型ビッグと比較すると余裕で豊富な量ですね。麺は汎用的でしたが、スープの濃度を打ち出しつつ、この具材のボリュームはアッパレです。

味付豚肉は脂身が少ない赤身がメインの部分が多く、ところどころ小さくて粉々になっていた個体もありましたが、あいかわらず肉質はリアルで申し分ありません。大きめにカットされていたネギも好印象だったし、これまた大きめのメンマが嬉しいですね。煮干の効いた醤油スープとメンマの相性は抜群で、そこそこ幅も広くて厚みがあり、コリコリとした歯応えが箸休めに嬉しい存在感のあるメンマでした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(5+)
(標準は★3です)

まだまだイケるぞ東洋水産!などと煮干バカの私は思ったりもしたのですが、煮干を中心とした魚粉の複合的な旨味に加えてオイル系の芳ばしさによる充実感は高く、本気盛系の油揚げ麺も問題なくマッチしていたし、シンプルながらも存在感のある具材の構成から、ひとつの煮干系カップ麺として実に総合力の高い一杯でした。

おそらく実際の「すごい煮干ラーメン」は、こんなもんじゃないと思いますけど、煮干系のカップ麺が好きなら買って損はありません。スープ単体だと味が濃すぎると私は感じたのですが、存在感の強い麺を飼い慣らすためには必要な濃度ですし、このスープは白飯泥棒です。普段からカップ麺と白ご飯を一緒に食べちゃう方は、おそらく箸が止まりませんよ。

東洋水産と「ラーメン凪」のタイアップは今回が最後ではないと思いますし、もっともっと煮干が強烈なカップ麺を東洋水産は開発してきたので、次回のコラボでは希望小売価格を底上げしてでも “ついてこれるヤツだけついてこい!” クラスの激しく人を選ぶ製品の開発に期待しています。なんだったら具材に丸ごと煮干を2、3匹ほど放り込んでいただいても結構です。

総評は★6にするか最後まで悩んだのですが、次回作への期待を込めて★6に近い★5としました。主観的な満足度は、ほぼ★6です。煮干フリーク的には常識的なレベルですし、もちろん煮干がダメな方にはオススメできませんが、とりあえずニボ系ラーメンが好きなら買って損はないでしょう。そしてカップ麺に白ご飯がマストな御仁には、特にオススメしたい一杯です。

製品名:マルちゃん 煮干拉麺 凪 すごい煮干ラーメン
販売者:東洋水産
製造所:酒悦(株)房総工場
内容量:96g(めん70g)
発売日:2018年9月3日(月)
JANコード:4901990361286
希望小売価格:210円(税抜)

発売地域:全国(CVS / 量販店 / 一般小売店 他
取得価格:213円(税込)
取得店舗:イオン

麺の種類:油揚げ麺
容器材質:紙+プラ
必要湯量:460ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製スープ)
東洋水産株式会社:〒108-8501 東京都港区港南2-13-40
お客様相談室:0120-181-874

  1. ちょい辛で苦味があるスープ!!これはいいなぁ・・・ニボを謳ってるカップ麺で強力にニボだったものってあったっけ?いつも物足りないイメージ(; ・`д・´) まぁ私はそこまでに二ボラーじゃないからちょうどいいかなぁ・・・見つけたら買ってみよっと♪

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