どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年8月1日(月)新発売、日清食品のカップ麺「超無敵クラス ロゼクリームヌードル」の実食レビューです。
SNS総フォロワー数1,000万人超え『超無敵クラス』の “最強10代” がハマるトレンド最前線の韓国グルメ「ロゼクリーム」をカップラーメンにアレンジ!!
辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
超無敵クラス ロゼクリームヌードル
超無敵クラスとは、SNS(Instagram、TikTok、Twitter)の総フォロワー数が1,000万人を超える “最強10代” を中心に、世の中のアレコレを発表し合う学園バラエティ番組で、流行に超敏感なアンテナがキャッチする最新のトレンドやニュースを発信。その番組内で2021年10月に「超無敵カップ麺プロジェクト」が発足し、日清食品と最強10代が開発に取り組むこと約300日——。
今回の新商品「超無敵クラス ロゼクリームヌードル」は、若い世代を中心に人気を集めている韓国グルメの新トレンド「ロゼクリーム」をアレンジしたカップラーメンで、超無敵カップ麺プロジェクトの集大成。その過程を見守っていた方も多く、発売されるや否や、TwitterなどのSNSを中心に、ひとつの大きな話題を作り上げていました。
あらためましてロゼクリームとは、韓国のSNSやYouTubeなどで話題になった「ロゼトッポギ」に端を発するソースの総称で、流行り始めたのは昨年くらい。見た目はトマトクリームパスタに使われるソースに似ていますが、そこにコチュジャンを合わせている、というのが特筆すべきポイントで、トッポギや中国タンミョン(春雨)に合うと話題沸騰。
またフランス語で “バラ色” を意味する「ロゼ」と名付けられているように、淡いピンク色の見た目もトレンド入りした理由の一つ。韓国では洋食店のグランドメニューに加わるほどに定着し、たとえば日清製粉ウェルナが「マ・マー 韓国風パスタソース 濃厚ロゼクリーム」を発売するなど、日本でも商品化されているのですが、今回の「ロゼクリームヌードル」を機に初めて存在を知った方も多いでしょう。
容器側面には『超無敵クラス』の番組内で使用された画像を配し “超無敵クラスの最強10代たちと一緒に、韓国で大流行の注目グルメをカップめん化。濃厚なトマトクリームスープに、コチュジャンの旨みと唐辛子の辛みを効かせた、甘くて沼っちゃうメニューです。” と「ロゼクリームヌードル」の概要をキャッチーに解説。
過去にトマトクリーム系の「カップヌードル」だったり、韓国インスパイアなカップラーメンだったり、さまざまなフレーバーを世に送り出してきた日清食品ですが、日清食品の即席カップめん類において、おそらくトマトクリーム×コチュジャンの組み合わせを特徴とする商品は前例がありません。
事前にTwitterなどで「ロゼクリームヌードル」の評判・口コミをチェックしてみたところ、おおむね「おいしい」といった旨の意見が多く、なかには「まずい」「半分捨てた」というネガティブなコメントもあったのですが、それ以上に興味深かったのは “辛さについてのツイートが多かった” こと。
イメージキャラクターのムキムキトマト? が発している「맵다」は、韓国語で “辛い” を意味する単語で、発音はメプタ。パッケージにも「大辛トマトクリームスープ」と記載してあるため、辛味の強さについてはもちろん、10代の味覚に田舎在住・30代の私でも付いていけるのか‥‥そっちにドキドキしながらの実食ですw
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製辛味オイル」のみで、炎を纏うトマトのイラストをデザイン。容器側面の辛さレベルは “4” となっているため、激辛とまではいかないものの、5段階基準で上から2番目の辛さ。
かやくは「カップヌードル」の謎肉(なぞにく)と思しき味付豚ミンチに、キャベツ、トマト加工品、ネギのほか、現在は製造を終了している「カップヌードル シンガポール風ラクサ」よろしく味付油揚げを入れているのも興味深いポイント。和・洋・韓の要素を備えているため、一見するとカオスに思えるのですが、それだけに斬新な組み合わせ。
メーカー希望小売価格は245円(税別)なので、2022年8月現在の縦型ビッグ製品における標準的な値段。コンビニでの取り扱いはローソンを筆頭に、セブンイレブン、ファミリーマート、ミニストップまで、大手4社もれなく営業が掛かっている模様。ほかにスーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外でも購入できるNB(ナショナルブランド)のカップラーメンなので、エンカウント率は高いと思います。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:超無敵クラス ロゼクリームヌードル 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:100g(めん70g) 商品コード:4902105273852(JAN) |
発売日:2022年08月01日(月) 実食日:2022年08月03日(水) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:264円(税込) 希望小売価格:245円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:430ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(特製香味オイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白)、スープ(豚脂、クリーミングパウダー、糖類、でん粉、小麦粉、植物油脂、香辛料、食塩、乳等を主要原料とする食品、オニオンパウダー、トマトパウダー、コチュジャン調味料)、かやく(キャベツ、味付油揚げ、味付豚ミンチ、トマト加工品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(増粘多糖類、加工でん粉)、香料、炭酸Ca、酸味料、かんすい、アカビート色素、乳化剤、香辛料抽出物、カロチノイド色素、カラメル色素、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ベニコウジ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、くん液、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、そこまで太いわけではないけれど、湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定。日清食品のニュースリリースには “もちもちとした食感が特長” との記載があるため、どうやら韓国の即席麺に使われる油揚げ麺(粘りの強い食感が多い)を意識している様子。
別添の小袋は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製香味オイル」を温めながら待つこと5分。時間になったらフタを剥がし、温めておいた「特製香味オイル」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。なるほど見た目はロゼクリームの名に相応しい色合いで、フレッシュなトマトとクリームの柔らかい香りを漂わせながら、ふわっと混ざるコチュジャンの掛け合いが独創的。
前述のように、Twitterでは辛さについての注意喚起が目立っていたので、引き続き辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(100g)あたり |
カロリー:476kcal たん白質:8.3g 脂 質:22.3g 炭水化物:60.5g 食塩相当量:6.3g (めん・かやく:2.5g) (スープ:3.8g) ビタミンB1:0.35mg ビタミンB2:0.60mg カルシウム:147mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:476kcal(めん・かやく:361kcal)(スープ:115kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
韓国の即席めんライクな仕上がり
やや表面に滑りを伴う “つるん” とした口当たりに、でん粉に由来するような “もちもち” とした弾力など、韓国のカムジャ麺(ジャガイモでん粉やジャガイモ粉末を麺に使用した即席袋麺)を彷彿とさせるベクトル。そこまで日清食品がアピールしているわけではいけれど、すくなからず本場を意識しているような質感です。
原材料は「小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白」とシンプルで、ジャガイモは入っていませんが、漠然と韓国の袋麺を想起させる質感は見事。それを狙って打ったのなら素晴らしく、狙っていなかったとしても結果オーライ。加水率高めの食感でありながら、強めの縮れと表面の滑りが功を奏し、スープとの一体感も問題ありません。
それなりに油揚げ麺特有の風味を伴いますが、後述するスープに辛味が備わっているため、思っていたほどネガティブではなかったのも好印象。それから日本で一般的なカップラーメンと比較して、明らかに平均的な長さよりも短めに切り出されており、その食べやすさにも “こだわり” を感じました。
スープ
クセになる!
まずは「特製香味オイル」を入れる前に味を確認してみたところ、クリームの要素(クリーミングパウダー、乳等を主要原料とする食品など)を筆頭に、粉末状のトマトとオニオン、さらにパセリが重なって、トマトクリームパスタよろしく洋風の面持ちを強く感じるのですが、明らかに存在するコチュジャンの風味が個性的。
とろみの加減も適切で、この時点での辛さレベルは体感的に “2” 程度。まったく辛くないわけではないのですが、よほど辛い食べ物が苦手でない限り、おそらく苦戦することはありません。糖類と人工甘味料(スクラロース、アセスルファムK)を併用しているため、やや舌に纏わり付いてくる甘さが気になる側面もあるけれど、それも計算のうち。
別添の「特製香味オイル」は薄い琥珀色で、入れた途端にスープのトマトパウダーとは異なるフレッシュなトマトの香りが漂ってくるのですが、このオイルが意外と辛いw めちゃくちゃに辛いわけではないけれど、大辛という表現にも納得できるレベルには到達しているため、ここまでくると辛い食べ物が苦手な方は要注意。
ただ、その辛さと前述の甘みが中毒性を高めてくれる、なるほど “甘くて辛くて沼っちゃう” 味わい。人を選ぶ側面も備えているけれど、ハマる人はドハマりすると思います(余談ですが私にはストライクでした)。
具材
日清史上初の組み合わせかも
一見するとカオスな取り合わせに思えますが、ロゼクリームスープとジャンクな味付豚ミンチは想像以上に相性がよく、カップヌードルの「チリトマトヌードル」にも入っているトマト加工品がスープのトマト感をブースト。
ネギは目立っていませんが、キャベツは意識的に食べると箸休めに嬉しい存在で、スープの旨味を吸い込んだ油揚げが意外にも違和感なくウマい。前述した「シンガポール風ラクサ」に通じる魅力を感じるというか、いちばん印象に残ったのは油揚げかも。
総評
韓国の即席麺を彷彿とさせる油揚げ麺に、辛味を効かせたロゼクリーム風のスープも味わい深く、カオスなようでスープとのマッチングが緻密に計算されていた具材の構成など、いやはや想像以上に完成度の高い仕上がりにビックリ。なるほど群雄割拠の即席カップめん業界でも新しいタイプの味なので、賛否両論あるのも理解できますけど、その尖っている部分に価値が見出せる一杯でした。
ただ、スープに関しては “特製香味オイルを入れる前がピークに美味しかった” と感じたので、これから実食される方は小袋を入れる前のスープも味わってみてください【author・taka :a(大石敬之)】