どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年11月12日(土)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「蒙古タンメン中本 トマト&チーズ味 Wコク辛旨味噌」の実食レビューです。
蒙古トマタン×チーズの直撃!? 辛旨味噌にトマトとチーズの最強タッグ「蒙古タンメン中本」監修シリーズ初 “2022年の冬はWコク辛旨味噌” を展開!!
辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
蒙古タンメン中本 トマト&チーズ味
蒙古タンメン中本とは、東京都板橋区に本店を置く “辛うまラーメン日本一” の人気チェーンで、1968年(昭和43年)9月12日に先代の故・中本正その人が創業した「ボルシチの店 中本」が原点。
ボルシチの店は後に「中国料理 中本」となり、1998年(平成10年)12月28日に惜しまれつつも閉店しましたが、もともと中本の大ファンだった現在の二代目・白根誠(しらね まこと)店主が事業を継承し、2000年(平成12年)2月10日の営業開始から「蒙古タンメン中本」として生まれ変わりました。
今回のカップ麺「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 トマト&チーズ味 Wコク辛旨味噌」は、蒙古タンメン中本の二代目・白根誠店主とセブン&アイグループ及び日清食品の共同開発商品で、トマトとチーズの最強タッグを特徴とするコラボ初の新フレーバー。時期的に「チーズの一撃(コク旨味噌)」の姉妹品と思われるタイミングですが、トマトとチーズの組み合わせは前例がありません。
チーズの一撃(いちげき)とは、蒙古タンメン中本のカップラーメンにチーズを入れて食べる人気の “ちょい足し” アレンジからヒントを得て正式に商品化されたフレーバーで、初めて発売されたのは現在を遡ること5年以上、2017年(平成29年)10月23日の話。当時は発売されるや否や、TwitterをはじめとするSNSやニューサイトで瞬く間に拡散され、売り切れ続出の店舗が後を絶たない大騒ぎになりました。
その後、2018年(平成30年)5月8日に二代目「チーズの一撃(いちげき)」を発売し、2019年(令和元年)10月21日にはカップライス「チーズの追撃(ついげき)」に派生するなど、確固たる市民権を得た蒙古タンメン中本×チーズの組み合わせ。直近だと2021年(令和3年)11月15日に「チーズの一撃」と比較して麺増量&チーズ感を増した「チーズの直撃(ちょくげき)」を発売しているのですが‥‥
ちょうど「チーズの直撃」から1年後となる「トマト&チーズ味」は「蒙古タンメン中本」監修シリーズの過去に例を見ない組み合わせで、パッケージでも最強タッグを強く訴求しています。ただ、思い返せば昨年2月22日に「蒙古トマタン」を数量限定で発売しているため、それらを単純にブレンドしたような印象が無きにしも非ず。
「蒙古タンメン中本」の実店舗におけるトマト&チーズといえば、EA(エレクトロニック・アーツ)のアルティメット地獄アクションゲーム『ダンテズ・インフェルノ ~神曲 地獄篇~』とコラボした限定メニュー「男運天ラーメン(ダンテラーメン)」(2010年2月18日 – 3月20日)を提供していた経緯があるため、それを再現‥‥いや、さすがに12年以上前の限定ですし関係ないですかねw
いずれにせよ「トマト」に「チーズ」とマイルド感を表に出したフレーバーですが、なんのこれしき「蒙古タンメン中本」監修のカップラーメンといえば無条件で辛い! との評判が高い枠組み。今回の「トマト&チーズ味」も例に漏れず、容器側面には “※小さなお子様や、辛味が苦手な方は注意して召し上がりください” との注意事項が記載されているため、辛味の強さについても油断できません。
さすがに「北極」クラスの激辛ではないと思いますけど、Twitter上では「辛さがマイルド」や「いつもより辛くない」といった感想が多く、しかしながら「とんでもなく辛ぇ」といった意見もあったので、通年販売されている「辛旨味噌」(2019年10月29日発売品)を辛さレベルの基準とし、それよりも辛いのか辛くないのか、念のため辛味の強さにも注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けられた後入れの「トマトとチーズのWコク辛オイル」1袋のみで、小袋の色が緑なのはトマトのヘタをイメージしてのカラーリングでしょうか。ちなみにフタの上にも辛味に関する注意事項があり、普段は “お召し上がりください” となっている部分の “お” が省かれているのですが‥‥どうでもいですかねw
かやくは、キャベツ・チーズ加工品・トマト加工品とシンプルで、ボリュームは定番の「辛旨味噌」に劣りますが、ここで注目したいのは “チーズ風油脂加工品” ではなく “チーズ加工品” を使っていること。そうですね、たとえばチーズをバターに置き換えると、チーズ加工品はマーガリン、チーズ風油脂加工品はファットスプレッド的な存在といえば伝わりやすいでしょうか。
販売価格は1食あたり208円(税込224円)なので、いつもの辛旨味噌(税込216円)よりも若干ながら高めに設定されているのですが、2022年11月現在のNB(ナショナルブランド)商品における縦型ビッグのメーカー希望小売価格は245円(税別)が相場になっている、つまり同形態のカップラーメンよりは圧倒的に安い値段。
セブン&アイグループ専売品なので、それ以外の店舗には売ってない、販路限定のカップラーメンになりますが、11月12日(土)から先行販売していたコンビニのセブンイレブンを筆頭に、今週からイトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートなど、同グループのGMS(ゼネラル・マーチャンダイズ・ストア)も販売店に含まれます。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 トマト&チーズ味 Wコク辛旨味噌 製造者:日清食品株式会社 製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:115g(めん85g) 商品コード:4902105273685(JAN) |
発売日:2022年11月12日(土) 実食日:2022年11月16日(水) 発売地域:全国 取得店舗:CVS(セブン-イレブン) 小売価格:208円(税別) 購入価格:224円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(トマトとチーズのWコク辛オイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、チキンエキス、香味調味料、香辛料)、スープ(豚脂、粉末みそ、でん粉、香辛料、プロセスチーズ、小麦粉、糖類、植物油脂、ポーク調味料、たまねぎ、ポークパウダー、食塩、キャベツ調味油、酵母エキス、クリーミングパウダー、トマトパウダー、乳化油脂、香味油)、かやく(キャベツ、チーズ加工品、トマト加工品)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、増粘多糖類、酸味料、香料、かんすい、カロチノイド色素、香辛料抽出物、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、炭酸Mg、ベニコウジ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。原材料名の “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、チキンエキス、香味調味料、香辛料” という構成は、前述した「チーズの直撃」や「北極ラーメン」(2022年7月4日発売品)の油揚げ麺と同じ並び。調理前の麺重量も85gということで、縦型ビッグ製品での平均的な麺重量(70〜80g)を上回ります。
別添の「トマトとチーズのWコク辛オイル」は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。最初から容器の中に入っている顆粒スープには小麦粉が含まれる(それが容器の底に残りやすい)ため、溶け残りがないよう念入りに混ぜてください。
さて、調理直後は辛そうな見た目をしていますが、トッピングのチーズで優しい雰囲気も醸している蒙古タンメン中本の最新作。はたして実際の辛さレベルや如何に、引き続き辛味の強さとトマト&チーズのバランスにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(115g)あたり |
カロリー:527kcal たん白質:12.2g 脂 質:24.4g 炭水化物:66.5g (糖 質:62.9g) (食物繊維:3.6g) 食塩相当量:7.1g (めん・かやく:3.2g) (スープ:3.9g) ビタミンB1:0.97mg ビタミンB2:0.33mg カルシウム:171mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:527kcal(めん・かやく:424kcal)(スープ:103kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
基本的には “いつもの麺” です
原材料名の構成が「チーズの直撃」や「北極ラーメン」に共通すると前述したように、実際の仕上がりも同じ油揚げ麺という認識で問題なく、縮れの弱さとスープに対する適度な弾力も然る事乍ら、スパッとした歯切れのよさも印象的。これは日清食品の旧「有名店シリーズ」にも共通する特徴で、食感については同社ならではといっても過言ではありません。
店舗の麺とは形状もサイズも違いますし、そこそこ油揚げ麺特有の風味も強いので、再現度が高いとはいえません。しかし、縮れの弱さで洗練さを表現しつつ、後述するスープとの兼ね合いから、カップ麺ならではのジャンクさがプラスに作用している取り合わせ。現在の日清食品なら容易くノンフライ麺に切り替えることも可能ですが、あえて “そうしない” ことが多くのファンを繋いでいるのだと思います。
ちなみに2022年11月現在「辛旨味噌」の原材料名は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、チキンエキス、香辛料” なので、今回とは異なる表示になっているのですが、おそらく食品表示法の改訂による表示の違い。もしかすると変わり種だけ微妙に仕様を変更している可能性もありますけど、そうだとしてもマイナーチェンジの枠は出ないでしょう。
スープ
中本シリーズが新境地を開拓
まずは別添の小袋を入れる前に味を確認してみたところ、ずっしりと舌に感じる粉末みそのコクは「辛旨味噌」の流れを汲んだ骨組みで、丁寧な動物系のコクだったり、小麦粉でトロミを付けていたり、刻み玉ねぎが仕込んであったり、いつものスープに通じるポイントは確かに存在しているのですが、この時点でトマトとチーズの存在感も強く、表情は別物。
トマトとチーズは後述するトッピングが寄与している部分もありますが、スープにプロセスチーズやトマトパウダーを使用しているため、かやくを取り除いて調理しても個性は明白だと思います。でもってオイルを加える前はピリ辛の範疇を超えないのですが‥‥
別添の「トマトとチーズのWコク辛オイル」を加えると、いつもの「辛旨味噌」に近い辛さレベルには到達するため、辛い食べ物が苦手な方は要注意。逆に普段のスープが問題なく楽しめる方は、ほんのちょっと物足りなさを覚えるかもしれないけれど、注目すべきは辛味だけにあらず。オイルを加えた途端、粉末トマトとは違うトマトのコクがプラスされ、より深みのある味わいに。
またチーズについても若干ながらクセのある風味がプラスされるため、ただ辛味が増すだけのオイルではありません。なんかこう、ピッツァもといピザトーストとか、ケチャップで作るナポリタンとか、そっち系統の味わいと「辛旨味噌」を融合させた感じだったので、ピンと来た方はハマること請け合いです。
かやく
スープから得られる満足度を加味すれば好印象
上記画像のトマト加工品とチーズ加工品は原型を保っているのですが、ふつうに調理すると呆気なく溶けてしまうので、具材らしい具材は実施的にキャベツのみ。ただ、トマトとチーズはスープに馴染むことで全体の満足度を飛躍的に高めてくれるアイテム、しっかり混ぜて溶かすのが正解。
「チーズの一撃」や「同 直撃」に入っていた豆腐やキクラゲ、味付豚肉が不在なのは寂しいポイントになりますけど、その穴はスープの食べ応えがカバーしてくれると思います。
総評
この時期になると現れる「チーズの一撃(直撃)」と比較して、明らかに具材がボリュームダウンしていたことに物足りなさを感じたものの、トマトとチーズの旨みが溶け込んだ濃厚スープは一見の価値あり。ただ、おいしさだけでいえば「トマトとチーズのWコク辛オイル」投入前がピークかもしれないw
それについては好みの問題もあるかとは思いますが、ひとまず最初はオイルを入れずにスープのコクを楽しんだ後、すこしずつオイルを加えるのがオススメ。すでに複数個購入している方は、定番の追いチーズはもちろん、チーズ+タバスコ+バジルでイタリアンに寄せてみるなど、ちょい足しアレンジの土台としても優秀な一杯なので、ぜひ挑戦してみてください【author・taka :a(大石敬之)】