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「味仙 台湾ラーメン」中毒性注意!!ファミマ限定カップ麺 2019年タテ型版

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年4月16日(火)新発売のカップ麺、日清食品「味仙 台湾ラーメン」ファミリーマート限定商品の実食レビューです。

辛い? 辛くない? 名古屋名物台湾ラーメン発祥店「味仙」本店監修のタテ型カップラーメンが今年も登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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味仙本店監修 台湾ラーメン 2019年タテ型

「台湾料理 味仙(たいわんりょうり みせん)」とは、 “名古屋めし” の代表格と言っても過言ではない名古屋名物・人気ご当地ラーメン「台湾ラーメン(台湾麺)」発祥の店として有名な1960年(昭和35年)創業の台湾料理専門店。愛知県名古屋市千種区今池に本店を構え、名古屋を中心に店舗を展開しています。

今回のカップ麺「味仙 台湾ラーメン」は、ファミマ限定・数量限定商品として定期的に発売されている味仙本店監修の再現カップラーメンで、製品スタイルはタテ型ビッグ容器が基本。製造は一貫して日清食品が担当しているのですが、2019年3月5日(火)に同店監修の高品質どんぶり型バージョンが発売されたばかりなので、もしかすると一緒に並べてあるかもしれません。



「台湾ラーメン(たいわんラーメン)」とは、「味仙」の創業者・郭明優(かく めいゆう)氏が友人と故郷の台湾へ旅行中、小皿に盛って食べる麺料理「担仔麺(タンツーメン)」という台南市名物の小吃(シャオチー)を食べ、日本に戻ってから友人に “日本でも食べたい” と言われて再現を試みたのが歴史の始まり――

もともと「担仔麺」は辛い食べ物ではないのですが、辛い食べ物が好きだった創業者が唐辛子や炒めたニンニクを加えてアレンジし、最初は従業員の賄い料理として振舞っていたところ常連客が自分も食べたいとリクエスト。それを食べた常連客からメニューに加えたほうがいいと説得され、お店でも提供することになったそうです。

スパゲティナポリタンやアメリカンコーヒーがナポリ(イタリア)やアメリカに存在しないように、台湾ラーメンは台湾発祥の麺料理ではありません。カップ麺のパッケージに “唐辛子とニンニクの風味が効いたクセになる一杯” と書いてあるように、ジャンクな味覚と強い唐辛子の刺激が人々を虜にしているのですが、きっかけは台湾でも名古屋で生まれた麺料理。

台湾出身の郭明優氏が故郷の台南ご当地グルメを日本でアレンジした名古屋発祥のメイドインジャパンで、店主が台湾出身だったこと、また台湾で食べた麺料理を日本で再現しようとしたのが「台湾ラーメン」という名前になった主な由来。お店のメニューとして正式に採用されたのは1971年(昭和46年)頃、当初は辛い食べ物が好きな一部のファンにのみ提供されていた知る人ぞ知るメニューでしたが――



しばらくして一斉を風靡した80年代の激辛ブームを追い風にブレイク、さらに名古屋めしブームの到来やカプサイシンの脂肪燃焼効果が取り沙汰されていたことが重なって、それらを追い風に「味仙」の名は全国へと広がります。実際の台湾ラーメンはノーマルで辛口ですが、これまでに発売されてきた味仙本店監修のカップラーメンは基本的に “旨辛” のバランスを重視していました。

前回の縦型版は2018年9月4日(火)発売、さらに2017年も3月21日と9月5日に発売されているので、もう定番化しちゃってもいいと思うのですが、ファミマの定番カップ麺「来来亭」(エースコック)との利権があるのかも——と、それはさておき前回の2018年発売品は超高評価を叩き出しているので、「改良」か「改悪」か単なる「再販」か、実際に食べて評価します。

開封

別添の小袋はフタの上に貼り付けてある「特製辛味油」1袋で、小袋の色は紫色。中央に丸があり、その中に描かれている “味仙特製辛味油” のデザインなど、2018年発売品から変更ありません。それにフタを開ける前、外装フィルムを破いた瞬間からニンニクの香りが漂ってくるのですが、これも期待度を上げてくれるポイントですね。



フタを開封した瞬間、たちまちニンニクの効いたパンチのあるジャンクな香りがグワッと押し寄せてきて、もう美味しいw かなり粉末スープの量が多く、一部の肉具材に緑色になっていて怪しいオーラを漂わせているのですが、おそらくニラの色が移ったのでしょう(※実食日:2019年4月19日 / 賞味期限:2019年10月4日)。

パッケージには “※小さなお子様や、辛みが苦手な方の飲食には十分ご注意ください” という辛いカップ麺では定番の注意事項が記載され、燃え滾る炎で激辛カップ麺を彷彿とさせるパッケージのデザインとなっているのですが、これについても前回発売品と比較して大幅に変わっていません。しかし——

カップ底面にある賞味期限欄下段右端の製造所固有記号が「S」となっていて、これは日清食品の関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)を意味しているのですが(※すぐ近くにある「滋賀工場」は「O」)、関西工場は2018年10月から生産を開始している日清食品の新工場です。

2019年3月からインスタントラーメン業界としては国内初となる「認証パーム油」の使用を開始したことでも話題になり、敷地面積約10万㎡・日産400万食の生産能力を持つ国内最大級の食品工場なんですけども、前回の縦型「味仙 台湾ラーメン」は関西工場が稼働する前の2018年9月4日(火)発売だったので、製造所は変わりました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:味仙 台湾ラーメン
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(製造所固有記号 S)
内容量:109g(めん80g)
商品コード:4902105236987(JANコード)
規格サイズ:縦109mm×横109mm×高さ119mm

発売日:2019年04月16日(火)
実食日:2019年04月19日(金)
発売地域:全国(ファミリーマート限定)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:216円(税込)
ファミリーマート標準価格:200円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用・中華麺)
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製辛味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、香辛料、たん白加水分解物)、スープ(糖類、豚脂、植物油脂、小麦粉、粉末しょうゆ、香辛料、ポーク調味料、でん粉、チキン調味料、酵母エキス、食塩)、かやく(味付豚ミンチ、味付豚肉、ニラ、赤唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、カロチノイド色素、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

麺は縮れのない平打ちタイプのストレート麺で、熱湯5分の油揚げ麺を採用。再現カップ麺では足を引っ張る項目になる場合も珍しくない油揚げ麺ですが、旨辛系のスープとは基本的に相性がよく、こと日清食品の油揚げ麺はハイレベルで、それは歴代の「味仙 台湾ラーメン」でも遺憾無く発揮されていました。



別添の特製辛味油には書いてありませんが、容器側面に記載されている調理方法には “特製辛味油をフタの上で温める” と書かれているので、お湯を注いでから5分間、フタの上で温めましょう。写真のように接着剤が小袋側に残ってくれたらペリッと剥がれるので、ひっくり返せば問題ありませんが、もしフタ側に残ったら事前に剥がしておいたほうがいいかもしれません(また引っ付くのでw)。

お湯を注いでから待っている間、ガーリックを中心としたジャンクな香りが常に煽ってくる状態なので、空腹の度合いによってはフライングしたくなるかもしれませんが、ぐっと我慢(※早めにフタを開けると麺が適切に戻りません)。あとは別添の特製辛味油を加えたら、よくかき混ぜて出来上がり。

それでは、辛さレベルや前回との違いに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(109g)当たり

熱  量:523kcal(カロリー)
たん白質:12.0g
脂  質:24.6g
炭水化物:63.4g
食塩相当量:6.4g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:3.8g)
ビタミンB1:1.21mg
ビタミンB2:0.30mg
カルシウム:109mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:523kcal(めん・かやく:426kcal)(スープ:97kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

スパッと歯切れのいい繊細な麺

まるでノンフライ麺に見紛うほどの——とは言えませんが、クオリティの高さは前回と同じ水準にあり、加水率が低めのスパッとした歯切れの良さが印象的なハリのある平打ち麺で、ほぼ縮れはありません。油揚げ麺特有の風味は穏やかに芳ばしく、それはジャンクな辛いスープにピッタリで、ノンフライ麺では味わえないコクがプラスに働きます。

油揚げ麺特有の風味をネガティブに思わせず、本格感を大幅に阻害することなく油揚げ麺ならではの魅力をバランスよく楽しませてくれる絶妙な立ち位置。麺のサイズは中くらいで太麺ではないのですが、とりあえずフライングはしないでください。きちんと5分待たないと麺のポテンシャルを潰すことになるため、それを守るのが美味しく食べるポイントです。



これまで日清食品が「有名店シリーズ」で叩き上げてきた製麺技術が遺憾無く発揮されているのですが、2008年から「どん兵衛」の蕎麦シリーズに実装された “ぴんそば” の技術も応用されているに違いありません。お店の台湾ラーメンは平打ち麺ではないので再現度としてはイマイチですが、麺の量もタテ型ビッグらしく80gの大盛ですし、あいかわらず縦型カップラーメンに使われる麺としては素直にハイレベルです。

スープ

中毒性注意!!

麺は2018年発売品から劣化を見せることなくクオリティを維持していましたが、2019年のスープも素晴らしいですね。醤油は液体ではなく粉末ですが、タレは台湾ラーメンらしく醤油ベースとなっていて、畜肉系の旨味はポークとチキンのWスープ。そしてジャンクなニンニクのパンチも然る事乍ら、注目したいのは唐辛子の辛さと対比を描く “甘み”の兼ね合い。

お店のスープと比較して濁りとトロミがあり、けっこう甘味も強いのですが、その甘さが強い中毒性を誇っている重要なキーマン。にんにく風味は常軌を逸するレベルではないものの、唐辛子の辛さにガーリックのパンチ、そこに重なる甘みのジャンクな相乗効果ときたら——甘さのベクトルは糖類による演出ですが、なんのこれしきポジティブです。

2019年3月5日(火)に発売されたノンフライ麺・どんぶり型の辛さレベルは中辛程度だったのに対し、タテ型ビッグの辛さレベルは辛口。激辛ではないものの、辛い食べ物が苦手な方には厳しい辛さになるかもしれません。また、「特製辛味油」はフタの上で温めると記載されていたように、主成分は低温で凝固する動物油脂の豚脂(とんし / ラード)。

実際の台湾ラーメンに例えると、辛味の強さはアメリカン(辛さ控えめ)以上、ノーマル以下。しかし、食べ終えてから残ったスープを放置すると容器の内側やスープの表面に浮かぶオイルが冷えて固まり始めるのですが、このオイル感が挽肉(台湾ミンチ)から滲み出る旨味を表現します。特製辛味油を入れると辛味だけでなく動物系の旨味も格段にアップするので、辛い食べ物が苦手じゃなければ全量投入がオススメ。

具材

実は2種類入っている肉具材

あまりニラの量は多くありませんが、台湾ラーメンには必須の具材。スープのガーリックと相俟ってパンチのある中毒性を醸し、軸の部分は特に存在感があっていいですね。そして肉具材は1種類ではなく、実は「味付豚ミンチ」と「味付豚肉」の2種類入っていて——

大きな「味付豚ミンチ」は、いわゆる “謎肉” と同じダイスミンチ(ダイスポーク)なので、大豆などの野菜と豚肉を混ぜ合わせてフリーズドライ加工した肉具材になるのですが、ご存知かなりジャンクなテイストです。なので本物の挽肉からは遠退きますが、一つひとつが大きくて存在感があり、ジャンクな味わいが中毒性の高いスープとベストマッチ。

小さな「味付豚肉」は、カップヌードルにも入っている謎肉ともコロチャーとも違うランダムな形の挽肉で、こちらはサポート役に徹している援護射撃要員ですが、スープとの一体感が高く、文字通り旨味のサポート役として優秀でした。ところで調理前は怪しい緑色でしたがw お湯を注いで5分後には色が抜けて気にならないと思います(※変な味の肉具材もありませんでした)。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

ファミリーマート限定・数量限定商品「味仙 台湾ラーメン」2019年タテ型版を実際に食べてみた結果、特に目立った変更点はなかったので、改良でも改悪でもなくクオリティ据え置きの「再販」です。お店の台湾ラーメンと比較してカップ麺ならではのアレンジが随所に見られるものの、ある程度カップ麺というジャンルに理解があれば、それが大きくマイナスに作用することはないでしょう。

また、カロリーなどの栄養成分表示やJANコード(バーコード下の数字)まで同じだったので、前回発売品が気に入っていた方も安心して食べられる仕上がりですし、まだファミマの味仙を試したことがない方は、もし好みに合いそうでしたら今回を機に試してみてください(※関連記事「味仙 台湾ラーメン」2019年10月リニューアル)。にんにくのパンチ、唐辛子の辛さ、ジャンクな甘味と旨味の融合で強い中毒性を誇っている、とても魅力的なカップラーメンです。

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