記事内に広告が含まれています

こっちが本命!? 2週連続企画 “後編” 二毛作店【道の塩】監修カップ麺「濃厚塩らーめん」を食べてみた結果‥‥

スポンサーリンク
サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年7月11日(月)新発売、サンヨー食品のカップ麺「道の塩監修 濃厚塩らーめん」の実食レビューです。

つけ麺の元祖をして “参った” と言わしめた天才「つけ麺 道」のカップラーメン第2弾は二毛作店「らーめん 道の塩」監修!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

道の塩監修 濃厚塩らーめん

つけ麺 道(つけめん みち)とは、2009年(平成21年)7月24日の創業以来、東京都葛飾区亀有5丁目で不動の人気を誇る行列店で、超極太麺を豚骨魚介スープに潜らせて食べる「つけ麺」が看板。その味わいを “らーめん” にアレンジした即席カップめん「つけ麺道監修 濃厚豚骨魚介らーめん」が発売されたのは、ちょうど1週間前の話——。

今度は「つけ麺 道」の二毛作店「道の塩」監修

今回の新商品「道の塩監修 濃厚塩らーめん」は、全国屈指の名店「つけ麺 道」が定休日のみ営業している二毛作店「らーめん 道の塩」監修によるカップラーメンで、1週間前にリリースされた「濃厚豚骨魚介らーめん」と同じくサッポロ一番のサンヨー食品と共同開発。どちらも監修者は代表の長濱洸也(ながはま こうや)店主ですが、2週連続で今度は二毛作店とのコラボという興味深い企画です。

あらためまして「らーめん 道の塩(みちのしお)」とは、超極太麺と豚骨魚介スープをメインに提供している「つけ麺 道」のセカンドブランドで、定休日の月・火曜日は屋号を「らーめん 道の塩」とし、いつもとは違う「塩らーめん」と「塩つけ麺」を看板にしてる二毛作店(※店舗の場所を変えずに、屋号や暖簾を変え、いつもとは違うコンセプトの商品を提供する営業形態)。

営業場所は「つけ麺 道」と同じ店舗なので、困惑されることもあるようですが、どちらも歴とした長濱店主のブランド。某グルメサイトでの評判・口コミは、やはり「つけ麺 道」のほうが多く、メインほどスポットが当たっていない印象が無きにしも非ずではあるものの、いつもとは違う濃厚な「塩らーめん」を求め、開店のたびに多くの方が訪れているのだとか——。

「道の塩監修 濃厚塩らーめん」の概要と店主の写真

二毛作店の「らーめん 道の塩」が提供している「塩らーめん」は、おそらく一般的にイメージされるであろう塩ラーメンとは一線を画す存在で、まず意外性を抱かせるのがスープの炊き方。通常、塩ラーメンのスープといえば、比較的に透明度が高い清湯(ちんたん)が主流となっているのに対し「道の塩」では白濁した動物×魚介の白湯(ぱいたん)が基本。

動物系は豚骨と鶏をベースに、節系をメインとする魚介の旨味を加え、とろみのあるクリーミーな口当たりに仕上げているのもポイント。タレの塩味はデフォルトだと比較的に弱く、そのため卓上には “ミネラルの含有数が世界一であるとギネスブックにも登録された” 宮古島の「雪塩」が置かれ、味が薄いと感じた場合、パウダー状の「雪塩」で自分好みの塩分濃度に調整することを推奨しています。

さらに半分ほど食べ進めたタイミングで、備え付けのレモンを搾り入れる(オススメは皮ごと投入する)ことを推奨していたり、麺を食べ終えた後、塩昆布をトッピングした白めしにバターを乗せ、スープを入れて和風リゾット風にして〆(しめ)ることを推奨していたり、とにかく店主の細やかな “こだわり” を感じる一杯なのですが‥‥

「つけ麺道監修 濃厚豚骨魚介らーめん」のパッケージ

サンヨー食品の縦型カップといえば、油揚げ麺の仕上がりが評価の足を引っ張るケースが多く、1週間前に発売された「つけ麺道監修 濃厚豚骨魚介らーめん」は典型的な例で、このブログでは高く評価できませんでした。しかし、サンヨー食品の公式ウェブサイトには “当社独自の特殊製麺技術による、密度感のある麺のコシ” と “重量感” を訴求する文面があったので、道の塩が本命か、それとも——。

関連ページ:つけ麺の元祖をして “参った” と言わしめた天才【道】監修カップ麺「濃厚豚骨魚介らーめん」を食べてみた結果‥‥

開封

小袋はフタの上に別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」1つだけ。実は2013年(平成25年)5月27日、サンヨー食品の子会社でもあるエースコックが「道の塩 長濱洸也監修 クリーミー塩ラーメン」というカップラーメンを発売していたので、即席カップめん業界初の再現ではないのですが、サンヨー食品と「道の塩」のコラボは初めての組み合わせ。

想像していたよりも具材の量は多かった

かやくは鶏・豚味付肉そぼろ、わかめ、ネギとシンプルで、縦型ビッグの限界を感じるラインナップではあるものの、わかめは実際の「塩らーめん」にもトッピングされている具材。先にリリースされた「濃厚豚骨魚介らーめん」の具材は正直いって頼りなかったので、それよりもポジティブなファーストインプレッション。

メーカー希望小売価格は、2022年7月現在の縦型ビッグにおける標準・245円(税別)で、同店監修の「濃厚豚骨魚介らーめん」と同じ値段。コンビニで購入した場合の税込価格は264.60円が相場になりますが、スーパーやドラッグストアなども販売店に含まれます。ちなみにコンビニ大手4社の中では「ミニストップ」と「セブンイレブン」での取り扱いが意欲的だったので、ご参考ください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:道の塩監修 濃厚塩らーめん
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)
内容量:93g(めん70g)
商品コード:4901734046721(JAN)
発売日:2022年07月11日(月)
実食日:2022年07月12日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:245円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、ポーク調味料)、スープ(食塩、豚脂、ポーク調味料、クリーミングパウダー、糖類、植物油脂、チキン調味料、香辛料、鶏脂、ゼラチン、昆布エキス、魚粉、すりごま、発酵調味料、酵母エキス、椎茸エキス)、かやく(鶏・豚味付肉そぼろ、ねぎ、わかめ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類、アルギン酸ナトリウム)、炭酸カルシウム、かんすい、乳化剤、クチナシ色素、カラメル色素、微粒二酸化ケイ素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

こ、この佇まいは‥‥

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は「濃厚豚骨魚介らーめん」と同じ熱湯5分。しかし、それと比較して黄色味が強く、ややサイズも細めに切り出され、なおかつ縮れの弱い形状から察するに、もしかするとサッポロ一番の傑作「和ラー」(※現在廃盤)の流れを汲んでいるのではないかと。だとすれば、高評価を叩き出してくれるかもしれない逸材。

この時点で個性派

別添の小袋は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら小袋の中身を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。容器の材質は「濃厚豚骨魚介らーめん」と同じPP樹脂(ポリプロピレン)なので、お湯を注いでから外側が熱くなりにくいのがメリットです。ただ、とろみ成分が含まれていたので、調理の際は溶け残りがないように注意してください。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場(製造所固有記号 +A)となっていますが、太平食品工業はサンヨー食品が1963年(昭和38年)1月に設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、引き続き全国屈指の名店監修による特別感に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(93g)あたり
カロリー:418kcal
たん白質:8.7g
脂  質:16.5g
炭水化物:58.7g
食塩相当量:5.7g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:3.7g)
ビタミンB1:1.36mg
ビタミンB2:0.54mg
カルシウム:224mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:418kcal(めん・かやく:320kcal)(スープ:98kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

油揚げ麺なのに上品

5.0

ほぼ縮れを感じないストレート状でありながら、第1の難関となる麺の癒着問題を難なくクリアしているだけでなく、この洗練された仕上がりは間違いなく「和ラー」の流れを汲む質感。するすると入ってくる滑らかな口当たりの麺肌に、噛むと小麦間の密度が高く、なかでも評価したいのは “油揚げ麺なのに特有のニオイが気にならない” こと。

もうちょっと細いほうが真価を発揮するけどGOOD

箸で持ち上げた際の重量感は、特筆して重たいわけではなかったものの、まるでノンフライ麺と見紛う質感は「和ラー」の製麺技術を感じるポイントで、先にリリースされた「濃厚豚骨魚介らーめん」の油揚げ麺とは雲泥の差でハイクオリティ。食べるスピードによっては後半に歯切れの軽さ目立つので、もうすこし切刃番手の数字を上げて細く切り出し、密度の均一化を図ったほうがよかったのでは——

——と、そう感じた節もありますが、この技術を「和ラー」以外のNB(ナショナルブランド)商品に使うこと自体が稀な話。今後も積極的に有名店監修のカップラーメンに応用してくれたら、サンヨー食品の縦型ビッグに対する印象が大きく変わるかもしれません。ただ、今回の場合は “2分ほど休ませたほうが自然” だったので、時間に余裕があるタイミングでの喫食をオススメします。

スープ

まったりとした塩白湯

4.5

とろみは増粘剤(増粘多糖類、加工でん粉)に由来するため人工的ですが、不自然にボテッとしているわけではなく、ポタージュ的なベクトルに程よく固定してくれる感じの自然な粘度。そう思えたのは、土台の粉末スープに漠然と洋風の面持ちがあり、クリーミーな味わいだったから。

動物系はポーク調味料による白湯を中心に、鶏が程よく脇を固め、魚粉でパンチを付けているのですが、動物と魚介は対等な関係。そこに昆布や椎茸を重ねているので、和食に通じる要素を備えつつ、ややクリーミーミングパウダーを多めに配合していることから、洋風の顔立ちも感じさせる個性的な味わいです。あと、具材から強めに滲み出る “わかめの風味” がイイですね。

別添のオイルは動物油脂がメイン

エースコックとコラボしていた「道の塩 長濱洸也監修 クリーミー塩ラーメン」には、店主こだわりの「すりごま」が別添されていたのに対し、サンヨー食品の別添(仕上げの小袋)は豚脂が主体のオイル。これを加えることでラーメンらしさが強くなり、なおかつ動物系のコクもプラスされ、独特の世界観が確立します。

ちなみに胡麻は別添されていませんが、粉末スープに少量ながら仕込んであったので、エースコックの「わかめラーメン」よろしく磯の風味と相性抜群でした。なんでこんなに相性いいんですかね、ごまとわかめって。

具材

わかめが主役

4.5

鶏・豚味付肉そぼろは食感、風味ともにジャンクなタイプなので、これぞカップラーメン的な具材になりますが、まったりとクリーミーな塩スープに、香辛料が効いた肉そぼろのスパイシーさが違和感なくフィット。ネギの量も多く、わかめも縦型ビッグのカップラーメンとしては充分で、特に後者はスープの個性を強めることに寄与していました。

総評

4.5

先にリリースされた「濃厚豚骨魚介らーめん」はイマイチだったので、多少なりとも肩の力を抜いて食べたことは認めますが、なんのこれしき「濃厚塩らーめん」は高く評価できる仕上がり。クリーミーで洋風な印象を抱かせる豚鶏白湯と魚粉、乾物の融合も然る事乍ら、滲み出る “わかめの旨味” も効果的で、印象に残る一杯です。

「濃厚豚骨魚介らーめん」と一緒に販売している店舗も多いかと思いますが、どちらか迷ったときは「濃厚塩らーめん」が圧倒的にオススメなので、クリーミーで海産物の旨味が効いている、個性的な塩白湯ラーメンが気になる方は、最寄りの販売店をチェックしてみてください(コンビニでは、ミニストップ、セブン-イレブンでの取り扱いが意欲的です)【author・taka :a(大石敬之)】

タイトルとURLをコピーしました