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カップめん業界初、エースコックの「明太とろろ風うどん」に大きな可能性を見た。

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年8月26日(月)新発売、エースコックのカップ麺「明太とろろ風うどん」(308円+税)の実食レビューです。

明太子と山芋パウダーのW仕上げ!? 混ぜれば混ぜるほどクセになる、業界初の特製ふりかけを別添した “まぜておいしい„ やみつき必至の和風汁なしカップめん登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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明太とろろ風うどん

さて、いきなり現れました「明太とろろ風うどん」は “まぜておいしい„ 汁なしタイプの新ブランド第1号なのか、それともシリーズ化を意識していない単発の商品なのか、現時点で明確な発表はないんですけど、このページでレビューするカップ麺は明太子&山芋パウダー使用の「特製ふりかけ」付きを特徴とした純然たる新商品。

注目すべきは山芋パウダーの使い方

明太子ふりかけを別添したカップ麺は珍しくない‥‥というか、ほとんどのメーカーが確実に押さえているジャンルの一つなので、焼きそばカテゴリーでは準定番に近いアイテムなのですが、注目したいのは山芋パウダーを使用していること。こちらも油揚げ蕎麦の “つなぎ„ として重宝されていますから、素材自体は珍しくないけれど、汁なしカップ麺の「ふりかけ」として使われるケースは前例がありません。

——で、最初に “汁なしタイプの新ブランド第1号なのか、それともシリーズ化を意識していない単発の商品なのか„ と触れましたが、ふと思い出したのが「明太釜玉風うどん」という商品。発売日は昨年の同時期、2023年8月28日で、容器の形状やパッケージのデザインが踏襲されているわけではないけれど、明太子を使用した汁なしカップうどんである部分は共通点。

(左)明太釜玉風うどん /(右)明太とろろ風うどん

私は「明太子」と「とろろ」の組み合わせに馴染みがなかったので、レビューの前に調べてみたところ、テーブルマークのレシピに「明太とろろうどん」があったり、エバラ業務用商品サイトにも「明太とろろ丼」があったり、マックスバリュやヤオコー、キッコーマン、かねふくも紹介していたり、けっこうメジャーな組み合わせ? 福岡の郷土料理にも「明太とろろ鍋」とかあるんですね。

ちなみに昨年の「明太釜玉風うどん」には、エースコックが数年前に業界で初めて卵黄の美味しさをペースト状にした「卵黄風きみまろペースト」を別添していたので、今回の「特製ふりかけ」もイノベーションなんじゃないかと。もし効果が高かった場合、とろろそば系の商品にも応用できそうなので、そういったポテンシャルにも注目しながらレビューします。

開封

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「調味たれ」と「ふりかけ」の組み合わせで、かやくは最初から容器の中にスタンバイのパターンかと思いきや、ふりかけが具材扱いされている様子。それだけ明太子&山芋パウダー使用にインパクトがあれば、頭ごなしにコスパが悪いとはいえないけれど、注目しておきたいのがメーカー希望小売価格の高さ。

エースコック公式ウェブサイトの製品情報

2024年8月現在、通常サイズのカップ麺におけるメーカー希望小売価格は236円(税別)、大盛りサイズだと271円(税別)が事実上の標準になっているのですが、今回の「明太とろろ風うどん」は308円(税別)と高めの設定。それでいて内容量は、1食あたり111g(めん90g)なので、このボリュームは汁なしカップ麺でいうところの通常サイズに該当します。

もちろん、それだけ明太子&山芋パウダー使用にインパクトがあれば——などと、けっきょくは内容次第になってくるのですが、標準サイズの商品で大盛りサイズ以上の希望小売価格は無視できない部分。はたして値段相応の価値が見出せるのかどうか、そのパフォーマンスも見極めなければいけません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明太とろろ風うどん
製造者:エースコック株式会社
製造所:東京工場(埼玉県川越市大字今福461-1)
内容量:111g(めん90g)
商品コード:4901071405069(JAN)
発売日:2024年08月26日(月)
実食日:2024年08月27日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:308円(税別)
購入価格:278円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:寸胴型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:680ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(調味たれ・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白)、たれ(植物油脂、しょうゆ、発酵調味料、砂糖、食塩、魚介調味料、オイスターエキス、醸造酢、コンブエキス)、ふりかけ(糖類、ヤマイモパウダー、明太子加工品、ねぎ、焼のり、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、カラメル色素、酒精、増粘剤(キサンタンガム)、香料、リン酸Na、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、微粒二酸化ケイ素、ベニコウジ色素、ビタミンB2、香辛料抽出物、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・さば・大豆・やまいもを含む)

実食開始

見た目は、ふつうですね。

麺は油で揚げたフライうどんで、湯戻し時間は長めの5分。ふっくらとした佇まいから、そのような歯応えなのかなと予想しつつ、先にも触れたように調理前の麺重量は90gなので、汁なしカップ麺のカテゴリーでは標準サイズ。ちなみに「スーパーカップ1.5倍」と同じ麺重量なのですが、あっちはスープありですからね。

思ってた以上に地味だったw

別添の小袋は後入れなので、それらを取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「調味たれ」を温めながら待つこと5分。時間になったら湯切り口から麺の戻し湯を捨て、温めておいた「調味たれ」を全体に馴染ませてから「ふりかけ」を満遍なくトッピングし、さらに混ぜ合わせたら完成なんですけど‥‥なんか地味ですねw

エースコックの公式ウェブサイトには “まぜればまぜる程おいしくなる一杯„ と記載されているのですが、山芋の粘りでモタッとしてくるので、可能な限り手際よく混ぜてください。それでは、引き続き山芋パウダーの効果と忘れかけていた明太子の存在感にも注目しつつ「めん」「たれ」「ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(111g)あたり
カロリー:490kcal
たん白質:8.4g
脂  質:20.9g
炭水化物:67.0g
食塩相当量:4.5g
ビタミンB1:0.38mg
ビタミンB2:0.40mg
カルシウム:260mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

インスタント感MAXのフライうどん

3.0

たとえば日清食品のブランドを例に挙げると「日清のどん兵衛」だったり、東洋水産(マルちゃん)なら「赤いきつね」だったりが有名ですけど、エースコックといえばコレだよね、みたいなカップうどんの定番ブランドは今のところ存在しません。ちなみに定番商品だと「まる旨」や「だしの旨みで減塩」からカップうどんを展開していますが、汁なしだと‥‥そうだ「焼うどんモッチッチ」があるじゃないか!

けっきょく違ったんですけど

今回の原材料名と「焼うどんモッチッチ」に使われている油揚げ麺の原材料名[小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白]が完全に一致していたので、これはキたんじゃないかと食べてみてビックリ、ふっかふか。いかにも油揚げ麺らしい弾力で、質を重視したから量を減らすしかなかったんですよ‥‥みたいなトレードオフは感じません。むしろ添付調味料の使用量を減らすために大盛りを避けたパターン?

ちなみに「焼うどんモッチッチ」の油揚げ麺は “もちもち真空仕立て麺„ という製法で作られ、その技術を応用した “多加水真空仕立て麺„ は「渾身の逸品」で猛威を振るっているのですが、そういった魅力が伝わってくることはなく。とはいえ後述の「調味たれ」や「ふりかけ」との相性は悪くなかったし、エースコックといえばの油揚げ麺臭も目立っていなかったので、酷評が必要な代物でもないかなと。

たれ

ちょっと酸味にビックリした

3.0

ふりかけに明太子を使っているので、それありきに味付けを控えているのかと思いきや、なんのなんの。濃口しょうゆと鰹だしの主張は「調味たれ」単体で成立するくらいには力強く、砂糖の甘さも伴いますが、和食では頻繁に使われている調味料ですし、人工甘味料で短絡的に演出しているわけでもないので、甘さの使い方も好印象。

さらにオイスターエキスの隠し味も然る事乍ら、醸造酢の酸味も面白く、ベクトルは変わってきますけど、梅のアクセントを効かせたような雰囲気も印象に残りました。

ふりかけ

けっこう山芋w

3.0

ふりかけの内訳は「糖類、ヤマイモパウダー、明太子加工品、ねぎ、焼のり、唐辛子」で、この糖類は別に要らなかったかなと思いつつ、さておき山芋パウダーは個性的。あくまでも “とろろ風„ なので、さすがにパウダーの限界は感じますけど、全体的にモタッとしたテクスチャーだったり、口の中にトロッと広がる粘りだったり、ちゃんと山芋の風味も楽しめたり、いやはや面白いですね。

反対に明太子は目立たないというか、唐辛子の辛さや風味も含め、とろろに包み込まれているように感じたんですけど、たまにガツンと‥‥混ぜムラですかねコレw そのため「明太子」に特化、あるいは「とろろ風」に特化させたほうが極端でよかったのではと思いつつ、この組み合わせだからこその個性でもありますし、山芋パウダーについては汁ありカップ麺にも使えそうなポテンシャルの高さを感じました。

総評

3.0

ふりかけのネギと焼き海苔は意識すると感じる程度だったので、もうちょい自己主張が欲しかった気持ちもありますけど、やはりネックなのがメーカー希望小売価格の高さ。コスパを重視すると★2もチラつく商品だったので、取得価格に対する食べ応えやカロリーの比例を重視されている方にはオススメできない商品になりますが、ふりかけの山芋パウダーおもしろいですよ。

さらに今後は「THE 和」シリーズの “大根おろし風パウダー„ と合わせたり、それこそ年越しそば用の「とろろ風そば」に繋げたり、想像が広がる‥‥っていうか汁なしカップうどんで明太とろろ風とか意味わからんくらい個性的だよね? ってことで及第点を付けました。いかにもエースコックらしい “次の段階を目指した一杯„ だったので、試しておく価値はあると思います。【author・taka :a(大石敬之)】

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