どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年9月25日(火)新発売のカップ麺、サンヨー食品「サッポロ一番 名店の味 井出商店 和歌山濃厚豚骨醤油」の実食レビューです。
和歌山県協力! 井出商店のカップ麺
連休を挟んで発売日は9月25日の火曜日となっていますが、早い店舗では土曜日の夜には宵積みされていたようで、当地方の兵庫県でも他の新作カップ麺と同様に月曜日から店頭に並んでいました。
井出商店のカップ麺といえば、以前に明星食品が主に近畿地方のセブン-イレブン限定で再現カップ麺(タテ型・油揚げ麺)を販売していましたが、今回はメーカーをサンヨー食品(サッポロ一番)に変更し、どんぶり型・ノンフライ麺で登場。コンビニやスーパーなど特定の販路を問わず、発売地域も全国です。
和歌山県は食品メーカーに対し、県産品の採用を働き掛ける取り組みを進めているそうで、やや比率は少なめですが、和歌山県産の醤油を使用していることがパッケージでもアピールされています。製品の開発期間は約半年、9月の初めには記者会見も開かれました。
年間の販売目標は300万個としているそうで、期間限定商品ではなく、 “通年販売される” というのも大きな特徴ですね。担当者の方が10回程度お店に通って助言を受け、最後には店主の方から「よくできている」との評価を受けたそうです。
「井出商店」は、昭和28年に創業した和歌山の老舗ラーメン店で、以下の呼び名は賛否両論あるのですが、他県からは醤油ベースの醤油豚骨味を “車庫前系”(「アロチ本家丸高」発祥)、豚骨ベースの豚骨醤油味を “井出系” として区別されているように、その代表格として名高い和歌山中華そばの名店。
ちなみに「車庫前系」「井出系」という呼び名は、新横浜ラーメン博物館広報の武内伸氏が味を分かりやすく分類するために名付けたのだとか。和歌山のラーメン店では、まだ充分に発酵させてない状態の鯖寿司(なれずし)「早寿司」を一緒に提供している店が多く、この独特の風習も有名です。
恥ずかしながら私は実際の井出商店に行ったことはないのですが、パッケージには “スープにとことんこだわった” とありますし、個人的に豚骨醤油味は豚骨ベースが好みなので、かなり楽しみです。ところで創業昭和28年といえば、久留米の「大砲ラーメン」と同い年ですね。
開封
小袋は先入れの「かやく」、後入れの「液体スープ」と「特製スープ(粉末)」の計3袋。一応、小袋にも丁寧に書いてあるのですが、 “かやく以外は後入れ” なので、調理の際は注意してください。
和歌山のカップ麺といえば日清食品「行列のできる店のラーメン 和歌山」が通年商品として存在し、そちらも豚骨ベースの豚骨醤油味ですが、そもそも希望小売価格が100円ちかく異なるので、少し肩の力を抜きつつ違いを軽く比較しながらレビューします。
下記に製品情報と購入価格も掲載しているので、ご参考ください。
製品情報・購入価格等
製品名:サッポロ一番 名店の味 井出商店 和歌山濃厚豚骨醤油 販売者:サンヨー食品 製造所:太平食品工業(株)本社工場 内容量:114g(めん70g) 発売日:2018年9月25日(火) JANコード:4901734035367 希望小売価格:205円(税抜) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:ノンフライ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:420ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:3袋(特製スープ / 液体スープ / かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維、粉末卵)、スープ(ポークエキス、しょうゆ、豚脂、糖類、たん白加水分解物、チキンエキス、食塩、鶏脂、香辛料)、かやく(チャーシュー、ねぎ、メンマ、かまぼこ)/ 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、カラメル色素、酒精、加工でん粉、かんすい、香料、クチナシ色素、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、カカオ色素、ベニコウジ色素、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉 |
実食開始
1食(114g)当たり
カロリー:369kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:369kcal(めん・かやく:271kcal)(スープ:98kcal) |
めん
やや加水率は低く、丸刃でカットされた平打ち麺で、幅は3.5mmほどでしょうか。色は薄く、粘り気よりも歯切れのよさが意識されています。お店の麺は細めの低加水ストレート麺で、やや柔らかめと聞いているのですが、カップ麺では軽く縮れてはいるものの、そこまで遠い麺ではないかもしれません。
印象的だったのは小麦の香りと少し粉っぽさの残る舌触りで、特に終始漂う小麦の香りにはサンヨー食品のノンフライ麺における製造技術の高さを感じました。耐久性にも優れており、麺量も70gと悪くありません。ただ、かなりスープ馴染みがよかったことに加えてスープの味が濃かったので、ちょっと後半は麺を食べている時にも塩っぱかったです。
スープ
チキンエキスと鶏脂のサポートが入っているのですが、しっかり豚骨の太さが軸にあり、県産醤油をアピールしているためか醤油もガツンと遠慮なく効いています。お店のラーメンをネットで検索し、写真を確認してみたのですが、比較してカップ麺のほうが圧倒的に色は濃いですね。
土台の豚骨は丁寧で厚みがあった反面、とろみは豚骨の厚み以上に強く、ちょっと人工的に思えました。下記にも注意点として後述しますが、そもそも「特製スープ」が “とろみの素” 的な感じなんです。しかし、明らかに不自然なまでの粘度ではありません。
たとえば日清食品の「行列のできる店のラーメン」と比較してみると油脂の厚みは劣り、醤油の存在感はグッと強くなっています。とろみに関しては同等ですが、やはり豚骨の厚みに関しては値段の分だけ劣る印象。ただ、行列シリーズの和歌山は店のモデルを明かしていませんが、後味に鼻を抜ける香りには少し共通点がありました。
1. 麺をほぐす
2.「特製スープ」から入れて溶かす
3. それから「液体スープ」を入れる
この手順がベストかと思います。
「液体スープ」には動物油脂が含まれるので、4分待っている間にフタの上で温めておきましょう。
かやく
具材はチャーシュー、花型かまぼこ、ネギ、メンマの4種類。
かなりネギは多めに入っていて、食感が力強く、風味は乾燥ネギの枠を出ませんが、けっこう存在感ありました。花型かまぼこは外枠のピンクが1つ足りないようですが、和歌山の中華そば=花かまぼこのイメージが強いので、これだけでも雰囲気が出ますよね。
チャーシューは薄いながらも適度に歯応えが得られた反面、ぱさぱさで可も無く不可も無し。メンマは小さめでしたが、地味に風味が強かったので、今回の具材では花かまぼことメンマが好印象でした。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
かなり醤油のカドが立っていたことと、お店の写真と比較しても明らかに色が濃いのですが、県産しょうゆをアピールする上で際立たせたかったのかもしれません。しかしながら豚骨の骨っぽさと後味に抜ける香りは印象に残り、味が濃い分だけ白ご飯と一緒に食べたら高いポテンシャルを発揮しそうな一杯です。
私は醤油の存在感が強いスープが少し苦手なので、個人的な味の好みとしてはハマれなかったのと再現度に関しても評価できないのですが、クオリティの高いノンフライ麺は素直に印象がよく、実際に店主が認めたようにスープは和歌山ラーメンの特徴を捉えているのではないでしょうか。
具材は豊富と言えなかったので、コンビニでの定価購入はオススメできませんが、醤油の力強い醤油豚骨スープが好きな方や白ご飯に合うカップ麺を探している方はスーパーなどでチェックしてみてください。
和歌山ラーメン、食べたことがないなあ。でも豚骨醤油なら好きなので試したい!こっちでは豚骨醤油というと太麺が主流だけど、中には豚骨醤油+魚粉のスープに細麺!というのもあったので、売られていたら即買い決定!それにしてもスープの色が濃いねぇ・・・・
小麦が香る麺・・いいねぇ♪生麺っぽいね(((uдu*)ゥンゥン
スープ馴染みはいいに越したことはないとおもっていたけど、塩っぱくなる・・・よねぇ確かに!!私も塩気は弱いから塩っぱいかなぁ・・たしかに花かまぼこカワイイ・・・食べるのがもったいない・・いや食べるけどw