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この鶏白湯、別格。“新生” 麺神(めがみ)カップに「こってり鶏そば」降臨!! 濃香時代からの圧倒的な進化に刮目

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年12月4日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 麺神カップ こってり鶏そば」の実食レビューです。

こってりラーメン好き必食!? 新・生めん風3層極太製法に生まれ変わった「新生」麺神(めがみ)シリーズに “鶏の旨み溶け込む濃厚鶏白湯” 新登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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麺神カップ こってり鶏そば

麺神(めがみ)とは、空前の極太麺ブームを背景に、従来の即席麺にはない “真のお店品質” を目指した「麺」が主役のブランドで、2020年(令和2年)9月21日発売の袋麺「明星 麺神 神太麺(かみふとめん)×旨 醤油」及び「同 神太麺×旨 味噌」が最初の商品。現在もインスタントラーメンの茹で時間は標準3分、長くても5分が暗黙の了解となっているのに対し、麺神は発売当初から「熱湯7分」を提案するなど、型破りな仕様で業界に新風を吹き込みました。

“新・生めん風3層極太製法” に生まれ変わった麺神

今回の新商品「明星 麺神カップ こってり鶏そば」は、今年の秋に大幅なリニューアルを経て生まれ変わった “新・生めん風3層極太製法” を特徴とする「麺神カップ」の新作で、2023年9月18日発売の「家系豚骨醤油」及び「肉野菜味噌」に続く第3の “新生” 麺神。そもそも “新・生めん風3層極太製法” とは何ぞや? というわけで、すこし解説しておきます。

新・生めん風3層極太製法とは、従来の麺密もっちり製法(明星独自の乾燥技術を組み合わせ、超極太なのに “もっちり” とした噛み応えのある食感を実現した製法)に、麺の断面が3層(外層:表面のつるみUP配合、中心のコシUP配合)からなる「3層麺製法」と「乾燥方法」の技術を組み合わせた製麺方法で、明星食品は “見た目・食感・風味ともに生めんと比べても遜色ない品質” と訴求している自信作。

ちなみに2021年9月のリニューアルで塩麹(しおこうじ)ねり込み技術を、2022年9月のリニューアルでニンニクねり込み技術を導入しているため、毎年9月に変化が生じているのですが、今年の “新・生めん風3層極太製法” は大掛かりな変更だったらしく、本田翼さん主演の新テレビCM『麺神に夢中篇』放映し、パッケージにも “新生” を掲げるなど、そういった部分からも力の入れ様が伝わってきます。

麺の断面図イメージと塩麹&ニンニクねり込みの概要

そんな “新生” 麺神の最新作は、新・生めん風3層極太製法による極太ノンフライ麺に、鶏の旨み溶け込む濃厚鶏白湯(とりぱいたん)を合わせたカップラーメンということで、自ずと期待が高まる展開なのですが、振り返ってみるとブランド初の鶏白湯ではありません。

麺神ブランドにおける最初の鶏白湯は、2021年11月15日発売の袋麺「明星 麺神 濃香(のうこう)鶏白湯」に始まり、それは2023年9月のリニューアルで “新生” となった「明星 麺神 鶏白湯」として現存。麺神カップにおける鶏白湯は、2022年1月10日及び同年11月14日に「濃香鶏白湯」をリリースしているため、新作の「こってり鶏そば」は実質3回目の鶏白湯。

このブログでは、2022年1月10日発売の初代「明星 麺神カップ 濃香鶏白湯」をレビューしており、当時としては最新の技術だった “麺密もっちり製法” による極太麺の仕上がりは素直に好印象だった反面、スープは鶏白湯を謳いながらも実態は鶏×豚のハイブリッド型で、よくも悪くも万人ウケを狙っていた優等生テイスト。

(左)濃香鶏白湯 /(右)こってり鶏そば

かやくの味付鶏肉(蒸し鶏)は鶏白湯に寄り添っていましたが、豚の背脂を主原料とする背脂加工品は鶏白湯のイメージ的に蛇足かなと、そんなこんなで「★4/10」と評価したので、従来品(濃香)との違いや進化の度合いに注目しながらレビューします。

開封

そういえば天面の “口上書き” やめたんですね

今回のカップ麺に別添されている小袋は、鶏油(ちーゆ)が香り立つ「麺神の雫」1パックのみで、明星食品のプレスリリースには “醤油とにんにくの風味をつけ、鶏油のコクと香りが効いた調味油。” と記載されています。ちなみに「濃香鶏白湯」時代は「濃香の一滴」という名称の小袋を別添していましたが、香料の主張が強く、ワックス系の凝固が気になるタイプだったので、そこからの進化が問われるところ。

かやくの構成は変わってない

かやくは蒸し鶏っぽい味付鶏肉、小さな背脂加工品、ネギ(フリーズドライ)の組み合わせで、内容としては「濃香鶏白湯」時代と完全に一致。先に “背脂加工品は鶏白湯のイメージ的に蛇足かなと” 触れましたが、豚の背脂をトッピングした鶏白湯を提供しているラーメン店も存在するので、プラスに転がってくれることを祈りつつ、それはさておき押さえておかなければいけないのは “メーカー希望小売価格が事実上の標準よりも高い” こと。

2023年12月現在、縦型ビッグにおけるメーカー希望小売価格は271円(税別)が事実上の標準(デファクト・スタンダード)となっているのに対し、今回は278円(税別)ということで、若干ながら高めに設定されています。たった7円の差でしょ? などと思われるかもしれませんが、インスタントめん業界は1銭(100分の1円)単位で鎬を削り合っているため、この差はデカい。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 麺神カップ こってり鶏そば
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:96g(めん70g)
商品コード:4902881456524(JAN)
発売日:2023年12月04日(月)
実食日:2023年12月10日(日)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:278円(税別)
購入価格:257円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(麺神の雫)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、植物性たん白、酵母エキス、たん白加水分解物、香辛料(ガーリック)、米麹調味料(でん粉、米麹加工品、塩麹、食塩))、スープ(チキンエキス、豚脂、チキン調味料、食塩、デキストリン、大豆加工品、糖類、ポークエキス、たん白加水分解物、粉末油脂、香辛料(ガーリック、ジンジャー、ペッパー)、酵母エキス、油脂加工品、香味調味料)、かやく(味付鶏肉、背脂加工品、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、香料、かんすい、乳化剤、カラメル色素、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、かに・落花生を含む製品を生産しています。

実食開始

この時点で強そう

これが “新・生めん風3層極太製法” による極太ノンフライ麺なのですが、リニューアル前(麺密もっちり製法)と比較して見た目に劇的な変化は生じていません。ただ、以前は印象的だった独特の光沢は控えめで、直前の配合よりも香辛料(ガーリック)の比率が高く、植物性たん白・酵母エキス・たん白加水分解物のバランスも変わるなど、そんなところに違いを感じる新生版。

従来品よりも具材量UP

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「麺神の雫」を温めながら待つこと5分。時間になったら「麺神の雫」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり——なんですけど、オイルに由来する芳ばしさよりも “フタを開けた瞬間に漂ってくる骨っぽい香り” が強くてビックリ。

また2022年1月発売の「濃香鶏白湯」と比較して鶏肉とネギの量も明らかに増えているので、ファーストインプレッションは格段に向上しているのですが、香りのイメージと実際の味わいにギャップを感じることも珍しくない即席カップめん。引き続き濃香からの進化と違いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(96g)あたり
カロリー:377kcal
たん白質:11.5g
脂  質:8.8g
炭水化物:62.9g
食塩相当量:6.1g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:3.9g)
ビタミンB1:1.67mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:183mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:377kcal(めん・かやく:285kcal)(スープ:92kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

麺神カップ史上最高峰の出来栄え

5.5

撮影している間に麺の食感が変わってしまうので、レビューの際は撮影後、すこし間を空けて2食目を調理・実食するのですが、ノンフライ麺を使った製品では特に、ちょっと戻りムラが気になる‥‥などと思うことも珍しくありません。しかし、これだけの太さを誇りながら、熱湯5分ぴったりでフタを開けてもムラなく戻る “新生” 麺神カップ、お見事。

質感もナチュラルに

表面は滑らかな質感で、すこしヌメりを伴う(加水率が高い生麺を茹で上げたような臨場感の演出と捉えられなくもない)テクスチャーは「麺密もっちり製法」の頃から変わっていませんが、従来品よりもナチュラルな “もっちり感” が印象的。また引き続き密度の高い麺質ではあるものの、食べ始めは強すぎると感じていたミチミチの歯応えも自然なベクトルで、中盤からのフカフカとした反発性は鳴りを潜めるなど、確実な進化を遂げています。

ややスープにノンフライめん特有の風味が干渉してくるので、それは完全に抑えられていませんが、他の商品ほど顕著に主張してくることはなく、縦型カップに使われるノンフライ麺の中ではトップクラスの出来栄えといっても過言ではありません。かなり自己主張の強いタイプになりますが、表面のヌメりも相俟って、スープとの一体感も悪くありませんでした。

スープ

土台から改善

5.0

調理直後に “骨っぽい香り” が強いと触れたように、おもわずハッとしたのですが、実際の味わいも然り。肉よりも骨に由来するコクが強く、それでいて味の主導権は鶏白湯が握っているイメージ。とろみ成分を使用していますが、きちんと濃厚なので、取り立てて叩かなければいけないほど不自然な杭ではありません。

香りのアタックも然る事乍ら、余韻に残る骨っぽい旨みまで、もはや別添の小袋なしでも充分に成立していたのですが、続けて「麺神の雫」を加えた途端、骨では出せない鶏油の風味で臨場感が大幅にアップ。あいかわらずオイルが唇に触れるとワックスみたいに固まるので、それについては不自然な項目になりますけど、わざとらしく香料で押し切ろうとしていないところには素直に好感が抱けます。

色も自然

新生前の「濃香鶏白湯」と同じように、豚脂やポークエキスを使用しているため、100%純粋な鶏白湯ではないけれど、最後まで豚はサポート的。それ以上に鶏を丸ごと煮込んだような要素が強かったので、こってりの訴求も誇張ではなかったです。——あ、それと “にんにくの風味” は穏やかにプラスされましたけど、プレスリリースにあった “醤油の風味” については目立っていなかったので、よくわかりませんでした。

かやく

あきらかに具材量がアップしていた件

5.0

噛むたびに旨みが滲み出てくる味付鶏肉に、スープの底上げを目的とした背脂加工品、そしてジャキジャキしないフリーズドライのネギなど、使用している資材そのものは「濃香鶏白湯」から引き継がれているのですが、味付鶏肉は前年比およそ1.5倍、ねぎは前年比‥‥何倍だろ、とりあえず下記の画像をご参照ください。

2022年1月10日発売品の具材

個体差が激しかった場合、このパターンから外れることもありますけど、従来品よりも具材のボリューム感をアップさせた様子。背脂加工品は少量ですが、スープとの兼ね合いか今回は違和感を覚えることもなく、ときどきプニッとした食感が心地よかったので、これはこれでアリだなと思えました。

総評

5.0

大幅なリニューアルで実現した “新・生めん風3層極太製法” による極太ノンフライ麺の進化はもちろん、特有の生臭さを抑えながらも骨っぽさを存分に立てたスープ、そして具材のボリュームを含め「濃香鶏白湯」から確実な進化を遂げていた “新生” 麺神の鶏そば。実は今回の「こってり鶏そば」が “新生” 以降初のレビューだったんですけど、特に麺の仕上がり、ここまでブラッシュアップされているとは——。

あいかわらず唇に付着したオイルの凝固が気になるところではあるけれど(自分だけですかね?w)麺神カップの鶏白湯史上もっとも好印象な仕上がりだったので、太めのノンフライ麺と鶏白湯が好きなら試す価値あり。メーカー希望小売価格は高めに設定されていますが、なるほど納得のクオリティです【author・taka :a(大石敬之)】

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