どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年11月4日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん正麺 カップ 裏濃厚味噌」(278円+税)の実食レビューです。
こっちの濃厚味噌はパンチ系!? にんにくのパンチと魚介のうまみを効かせた “いつもの濃厚味噌とは異なる„ 期間限定の裏メニュー爆誕!! 東洋水産「マルちゃん正麺(せいめん)カップ 裏濃厚味噌」を食べてみた感想と評価・レビューです。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
マルちゃん正麺 裏濃厚味噌
マルちゃん正麺(せいめん)とは、いま抜群に美味しく、そして10年後・20年後も古びることなく愛され続ける即席麺をコンセプトに、東洋水産が力を入れているブランドで、2011年(平成23年)11月7日発売の袋麺「醤油味」「味噌味」「豚骨味」を皮切りに発足。1989年(平成元年)からカップ麺に生産量を追い越され、ほぼ無風状態だった袋麺市場に多大な衝撃を及ぼし、空前の活性化に成功します。
その売り上げは、たった1年で2億食。あまりの衝撃に業界関係者の間で “マルちゃんショック” という言葉が囁かれ始めるのですが、袋麺の登場から約4年後、2015年(平成27年)10月5日に「マルちゃん正麺 カップ」を発売した東洋水産。そちらは1ヶ月で累計出荷数100万ケース(1,200万食)と驚異の滑り出しを見せ、今度はカップ麺市場に “第2のマルちゃんショック” を引き起こしました。
以降、徐々に味や麺のバリエーションを増やし、2024年11月現在の定番商品は袋麺「醤油味」「味噌味」「豚骨味」「旨塩味」「豚骨醤油味」「中華そば 和風醤油味」「担担麺」「焼そば」計8種、カップ麺は「芳醇こく醤油」「濃厚味噌」「うま辛担々麺」「焼そば」計4種となっているのですが‥‥
今回の新商品「マルちゃん正麺 カップ 裏濃厚味噌」は、自家製だし仕込みの「濃厚味噌」とは一線を画す “にんにくのパンチと魚介のうまみが利いたピリ辛スープ„ を特徴に掲げた期間限定の裏メニューで、今年10月21日発売の「裏うま辛担々麺」に続く第2弾。
このブログではレビューの順番が前後しているのですが、さておき本日・11月7日はマルちゃん正麺の日。せっかくなので、裏メニューの「裏濃厚味噌」と “表の濃厚味噌„ をガチめに比較しようかと、オリジナルの「濃厚味噌」も準備しました。
関連ページ:マルちゃん正麺の裏メニュー「裏うま辛担々麺」が想像以上に “あたり„ だった件
開封
というわけで、まずは表の「濃厚味噌」なんですけど、こちら9月23日にリニューアルしたばかり。別添の小袋は、先入れ指定の「かやく」に、後入れ「粉末スープ」と「液体スープ」の組み合わせで、先のリニューアルから “味噌感・濃厚感をアップさせ、焦がしにんにくの香りを利かせた濃厚な味噌味„ に変わっています。
続きまして「裏濃厚味噌」の小袋も先入れ指定の「かやく」に、後入れ「粉末スープ」と「液体スープ」の組み合わせで、小袋の数は一致。ただ、表の具材は「キャベツ」「味付挽肉」「ねぎ」となっているのに対し、裏の具材には「味付挽肉」「たまねぎ」「ねぎ」を採用しているため、早くも明確な違いが一つ。
ちなみにメーカー希望小売価格は「濃厚味噌」「裏濃厚味噌」どちらも278円(税別)に設定されているため、これについては完全に共通するポイント。販売店はコンビニエンスストア・量販店・一般小売店など、販売店を限定しないNB(ナショナルブランド)商品なので、いつも正麺カップを取り扱っている店舗であれば、そこまで入手に手間取ることはないと思います。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:マルちゃん正麺 カップ 裏濃厚味噌 製造者:東洋水産株式会社 製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1) 内容量:130g(めん75g) 商品コード:4901990379434(JAN) |
発売日:2024年11月04日(月) 実食日:2024年11月07日(木) 発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他) 取得店舗:ミニスーパー 小売価格:278円(税別) 購入価格:246円(税込) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:420ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖)、添付調味料(みそ、ポークエキス、香味油脂、植物油、香辛料(にんにく、唐辛子、しょうが)、砂糖、チキンエキス、食塩、しょうゆ、粉末野菜、発酵調味料、豚脂、たん白加水分解物、粉末かつおぶし、粉末煮干し)、かやく(味付挽肉、たまねぎ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、カラメル色素、増粘多糖類、炭酸カルシウム、レシチン、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物)、クチナシ色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
栄養成分表示[1食(133g)あたり]カロリー 477kcal(めん・かやく 293kcal / スープ 184kcal)、たんぱく質 13.2g、脂質 15.7g、炭水化物 70.6g、食塩相当量 6.5g(めん・かやく 2.2g / スープ 4.3g)、ビタミンB1 0.30mg、ビタミンB2 0.33mg、カルシウム 213mg[製造所:関東工場] |
さて、まずは濃厚味噌(表)の調理直後。私はリニューアル前のバージョンしか経験していないため、9月23日発売品を目の前にするのは初めて‥‥というか、だいぶ久々に調理した気がしますけど、あいかわらず芳醇な味噌感が印象的。
栄養成分表示[1食(130g)あたり]カロリー 466kcal(めん・かやく 333kcal / スープ 133kcal)、たんぱく質 13.4g、脂質 15.2g、炭水化物 69.0g、食塩相当量 6.8g(めん・かやく 2.1g / スープ 4.7g)、ビタミンB1 0.33mg、ビタミンB2 0.33mg、カルシウム 182mg[製造所:関東工場] |
片や「裏濃厚味噌」の調理直後、こちらのスープは比較的に白っぽい色合いで、味噌や動物系の香りもオリジナルより大人しく、ゴリゴリのラーメンスープというよりも、例えるなら味噌汁をアレンジしたような感じのファーストインプレッション。
栄養成分表示も裏メニューのほうが低めの値となっているように、どことなく軽さを感じている実食前。はたして実際の仕上がりはどうなのか、引き続きオリジナル(表)との違いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
原材料名:めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖) |
ほぼほぼ違いを感じない
濃厚味噌(表)に使われている麺は、正麺カップ専用に開発された「生麺ゆでてうまいまま製法」(特許第5719064号)による乾燥麺で、揚げ油に由来する風味は皆無。それについては本格的な項目になりますが、熱湯5分きちんと待っても部分的に癒着している状態で、ほぐれにくいところが玉に瑕。
原材料名:めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、大豆食物繊維、植物油脂、乳糖) |
「裏濃厚味噌」の乾燥麺も体感的にオリジナルと共通で、こんな感じだったかな‥‥ってくらい、ほぐれにくさが残念な点。発売当初の「生麺ゆでてうまいまま製法」と比較して加水率が低くなり、箸で持ち上げた際の重量感も鳴りを潜めるなど、それについては近年の「生麺ゆでてうまいまま製法」に通じる個性になるのですが、どうしちゃったの? ってくらい解けないw
熱湯5分+2〜3分ほど長めに放置すれば、ほぐれにくい部分も少しずつ解消していきますけど、なかなかに頑固。特筆して小麦の風味が強いわけではないため、後述するスープをマスキングする懸念は少ないのですが、ほぐれにくさにストレスを感じる方は気になるかもしれません。
スープ
原材料名:添付調味料(みそ、ポークエキス、香味油脂、植物油、香辛料、すりごま、砂糖、しょうゆ、食塩、豚脂、デキストリン、粉末野菜、発酵調味料、たん白加水分解物) |
表のほうがパワフルなんだが‥‥w
前述のように濃厚味噌(表)のスープを口にしたのは久々ですが、以前よりも “純すみ系„ に寄せた感じの雰囲気で、自家製だし仕込み特有の深みもさることながら、輪郭のある赤味噌ベースのキレだったり、さっと味噌を焼いたような芳ばしさだったり、表面に浮かぶラードの臨場感だったり、わかりやすく伝わってくる山椒やニンニクのアクセントだったり、ちゃんと濃厚なのに飽きさせない王道テイスト。
原材料名:添付調味料(みそ、ポークエキス、香味油脂、植物油、香辛料(にんにく、唐辛子、しょうが)、砂糖、チキンエキス、食塩、しょうゆ、粉末野菜、発酵調味料、豚脂、たん白加水分解物、粉末かつおぶし、粉末煮干し) |
片や「裏濃厚味噌」は別物で、ニンニクの主張は表の味噌よりも強めに感じるのですが、本家には使っていない魚粉(かつおぶし、煮干し)を組み込んでいたり、ラードのコクも浅かったり、それ以上に変わっていると感じたのがタレの組み方で、白味噌や麦味噌をベースにした味噌汁っぽいというか、それ故に浅い印象が無きにしも非ず。
またニンニクもガーリックパウダーを中心とするアプローチだったので、白味噌の個性と生おろしニンニクをガンガンに効かせるとか、もうちょい振り切ったほうが記憶に残る味になったかなと。ちなみに唐辛子が多めに浮いていますが、まったくもってピリ辛の枠を出ることはないため、よほど苦手でなければ大丈夫だと思います。
かやく
原材料名:かやく(キャベツ、味付挽肉、ねぎ) |
玉ねぎ良き
濃厚味噌(表)の具材は多めのキャベツを中心に、ジャンクでスパイシーな味付挽肉とFD(フリーズドライ)加工のネギを組み合わせた内容で、スープの系統的に例の “バリシャキもやし„ あるいは乾燥もやしでも入っていたらサイコーだったんですけど、それ以外に物足りなさは感じません。
原材料名:かやく(味付挽肉、たまねぎ、ねぎ) |
そのジャンクでスパイシーな味付挽肉とFDネギは「裏濃厚味噌」にも使われているのですが、キャベツを細切りの玉ねぎ(「MARUCHAN QTTA サワークリームオニオン味」などに使われているアレ)に変更しているため、具材の個性は裏に軍配。その玉ねぎがポイントで、思いのほかパンチに乏しかったスープに対し、強めの香味と食感が映えていました。
総評
いつもとは違う期間限定の「裏メニュー」ということで、とんでもないヤツが飛び出してくるのかとワクワクしていたのですが、なんのなんの。むしろ比較的に穏やかな仕上がりで、なおかつ味の余白が多いというか、ぶっちゃけ “表のほうがパンチあるじゃん„ などと、物足りなさが否めませんでした。結論、いつものほうがウマいw
というわけで、通常品の魅力を再認識する結果に終わったんですけど、いつもと「違う」「違わない」でいえば余裕で前者。味噌汁の延長線上に位置するスープに魚粉の組み合わせは、山形の老舗「龍上海」を彷彿とさせる骨組みだったので、アオサや辛味噌(にんにく+コチュジャン+みそ)を足してみるとか、アレンジの土台としては優秀な一杯かもしれません。【author・taka :a(大石敬之)】