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こいつ、ガチめ。マルちゃん正麺カップの「たらこ味焼そば」がド安定にウマい!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年3月4日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん正麺 カップ たらこ味焼そば」(258円+税)の実食レビューです。

たらこ味の焼きそばでノンフライ!? もちもち生麺食感! まろやかバター風味! 即席カップめん業界でも珍しいスタイルのTARAKO登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルちゃん正麺 カップ たらこ味焼そば

マルちゃん正麺(せいめん)とは “いま抜群に美味しく、そして10年後・20年後も古びることなく愛され続ける即席めん” をコンセプトに、2011年(平成23年)11月7日から袋麺を、2015年(平成27年)10月5日からはカップ麺も展開している東洋水産のブランドで、同社の「赤いきつね」や「緑のたぬき」から見ると新参者ですが、すでに代表的な主力商品群となっているゴリゴリの実力派。

正麺カップにブランド初の「たらこ」出た!!

今回の新商品「マルちゃん正麺 カップ たらこ味焼そば」は、もちもちとした生麺食感の乾燥麺に、まろやかなバターの風味を効かせた “たらこ味” の新フレーバーで、たとえば北海道限定の「やきそば弁当」あるいは「俺の塩」などからも定期的に “たらこ味” を展開している東洋水産ですが、正麺カップからのリリースは前例がありません。

明太子味ではなく “たらこ味” なので、唐辛子の辛味は意識していないようですが、たらこ×バターの組み合わせはパスタ業界でも鉄板。また北海道限定の「やきそば弁当 たらこ味」も基本的に “バター風味” なので、このブランドとしては純然たる新作なのに、安心と信頼のオーラを漂わせております。

ちなみに「マルちゃん正麺 カップ たらこ味焼そば」の発売と同日、従来の「マルちゃん正麺 カップ 濃厚こくソース焼そば」(2022年3月21日発売品)を「マルちゃん正麺 カップ 焼そば」というシンプルな商品名に改め、新たに “マヨネーズ風味あげ玉” を追加するなど、内容もリニューアルしているのですが‥‥

「マルちゃん正麺 カップ 焼そば」のパッケージ

リニューアル後の「マルちゃん正麺 カップ 焼そば」には、1975年(昭和50年)11月の発売以来、愛されること48年以上、現在は「生麺・ゆで麺」カテゴリーの売れ筋ランキングNo.1に君臨するチルド焼そば界の絶対王者「マルちゃん焼そば 3人前」のパッケージにも印刷されている “焼そばはマルちゃん” のロゴを掲載しているため、かなりの決意を込めた様子。

片や「マルちゃん正麺 カップ たらこ味焼そば」のパッケージに “焼そばはマルちゃん” の決意表明は見られませんが、チルド焼そばカテゴリーからも「マルちゃん焼そば たらこ味 3人前」を展開している東洋水産。つまり、正麺カップの新作「たらこ味焼そば」は、マルちゃん焼そばの「たらこ味」をモデルにしているのではないかと。

ちなみに東洋水産の公式ウェブサイト内にある「マルちゃん焼そば たらこ味 3人前」の商品情報には “焼そばを洋風アレンジ。たらこの豊かな旨みにバターとチーズの風味が利いたたらこ味。もっちりとした麺との相性もピッタリです。” との記載があり、添付調味料には「チーズ加工品」や「バター加工品」を使用。

「マルちゃん正麺 カップ たらこ味焼そば」の原材料名

続けて「マルちゃん正麺 カップ たらこ味焼そば」の原材料名を見ると‥‥あれ、チーズもバターも使ってないw でもでも、どちらも「乳等を主要原料とする食品」で表現している可能性が無きにしも非ずですし、パッケージにも “まろやかバター風味” の訴求があるため、ひとまず和洋折衷の魅力に注目しながらレビューします。

開封

まずは3つの小袋を確認

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「液体ソース」「粉末ソース」「きざみのり」の合計3パックで、たらこ味とバターの風味については前述しましたが、公式ウェブサイトに記載されている “チキンエキスに昆布のうま味を合わせ” という部分も気になるポイント。

たぶん「生麺ゆでてうまいまま製法」だと思うけど‥‥

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、パッケージや公式のニュースリリースにも「生麺ゆでてうまいまま製法」の訴求はないけれど、こんにゃく入りの原材料名から察するに「生麺ゆでてうまいまま製法」で間違いないかと——いや、どうなんでしょう。わざわざ記載を省くことで生まれる大きなメリットがあるとも思えませんし、これまでとは厳密にいうと異なる製法を模索しているのかも。

ちなみにメーカー希望小売価格は258円(税別)なので、同日にリニューアルした「マルちゃん正麺 カップ 焼そば」と同じ値段。コンビニで購入した場合の税込価格は278円になりますが、それ以外の販売店でも購入できるNB(ナショナルブランド)のカップ麺ですし、コンビニで1食あたり300円以下だと安く感じるような時勢ですので、なんというか漠然と好感触ですw

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん正麺 カップ たらこ味焼そば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:112g(めん90g)
商品コード:4901990377386(JAN)
発売日:2024年03月04日(月)
実食日:2024年03月17日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:258円(税別)
購入価格:278円(税込)
麺の種類:ノンフラオ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:600ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体ソース・粉末ソース・きざみのり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、植物油脂、乳糖、大豆食物繊維)、添付調味料(植物油、たらこ加工品、チキンエキス、デキストリン、こんぶエキス、しょうゆ、魚醤、食塩、乳等を主要原料とする食品、酵母エキス、香辛料)、ふりかけ(のり)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸カルシウム、レシチン、酒精、ベニコウジ色素、クチナシ色素、香料、増粘多糖類、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・さけ・大豆・鶏肉を含む)※本製品で使用している海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

「液体ソース」はフタの上で温める

先入れの「かやく」は別添されていないため、3つの小袋を取り出してから熱湯を注ぎ、フタの上で「液体ソース」を温めながら待つこと5分。そういえば容器の中にも具材らしい具材は入ってなかったし、粉末ソースの “たらこ加工品” と別添「きざみのり」が具材扱いのパターンか‥‥

香りのイメージは和風パスタ寄り

などと思いながら5分後、湯切り口から麺の戻し湯を捨て、フタの上で温めておいた「液体ソース」を馴染ませてから「粉末ソース」を投入。再度よく混ぜ合わせ、仕上げに「きざみのり」をトッピングしたら出来上がり。なるほどバターの風味が漂ってくる、いかにも洋風な “たらこ味” っぽい雰囲気に、何処と無く既視感を覚えた調理直後。

しかし、たらこ味のカップ焼きそばといえば “油揚げめん” が多い中、ノンフライめん使用は珍しいパターン。はたして香りのイメージ通りパスタ風の仕上がりなのか、それとも焼きそばらしい演出が印象に残るのか、ここから先は「めん」「ソース」「きざみのり」の項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(112g)あたり
カロリー:431kcal
たん白質:9.9g
脂  質:11.3g
炭水化物:73.4g
食塩相当量:3.8g
ビタミンB1:0.35mg
ビタミンB2:0.45mg
カルシウム:190mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちゃんと「焼そば」してます

5.0

東洋水産のニュースリリース(商品特徴)を見ると、めんの説明はリニューアル後の「マルちゃん正麺 カップ 焼そば」と完全に一致する文面で、原材料名の “小麦粉(国内製造)、でん粉、食塩、植物性たん白、こんにゃく、植物油脂、乳糖、大豆食物繊維” という構成も並びまで一致することから、まったく同じノンフライ麺を使用しているのでしょう。

パスタっぽい質感ではない

——いや、もしかすると微調整している可能性もありますけど、それはさておき質感としては、噛み込むと内側から弾けるように切れる、独特の反発性が特徴的。揚げ油を通過していないため、それに由来する芳ばしさは皆無に等しく、小麦の風味が全面に主張してくるタイプではないけれど、おかげで後述するソースのニュアンスを崩すこともありません。

ソースを馴染ませる際に、ほぐれにくさが気になったので、混ぜる工程で苦戦したのですが、それについては “お湯を切る前に箸でササッと” ほぐせば解決。リニューアル前の汁なし専用麺と比較して、若干ながら長めに切り出されているように思えたんですけど、大きな違和感を覚えるほどではありません。それに、食感もパスタとは異なるベクトルを歩んでいるため、味付けは洋風でも「焼そば」でした(そこ、焼いてないとか言わない)。

ソース

図らずも笑顔に見えるw(※レビューとは関係ない感想ですが、妙に可愛くてw)

5.0

まずは「液体ソース」の味を確認してみたところ、たしかに洋風の香りを感じるのですが、乳等を主要原料とする食品+香料の仕事。バターっぽい香りは漂ってくるけれど、いざ口に含んだときに主張してくるのは “それっぽいオイル” なので、ガチのバターに匹敵するほど直接的な厚みはありません。しかし、洋風の雰囲気を演出することにおいては充分で、それよりも驚いたのは別の項目。

丸鶏を原料にしているような、穏やかながらもコク深いチキンエキスに、昆布の旨みもハッキリと。しょうゆは香り付けに過ぎませんが、たしかに和の趣を醸し、魚醤が粉末ソースの “たらこ感を増幅させる” 凝った作り。

見覚えのあるピンクいシーズニング

その次に加える「粉末ソース」は、ふりかけなんかに入っている “たらこシーズニングそのもの” といっても過言ではなく、乾燥状態につき二次加工感は否めません。しかし、けっこう量が多く、加えて “液体ソースに馴染むと粒感や風味がリアルになる” ため、なかなかどうして本格的。

いかにもオーソドックスなタイプというか、マルちゃんの他製品で体験したことある系のソースに落ち着いてはいるものの、たしかに洋風で、同時に和の趣もあって、たらこ感もバッチリで、これぞ王道を地で行くスタイルを曲げずに打ち出していました(※ちなみに画像のように入れると混ぜにくいため、満遍なく広げたほうが安全です)。

きざみのり

きわめてオーソドックスな刻み海苔

5.0

刻み海苔の解説‥‥別に要らん? ってくらい、きわめてオーソドックスな刻み海苔なので、それ以上でも以下でもないんですけど、たらこ系のフレーバーと果てしなく相性いいですよね、刻み海苔。マジで、最初に考えた人すごい。

カップ焼きそばの定番具材であるキャベツさえも入っていないため、そこに寂しさを感じてしまう方もいらっしゃるかとは思いますが、粉末ソースの「たらこ加工品」も具材と思えば悪くありません。悪くないどころか、もはやリッチまである。それに、この商品は “同じブランドのラーメンと比較して安い” というのも見逃せないポイント。

総評

5.0

2024年3月現在、マルちゃん正麺カップの定番「芳醇こく醤油」「香味まろ味噌」「うま辛担々麺」に設定されているメーカー希望小売価格は278円(税別)なのですが、こちら「たらこ味焼そば」は258円(税別)ということで、それも踏まえるとコスパ的にも納得の仕上がり。

味付けや刻み海苔の別添に目新しさは見当たらなかったので、奇抜な変わり種ではないけれど、たらこ系のパスタソースなんかが苦手でなければ安心して楽しめるタイプ。一方でノンフライ麺を使用しているところは個性的なポイントで、マルちゃんらしい強みが活かされている良品でした。そして、今後は定番商品として生き残れそうなくらい、たしかな実力を備えた一杯です【author・taka :a(大石敬之)】

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