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「マルちゃん大盛! 旭川系 塩豚骨ラーメン」山頭火をイメージ!?セブンの格安カップ麺!!

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年11月4日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 大盛! 旭川系塩豚骨ラーメン」の実食レビューです。

セブン&アイの格安PBカップ麺「マルちゃん大盛」シリーズに “山頭火ライク” なコンセプトの新作参戦!?

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルちゃん大盛! 旭川系 塩豚骨ラーメン

「マルちゃん 大盛!」とは、セブン&アイグループと東洋水産株式会社の共同開発商品で、登録販売店はIYグループの実店舗(セブン&アイ系列のスーパーマーケット店舗:イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート)及びネット通販サイトのオムニ7。コンビニのセブンイレブンには売ってない、スーパーマーケット限定の格安PBカップラーメンです。

まれに “四川風” などと海外に飛び出すこともあるのですが、基本的に日本国内の有名ご当地ラーメンにスポットを当てている再現カップ麺がコンセプトで、商品名に “○○系” と付くのが特徴。今回の新商品「旭川系 塩豚骨ラーメン」の発売にあわせ、「青森系 煮干しラーメン」(前回2018年11月26日発売)も再販されました。



北海道・旭川(あさひかわ)といえば、札幌の味噌ラーメン、函館の塩ラーメンと並び「北海道三大ラーメン」の一つに数えられる「旭川ラーメン」が有名ですが、旭川のラーメンといえば醤油味が定番。しかしながら今回のテーマは塩豚骨(しおとんこつ)ラーメン、旭川の塩豚骨といえば「らーめん山頭火」以外にないでしょう。

らーめん山頭火(さんとうか)とは、創業者・畠中仁(はたなか ひとし)氏が “わかりやすく、誰にでも末永く食べ続けてもらえるラーメン” をコンセプトに開業したラーメン店で、創業は1988年(昭和63年)3月10日。お店の看板メニュー「しおらーめん」は、竹久夢二(たけひさ ゆめじ)氏の絵に見立てられています。

紅をさす細身で色白の女性をイメージした山頭火の「しおらーめん」は、白いスープにSSサイズの小梅をトッピングしているのが特徴で、小振りに見える口の小さな丼も内容量は一般的な平丼と同じボリューム。そのため意外と量が多いと感じたり、くどそうに見えて実はアッサリした白湯スープなど、意外性のある落差が日本国内のみならず海外のラーメンファンも引き込みました

セブンイレブン店内のカップ麺コーナーに「セブンプレミアム ゴールド 山頭火 旭川とんこつ塩」(税込278円)という日清食品の青いカップラーメンがあるので、それがパッと思い浮かんだ方も多いでしょう。マルちゃんの新商品に山頭火監修の文字はないけれど、旭川系の塩豚骨といえば山頭火を意識していると見て間違いありません。



ところで今回のカップ麺「マルちゃん大盛! 旭川系塩豚骨ラーメン」は、イトーヨーカドーのネット通販サイトで購入し、そこから手元に届いているのですが、どういうわけか現在 “ご指定の商品はお取り扱いしておりません” 状態。配達完了時(発売日から4日後)、すでにサイト内にあった製品情報ページは削除されていました。

上記の画像はオムニ7の管理画面(ホーム > 会員サービス > ご注文履歴 > ご注文詳細)のスクリーンショットで、「旭川系塩豚骨ラーメン」及び同時発売品「青森系煮干しラーメン」ともに販売価格は1食あたり税込105円。1箱単位のケース販売もしていましたが、こんなに早く在庫切れになるとは思えませんし、自主回収などの呼び掛けもありません。

開封

私の行動圏内にはイトーヨーカドー、ヨークマート、ヨークベニマルの実店舗が1軒もないので、今現在の店舗状況が把握できていないのですが、今週発売されたばかりの新商品ですし、おそらく絶賛販売中のはず——(2019年11月11日現在)。とりあえず別添の小袋は「粉末スープ」と「液体スープ」の合計2袋、かやくの小袋はありません。



たしかイオングループ限定商品として、2015年と2017年に「マルちゃん 大盛 塩とんこつ」というカップ麺を東洋水産が製造。さらに2019年4月ごろにも「マルちゃん 大盛 醤油とんこつ」と「塩とんこつ」を発売しており、イオンの「塩とんこつ」も安売り用の大盛バケツ型で、フタの上には “野菜の旨みが利いたコクのある塩豚骨スープ” と記載されていました。

そして、今回のフタ上にも “ポークエキスに野菜と魚介の旨みを利かせた塩豚骨スープ” と似たような記述があり、調理前の麺量も大盛バケツ型の平均(90g)と比較して微妙に少ない85g——ただ、イオンの「塩とんこつ」には大きめの挽肉具材とネギが入っていたのに対し、IYグループの「旭川系塩豚骨」には小さな味付鶏挽肉が入っています。粉々w

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 大盛! 旭川系 塩豚骨ラーメン
販売者:東洋水産株式会社
製造所:関西工場(M8)兵庫県神戸市西区見津が丘6-8
内容量:113g(めん85g)
商品コード:4901990364942(JANコード)
商品サイズ:縦100mm×横100mm×高さ110mm

発売日:2019年11月04日(月)
実食日:2019年11月11日(月)
発売地域:全国(セブン-イレブン除くセブン&アイ限定)
取得店舗:イトーヨーカドー ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:105円(税込)
希望小売価格:98円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:530ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(粉末スープ・液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(ポークエキス、食塩、豚脂、砂糖、たん白加水分解物、植物油、粉末野菜、香辛料、ねぎ、粉末煮干し、酵母エキス)、かやく(味付鶏挽肉)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、酒精、炭酸カルシウム、かんすい、レシチン、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

2つある小袋のうち「粉末スープ」は「先入れ」で、液体スープは食べる直前に入れる後入れ仕様。いかにもインスタントラーメン的なポークエキスのジャンクな香りが漂ってくるのですが、同時に煮干し粉末の香りも絡んできて、なんというか美味しそうですw ちなみにイオンの「塩とんこつ」は粉末スープ+特製油だったのと、魚介は意識されていませんでした。



このシリーズは、オープン価格(安売り用)の廉価版ブランド「ごつ盛り」のIYグループ版といった立ち位置で、その流れを汲んでいるのですが、どっちかというと正直ごつ盛りのほうがコスパ高いよね‥? というオチも多かったりします。しかし、ごつ盛りの定番フレーバーに「塩豚骨ラーメン」はないので、比較対象となる既存のライバルは存在しません。

あからさまに具材はショボいですけどねw 粉末スープに粉砕型のネギが仕込まれていましたが、それ以外は少量かつ極小の挽肉が入っているだけで、旭川しお豚骨っぽいのはスープの色が白いことくらい(普遍的ですけど)。それでは、コストパフォーマンスの高さにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(113g)当たり

カロリー:496kcal
たん白質:11.8g
脂  質:24.9g
炭水化物:56.2g
食塩相当量:6.5g
(めん・かやく:1.5g)
   (スープ:5.0g)
ビタミンB1:0.39mg
ビタミンB2:0.41mg
カルシウム:249mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:496kcal(めん・かやく:408kcal)(スープ:88kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ごつ盛りライクな油揚げ麺
4.5

山頭火の麺も縮れのある中細麺ですが、いったん忘れましょう。「旭川系豚骨塩ラーメン」の麺は、遠慮なくインスタント感を打ち出しているフライ麺で、油揚げ麺特有のスナック的な風味も強く、まさに即席めん街道まっしぐら。けれども今回は名店監修の再現商品ではないですし、単純にスープとの相性もよかったので、同社の「ごつ盛り」が大丈夫なら問題ないと思います。

85gという中途半端な麺量は、「マルちゃん大盛!」シリーズでの定量で、 “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、香辛料、粉末野菜、卵白” という原材料の構成は「ごつ盛り」の原材料名とも一致する内容。芳ばしい風味のベクトルや加水率低めの食感なども共通することから、もう単純に「ごつ盛り」の麺マイナス5g版という認識で問題ありません。



なぜ5gカットされているのか——については大人の事情だと思うので掘り下げませんが、とろみの強いスープと麺の一体感は高く、またスープの表面に浮かんでいる芳ばしい胡麻油の香りが麺の風味に寄り添うようにフィット。これまでの同シリーズや「ごつ盛り」がダメだった方にはオススメできませんが、マルちゃんのカップラーメンが好きなら違和感なく楽しめると思います。

スープ

お、おいしい‥‥
5.5

まず先入れの粉末スープに “強めの” とろみ成分が仕込んであって、だいぶ粘度が高いスープです。とろみのベクトルは麻婆豆腐や餡掛け系統など、水溶き片栗粉で粘性を加えたようなタイプではなく、たとえばポタージュ系のカップスープに似たトロミ。ぽってりとした口当たりも、ポタージュベースの洋風スープと思えば悪くありません。

(液体スープ攪拌後)

たん白加水分解物の旨味が強く、かなり人工的な高粘度スープですが、同時にポークエキスの旨味も強く主張してきて、税込105円とは思えないほどクリーミーな口当たり。果たして「山頭火」っぽいかといわれたら、ちょっと閑話休題しないといけなくなる味ではあるものの、ど乳化スープに煮干しがスッ‥‥と泳ぐ、意外と有りそうで無かった個性派です。

もしリアル店舗で今回のスープが出てきたら業務用もいいところですし、それ以前にインスタント感が強すぎる味ですが、スープに浮かぶ胡麻油基調の芳ばしい香味油には深みがあって、もうちょい手を加えたら縦型ビッグ(220円)のスープにも使えそうな勢い。アッサリどころかコッテリしてますけど、思わぬ濃厚なスープはサプライズでした。

具材

ただし具材はショボいw
2.0

めん=いつものやつ、スープ=値段以上の美味しさ、具材=無論コストカットw という典型的な流れで、いくら税込105円でも貧相すぎる内容です。ただ、スープが美味しかったら具材なんて度外視できるぜ、というスタンスであれば問題ありません。

ひき肉は集めるのが大変なほど小さいので、完全に援護射撃要員なんですけど、ちょいちょい口の中に飛び込んできて何気に食感がアクセント。で、ネギは飾り(たまにシャキッとします、たまに)。というわけで評価上、具材の項目に及第点をつけることはできませんが、値段が値段ですし、そこまで気にならなかったです。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)

まず旭川の塩豚骨といえば——と、そのイメージで評価すると適切ではないかもしれませんが、実売価格は大盛りで税込105円、安い。具材は残念と言わざるを得ないものの、ちょっとだけ少ない麺量は体感的に云々といったレベルではなく、スープの作り込みが値段以上に丁寧だったので、及第点に星ひとつプラスしました。

ポタージュっぽいクリーミーな白湯スープ×ほんのり煮干し×ごま油という、ちょっと不思議な組み合わせに思えるかもしれませんが、それだけに印象的な個性派ですし、既存のNB商品に類似品もありません。「ごつ盛り」の麺とクリーミーなスープが大丈夫なら、試してみても損はないかと思います。

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