どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年7月29日(月)新発売、エースコックのカップ麺「渾身の逸品 特製蛤だし塩そば 大盛り」(285円+税)の実食レビューです。
ラーメンの三大要素をこだわり抜いた渾身の逸品、第2弾は蛤(はまぐり)&真鯛エキス使用のスープを多加水真空仕立て麺で味わうカップラーメン!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
渾身の逸品 特製蛤だし塩そば 大盛り
渾身の逸品(こんしんのいっぴん)とは、ラーメンを構成する上で欠かせない三大要素「めん」「スープ」「具材」すべてに心血を注いだエースコックの即席カップめんブランドで、2023年10月23日発売の「特製中華そば」を皮切りに発足。新ブランドを積極的に立ち上げては最初の1商品のみで自然消滅する、そんなパターンも珍しくないエースコックなので、今後の展開に危惧を抱いていたのですが‥‥
今回の新商品「渾身の逸品 特製蛤だし塩そば 大盛り」は、先に触れた「特製中華そば」に次ぐ「渾身の逸品」シリーズ第2弾で、まさかの前回発売品から1年以内に続編お披露目という早めのスパン。コンセプトは “はまぐり&真鯛エキス使用のスープを多加水真空仕立て麺で味わう一杯„ となっているため、まず注目しておきたいのが「多加水真空仕立て麺」を再び搭載していること。
それは第1弾「特製中華そば」にも使われていた代物で、既存の「焼そばモッチッチ」が特徴としている「もちもち真空仕立て麺」の流れを汲んでいたのですが、新ブランドのリリースにあわせ “さらに美味しくするために、味付け方法を刷新した„ 開発の自信作。油で揚げた麺でありながら、その際に発生する内部の気泡を限界まで押し出したような密度感を特徴とし、このブログでは高評価を叩き出しました。
というわけで、多加水真空仕立て麺については絶対の信頼を寄せているのですが、第1弾は醤油味のスープだったのに対し、第2弾は蛤&真鯛エキスを使用した塩味のスープに変更。さらに、ぷりっと食感の新具材「ねりたま」を搭載しているため、めん・スープ・具材それぞれの “こだわり„ と、総合力についても注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」1パックのみで、最初から容器の中に放り込まれて‥‥いない‥‥だと。エースコックのTL(タテロング)製品に小袋が別添されていた場合、容器の中で粉まみれになっているパターンが大半なのですが、わざわざフタの上にペタッと。
このようにエースコックの縦型カップでフタの上に小袋が貼り付けられていた場合、もうひとつの小袋が容器の中で待機している、というのが第2のパターンなんですけど、それからも外れる少し珍しい展開。そういえば、昨年の「特製中華そば」もワンタンとの兼ね合いか同じような別添方式だったので、新具材の「ねりたま」が理由かもしれません。
ちなみにメーカー希望小売価格は285円(税別)ということで、2024年8月現在の縦型ビッグにおける事実上の標準(271円+税)を上回っているのですが、昨年の「特製中華そば」と同じ値段。やや高めの設定ではあるけれど、それだけ特別な “こだわり„ が詰まっているのであれば、引き続き高評価に期待できる展開です。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:渾身の逸品 特製蛤だし塩そば 大盛り 製造者:エースコック株式会社 製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175) 内容量:96g(めん80g) 商品コード:4901071404635(JAN) |
発売日:2024年07日29日(月) 実食日:2024年08月13日(火) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ファミリーマート) 小売価格:285円(税別) 購入価格:307.80円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:430ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(液体スープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、植物性たん白、食塩、たん白加水分解物)、スープ(食塩、チキンエキス、デキストリン、たん白加水分解物、糖類、しょうゆ、でん粉、ホタテエキス、おからパウダー、粉末しょうゆ、にんにく調味料、はまぐり調味料、鯛エキス、酵母エキス、香辛料、オニオンエキス、植物油脂、ポーク調味料)、かやく(えび風味卵加工品、メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、酒精、かんすい、乳化剤、香料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、増粘剤(加工でん粉、グァーガム)、微粒二酸化ケイ素、酸味料、ベニコウジ色素、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、原材料名の構成は前回発売品の「多加水真空仕立て麺」と完全に一致。調理前の佇まいも大きく変わっていないため、おそらく同じ麺を使っているのだと思います。ただ、この時点でエースコックといえばの揚げ油に由来するニオイが漂ってくるため、それを上手く飼い慣らせているかどうか。
別添の小袋は後入れなので、それを引っ剥がしてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと5分。またフタの上で温めるなら二度手間じゃね? などと思われるかもしれませんが、熱湯を注ぐ際に小袋の重みでフタが閉まらないように、延いては火傷(やけど)を予防するための安全策なので、面倒でも二度手間を踏んでください。
そういえば、容器の材質がPP樹脂(ポリプロピレン)から紙に変わっている‥‥などと、ちょっと気になったのですが、さておき「ねりたま」の可愛いが過ぎる調理直後。しかも、多い。とはいえメーカー希望小売価格は高めの設定なので、引き続きコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(96g)あたり |
カロリー:380kcal たん白質:11.1g 脂 質:10.2g 炭水化物:60.9g 食塩相当量:6.9g (めん・かやく:2.2g) (スープ:4.7g) カルシウム:250mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:380kcal(めん・かやく:324kcal)(スープ:56kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
エースコックの「多加水真空仕立て麺」は裏切らない
時間を守らずにフライングした場合、どうしても部分的に戻りムラが生じるのと、揚げ油に由来する風味も強く感じられるため、絶対に避けていただきたい‥‥というか、むしろ「——あ、うっかり。ながら調理してたら3分ほど放置しちゃった」くらいで大丈夫。なんだったら5分くらい追加で放置してもいいw
手放しに放置すれば放置するほどってワケではないけれど、個人的にオススメしたい食べ頃は “お湯を注いでから10分後„ くらいのタイミング。もちろん熱湯5分きちんと待てば問題なく食べられるのですが、さらに5分くらい経過すると「多加水真空仕立て麺」ならではの密度感が増し、揚げ油に由来するニオイも格段に衰えるなど、まるでノンフライ麺に見紛うような質感に。
もちろん、追加ケアを前提とした上での評価ではないので、わざわざ待つ提案については個人的なアドバイスになりますけど、それを差し置いても値段以上のクオリティであることは確か。真空仕立て製法だからこその密度感を筆頭に、現在のエースコックが保有している油揚げ麺の中では、まさに逸品と呼ぶに相応しい最高峰の仕上がりです。
スープ
蛤も然る事乍ら鯛もバッチリ
まずは「液体スープ」を入れる前に味を確かめてみたところ、どうせ下支えかと思いきや、余韻に残る真鯛の主張が想像していた以上に強く、あの太い骨を彷彿とさせる出汁(だし)感だったり、鯛の脂に由来する独特の旨みだったり、言葉を選ばずに表現するなら若干の生臭さだったり、いやはや想像以上にリアル。
続けて「液体スープ」を投入した途端、押し寄せてくるように蛤の旨みが加わって、なるほど “はまぐり&真鯛エキス使用„ は伊達じゃないことを実感。チキンエキスやポーク調味料など、動物性の原料も使用していますが、それ以上にホタテエキス、はまぐり調味料、鯛エキスなどの主張が激しく、ニンニクのアクセントも下支えに徹している絶妙な効かせ方。
たとえるなら昆布と鰹節ではなく、蛤と鯛を使用した「白だし」っぽいというか、ここの大将ぜったい割烹出身ですよね。
かやく
えびしんじょがモデル?
メンマと青ネギは、エースコックの他商品でも頻繁に使われているトッピングなので、まったく目新しさはないけれど、ねりたま‥‥かわいいかよw こいつの正体は「えび風味卵加工品」なる代物らしく、メレンゲの親戚? みたいなヤツなんですけど、めちゃくちゃふわふわで、噛んだらジュワッとスープの旨みや海老の風味が滲み出てくる、かわいい見た目のわりに実力派。
公式が発表しているストーリーではないけれど、割烹出身の店主(仮)が作り上げた渾身のスープに合うように、海老真薯(えびしんじょ)から着想を得た具材を合わせました‥‥みたいな。しかもゴロゴロと入っていたので、シリーズ第1弾のワンタンよりも特別な価値を感じました。それと書き忘れていたんですけど、今回のスープにメンマ、とても合っていてよかったです。
総評
メーカー希望小売価格は事実上の標準を上回ると前述しましたが、なんのなんの。それを踏まえても「多加水真空仕立て麺」の完成度は凄まじく、はまぐり&真鯛エキスを使用したスープも味わい深い仕上がりで、新具材の「ねりたま」も高く評価できるポイント。
第1弾は醤油、第2弾は塩、第3弾は味噌 or 鶏白湯? などと、安易に予想を立てている現段階ですが、なんにせよ「渾身の逸品 特製蛤だし塩そば 大盛り」は大成功。引き続き “ちょっと高くてもいい„ ので、こだわりを貫いた続編の登場に期待しています。【author・taka :a(大石敬之)】