どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年8月29日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG からあげ醤油ラーメン」の実食レビューです。
満を持すラーメン登場で死角なし!? ボリュームあるビッグサイズで大満足「濃いぜ!一平ちゃんBIG」秋冬シーズン向けのカップラーメン2品を展開!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG からあげ醤油ラーメン
一平ちゃん(いっぺいちゃん)とは、1993年(平成5年)1月18日の発売以来、明星食品が力を入れているロングセラーで、やみつきになるジャンクで濃いめの味わいが魅力。もともとは標準どんぶり型のカップラーメンからスタートし、1995年(平成7年)2月20日に湯切りタイプの「一平ちゃん夜店の焼そば」が現れ、いつしか通年販売商品のカップラーメンは製造を終了していたのですが‥‥
今回の新商品「明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG からあげ醤油ラーメン」は、2022年2月7日発売の「豚たまごうどん※1」及び「豚ねぎそば※1」に続く「濃いぜ!一平ちゃんBIG」シリーズ初のラーメンで、秋冬向けに「肉野菜みそラーメン」も市場に投下。このブランドから縦型BIGのカップラーメンがリリースされるのは、なんと11年以上ぶりの話になるため、すこし歴史を振り返ってみましょう。
私の記録に見落としがなければ、2010年(平成22年)8月16日に発売された「明星 屋台のラーメン 一平ちゃん 焦がし醤油とんこつ」が「一平ちゃん」ブランド初となる縦型BIGのカップラーメンで、当時の “即席カップめん市場における縦型BIGカテゴリーでは初のノンフライ麺を搭載した商品” として注目を集めました。
その後は2010年11月22日に「明星 屋台のラーメン 一平ちゃん 焦がしバター風味 味噌味」を、翌2011年(平成23年)8月1日に「明星 肉だぜ!一平ちゃん 焼肉風しょうゆ味」を発売しているのですが、それを最後に「一平ちゃん」のNB(ナショナルブランド)商品における縦型BIGのカップラーメンがリリースされた記録は残っていません。
また唐揚げ具材を使った「一平ちゃん」といえば、2012年(平成24年)6月18日にレギュラーサイズのカップラーメン「明星 一平ちゃん ワンピース 唐揚げしょうゆ味」を発売しており、直近だと2022年4月25日発売のカップ焼きそば「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 からあげ 旨塩味※2」が記憶に新しいところ。
このページでレビューする「明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG からあげ醤油ラーメン」には、あぶらがジュワリと染み出す “大豆ベース” の「からあげ」を使用とのことで、夜店の焼そばで印象的だった大豆たんぱく使用の「ほぼからあげ」である確率が高く、具材については安心して楽しめそうな予感。
ちなみに「からあげ醤油ラーメン」及び「肉野菜みそラーメン」のリリースと同日、既存の「豚たまごうどん」及び「豚ねぎそば」計2品はリニューアル発売となっているのですが、どちらもリニューアルポイントはパッケージデザインの変更なので、使用している原材料や味、カロリーなど、中身については変わっていません。
このブログに残っている「豚たまごうどん」と「豚ねぎそば」のレビューは、2022年2月7日発売品の感想に基づいているため、2022年9月現在(二代目)のパッケージとは異なりますが、2品とも優れたコストパフォーマンスで高評価を叩き出した逸材です。はたして満を持す新作の「からあげ醤油ラーメン」も続くことができるのか、お手並み拝見と参りましょう。
※1 本田翼さんのCMで話題「明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG」が高コスパ!! 食べてみた結果 → ヒットする未来しか見えない
※2 ほぼからあげ入り!? 今話題の大豆たんぱく使用「一平ちゃん夜店の焼そば大盛 からあげ旨塩味」が侮れん!!
開封
今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、フタを開けたら熱湯を注ぐだけの簡便性が魅力。かやくは大豆ミートからあげ(大豆たん白加工品からあげ)に、たまご、ねぎとシンプルなラインナップとなっているのですが、ほぼからあげと思しき唐揚げの量は多く、ファーストインプレッションは悪くありません。そして、もう一つ注目すべきは “他の縦型BIGと狙っている客層が違う” ということ。
縦型BIG(タテ型ビッグ、タテロング)と呼ばれる大盛りサイズのカップラーメンは、基本的にコンビニユーザーからの支持とフィードバックを意識しているのに対し、明星食品の「濃いぜ!一平ちゃんBIG」は “スーパーやドラッグストア、ディスカウント向けに開発された” ブランドで麺重量75gの大盛りサイズでありながら、メーカー希望小売価格の設定を大幅に下げているのが強み。
2022年9月現在、大盛りサイズのカップ麺におけるメーカー希望小売価格の標準は245円(税別)となっているのですが、明星食品の「濃いぜ!一平ちゃんBIG」は219円(税別)を基本としているため、スーパーやドラッグストアでの実売価格に80円前後の差が生じることも珍しくありません。
もちろんセブンイレブンやローソンなど「濃いぜ!一平ちゃんBIG」を取り扱っているコンビニもありますが、メーカー希望小売価格245円(税別)のカップ麺をコンビニで買った場合、税込価格は264円が相場。対して「濃いぜ!一平ちゃんBIG」は “コンビニで買っても税込価格は236円” なので、この業界としてはバカにできない差額が生じています。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 濃いぜ!一平ちゃんBIG からあげ醤油ラーメン 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360) 内容量:90g(めん75g) 商品コード:4902881453585(JAN) |
発売日:2022年08月29日(月) 実食日:2022年09月02日(金) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 商品購入価格:127円(税込) 希望小売価格:219円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:380ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:別添なし |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、香辛料(ガーリック)、酵母エキス)、スープ(食塩、しょうゆ、デキストリン、香辛料(ガーリック、ペッパー、ジンジャー)、香味調味料、たん白加水分解物、豚・鶏エキス、酵母エキス、糖類、ローストオニオン粉末)、かやく(大豆たん白加工品からあげ、卵、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、炭酸カルシウム、かんすい、香料、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、膨張剤、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本品製造設備では、そば・かに・落花生を含む製品を生産しています。 |
実食開始
前述した「屋台のラーメン 一平ちゃん」や「肉だぜ!一平ちゃん」にはノンフライ麺を搭載していたのに対し、今回は油で揚げたフライ麺を採用しているのですが、明星食品のニュースリリースには “ニンニク粉末を練り込んで風味を強化した、しっかりした食感の中太麺です” との記載があるため、ここも見どころの一つ。
スープについては “豚をベースに、コクと香りを引き上げる香味野菜(ニンニク・ショウガ・タマネギ)、ペッパーを効かせたガツンと濃い味わい” を訴求しており、なるほどニンニクのパンチとブラックペッパーの清涼感に食欲を刺激されまくっている実食前。期待の大豆ミートからあげも多めに入るなど、このシリーズでは初のラーメンにして高評価に期待できそうな展開。
ちなみに私が購入したスーパーでの販売価格は118円(税込127円)だったので、引き続きコストパフォーマンスの高さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(90g)あたり |
カロリー:406kcal たん白質:8.2g 脂 質:16.6g 炭水化物:46.0g 食塩相当量:5.7g (めん・かやく:2.2g) (スープ:3.5g) ビタミンB1:0.32mg ビタミンB2:0.32mg カルシウム:139mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:406kcal(めん・かやく:373kcal)(スープ:33kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
食べ応えのある中太麺
形状は平打ちで、縮れが強く、サイズは中太。表面に若干の滑りを伴いますが、それだけにスープの馴染みがよく、香辛料(ガーリック)を練り込んだことも功を奏し、たしかな自己主張を放ちながらも孤立する嫌いを見せません。
イメージとしては「一平ちゃん夜店の焼そば」のスポット商品に使われる中太麺に近い質感で、加水率が高く、歯を包み込むような粘りを備えながら、食べ始めはギュッと密度の高い噛み応えが魅力。油揚げ麺ならではの芳ばしさだったり、甘さだったりも並行しますが、後述するスープが(いい意味で)高級感のないタイプだったので、油揚げ麺であることがネガティブに作用しなかったのも好印象。
むしろ洗練されたノンフライ麺を使用していたら、スナック的でジャンクなスープとの相性に違和感を覚えていたと思うので、油揚げ麺で正解と納得できる取り合わせでした。ちなみに2022年9月現在の縦型BIGにおける麺重量は70gが平均的なのに対し、この希望小売価格で75gというのも評価できるポイントです。
スープ
古き良きエッジを現代版にアップデートした感じ
なんとも(漠然と不健康そうなw)カップラーメンらしい味わいで、お店で食べるような高級感は皆無に等しく、豚の旨みについても粉末的。液体スープや調味油、にんにくペーストなどの小袋は別添されていないため、液体しょうゆ特有のフレッシュな風味だったり、豚脂(ラード)のコクだったり、生おろしニンニクの攻撃性だったり、そういった要素は楽しめません。
また「濃いぜ!」というわりに “あっさり” とした印象が無きにしも非ずではあるものの、粉末しょうゆはジャンク、ガーリックパウダーもジャンク、糖類とスクラロースの甘さもジャンク、というスナック的な味わいは「一平ちゃん」らしさに通じる魅力であり、後述の大豆ミートからあげの臨場感を底上げしてくれるような味付けだったので、スーパーやドラッグストアでの販売価格を踏まえたら充分です。
かやく
ほぼからあげ再来で値段以上の満足感
もしかすると微妙に調整している可能性もありますが、メインの大豆ミートからあげは「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 からあげ 旨塩味」の「ほぼからあげ」に匹敵する仕上がりで、これがリアル。どうしても表面の衣はフニャフニャになりますけど、噛めばジュワッとスープが滲み出てくる感じがジューシーで、大豆たん白加工品特有のグニッとした弾力も気になりません。
ちなみにブログでカップ麺をレビューする際、撮影用に使った個体を食べてから別の個体を調理して、今度は撮影せずに食べるようにしているのですが、2度目の給湯後に “からあげが麺の上にのったままだった” らしく、ちゃんとスープに浸かってなかったんですよ。で‥‥この状態が異様に美味いwww
スープに触れていた下半分はジューシーで、上半分はカリッとした揚げたて風の食感が楽しめる、なかなかに面白い効果を体験しました。スクランブルエッグと青ネギは他のカップ麺にも使用している具材なので、特別感はないけれど、スクランブルエッグの甘さとジャンクなスープは相性抜群。
大豆ミートからあげは、風味・弾力ともにナゲットではなく唐揚げ寄りで、値段以上の満足感が得られました。明星食品の「ほぼからあげ」を食べたことがない方は、これを機に試してみてください。
総評
ガーリックを練り込んだ油揚げ麺は、メーカー希望小売価格を踏まえると充分な品質で、スープに高級感はないけれど、元来「一平ちゃん」はジャンクでスナック的なテイストが売り。しかしながら具材の大豆ミートからあげのクオリティは値段以上の仕上がりで、きちんと「一平ちゃん」らしさを守りながらも特別感を備えている、想像以上に良品でした。
商品名の「濃いぜ!」に物足りなさを感じたら、本体価格が安い分、レモン果汁のアクセントで唐揚げっぽさを高めたり、生おろしニンニクで攻撃性の底上げを図ったり、ちょい足しアレンジの土台としてもオススメ。なお総評は★5.5に止めてありますが、取得価格によっては「★6」でも差し支えないくらい、コストパフォーマンスに優れた一杯です【author・taka :a(大石敬之)】