どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年4月3日(月)新発売、日清食品のカップメシ「完全メシ キーマカレーメシ スパイシー」の実食レビューです。
香り高いスパイスがギンギン!? 普通のキーマカレーメシより “むしろうまい” 33種の栄養素と美味しさの完全なバランスを追求した第2の完全カレーメシ登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、即席カップライスとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
完全メシ キーマカレーメシ スパイシー
完全メシ(KANZEN MEAL)とは、厚生労働省が定めた『日本人の食事摂取基準』に基づき、ビタミンやミネラル、必須脂肪酸など、33種類の「栄養素」と「おいしさ」の完全バランスを追求したシリーズで、2022年5月30日の発売以来、わずか1ヶ月で累計出荷数100万食を記録。その勢いは加速の一途を辿り、2023年2月10日には累計出荷数700万食を突破した、日清食品が誇る大ヒット作群です。
今回の新商品「完全メシ キーマカレーメシ スパイシー」は、完全メシの第1弾を飾った「カレーメシ 欧風カレー」に続く “第2の完全カレーメシ” で、立ち位置は「キーマカレーメシ スパイシー」の上位版。錦糸町駅構内のクレープ屋さん(コロット)で働いている “ドラえもんの声” で話題の有名定員・木村佳代さんとサンシャイン池崎さんによるCMも公開され、ネット上でも話題になっていました。
『ザワつく!金曜日』や『月曜から夜ふかし』に出ていた “あの木村さん” が日清のCMに起用されたのか‥‥などと私も驚きが隠せなかったのですが、それはさておき「カレーメシ」について。そのルーツを辿ると、2009年(平成21年)3月2日に発売された「日清GoFan(ゴーハン)」まで遡り、インスタントラーメンに続く第2の柱とすべく、ごはんシリーズの強化に力を入れ始めた日清食品。
2010年8月16日には「カップヌードルごはん」と「同 シーフード」を近畿地区先行で発売し、その流れで2012年6月4日に「カップヌードルごはん カレー」を発売しているのですが、2013年9月2日に登場した新シリーズ「日清カップカレーライス」が「カレーメシ」の前身。当初は電子レンジ専用の即席カップライスで、日清食品は “究極のインスタントカレーライス” を標榜していました。
しかし、それを食べたユーザーから “これはカレーライスじゃない” という批判を受け、わずか半年でリニューアルを決行。2014年4月7日発売品からブランドを「カレーメシ」に改め、ルゥでもレトルトでもない「第3のカレー」と呼ぶべき新ジャンルを確立し、2016年8月29日発売品から現在の “湯かけ調理” にブラッシュアップ。これを機にオフィスやアウトドアでの需要が増え、市場の拡大に成功します。
そんな「カレーメシ」に初めて「キーマカレーメシ」が登場したのは、2018年3月26日と現在から5年以上も前のこと。もっともオーソドックスな「カレーメシ ビーフ」はマイルドな味わいを特徴としているのに対し、スパイシーさが売りの「キーマカレーメシ」は “辛口” なので、TwitterなどのSNSでは「辛すぎる」との声も相次いだのですが、その辛さがクセになるとの感想も。
その「キーマカレーメシ」をベースに、たんぱく質・脂質・炭水化物の三大栄養素(PFC)やビタミン・ミネラル・必須脂肪酸など、33種類の栄養素と美味しさのバランスを追求した「完全メシ キーマカレーメシ スパイシー」のパッケージにある辛さレベルも “辛口” で、こちらも「めっちゃ辛い」「俺には早すぎた‥‥」などの感想がSNSに投稿されているのですが——
パッケージには小さく、しかしながら自信満々に「普通のキーマカレーメシよりむしろうまい!(自称)」の文字。なぜか私の住んでいる地域に通常の「キーマカレーメシ」は流通していないため、レビューまでに調達できなかったのですが、辛さのせいか売ってない地域が多いんですかね? とりあえず「完全キーマカレーメシ」は本家超えを自称しているので、仕上がりが楽しみです。
開封
完全メシの「キーマカレーメシ」は、通常品よりも多くの栄養素を搭載しないといけないため、小袋が別添されているのですが、信じて混ぜろ! きっとカレーになるパウダー付‥‥つまり必ずしもカレーになるわけではないとw っていうのは前回の「カレーメシ 欧風カレー」と同じツッコミ。なんというか、このノリすこ。
容器に被せてあるフタをパカッと取り外すと、中から「信じて混ぜろ! きっとカレーになるパウダー」と「仕上げオイル」が出てくるのですが、どちらも “お湯を注いでから5分後に入れる” ところが注意すべきポイント。小袋にも “先に入れると、ライスが戻りません” との注意書きがあるので、必ず食べる直前に入れてください。
ちなみに2023年4月現在、通常の「キーマカレーメシ」に設定されているメーカー希望小売価格は242円(税別)となっているのですが、完全メシ版では398円(税別)と高めの値段。コンビニで購入した場合の税込価格は429.84円とハイクラス系の商品に該当するため、それも踏まえた上で評価します。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:完全メシ キーマカレーメシ スパイシー 販売者:日清食品株式会社 製造所:本体|日清食品株式会社 静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) :パウダー|株式会社西野物産(大分県中津市大字永添2684) :オイル|味日本株式会社(広島県広島市南区皆実町1-10-8) 内容量:116g(ライス69g) 商品コード:4902105967263(JAN) |
発売日:2023年04月03日(月) 実食日:2023年04月07日(金) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:398円(税別) 購入価格:429円(税込) |
麺の種類:-(国産米100%) 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(パウダー・仕上げオイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】ライス(米(国産)、食物繊維、コラーゲンペプチド、乳化油脂、食塩)、味付けの素(コラーゲンペプチド、植物油脂、砂糖、香辛料、小麦粉、オニオンパウダー、ドロマイト、チキン調味料、カレー粉、キャロットパウダー、食塩、トマトパウダー、酵母、納豆菌エキス入り食用油脂)、大豆たん白加工品、にんじん / 調味料(アミノ酸等)、グルコン酸K、カラメル色素、リン酸塩(Na)、トレハロース、塩化K、香料、乳化剤、増粘剤(キサンタンガム)、V.C、酸味料、トリプトファン、酸化防止剤(V.E)、ナイアシン、ピロリン酸鉄、V.B6、V.E、パントテン酸Ca、V.B1、V.A、V.B2、葉酸、V.D、V.B12、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
通常の「カレーメシ」にはゴロッと大きめの固形ルゥが入っているのですが、完全メシ版には入っていないため、ちょっと寂しさを覚えるところ。ただ、この時点でカレーの香りがフワッと優しく漂い、食欲を刺激してきます。ちょいちょい感じることですけどカレーの香りって卑怯ですよねw
容器に熱湯を注ぐときは、できるだけ満遍なく。内側の線まで注ぎ終わったら「仕上げオイル」をフタの上で温め、時間になったらフタを剥がし、後入れの「パウダー」と「仕上げオイル」を入れてグルグルかき混ぜたら完成です。どれだけ混ぜるのかは好みにもよりますが、目安は “パウダーが溶けて、とろみがついたら” 大丈夫(ってフタに書いてあります)。
湯気から漂ってくる香りは複雑で、いわゆる健康食品に有り勝ちな薄っぺらさは皆無に等しいファーストインプレッション。低カロリー・低糖質・ハイプロテイン・減塩など、そういった機能性には期待できないのですが、はたして栄養素の完全バランスを追求していても違和感なく食べられるのか「ライス」「味付けの素」「かやく」の特徴を解説し、カップメシとしての総合力を判定します。
熱量 | 486kcal | |
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たんぱく質 | 19.7g | |
脂質 | 13.9g | |
飽和脂肪酸 | 2.2g | |
n-3系脂肪酸 | 0.8g | |
n-6系脂肪酸 | 4.9g | |
炭水化物 | 70.5g | |
糖質 | 61.8g | |
食物繊維 | 8.7g | |
食塩相当量 | 2.98g | |
ビタミンA | 402μg | |
ビタミンD | 15.0μg | |
ビタミンE | 7.9mg | |
ビタミンK | 82μg | |
ビタミンB1 | 1.2mg | |
ビタミンB2 | 0.6mg | |
ナイアシン | 11mg | |
ビタミンB6 | 7.6mg | |
ビタミンB12 | 1.9μg | |
葉酸 | 132μg |
パントテン酸 | 3.3mg |
---|---|
ビオチン | 29μg |
ビタミンC | 68mg |
カリウム | 757mg |
カルシウム | 291mg |
マグネシウム | 179mg |
リン | 318mg |
鉄 | 4.2mg |
亜鉛 | 5.1mg |
銅 | 0.7mg |
マンガン | 1.5mg |
ヨウ素 | 62μg |
セレン | 22μg |
クロム | 10μg |
モリブデン | 52μg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
ライス
たぶん前回の完全カレーメシと同じ
通常の「キーマカレーメシ」に使われているライスは100%国産米で、完全メシの「キーマカレーメシ」も国産米100%となっているのですが、通常品の原材料名は “米(国産)、乳化油脂、食塩” とシンプルなのに対し、完全メシのライスには栄養価を高めるための「食物繊維」や「コラーゲンペプチド」を配合しているところがポイント。
ライスそのものに味付けらしい味付けが施されているわけではないので、風味に劇的な変化はないけれど、すこし異なるのが芯の残り具合。いつもの「カレーメシ」や「ぶっこみ飯」に使われているパフライスも食べ始めは芯が残るように、それは完全メシ版でも例に漏れずの項目になるのですが、だいぶ放置しても最後まで硬めの歯応えが残るので、それを良しとするかどうかは好みの問題。
さすがに熱湯5分+かき混ぜ時間を考慮しても、食べ始めは部分的にバキッとしているため、個人的には調理後に2、3分ほどの放置をオススメしたいのですが、それでも最後まで硬めに炊いた感じの芯が残ります。ただ、自然と咀嚼回数が増えるので、満腹中枢を刺激してくれる、そこは健康に配慮した商品として高く評価すべき部分になるかもしれません。
味付けの素
あ、調理直後の泡は使用です
Twitterでは辛味の強さに関するコメントがチラホラと目立っていたのですが、後入れの「パウダー」を混ぜる前に少し舐めてみたところ、フロントに陣取っていたのは砂糖の甘さで辛味については拍子抜け。しかし、混ぜると熱が辛味の追い風になる関係で、なるほど辛さレベルは “ジャワカレーの中辛が厳しいと苦戦するかもしれない” くらいには到達しています。
とはいえオニオンパウダー・キャロットパウダー・トマトパウダーによって野菜の旨みは明確で、さらに動物系はチキンの旨みがベースを丁寧に支えているからこそ、クミン・コリアンダー・カルダモン・クローブを中心とするスパイスの香りがバランスよく共演できているような、しっかりスパイシーでも個性がバラバラに攻めてくることはありません。
さらに「仕上げオイル」の量が多く、入れた途端はビックリしたんですけど、全体のコクを深めることに大きく(それでいて程よく)貢献。さらにオイルでスパイスを加熱したような、漠然とした調理感もプラスされるなど、想像以上に本格的な味わいです。ちょっと後口に残る苦味が気になったんですけど、ある意味それもスパイスの1種と噛み砕けば悪くありませんでした。
かやく
33種の栄養素を思えばギリ及第点
キーマカレーのキーマ(Keema、Qeema)とは、ヒンディー語やウルドゥー語で “細かいもの” を意味するため、日本では “挽肉を使ったカレー” と解釈されているのですが、完全メシの「キーマカレーメシ」に入っている粒状の肉は大豆たん白加工品=フェイクミート。ただ、それについてはオリジナルの「キーマカレーメシ」も発売当初から同様なので、完全メシに始まったことではありません。
人参も(これでもかってくらい)細切れになっているので、なんというか飾り程度の存在感ではあるものの、キーマカレーの定義的には正しいサイズです。
総評
具材のボリューム感は無いに等しいため、そこだけは値段との釣り合いが取れていないと感じたのですが、味付けに関する不満は一切なく、あとは硬めのライスと値段を許容できるかどうか。ぶっちゃけオリジナルの「キーマカレーメシ」に対し、そこまで不健康なイメージはないので、ほかで帳尻を合わせたほうがいいような気もしますけど、違和感なく栄養素が摂取できるところには価値が見出せました。
ほかにも「カレーメシ」のレギュラー商品群には「シーフード」や「バターチキン」「ハヤシメシ デミグラス」も存在するため、これから順次その完全メシ版をリリースする流れが決まっているのか、それとも次は「ぶっこみ飯」や「ウマーメシ」「オシャーメシ」からピックアップしていくのか、今後の展開にも注目です【author・taka :a(大石敬之)】