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名古屋の名店「徳川町 如水 」の “如水流たいわんラーメン” をカップ麺で再現!!味仙の台湾ラーメンとは一線を画す行列店の一杯

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寿がきや食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年3月30日(月)新発売のカップ麺、寿がきや食品「徳川町如水 如水流たいわんラーメン」の実食レビューです。

名古屋の名店「徳川町 如水(じょすい)」の “たいわん” を荒木健夫店主監修のもとカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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如水流たいわんラーメン

「徳川町 如水」とは、愛知県名古屋市東区徳川町・森下に本店を構える行列必至のラーメン専門店で、約30種類の天然素材を使用した化学調味料不使用の “しおラーメン” は日本トップレベルの美味しさとも評価されているのですが、今回の新商品「如水流たいわんラーメン」は同店の人気商品 “たいわん” をカップ麺で再現したもの。

“如水流” とは——

愛知・名古屋の “たいわん” といえば、1960年(昭和35年)創業の台湾料理専門店「中国台湾料理 味仙(みせん)」を発祥とする激辛ご当地めんの台湾ラーメン(台湾麺)が有名ですが、それと比較して徳川町「如水」の “たいわん” は別物。カップ麺のタイトルにも “如水流” とあるように、名古屋めしで定番の台湾ラーメンではありません。

如水ラーメンの主な使用食材は、愛知県豊橋市の銘柄鶏・三河赤鶏(みかわあかどり)の丸鶏に三河産の豚、醤油は千葉県産、塩は沖縄産、鰹節(本枯節)は鹿児島・枕崎産、宗田節は高知・土佐清水産、昆布は北海道・日高産と他一種、煮干は富山・氷見産と他一種など、店内に細かく書き出され、誤解を招く “完全無化調” と表記していないのも好感が抱けるところ。

そんな如水が手掛ける「たいわん」は、厳選された如水ラーメンのスープをベースに台湾ラーメンをアレンジしたもので、いわゆる王道の台湾ラーメンに必須とされるニラは使用しておらず、微塵切りにした玉ねぎと輪切りにしたネギを使っているのがポイント。また、見た目ほど辛くないとの評判・口コミが多く、カップ麺のパッケージにも “ほんのり辛い” と控えめに記載。

玉ねぎと控えめな辛さをアピール

台湾ラーメンといえばの挽肉は使用しているのですが、ちょっと調理方法が独特で、愛知県の銘柄豚・知多ハッピーポークのモモ肉を飛騨牛の牛脂で炒めているのが特徴。カップ麺のフタ上には記載されていませんが、寿がきや食品の公式ウェブサイトに “牛脂の甘み” という一文があるため、そこも今回の見所。

さらにスープと具材だけでなく、麺の素材には内モンゴル産の天然カン水を使用し、製麺所は株式会社太陽食品との情報も——博多とんこつラーメンほどではないものの、加水率を下げたパツンッと切れる縮れのない低加水麺を合わせているため、これも一般的な台湾ラーメンとの大きな違いになります。

ちなみに「徳川町 如水」がカップ麺になるのは今回が初めてではなく、2013年4月2日に東洋水産が大判どんぶり型・ノンフライ麺のファミリーマート限定商品「徳川町 如水 塩ラーメン」を開発。また、2014年10月14日にも東洋水産がファミリーマート限定の「徳川町 如水 香そば塩」(以下画像)を担当しているのですが、どちらも再現元のメニューは “しお” でした。

東洋水産「徳川町 如水 香そば塩」

東洋水産と如水がタイアップする前の2012年9月6日、寿がきや食品と東海ウォーカー(ラーメンWalker東海)の共同開発企画として、ラーメンウォーカー殿堂店「徳川町 如水」と「麺坊ひかり」のコラボ商品「TokaiWalker×寿がきや 薫る塩」を東海地区限定で発売しているのですが、如水の「たいわん」が単独でカップラーメンになるのは初めてです。

開封

別添の小袋は3種類

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は「液体スープ」「かやく」「あとのせかやく」の合計3袋。かなり液体スープの量が多く、これについては寿がきや食品のカップラーメンに共通する項目なのですが、思いのほか乾燥具材が多めに入っているのは珍しいパターン(※基本的に寿がきや食品の高価格帯カップラーメンは具材がショボい)

小麦全粒粉入りのノンフライ麺

麺は熱湯4分のノンフライ麺で、やや白っぽい見た目の全粒粉入り麺が採用されています。如水本店では前述の低加水麺を固めに茹で上げているため、そのための熱湯4分なのか——とりあえず縮れはあるものの、細めの麺は好感触。実店舗の麺に目視できるほどの全粒粉は練り込まれていないので、これは寿がきや食品のオリジナル。

メーカー希望小売価格は税別238円と高めの設定で、販売チャネルは問いませんが、コンビニで買った場合の税込価格は257円と安くありません。実際に立ち寄ったコンビニの中では「ローソン」での販売を確認、流通の問題で寿がきや食品の新作カップ麺は沖縄まで到達しないため、今回も沖縄を除く全国が販売エリアになります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:徳川町如水 如水流たいわんラーメン
販売者:寿がきや食品株式会社
製造者:加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場
製造所:群馬県高崎市新町2330
内容量:114g(めん65g)
商品コード:4901677082695(JAN)
商品サイズ:φ167×70(mm)
発売日:2020年03月30日(月)
実食日:2020年04月02日(木)
発売地域:全国(沖縄除く)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:257円(税込)
希望小売価格:238円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:3袋(液体スープ・かやく・あとのせかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、小麦全粒粉、食塩、植物油脂、小麦たん白、大豆食物繊維、たん白加水分解物)、スープ(牛脂、チキンエキス、ポークエキス、しょうゆ、香味油、食塩、昆布エキス、さば節エキス、ゼラチン、粉末かつお節、煮干粉末)、かやく(玉ねぎ、肉そぼろ、ねぎ、フライドガーリック)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、パプリカ色素)、かんすい、炭酸カルシウム、乳化剤、セルロース、香辛料抽出物、酸化防止剤(V.E、V.C)、香料、(一部に卵・小麦・牛肉・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

早くも具材に貧弱なイメージ皆無

先入れの小袋は「かやく」のみ、ちょっと‥‥いや、かなり玉ねぎの色が怪しい感じではあるもののw けっこう量が多く、挽肉も昨今流行の大豆たん白加工品(大豆加工品、フェイクミート)ではありません。あとは熱湯を注いで4分待機、液体スープは後入れかつ量が多いため、待っている間にフタの上で温めます。

見た目は派手じゃないけど具沢山

お湯を入れてから4分後にフタを全部剥がし、ノンフライ麺をほぐしてから液体スープを入れ、あとのせかやくを入れたら出来上がり。ちょっと見た目が地味ですが、すでに王道の台湾ラーメンとは雰囲気が異なるため、一線を画す台湾ラーメンというのにも納得のビジュアル(ちょっと「勝浦タンタンメン」っぽい)。

現段階、そこまで顕著に牛脂の香りが目立っているわけではないのですが、もっともスープの原材料で含有量が多いのは牛脂なので、けっこう期待できそうですよ。それでは、念のため辛さレベルにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(114g)あたり
カロリー:367kcal
たん白質:10.8g
脂  質:11.7g
炭水化物:54.5g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.8g)
カルシウム:114mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:367kcal(めん・かやく:319kcal)(スープ:48kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度はさておき高品質

5.0

調理前の麺は一見すると加水率が低そうな白っぽい見た目をしていましたが、実際の食感はモチモチとした加水率の高い弾力が目立っていて、歯切れの良さよりも粘り気を重視しているような仕上がり。かなり縮れも強いので、如水(実店舗)の麺とは雰囲気が異なるものの、スープとの一体感は高く、ひとつのノンフライ麺としてクオリティは低くありません。

歯応えのある中細ちぢれ麺

熱湯4分ジャストでフタを剥がし、手際よく液体スープを馴染ませて、あとのせかやく入れて合計4分30秒くらい。食べ始めは粘り気よりも歯応えのある食感で、すこしずつモチモチとした食感にシフトします。そこまで小麦全粒粉の恩恵は目立っていませんが、スープの味が見た目ほどアグレッシブではないので、意識して味わうと全粒粉特有の芳ばしさが楽しめました。

ちなみにカップ麺の販売者は寿がきや食品株式会社となっているのに対し、製造者はテーブルマークのグループ企業・加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場なのですが、寿がきや食品の工場には製麺設備が整っていないので、いつもノンフライ麺の製造はカトキチに委託しています(油揚げ麺の製造は “ポンポコラーメン” の山本製粉に委託)。

スープ

台湾ラーメンとは一線を画す “たいわん”

5.0

見た目こそラー油で辛そうな雰囲気ですが、先ほど「めん」の項目でも触れたように、ぜんぜんアグレッシブなスープではありません。唐辛子の辛味が皆無ではないものの、辛さレベルは一般的にみてもピリ辛〜ピリ辛以下。寿がきや食品のカップラーメンは地味に辛いことも多いのですが、今回ほんとうに “ほんのり” 辛い‥‥かな? くらい。

それよりも目立っていたのはカツオ節の粉末やサバエキスを中心とした芳ばしい節系の旨味で、膨よかな魚介の出汁(だし)が効いたスープが苦手な方にとっては間違いなく厳しいレベル。この時点で王道の台湾ラーメンとは違う “如水流” の要素が色濃く出ているのですが、もうひとつ “牛脂特有の甘い風味を効かせている” のがポイント。

ベースは丸鶏を彷彿とさせる鶏の旨味と非乳化系の豚清湯(ちんたん)を軸に、程よくキレのある醤油ダレを合わせ、濃いめにブレンドされた魚介の奥から “ふわっ‥‥” とくる牛脂の甘い風味が飛騨牛脂の個性を表現。砂糖(糖類)や人工甘味料の甘さで誤魔化すのではなく、きちんと牛脂の甘さで勝負しているのが好印象でした。

具材

値段相応に充実した内容

5.0

先入れの「かやく」に入っていた玉ねぎは調理前の見た目こそイメージが悪かったものの、想像以上に歯触りが強く、常にシャリシャリと主張してくるため存在感は絶大。生の玉ねぎみたいな辛味はないのですが、煮込んだ玉ねぎのように優しいタイプではありません。かなり量も多いので、玉ねぎについては手放しに好印象。

ちゃんと本物の挽肉を使用

一方の肉そぼろは玉ねぎほどの量ではないものの、けっこう大粒で存在感があり、フェイクミートみたいな不自然な食感ではありません。もちろん知多ハッピーポークのモモ肉でもなければ味付けもジャンクなタイプなのですが、きちんと肉具材にも力が入っています。

あとのせかやくも効果的

そして “あとのせかやく” の中には白葱とフライドガーリックが入っていて、そんなにフライドガーリックは目立って主張してこないのですが、キレのある白葱の風味が効果的。生の白葱ほどではないものの、シャープなアクセントが上品なスープに映えていて、具材に貧弱な寿がきや食品のイメージはありませんでした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

麺が実店舗の特徴とギャップが多いことに加え、ちょっと節系の旨味が強すぎるような気もしますが、たっぷりの玉ねぎに牛脂の甘み、控えめな辛さなど、味仙を発祥とする王道の台湾ラーメンとは一線を画した仕上がりに “如水流” のオリジナリティが見えた良品です。定番の台湾ラーメンをイメージしていたらズッコケますけど、記憶に残ること間違いなし。

コンビニで購入すると税込257円なので、安いカップ麺とはいえませんが、寿がきや食品のノンフライめん製品にありがちな具材の貧弱さは皆無に等しく、コストパフォーマンスは悪くありません。あとは好みに合うかどうか——このレビューを見て気になった方は、最寄りのローソンなどをチェックしてみてください。

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