どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年9月7日(月)新発売のカップ麺、寿がきや食品「徳川町如水 塩ラーメン」の実食レビューです。
名古屋の名店「徳川町 如水」監修カップラーメン・第2弾は厳選素材で作る極上の “しおラーメン” を再現!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
如水監修カップ麺 第2弾
「徳川町 如水(じょすい)」とは、愛知県名古屋市東区徳川町に本店を構える塩ラーメンの名店で、創業は2002年(平成14年)8月。2013年と2014年の「ラーメンWalkerグランプリ」では愛知・総合1位を2年連続受賞して殿堂入りを果たし、2017年から「食べログ ラーメン 百名店(ひゃくめいてん)」にも3年連続で選出されるなど、東海きっての実力派。
今回の新商品「徳川町如水 塩ラーメン」は、ちょっと強面のルックスが印象的な店主・荒木健夫氏と寿がきや食品株式会社の共同開発商品で、東海一との呼び声が高く、日本でもトップクラスと評価されている「徳川町 如水」の “しおラーメン” をカップラーメンで再現。2020年3月30日に発売された、寿がきや食品とのタイアップ商品・第1弾「徳川町如水 如水流たいわんラーメン」の続編になります。
「徳川町 如水」の運営母体は、名古屋市南区のラーメン店「まさ春」や「博多ド豚骨 マルシン」「博多ラーメン本丸亭」「奈良天理ラーメン天風」「濃厚とんこつラーメン 有頂天」「ラーメン本丸」「つけ麺本丸」を経営しているワンダフルハーツ株式会社で、他にも「しゃぶしゃぶ専門店 鍋こまち」や「韓国情熱屋台 てじ韓」などを展開し、東海地方3県(愛知・岐阜・三重)で勢力を拡大中。
また「徳川町 如水」の荒木店主は、愛知県のラーメン店「ラーメン大河」や「ラーメン力丸」「博多とんこつラーメン 花木(旧・ラーメン食堂 麺道場 ※現在閉店)」「辻商店」「ごりまる 鶴舞駅前店」「鶏白湯そば 葵(※現在閉店)」さらにアメリカのFOX5でも紹介された「ラキラキ ラーメン&つけ麺 – RAKIRAKI Ramen and Tsukemen」もプロデュースするほどラーメンに精通した人物。
そんな如水グループの総本山「徳川町 如水」が手掛けるラーメンは、内モンゴル産の天然カン水を使用した特注麺をはじめ、三河赤鶏に愛知・三河産の豚、千葉産の醤油、沖縄産の天日塩、鹿児島・枕崎産の本枯節、高知・土佐清水産の宗田節、静岡・伊豆産の鯖節、北海道・日高産(他一種)の昆布、富山・氷見産(他一種)の煮干など、約30種類の厳選された天然素材を使用し、化学調味料は不使用とのこと。
2020年9月10日現在、徳川町・森下にある総本山「ラーメン専門店 徳川町 如水」の食べログ点数は3.74と高評価。2013年5月11日にオープンした北名古屋市宇福寺天神・稲沢にある2号店「徳川町 如水 西春店」も食べログ点数3.59の高得点を叩き出し、オススメの「しおラーメン」を軸に「しょうゆラーメン」「香そば」「かけ」「たいわん」「担々麺」「つけ麺」「名古屋まぜそば」など、豊富なメニューを提供しています。
2020年3月に発売された寿がきや食品×如水監修カップ麺コラボ第1弾「徳川町如水 如水流たいわんラーメン」は、名古屋めしの中でも人気の高い味仙(みせん)発祥の台湾ラーメンとは一線を隠す、たっぷりの玉ねぎに牛脂の甘みが効いた個性的な一杯で、寿がきや食品のノンフライめん製品にありがちな具材の貧弱さも気にならない、クオリティの高い良品に仕上がっていました。
そんな前回の変化球とは打って変わり、コラボ第2弾となる今回は「徳川町 如水」を代表する “しおラーメン” の再現ということで直球勝負。ここから先は「徳川町如水 塩ラーメン」を掘り下げていくので、如水流たいわんラーメンの感想と評価が気になる方は、関連ページ「徳川町如水 如水流たいわんラーメン」をご覧ください。
開封
さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」と先入れの「かやく」で合計2袋。寿がきや食品の公式ウェブサイト内にある商品情報によると “鶏豚ベースに、カツオ節や昆布など魚介の旨みが幾重にも重なったスープです。素材のエキスがたっぷり溶け出した、雑味がなく透き通った味わいが特徴” とあったので、素材の旨味に期待したいところ。
麺は全粒粉を練り込んだノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯4分。全粒粉(ぜんりゅうふん)とは、小麦の胚乳だけでなく、表皮や胚芽ごと粉にした茶色い小麦粉で、胚乳のみ粉にした白い小麦粉よりも栄養価が高いことで知られます。全粒粉は小麦粉に占める割合の5%ですが、ハッキリと目視できる茶色い粒が雰囲気を盛り上げてくれている実食前。
メーカー希望小売価格は238円(税抜)なので、前回の「如水流たいわんラーメン」と同じ値段。コンビニで購入した場合の税込価格は257円、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の店舗では「ローソン」での取り扱いを確認していますが、寿がきや食品のカップ麺は流通の関係で原則 “沖縄では売ってない” ので、通販サイトなどを利用する必要があるかもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:徳川町如水 塩ラーメン 販売者:寿がきや食品株式会社 製造所:加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場 群馬県高崎市新町2330-26 内容量:107g(めん65g) 商品コード:4901677082824(JAN) 商品サイズ:φ167×70(mm) |
発売日:2020年09月07日(月) 実食日:2020年09月10日(木) 発売地域:全国(沖縄除く) 取得店舗:MEGAドン・キホーテ 商品購入価格:192円(税込) 希望小売価格:238円(税別) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:450ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:2袋(液体スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、小麦全粒粉、食塩、植物油脂、小麦たん白、大豆食物繊維、たん白加水分解物)、スープ(動物油脂、ポークエキス、チキンエキス、食塩、昆布エキス、白醤油、かつおエキス、さば節エキス、かつお節粉末、ゼラチン、香味油、たん白加水分解物、煮干粉末)、かやく(チャーシュー、メンマ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、かんすい、炭酸カルシウム、乳化剤、カゼインNa、リン酸塩(Na)、酸味料、酸化防止剤(V.E、ローズマリー抽出物、V.C)、カラメル色素、増粘多糖類、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、中には薄いチャーシューとメンマしか入っていませんが、実店舗の “塩ラーメン” も煮たまご等を追加しなければチャーシューとメンマだけなので、あながち的外れな構成ではありません。コンビニで購入すると250円オーバーなので、やや寂しくもありますが、けっこうメンマは多めに入っています。
あとは熱湯を注いで4分後、液体スープはフタの上で温めて、かるく麺をほぐしてから液体スープを馴染ませたら出来上がり。前回の「如水流たいわんラーメン」には多めの玉ねぎと肉そぼろだけでなく、白葱とフライドガーリックが “あとのせかやく” に入っていたので、それと比較したら寂しさが否めないものの、芳醇な香りが食欲を刺激してくれる実食前。
ちなみに麺の製造は群馬県高崎市にある加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場に委託しているのですが、2021年6月30日に加ト吉水産株式会社から寿がきや食品株式会社に群馬工場の土地建物と機械設備一式が譲渡されるそうですよ。それでは、東海一と評価されている名店監修の恩恵に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(107g)あたり |
カロリー:361kcal たん白質:10.8g 脂 質:12.7g 炭水化物:50.6g 食塩相当量:6.8g (めん・かやく:1.7g) (スープ:5.1g) カルシウム:104mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:361kcal(めん・かやく:289kcal)(スープ:72kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
しっとりした質感と全粒粉の芳ばしさに注目
実店舗で提供されている内モンゴル産の天然カン水を使用した特注麺は、東海のカリスマ製麺所(株式会社太陽食品との情報あり)と共同開発した歯切れの良さを特徴とする低加水麺で、形状は細身のストレート。やや硬めに茹で上げられており、化学調味料不使用のスープと相性がよく、マニアからも高く評価されていました。
対するカップラーメンに使われているノンフライ麺は、縮れの強い中細麺で、食べ始めはコシが強く、比較的に加水率は高めの設定。しっとりとした口当たりが心地よく、歯切れの良さよりも粘り気の強さが目立つモチモチとした食感で、じっくり噛んでいると奥のほうから全粒粉特有の芳ばしさがフワッと上がってくるのも見どころ。
そのため加水率が低い実店舗のストレート麺とタイプは異なるのですが、しっとりとした質感と強めの縮れによってスープとの一体感が高く、印象は悪くありません。それどころかノンフライ麺のためスープの邪魔をすることもないですし、スープの絶妙な塩気が小麦の風味を引き立ててくれる、今回の芳醇な塩スープとノンフライ麺の計算された相性の良さは特筆すべきレベルにありました。
スープ
魚介強めのハイレベルなスープ
まず液体スープを投入した瞬間から漂ってくる香りが印象的で、おそらく鰹から抽出したと思われるオイルの芳ばしさが漂い、ファーストインプレッションの掴みは良好。続けて口に含むと節系の主張が強く、さすがにカップ麺なので化学調味料不使用とはいきませんが、なるほど雑味のないクリアなテイストで、しかしながら旨味に物足りなさは感じません。
動物系は豚骨と鶏ガラから抽出した清湯(ちんたん)を軸に、魚介は昆布の旨味を強めに効かせ、若干の煮干しも感じるのですが、煮干しよりも圧倒的に節(かつお節・さば節)の旨味が強く、魚粉の量は舌にザラつきを感じるほど。さらに小麦が主原料の白醤油を使っているのもポイントで、やや強めの塩気が複雑な旨味をまとめ上げている、かなりレベルの高いスープに仕上がっていました。
具材
具材は及第点
具材のラインナップは本店に倣い、チャーシュー・メンマとシンプルな構成で、チャーシューはプリッとした歯切れのよさがハムっぽい食感。メンマはコリッとした歯触りの強い乾燥メンマを採用しており、けっこうサイズは小さめですが、量の多さでカバーしています。
数年前の寿がきや食品が販売するカップ麺に使われていたチャーシューは、向こうが見えそうなくらい薄くカットされた(実際に向こうが透けて見えたこともあった)頼りない具材で、ケミカルな風味が鼻につくことも珍しくなかったのですが、それと比較して現在のチャーシューは厚みがあり、薬品臭も気にならなくなってきました。
値段が値段なので、手放しに上出来とはいえないものの、前述したように実際の「しおラーメン」にトッピングされている具材もチャーシューとメンマだけなので、質のレベルはともかく構成の再現度は高いです。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)
さすがに化学調味料不使用ではないですし、具材も汎用の資材で特別感はないけれど、雑味のないスープは節の旨味が力強く繊細で、全粒粉を練り込んだノンフライ麺はクオリティが高く、名古屋の名店「徳川町 如水」監修の恩恵が感じられるクオリティの高い一杯に仕上がっていました。
ややスープの塩気は強めに効かせてありますが、しっとりとしたノンフライ麺と相性抜群だったので、魚介のテイストが強い塩ラーメンが好きなら一見の価値あり。コンビニだとローソンでの取り扱いが多く、コンビニ以外の店舗ではイオンリテール、ウエルシア、ドンキホーテでの販売を確認しているので、気になっている方は要チェックです。