どうも、taka :aです。
本日の一杯は、明星食品「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 焦がしにんにくたまり醤油味」の実食レビューです。
太麺×焦がしにんにく×たまり醤油! 一平ちゃん夜店の焼そばシリーズの新作として、 “がつん系味覚” の大盛カップ焼そばがリリースされました。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
一平ちゃん夜店の焼そば 焦がしにんにくたまり醤油
「今回の新商品『明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 焦がしにんにくたまり醤油味』は、チャーハンなどで人気のがつん系味覚を“焦がしにんにく”で表現したマヨネーズ付き大盛醤油味焼そばです」と、明星食品のニュースリリースでは紹介されていたのですが‥
明星食品はトレンドに敏感なので、新しいトレンド味覚か? と思い検索してみたのですが、検索結果に表示されたのは「ラーメン二郎」「二郎系ラーメン」「煮干しラーメン」「ジャンクガレッジ」などのラーメン屋さんに関する記事がほとんどでした。(※念のためにシークレットモードでパーソナライズド検索はキャンセルしています)
そして、ラーメンに関連する記事の中で異彩を放っていた「ご飯がすすむ濃い味ガツン系揚げナス」というクックパッドのレシピw(おいしそう)「がつん系味覚」で1ページ目に表示された検索結果は2018年から2013年までランダムだったので、最近になって特に注目されているトレンドワードとかではないようです。
つまり、読んで字の如くガツンとしたテイストを焦がしニンニクで表現した一平ちゃんの新作になるのですが、もれなくガーリック系のテイストに対して目がない私taka :aなので、地味に食べるのを楽しみにしていました。
狙いは食欲旺盛な男性で、もれなくマヨネーズも別添。ふりかけとソースには幾重にもガーリックのパンチを効かせているのだとか‥そして、もうひとつのポイントは「たまり醤油味」。たまり醤油 “味” なので、たぶん本物ではないと思いますけど、それっぽい雰囲気(うま味)が感じられるのかどうかにも注目ですね。
それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。たまにパッケージの撮影や製品情報を記入する前に外装フィルムを剥がしそうになるので(実際に剥がして買い直したことも何度かある)、一平ちゃんシリーズをはじめカップ焼そばレビューの開封時は、一般の方と違った緊張感を味わっておりますw(データの記入漏れがないか3回くらい見直している)
開封
別添の小袋は「液体ソース」「マヨネーズ」「ふりかけ」の3袋構成で、お湯を入れる前に開封しなければいけない小袋はありません。特に奇抜なデザインや構成ではないんですけど、液体ソースの「液体」と書かれている部分がポップなデザインで可愛い。
麺は普段のスナック的な熱湯3分の中細麺ではなく、熱湯5分の中太麺を採用し、タイトル通り麺量130g(レギュラーサイズ平均90gの1.5倍)の大盛りです。以前の一平ちゃん夜店の焼そばシリーズでは考えられなかった麺なんですけど、定番商品に「太麺甘濃(ふとめんあまこい)ソース」があるように、珍しいことではなくなりました。
キャベツは最初から容器の中に入っているので、3種の小袋を取り出したら熱湯を注ぎ、5分経ったら湯切りしてください。液体ソースに豚脂が含まれているので、5分間フタの上で温めましょう。
キャベツの主な原産国は中国で “加工地も中国” になるのですが、最終生産は日本国内で行なわれています。エースコックのリンガーハットコラボでは一貫して国産キャベツが使用されているのですが、基本は安価な中国産‥これについては仕方ないですね。で、最近このキャベツの味に注目しているんです。(※詳細は実食レビューで)
製品情報・購入価格
製品名:明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 焦がしにんにくたまり醤油味 販売者:明星食品 製造所:埼玉工場(製造所固有記号 R) 内容量:160g(めん130g) 発売日:2018年11月19日(月) 実食日:2018年11月22日(木) JANコード:4902881419314 希望小売価格:205円(税抜) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:770ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(ソース・マヨネーズ・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、粉末油脂、ソース)、ソース(マヨネーズ、糖類、しょうゆ、豚脂、香味油、食塩、香味調味料、ポークエキス、たん白加水分解物、香辛料)、かやく(キャベツ、香辛料、香味調味料、デキストリン)/ 加工デンプン、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、炭酸マグネシウム、酸味料、ビタミンB2、増粘剤(グァーガム)、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ごま・ゼラチン ※本品製造施設では、えび・かにを含む製品を生産しています。 |
実食開始
ところで開封前に3回は見直すと書きましたが、うっかり原材料名の記入が途中のまま “書いたつもり” になっていたので、フィルムを繋ぎ合わせて対応しましたw(いちおうメーカーのホームページに行けばコピペできるんですけど、念の為いつも手元にある商品の情報をタイピングしています)
さて、久々に炭水化物の量が100g超えの汁なしカップ麺が完成しましたよw カロリー700kcalオーバーもインパクトありますけど(珍しい数値ではない)、炭水化物が3桁台に到達するのは珍しいです。詳しくは下記の本文にて触れますが、液体ソースを投入した瞬間から心地よいマー油系の芳ばしい香りが漂ってきて、かなり食欲をそそられました。
それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「ソース(マヨネーズ)」「かやく(ふりかけ)」の項目に分けて詳しく解説しますが、撮影の前に液体ソースを混ぜて直後の状態を少し取って別の容器に移しているので、はじめにマヨネーズ・ふりかけ無しの状態をレビューし、少しずつ味を重ねながら変化と結果を踏まえた上でカップ麺としての総合力を判定します。
1食(160g)当たり
カロリー:703kcal |
めん
もっちりソフトな弾力で食べ応えがある中太麺です。
(出典:明星食品「ニュースリリース」)
このサイズであれば太麺と表記しても差し支えないと思うのですが、一平ちゃん夜店の焼そばシリーズには今回よりも太い太麺、さらに太くて分厚い極太麺もあるので、おそらくシリーズ的には中太麺、という意味なのかもしれません。でもって食べ始めは弾力強めなんですけど、たしかに言われてみればソフトさも兼ね備えていますね。
ふかふかとした頼りない食感ではないのですが、ソースを活かすためか明星食品が誇っている極太麺の “むっちり” までいかず、適度な粘り気を兼ね備えながらも反抗期突入ほど高反発的な弾力ではありません。しかしながら夜店の焼そばシリーズらしい食べやすさを表現しつつチープな印象は与えない、きちんと食べ応えのある中太麺です。
丸刃でカットされた軽く縮れのある形状で、口当たりのよさ‥は、後述するオイルの効果も大きく影響していたんですけどw 一平ちゃんは細麺だろ! というスタンスだと違和感あるかもしれませんが、値段に伴ったクオリティです。実際に今回のソースとのバランスはよかったですし、スナック的な風味も雰囲気的に悪くありませんでした。
ソース・マヨネーズ
たまり醤油にポークエキス、ガーリック、ロースト醤油エキスを加えたタレをベースに、マー油、ローストネギオイル、フレッシュガーリックとローストガーリックの風味をつけたオイルを加えたソースです。焦がしにんにくとたまり醤油に脂のこってり感を合わせた、パンチのある味わいです。
(出典:明星食品「ニュースリリース」)
たまり醤油は開封前に “たぶん本物ではないと思う” と書きましたが、昔ながらの伝統製法で作られた本物のたまり醤油は国内生産量のうち “わずか2%” といわれているので(大量生産されている市販品の刺身たまり等は添加物や調味料で近い味に仕上げています)、あくまでも雰囲気ですが、食塩相当量のわりにカドはない、うま味重視の醤油感‥
で、けっこうオイリーw 容器の底に油が溜まるほどの量ではないものの、一口目から唇がテカッとなるくらい。豚脂(動物油脂)の厚みも然る事乍ら、黒マー油系の焦がしニンニク風味、それとは違う葱油の芳ばしさが印象的だった香味油の主張も強く、このシリーズは液体ソース単体だと少し物足りないことも多いのですが、今回は液体ソースだけでも食べられます。
ヤバいほど規格外のガーリック感ではありませんが、よく見ると焦がしニンニクと思われる黒い破片が入っていたり、たまり醤油風のコクを重視した醤油、幾重にも重ねられたガーリック、黒マー油と葱油をミックスした香味油など、カップ焼そばのテイストとしても珍しいですし、記憶に残る味でした。
一平ちゃん夜店の焼そば特製プレーンマヨネーズです。
(出典:明星食品「ニュースリリース」)
マヨネーズはプレーンタイプなので、いつもの特製からしマヨではありません。直接舐めると酸味は控えめで、加工油脂特有の野暮ったさが目立ちます。マヨネーズを重ねるとマイルドでジャンクなコクが付与される一方、焦がしの風味やニンニクの勢いは弱まるため、無条件でマヨ好きじゃなければ入れないほうがいいかも‥ただ、麺が大盛りなので、途中の味変アイテムとしては有効的です。
かやく・ふりかけ
がつんとした味のチャーハンをイメージした、ローストガーリック、チャーハンシーズニング、黒コショウ、ガーリック粉末を組み合わせました。
(出典:明星食品「ニュースリリース」)
なぜチャーハンを重ねる必要があったのか理解できませんが、直接舐めてみると大衆食堂や昔ながら安い中華料理店のチャーハンに使用される “魔法の粉(うま味調味料)” に近いテイストで、そこにガーリックパウダーや黒胡椒、カリッとしたローストガーリックが合わせてあって少し塩気は強め。ふと味の素「ザ チャーハン」(冷凍食品)が脳裏を掠めたのは内緒w(※あくまで組み合わせのイメージ的に)
液体ソースが完成系にあったので、これを入れると旨味が複雑になる分、やや個性が散漫します。これは別になくてもよかったかなぁ‥。ふりかけ無しでテーマの「焦がしにんにくたまり醤油味」は打ち出せていたので、無理にチャーハンぶっこむ必要はないと感じました。
ただ、マヨネーズと同じく大盛り汁なしカップ麺の味変アイテムとしては効果的だったのと、マヨネーズでボヤけた味を引き締める、という使い方をすれば価値が見出せました。ふりかけは最初に全投入するのではなく、途中で味をアレンジする感覚で使うのがいいかもしれません。
彩りがよく、食感のアクセントになるキャベツです。
(出典:明星食品「ニュースリリース」)
一平ちゃんのキャベツに関しては特筆すべき点がなく、他のメーカーよりも柔らかいかなぁ‥という無難な印象しかなかったんですけど、最近ちょっと一平ちゃんのキャベツって甘いんですよね。妙にw そう感じ始めた頃はソースとの兼ね合いかと思っていたのですが、ソースを入れる前に食べても甘かったので、けっこう印象的なポイントになりました。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
実際、うまいのかマズいのかと聞かれて単純に答えたら、けっこう美味しいです。ただ、すでに完結していた液体ソースに味を重ねれば重ねるほど「焦がし」と「にんにく」が弱くなってしまったので、味は濃くなるけど没個性的というか、味の焦点が定まらなくてコンセプトがボヤけるというか‥
液体ソースだけで食べた時の満足感は余裕で★5以上だったのですが、ふりかけとマヨネーズが参戦することで “一平ちゃん夜店の焼そばシリーズらしさ” が確立された反面、せっかく硬派だった液体ソースがチープになってしまったように思えてなりませんでした。
もちろん結果的に美味しくないわけではなかったんですけど、もし今回のレビューを読んでから「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 焦がしにんにくたまり醤油味」を召し上がる場合は、いきなり全部の小袋を開封するのではなく、最初に液体ソースだけの味わいを楽しんでみてください。