どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年3月11日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 炙り牛カルビ味」(298円+税)の実食レビューです。
こってりとした牛カルビの風味に、わさびを効かせた “誰もが美味しいと分かる味” 炭火で炙ったような香りが食欲を掻き立てる新味誕生!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 炙り牛カルビ味
一平ちゃん(いっぺいちゃん)とは、1993年(平成5年)1月18日の発売以来、明星食品が力を入れているブランドで、当初は標準どんぶり型のカップラーメンからスタートしましたが、1995年(平成7年)2月20日に後の主力商品となる「一平ちゃん夜店の焼そば」市場に投下。当時は珍しかった「からしマヨネーズ」の別添を業界に先駆けて導入し、ソース焼きそば+特製マヨの金字塔を打ち立てました。
今回の新商品「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 炙り牛カルビ味」は、炭火で炙ったような牛カルビの風味に、わさびのツンとする爽やかなアクセントを添えた「一平ちゃん夜店の焼そば」の新作で、明星食品の公式ウェブサイトに掲載されている製品情報には “間違いなく美味しい味” や “誰もが美味しいと分かる” などと記載されている自信作。
他社の製品を例に挙げると、サンヨー食品の「サッポロ一番 塩カルビ味焼そば」を筆頭に、カップ焼きそば×カルビの組み合わせ自体は珍しくありません。また同シリーズの過去作から引き合いに出すと、2019年(令和元年)6月24日に「サッポロ一番 塩カルビ味焼そば Wわさび(本わさび×西洋わさび)」をリリースしているため、これまた業界初の試みとはいえないのですが‥‥
「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」における “わさび系” のフレーバーといえば、復活総選挙で堂々の第1位に選ばれたこともある「わさびマヨ醤油味」が代表的で、今回の新作「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 炙り牛カルビ味」にも特製マヨ(わさびマヨ)を別添していることから、牛カルビ×わさびマヨの組み合わせはオリジナリティを感じるポイント。
ただ、パッケージに “※肉様の具材は大豆たん白を主原料にしています。” との記載があるように、肉様の具材(肉に見える具材)はフェイクミートで、ソースにおける牛の風味についても “牛香料使用” とのこと。原材料名に「ビーフ調味料」や「牛脂」の記載があるため、香料だけに頼っているわけではないようですが、この演出が吉と出るか凶と出るか——。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「ソース」「特製マヨ」「ふりかけ」の合計3パックで、かやくは最初から容器の中に入っている状態。ちなみに途中で引き合いに出した「明星 一平ちゃん夜店の焼そば わさびマヨ醤油味」にも “ビーフの旨み” を効かせていたので、炙り牛カルビ味とは異なるベクトルになりますけど、ある意味その延長線上に位置する親類筋と捉えられなくもありません。
などという繋ぎ方は強引かもですけどw それはさておき麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は3分と標準的。原材料名を見ると「ソース」の記載が目に入りますが、定番の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」に搭載されている “ソースねり込み麺” ではありません。——で、ちょっと気になるのがメーカー希望小売価格の高さ。
2024年3月現在、定番の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」に設定されているメーカー希望小売価格は271円(税別)で、これが即席カップめん業界の大盛り商品における事実上の標準となっているのですが、こちら「炙り牛カルビ味」の価格は298円(税別)と強気な設定。スーパーやドラッグストアなどでも購入できますけど、コンビニでの税込価格は321.84円になるため、コスパ的な部分も意識しながらレビューします。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛 炙り牛カルビ味 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360) 内容量:166g(めん130g) 商品コード:4902881456869(JAN) |
発売日:2024年03月11日(月) 実食日:2024年03月14日(木) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 小売価格:298円(税別) 購入価格:267円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:770ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(ソース・特製マヨ・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、ソース)、ソース(しょうゆ、糖類、半固体状ドレッシング、豚脂、食塩、植物油脂、ビーフ調味料、たん白加水分解物、牛脂、香味油、油脂加工品、香味調味料、香辛料(ガーリック))、かやく(キャベツ、牛肉風大豆たん白加工品)、ふりかけ(粉わさび調味料、香味調味料、アオサ、赤唐辛子)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、カラメル色素、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、グリセリン、クチナシ色素、ベニバナ黄色素、香辛料抽出物、乳化剤、酸味料、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)※本品製造設備では、えび・かに・くるみを含む製品を生産しています。原材料のアオサは、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。 |
実食開始
お湯を注ぐ前に具材を確認してみたところ、前述のように肉様の具材は “牛肉風大豆たん白加工品” で、あとはキャベツのみとシンプルなラインナップ。特筆して量が多いわけでも少ないわけでもないけれど、やっぱり本物の牛肉が入ってないのは寂しい‥‥などと思いながら熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。
時間になったら麺の戻し湯を捨て、添付の「ソース」を馴染ませた後、仕上げに「特製マヨ」と「ふりかけ」をトッピングしたら出来上がり。本物の牛肉は入っていませんが、牛香料の併用が功を奏し、なるほど調理直後の湯気は芳ばしく、こってりとした雰囲気。わさびの清涼感も並行しますけど、バランス的には牛カルビが優勢に思える調理直後。
ちなみに小袋や調理方法にも記載されていませんが、ソースに含まれる牛脂が凝固しているかもしれないので、調理の際にフタの上で温めると安全です。それでは、引き続き牛カルビ×わさびのバランスについてはもちろん、コスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「ソース・特製マヨ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(166g)あたり |
カロリー:717kcal たん白質:14.6g 脂 質:30.4g 炭水化物:96.3g 食塩相当量:6.8g ビタミンB1:0.48mg ビタミンB2:0.35mg カルシウム:201mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
食べ応えバッチリ
いつもの「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」と比較して、やや太めに切り出されているのですが、カップやきそばの平均から見ると細めのサイズ感。しかし、適度なところで切れはするものの、同時に粘りのある質感で、そこそこ密度が高く、いつもの “ソースねり込み麺” と比較して重量感のある仕上がり。
そのためソースの炙り牛カルビ風味に埋没することはなく、しかしながらバッチバチに張り合うほど自己主張が強いわけでもなく、きちんと口の中に存在感を残しながらも姿勢は常にソースのインパクトを尊重しているようなイメージ。おかげで「炙り牛カルビ味」との相性はもちろん、わさびの乗り方も適切で、これ以上に太くても細くても成立しなかっただろうなと。
調理前の麺重量は「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 大盛」と同じ “130g” なので、食べ応えについても申し分ありません。むしろ食べ応えについては、こってり系の味付けと適度な噛み応えが相乗し、定番品を超えると感じました。少食の方におかれましては後半、けっこうクドいかもしれませんけど、普段から大盛りサイズを手に取っている方であれば、ほぼほぼ問題ないレベルかと思います。
ソース・特製マヨ
もはや遺伝子レベルで食欲を掻き立てられるw
まずは「ソース」単体の味を確認してみたところ、ファーストインプレッションで攻めてくるのは牛脂のニオイと炙りの芳ばしさ。後者については実際に炭火で炙った風味とは異なるため、香料の限界を感じるところはありますが、なるほど分かりやすい主張で “こってり” を表現。
次に濃口しょうゆ特有のコクとキレが入ってくるのですが、同時に糖類の甘さも強く、一平ちゃんの変わり種にしては濃いめの味付け。というのも同ブランドにおける「夜店の焼そば」シリーズは、特製マヨ+ふりかけありきの構成が定番で、わざとソースの味を控えめに仕上げてくるパターンも珍しくないのに対し、こちらはソース単体でも勝負できそうなレベル。
そこにトッピングする「特製マヨ(わさびマヨ)」は、市販の握り寿司に別添されている小袋のワサビをマヨネーズに合わせた感じ——みたいな表現で伝わりますかねw つまり、ふりかけに入っているような顆粒っぽい風味ではなく、おろしワサビならではの風味が印象的。それなりに刺激も伴いますが、いきなり鼻の奥を駆け抜けるような劇物ではなく、刺激よりも和の趣を大切にした感じの風流なヤツでした。
かやく・ふりかけ
ふりかけはワサビ特化でもよかったかも?
キャベツは小さめにカットされていたので、ちょいちょい口の中に飛び込んできてくれるのですが、焼肉のイメージ的にネギのほうが合ってたんじゃね? などと思いつつ、それでも特有の瑞々(みずみず)しさは濃いめのソースを中和してくれるオアシスに。
メイン具材の牛肉風大豆たん白加工品は、大豆加工品ならではのクニッとした歯触りが目立つので、まだまだ本物の肉には敵わんなと。しかし、醤油・砂糖・生姜を加えて煮込んだような味付けは、ソースとの一体感を高めることに寄与しています。カルビのイメージからは離れますけどw
続けて加える「ふりかけ」に入っているワサビは、お茶漬けの素に入っている顆粒に似たタイプで、特有の刺激は特製マヨ(わさびマヨ)よりも強く、ちょっと鼻にツンと響く感じ。アオサはソースの炙り風味に埋没していたので、そういえば入ってたっけ? くらいの存在感だったんですけど、赤唐辛子の芳ばしさは地味に目立っていました。でも、赤唐辛子よりゴマとかのほうがよかった気もする。
総評
いつもより食べ応えのある麺に、こってりした炙り牛カルビ味のソース、さらに特製マヨ&ふりかけのWわさびで賑やかな商品に仕上がっていたのですが、ちょっと後半にかけてクドさが目立つ印象も。わさびの主張が意外とサポート的だったので、それが後半にかけてテンションを維持できなかった理由かもしれません。
それと値段も踏まえて星ひとつマイナスしたのですが、食べ始めのインパクトは素晴らしく、こってりしたカップ焼きそばを腹イッパイに突っ込みたい気分のときには誂え向き。白ごはんとの相性もバッチリなタイプだったので、とにかくガッツリ喰らいたい気分のときにオススメの一杯です【author・taka :a(大石敬之)】