どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2018年9月10日(月)新発売のカップ麺、明星食品「明星 ふく流らーめん轍(わだち)本店監修 濃厚煮干しまぜそば マゼニボジャンキー」の実食レビューです。
ミシュランガイド掲載店監修!
「ふく流らーめん轍」は、柚子の “エスプーマ” が特徴とされている “泡系ラーメン” で有名な大阪のラーメン店で、ミシュランガイド京都・大阪2018にも掲載された行列の絶えない人気店です。私は訪問したことがないのですが、ブログ仲間が何度も記事にしているので、お噂はかねがね‥
看板メニューの「ふく流らーめん」は、圧力鍋を使って鶏と豚骨を130℃の高温で一気に煮出したクリーミーなスープに、音楽を聴かせて作った醪(もろみ)を使用したマル秘醤油を合わせ、柚子のエスプーマ(泡)が決め手のラーメンだそうです。
(めっちゃ早そう‥このキャラなんて名前なんだろう?)
同じく人気メニューの「マゼニボジャンキー」は、煮干醤油の魚介出汁に背脂のパンチが効いた醤油ダレ、少し焦げるくらい炒めた青ねぎもポイントとなっている味濃いめの特製まぜそばだそうで、今年1月にはマゼニボジャンキーを独立させた “まぜそば専門店” も出店されたとのこと。
まぜそば専門店のスタッフは全員女性、働く場所に無料託児所を設けるなどしてシングルマザーを支援するための場となることも目指しているそうです。その「マゼニボジャンキー」がカップ麺になる!と、発売前から話題になっていました。
開封
小袋は「液体ソース」と「あとのせかやく」の2袋で、キャベツは最初から容器の中に入っています。味濃いめもキーワードに含まれているので、塩気の強さが少し不安な点でしょうか‥
私は本店の経験がないので、再現度の高さについては語れませんが、ひとつのカップ麺としての完成度を贔屓目のバイアス抜きでレビューします。
原材料名・アレルギー表示
【原材料名】 油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、でん粉、粉末油脂、卵粉、香味調味料)、ソース(豚脂、しょうゆ、植物油脂、糖類、にぼしエキス、背脂、香味油、香味調味料、ポークエキス、食塩、たん白加水分解物、香辛料、昆布エキス)、かやく(キャベツ、にぼしエキス、玉ねぎ、にぼし粉末、ねぎ、香辛料)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、微粒二酸化ケイ素、pH調整剤、カロチノイド色素、香料、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆・豚肉・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】 小麦・卵・乳成分・豚肉・大豆・ゼラチン(コンタミネーション:えび・かに) |
実食開始
1食(167g)当たり
カロリー:781kcal |
ミシュランガイド京都・大阪2018掲載店「ふく流らーめん轍本店」とのタイアップ商品です。 人気メニュー濃厚煮干しまぜそば「マゼニボジャンキー」をカップ麺で再現しました。
(明星食品「製品情報」より引用)
めん
明星独自の製麺技術をいかした、太さと厚みのある、もっちり食感の三層極太麺です。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
おそらく「セブンプレミアム 中華蕎麦とみ田 豚骨魚介まぜそば」に採用されている油揚げ麺と同じだと思うのですが、とんでもない粘り気の持ち主なんです。奥歯で噛んでも瞬時に跳ね返ってくる高反発な弾力で、なんといいますか‥その、歯切れが悪い。(※全力で褒めています)
かなり強烈な存在感を放っている一方で、反するように油揚げ麺特有のネガティブなニオイは控えめなんですよね。今回のカップ麺は税別225円、コンビニで定価購入すると税込243円もする大物なのですが、その価格帯に見合った素晴らしい出来栄えの極太麺です。
かなり存在感は強いのに、どこかタレと寄り添うような姿勢にあるため、麺が形振り構わず独り歩きするような嫌いを見せません。タレとの一体感も高く、麺量は130gの大盛り仕様なので、かなり食べ応えがありますよ。
たれ
豚、煮干し、昆布の醤油ダレに、さらに煮干しを加え、焦がしネギ、焼きイワシオイルなどを合わせた、煮干しが濃厚で香ばしい醤油ダレです。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
お店のマゼニボジャンキーは少し焦げるくらい炒めた青ねぎも特徴とされていましたが、その個性はカップ麺でも意識されており、ほんのりと葱油系の芳ばしいアクセントを感じます。ご覧の通り油脂の量は尋常じゃない多さで、しかも植物油脂より豚脂の含有量が多く、どっしり伸し掛かってくるジャンキーな重厚感。
しかし、それをクドいとさせずにウマいと納得させる力の持ち主で、豚脂・背脂・ポークエキスの畜肉トリオが動物系の重厚感を明白に打ち出し、煮干はエグみを出さず繊細に、それでいて丁寧に脇を固めています。醤油のキレもありますが、舌に刺してくるほど強烈な塩気ではありません。
ただ、液体ソースの煮干は下支えに過ぎず、それほど強くは主張してきませんでした。このままでも完食できそうなテイストではあるのですが、あくまで「あとのせかやく」を合わせるための土台を構築しているスタンスです。
あとのせかやく
煮干し粉末入りふりかけで仕上げます。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
あとのせかやくは主に粉末状の煮干と煮干エキス、ねぎ、玉ねぎで構成されているのですが、煮干のエグみは抑えてあったので、強烈に激にぼ!というわけではありません。ただ、めっちゃジャンクw
かなり豚脂のパワーが強いので、それがジャンクの根源になっているのですが、エグみを抑えつつも明白な煮干の旨味が馴染んで広がり、味の物足りなさを感じません。しかしながらニボ!というほど強くはなく、あくまでもバランス型だったので、縦に攻めてくるような力強い煮干に期待すると肩透かしを喰らうと思います。
縦ではなく横に広がる煮干でしたが、それだけに味のバランスは整っていました。
かやく
キャベツ、ネギ、タマネギの組み合わせです。
(明星食品「ニュースリリース」より引用)
キャベツは「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズに入っている柔らかいキャベツと同じ感じだったので、もうちょっと存在感が欲しいところではあったのですが、あといれかやくのネギ(※写真は前の項目に掲載)は香り立ちがよく、魚粉との相性抜群。サクサクとした玉ねぎの食感も面白かったのですが、もうちょい入れてほしかったです。
麺とタレ(魚粉)が美味しかったので、特に私は気にならなかったのですが、お店のマゼニボジャンキーには大きな肉が入っているようですし、それはカップ麺で叶わないにしてもメーカー希望小売価格(税別225円)を思うと頼りない具材ですね。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)
すこぶるクオリティの高い極太麺は食べ応え抜群で、タレに仕込まれていた葱油系の芳ばしいアクセントに個性が感じられる、味としては素直に美味しいと頷ける仕上がりだった反面、メーカー規模小売価格を思うと具材の貧弱さが否めませんでした。
お店のメニュー写真に掲載されているようなドデカい肉の塊は望みませんが、せめてチャーシューチップを入れてほしかったです。それに、思っていたよりもニボが弱かったので、意外と大人しいんだなぁ‥と。たぶん、実際のマゼニボジャンキーは、もっと煮干が強いのではないかと思います。
もしや働くママが主役のコンセプトに合わせて煮干を大人しく‥などと憶測したのですが、そうなってくると大盛りの極太油揚げ麺に大量の豚脂はギャップが激し過ぎますしw “本店監修” となっていますからね。カップ麺での「ニボ」は実に優しいテイストでしたが、強烈な豚脂によって「ジャンキー」は明白な一杯でした。
製品名:明星 ふく流らーめん轍(わだち)本店監修 濃厚煮干しまぜそば マゼニボジャンキー 製造者:明星食品 内容量:167g(めん130g) 発売日:2018年9月10日(月) JANコード:4902881419390 希望小売価格:225円(税抜) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:油揚げ麺 容器材質:プラ(PS) 必要湯量:770ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:2袋(液体ソース / あとのせかやく) |
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