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ドジャース公式日本酒「八海山」の酒粕を贅沢に使った “鶏塩白湯ラーメン„ を食べてみた結果——

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2025年10月13日(月)新発売、エースコックのカップ麺「千年こうじや監修 八海山酒粕仕立て 鶏塩白湯ラーメン」(236円+税)の実食レビューです。

ロサンゼルス・ドジャース公式日本酒の酒粕を贅沢に使用したカップラーメンをプロのカップ麺研究家がガチで評価した結果——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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千年こうじや監修 八海山酒粕仕立て 鶏塩白湯ラーメン

千年こうじやとは、発酵文化の継承地・魚沼の豊かな食と文化を伝えるべく「米・麹・発酵」をテーマに八海醸造が立ち上げた食品ブランドで、麹・塩こうじや酒粕はもちろん、漬け肉・漬け魚・珍味・調味料・スイーツ・化粧品など、さまざまなオリジナル商品を展開しているのですが‥‥

八海山の酒粕×鶏白湯を掛け合わせた意欲作

このページでレビューする「千年こうじや監修 八海山酒粕仕立て 鶏塩白湯ラーメン」は、今年3月13日に大谷翔平選手が在籍しているロサンゼルス・ドジャースと2年間のパートナーシップ契約を締結し、全国的な知名度を高め続けている「八海山」の酒粕を贅沢に使用したカップラーメンで、製造者は大阪府吹田市に本社を置くエースコックが商品化。

腸活や免疫力アップなど、継続する健康ブームが後押しとなり、古来より日本の食文化を支えてきた発酵食品が注目されている昨今。なかでも「酒粕」は栄養価が高く、生活習慣病の予防や免疫力向上のほかに、エンチエイジングや美肌効果、さらにはダイエット効果にも期待できるなど、カスというのは名ばかりで、栄養の宝庫といっても過言ではない食品の一つ。無論、独特のうまみも大きな魅力。

そんな酒粕の個性を主役に据えた「千年こうじや監修 八海山酒粕仕立て 濃厚味噌ラーメン」及び「同 担担麺」を昨年10月21日にも発売していたエースコック。前者は “好評だった„ ことから今年も販売されているのですが、今年は後者を「鶏塩白湯ラーメン」に切り替え、バリエーションの強化を図ってきました。

「濃厚味噌ラーメン」のパッケージ

2025年版「千年こうじや監修 八海山酒粕仕立て 濃厚味噌ラーメン」はレビュー済みで、酒粕の魅力を全面に引き出したスープの作り込みが素晴らしく、このブログでは高評価を記録したところ。ただ、酒粕×味噌の相性は粕汁などで実証されているのに対し、酒粕×鶏白湯は即席カップめん業界でも比較的に珍しい取り合わせ。

酒粕×鶏白湯を組み合わせたカップラーメンといえば、ニュータッチのヤマダイが京都を代表する銘酒「玉乃光」(玉乃光酒造)の酒粕を使用した「凄麺 京都伏見酒粕ラーメン」を関西エリア(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)限定で発売し、該当地域で話題になったのも記憶に新しいところ。

さらに今年11月17日、関西エリア限定の「凄麺 京都伏見酒粕ラーメン」を「凄麺 京都伏見鶏白湯ラーメン」として全国発売することが決定しているため、エースコックの「千年こうじや監修 八海山酒粕仕立て 鶏塩白湯ラーメン」と比較しようか悩んだのですが、凄麺は大判どんぶり型カップ+ノンフライ麺、千年こうじや監修はレギュラーサイズの縦型カップ+油揚げ麺なので土俵が違いすぎる。

デザインが洗練されていてよき

というわけで、今回は比較せずに「千年こうじや監修 八海山酒粕仕立て 鶏塩白湯ラーメン」の魅力をストレートに掘り下げます。はたして「濃厚味噌ラーメン」の高評価に続けるか、お手並み拝見と参りましょう。

開封

フタの上に「調味油」を別添

同時発売の「濃厚味噌ラーメン」にはコク深い「液体スープ」を別添していましたが、相方の「鶏塩白湯ラーメン」には「調味油」を別添しているため、後者の小袋はコクと香りの強化を狙ったアイテム。そして、エースコックの縦型カップに別添されている小袋がフタの上に貼り付けてあった場合、もれなく容器の中で2つめの小袋が粉まみれになっているパターンが恒例ですが‥‥

容器の中に小袋は仕込まれていない

今回の小袋はフタの上に貼り付けてある「調味油」1パックのみ。かやくにワンタンを使用するなど、そういったケースであれば珍しくないパターンになりますが、容器の中に控えている具材は “程良く味付けした鶏肉そぼろ、彩りの良い卵、ねぎ、唐辛子„ だけなので、どのようなルールが定められているのかイマイチよく分かりません。

ちなみにメーカー希望小売価格は236円(税別)なので、2025年10月現在のレギュラーサイズ製品における標準的な値段。販売店はスーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなどが中心となっているため、お探しの際はコンビニ以外の店舗に狙いを定めてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:千年こうじや監修 八海山酒粕仕立て 鶏塩白湯ラーメン
製造者:エースコック株式会社
製造所:+K 東京工場(埼玉県川越市大字今福461-1)
内容量:60g(めん50g)
商品コード:4901071408411(JAN)
発売日:2025年10月13日(月)
実食日:2025年10月22日(水)
発売地域:全国
小売価格:236円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:290ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩)、スープ(食塩、チキンパウダー、植物油脂、チキンエキス、酒粕パウダー、乳化油脂、粉末みそ、おからパウダー、砂糖、鶏油、コラーゲン、香辛料、酵母エキス、たん白加水分解物、オニオンパウダー、チキン調味料、全卵粉)、かやく(味付鶏肉そぼろ、卵、ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、増粘多糖類、微粒二酸化ケイ素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、カラメル色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

「濃厚味噌ラーメン」とは異なる油揚げ麺を搭載

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。調理前の見た目は「濃厚味噌ラーメン」と別物で、こちらも開封直後から八海山の酒粕に由来する香りが漂ってくるのですが、同時に麺から滲み出る揚げ油のニオイも強く、比較的にチープな印象が否めません。

タマゴいい感じ

別添の小袋は後入れなので、それを引っ剥がしてから熱湯を注ぎ、フタの上で「調味油」を温めながら待つこと3分。時間になったら「調味油」を入れ、よく混ぜ合わせたら出来上がり。タマゴとネギのおかげで彩りは悪くないけれど、引き続き揚げ油のニオイが気になるファーストインプレッション。

とはいえ酒粕の香りも気張ってくれているため、その個性についてはもちろん、酒粕×鶏白湯のシナジーにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(60g)あたり
カロリー:282kcal
たん白質:5.8g
脂  質:13.1g
炭水化物:35.3g
食塩相当量:3.0g
(めん・かやく:1.0g)
   (スープ:2.0g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.27mg
カルシウム:204mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:282kcal(めん・かやく:233kcal)(スープ:49kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

滑らかで歯切れの良いめんです。スープとの相性も良く、一体感のあるめんに仕上げました。

出典:https://www.acecook.co.jp/news/003174/

ほかになかったのか‥‥?

2.0

「濃厚味噌ラーメン」に密度感が高く、耐久性についても難を覚えさせないフライ麺を使っていたのに対し、こちらは特筆すべき個性が見当たらないというか、うーん‥‥ふつう。やや加水率は低めの設定で、粘りよりも歯切れの良さに重点を置いたタイプではあるけれど、それについても特別に印象的な食感ではありません。

クオリティは “ふつう„ だが‥‥

この普遍的な系統はカップラーメンならではの魅力でもありますし、量販店や小売店向けの縦型カップであることも踏まえると、やれ高級感がないだの本格的じゃないだのと頭ごなしに否定するつもりはありません。ただ、ひとつ残念だったのが揚げ油に由来するニオイが酒粕の個性をマスキングしていたこと。

たしかにスープから酒粕の個性は感じるものの、食べ始めから揚げ油のニオイが付き纏い、それも徐々に掌握力を増し続け、優先的に麺を食べ進めてもスープの味がボヤけていきます。同じ酒粕を使用した「濃厚味噌ラーメン」は最後まで酒粕の個性が強く、むしろ麺が柔らかくなってくる後半にかけてスープとの相性が向上しているとさえ感じたので、これは食べる順番を間違えたかもしれない‥‥。

スープ

チキンをベースに、ペッパーやガーリック、鶏油のコクを利かせた鶏塩白湯スープです。酒粕の風味を活かした、味わい深い一杯に仕上げました。

出典:https://www.acecook.co.jp/news/003174/

相性ばっちり

4.0

まずは「調味油」を入れずに味を確認してみたところ、のっけから前述の揚げ油臭が全体に行き渡っていたので、そこだけが残念に思えてしまったのですが、結果的に酒粕の魅力が消し飛んでいるわけではありません。鶏白湯について特筆すべき個性はないけれど、奇を衒わない鶏の旨みと酒粕の掛け合わせに違和感はなく、甘みやコクを深め合っているような相乗効果を感じる相性の良さ。あと、おからパウダーのザラつきイイすね。

鶏油の芳ばしさが加勢

続けて「調味油」を加えると、鶏油(ちーゆ)の芳ばしさがプラスされ、揚げ油に由来するニオイを抑制してくれる効果あり。とはいえ鶏油が薄れてくる後半の立ち位置は逆転するので、まずは「調味油」を入れずに麺を1/3ほど消化し、それから別添の小袋を使った方が後味いいような気がします。

かやく

程良く味付けした鶏肉そぼろ、彩りの良い卵、ねぎ、唐辛子を入れました。

出典:https://www.acecook.co.jp/news/003174/

タマゴよき

3.0

程良く味付けした鶏肉そぼろは、このブログでスポンジ野郎と酷評している “程良く味付けした肉そぼろ„ よりもマシな具材。ただ、いつもは鶏ひき肉の食感だったり、スパイシーな味付けだったりが楽しめるのに、今回は大豆たん白っぽい弾力が目立っていたので、どうしちゃったのかなと。

ネギは熱風乾燥(AD)なので、安っぽい風味やジャキジャキとした食感が気になるタイプになりますが、ふわふわのタマゴは口当たり・風味ともに好印象。いっそのことネギを抜いて鶏肉そぼろの量も減らし、タマゴをメインに据えたほうが綺麗にまとまったような気がしないでもないけれど、妥当といえば妥当な取り合わせでしょうか。それから赤唐辛子のアクセント、ほんのちょっとくる刺激と芳ばしさがスープに合っていました。

総評

3.0

「濃厚味噌ラーメン」の完成度が高かったので、どうしても見劣りする節は否めませんが、このサイズ・この価格で酒粕×鶏白湯が試せる部分は魅力的。無論、本格さでいえば「凄麺 京都伏見酒粕ラーメン」に軍配ですけど、これはこれでありと思える個性派だったので、とりあえず試してみても損はないと思います。【author・taka :a(大石敬之)】

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