どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、日清食品のカップ麺「日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば」を “汁あり” にアレンジしてみた感想です。
ふつうのカップヌードル超えもワンチャンあり!? 即席カップめん業界初となるエナドリライクなゲーマー向けカップ焼きそばを “湯切りなしのラーメン風に調理したら” どうなるのか試してみた結果——。
ゲーミングカップヌードルをラーメン風に食べてみる
ゲーミングカップヌードル(正式名称「日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば」)とは、日清食品史上初となる “ゲーマー向け” の即席カップめんで、発売日は2023年9月18日。さらに「日清ゲーミングカレーメシ エナジージンジャーキーマカレー」という即席カップライスも同時に展開し、X(Twitter)をはじめとするSNS界隈をザワつかせました。
2023年9月18日といえば、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る「カップヌードル(CUPNOODLE)」の誕生日。この業界における新商品の発売日は基本的に月曜日なので、よくもまぁうまい具合に重なったもんだと思いつつ、それはさておき話題性を喚起するには充分すぎるインパクトを備えているのですが、問題は中身。
パッケージにも「カフェイン」「アルギニン」「ナイアシン」の表示があるように、エナジードリンクよろしく “それっぽい成分が入っている” のですが、実際に食べてみたところエナジードリンクほどの即効性はなく、むしろ食後に眠たくなりやすい方にとっては逆効果なんじゃ‥‥みたいな。
また奇抜すぎるパッケージとは裏腹に、味の構成も “きわめて優等生” な方向で、エナジードリンクを彷彿とさせるケミカルな要素は皆無に等しく、そもそも調理の際に湯切りが必要だったり、小袋を開ける工程も地味に手間だったり、食べても身体は虹色に光らなかったし、翼も生えてこなかったし、そんなこんなで私のブログでは評価が伸び悩みました。
いっそのこと熱湯の代わりにエナジードリンクを沸騰させて調理したら——などと、品のないYouTuberが思い付きそうな企画も脳裏を掠めたのですが、それを実行してしまうと湯切り口から出てくる油揚げめん風味の熱いエナジードリンクを無駄にするわけにもいかないわけで、それは飲みたくないw ってことで早々に却下。
だったら正攻法(?)で、このブログでは恒例となりつつある裏企画 “湯切りが必要なカップ焼きそばを「湯切りなし」で調理したらどうなるか” に持ち込んだ次第。お初にお目に掛かります方におかれましては、少々不安なアレンジに思われるかもしれませんけど、ぶっちゃけ過去の勝率は高めなので、比較的に安心して楽しんでいただけるコーナーだと自負しております。
日清食品は「日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば」について “汁がないから、ゲームの合間の食事にピッタリ” と訴求しているため、そのコンセプトはヘシ折る形になりますが、ゲームの合間に湯切りする手間が省ける、それだけでもプラスの価値が見出せるアレンジになるのではないでしょうか。ええ、このブログは基本的にリアルタイムで進行しております。
つまり、結果は私も “やってみるまで分からない” ので、もしかしたら最後の「まとめ」が “やめとけ、これは” みたいな結末になるかもしれませんけど、温かく見守ってもらえたら幸いです。それでは、いってみましょう。
※バフ(buff)とは、ゲームの世界において、自分の攻撃力や守備力、回復力、移動速度などが上昇し、有利な状態が発生することをいう。対義語はデバフ(debuff)
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、最初から容器の中に入っている「特製醤油だれ」1パックのみで、正規の調理方法では “湯切りしたあとに入れてください” となっているのですが、繰り返すように湯切りはしません。ただ、カップラーメンでも別添の小袋に液体が充填されているときは後入れが基本なので、お召し上がりの直前に入れてくださいスタイルで参ります。
それよりも注意しなければいけないのは “お湯の量” で、パッケージに記載されている目安は360mlとなっているのですが、その数字と容器内側の線は無視してください。というのも湯切りタイプの即席カップめん(やきそば、油そば、まぜそば等)は、スープなしで程よい濃さになるように、カップラーメンよりも塩分などを控えめに調整しているため、それが理由。
つまり、通常の「カップヌードル」を作る感覚で調理すると頼りない味になってしまうので、お湯を注ぐときは “麺と具材が浸かるギリギリを狙う” というの重要なポイント。これは他社のソース焼きそばを汁ありアレンジするときにも共通していえるアドバイスなので、参考に‥‥なりますかねw とりあえず、頭の片隅にでも置いといてください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:85g(めん73g) 商品コード:4902105281765(JAN) |
発売日:2023年09月18日(月) 実食日:2023年09月23日(土) 発売地域:全国 取得店舗:日清食品グループ オンラインストア 小売価格:280円(税別) 購入価格:302円(税込)※送料別 |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ミドル 容器材質:紙 湯量目安:麺が浸かるギリギリ 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(特製醤油だれ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料(ガーリック)、チキンエキス)、たれ(しょうゆ、香辛料(ガーリック、ペパー、ジンジャー)、植物油脂、えび調味油、しょうゆ調味料、糖類、香味調味料、酵母エキス、メンマパウダー)、かやく(味付豚ミンチ、味付卵、キャベツ、味付えび)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、かんすい、乳化剤、アルギニン、カフェイン、酸味料、酒精、カラメル色素、pH調整剤、カロチノイド色素、ナイアシン、酸化防止剤(V.E)、V.B6、増粘多糖類、香辛料抽出物、V.B2、V.B1、炭酸Mg、くん液、V.B12、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
前述のように別添の小袋は食べる直前に使うので、麺と具材が浸かるギリギリまで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製醤油だれ」を温めながら待つこと3分。時間になったらフタを開け、湯切り口をガン無視する背徳感(※ここ重要)を楽しみながら「特製醤油だれ」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。
本来は湯切り専用の仕様上、味付けの小袋を入れる手間は省けませんが、それを除くとカップラーメンを作る手順と変わりません。ということは、湯切りが難しいコンビニで購入した直後でも涼しい顔で、あるいは無駄にドヤ顔しながら調理することも可能だったり、戻し湯の廃棄が難しいアウトドアシーンでのサスティナブルな調理にも誂え向きな‥‥そもそもゲームの合間に食べるカップ麺でしたねコレ。
ちなみに以下のテーブルに「日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば」の栄養成分表示を打ち込んでいるのですが、それぞれ湯切り後の数値なので、湯切りなしで調理した場合、カロリーや脂質、食塩相当量などの数値が表示よりも高くなることを理解しておいてください。それでは、引き続き汁なし調理との違いに注目しながら仕上がりを解説していきます。
栄養成分表示:1食(85g)あたり |
カロリー:386kcal たん白質:9.5g 脂 質:15.9g 炭水化物:51.1g 食塩相当量:4.5g ビタミンB1:0.51mg ビタミンB2:0.86mg カルシウム:122mg ナイアシン:16mg カフェイン:41mg アルギニン:427mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
チキンラーメンに匹敵する伸びやすさ実現
いつもの「カップラーメン」に使われている油揚げ麺は、製麺の工程で約2mm幅のサイズに切り出されているのに対し、スープの味が濃いめの「カレー」や「チリトマトヌードル」「味噌」には約3mm幅の太麺を合わせ、なおかつ下味もスープに合わせて変更しているのですが、今回の「ゲーミングカップヌードル」は既存のパターンに属していません。
麺の幅は特別に広いわけではないけれど、あきらかに厚みのある形状で、比較的に縮れも緩やか。それを正規の手順で “汁なし調理” したところ、いつもの「カップヌードル」よりもコシが強かったり、かと思えば妙に柔らかい部分があったりと謎のムラが生じていたのですが、不思議と “汁あり調理” では気になりません。ただ、伸びるスピードが早い早いw
食べ始めは植物性たん白のアレに近い独特の反発性を感じるのですが、なんのこれしき物の2、3分でコシもヘッタクレもないニート状態にクラスチェンジ。それでも多少の歯切れ感は残るので、10分以上放置してしまった「カップヌードル」ほど頼りない落ち方ではないけれど、それに近い切なさが味わえます。そもそも配合の問題ですかね? あの「カップヌードル」よりも耐久性がないとは、やりおる。
スープ
血圧にバフ盛りしそう
たとえばソース焼きそばを汁ありアレンジすると、多くの商品でソースのフルーティさがアップしたり、通常だと気が付かない繊細な部分と出会えたり、けっこう発見があったりするのですが、特に‥‥って感じ。ただ、想像以上に味が濃くなったので、それについてはビックリ。
おそらく麺の吸水率が高いことも要因の一つかと思いますが、そもそも汁なし用に開発された添付調味料なのに、なぜか湯切り調理と比較して濃いめの味に仕上がったので、喉が乾くのなんのw 先に熱湯の量は麺と具材が浸かるギリギリを狙ってと触れましたが、もうすこし余裕を持たせておいたほうが安全かもしれません。
かやく
特に変化なし
スクランブルエッグとエビについては扨措き、キャベツと謎肉は適切に戻らないかもしれない‥‥などと少し心配していたのですが、わりと大丈夫。そのため汁なし・汁ありによる差は特に感じなかったのですが、でっかいキャベツが入っていた場合、バキッと不意打ちを喰らうかもしれないので、ご注意ください。
まとめ
というわけで——結論から申しますと、汁なし調理のメリットは湯切りの手間が省けることくらい。それよりも麺のヘタれスピードが加速したり、やたらと味が濃かったり、デメリットのほうが多かったので、ラーメン派の方は “ふつうのカップヌードル+エナジードリンク” でバフをかけたほうが幸せになれると思います。なんかスイマセン、こんなオチで。
そもそも「ゲーミングカップヌードル」「ゲーミングカレーメシ」共に発想は最高に面白かったんですけど、そのわりに中身のインパクトが伴っていなかったので、たとえば話題の生成AI(ChatGPT)に味の構成を丸投げするとか、そのくらい冒険してもよかったんじゃないのかなと。ただ、間違いなく新たな可能性は広がったので、第2弾の登場にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】