どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年9月18日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば」の実食レビューです。
ゲーマーのニーズを叶える特化型カップめん!? カフェイン、アルギニン、ナイアシンを配合した “バッキバッキの新作” 爆誕!!
おいしい? まずい? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば
カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇るロングセラーで、日清食品の代名詞となっているブランド。当初は店頭にさえ並ばない時期もありましたが、東京都新宿区の伊勢丹百貨店を皮切りに、今では世界100ヶ国で販売されている、真のグローバルブランドとしての地位を確立しました。
今回の新商品「日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば」は、日清食品史上初となる “ゲーマー向け” カップ焼きそばで、カップメシの「日清ゲーミングカレーメシ エナジージンジャーキーマカレー」も同時に発売。それぞれカフェイン・アルギニン・ナイアシンの配合を特徴としているのですが、いったい何を考えて過ごせば閃くのでしょうね、こんな企画(最高かよ)。
カップヌードルといえば “汁あり” のラーメンスタイルを基本としているため、湯切りタイプの焼きそばスタイルは珍しく感じられるかもしれませんが、実は20年以上前から「シーフードヌードル」をカップ焼きそば化していたり、湯戻し1分の「カップヌードル焼そば 1ミニット」を発売していたり、これがブランド初の試みではありません。
さらに近年の日清食品といえば「完全メシ(KANZEN MEAL)」シリーズを筆頭に「カップヌードルPRO(プロ)」や「日清のどん兵衛PRO」など、健康に配慮した機能系カップ麺に力を入れているため、特定の栄養素を強化した商品も珍しい話ではなくなってきているのですが、カフェイン・アルギニン・ナイアシンを強調した商品の展開は日清食品史上初の試み。
カフェイン・アルギニン・ナイアシンといえば、プロゲーマー御用達のエナジードリンクにも必ずといっていい確率で入っている成分で、カフェインはリラックスと覚醒作用、アルギニンは疲労回復や活力アップ、ナイアシンはエネルギーの産生を補助する働きを担っています。
それらを配合した「日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば」及び「日清ゲーミングカレーメシ エナジージンジャーキーマカレー」をゲーム中に、あるいは事前に摂取すると “バッキバキ” に覚醒するのか、それについての実験データなどは開示されていないため、眉唾物っぽいイメージが無きにしも非ずではあるものの、ひとまず話題性の高さは申し分ありません。
ちなみに余談なんですけど、なぜゲーミングデバイスは7色(虹色)に光るのか。これは網膜が虹色の光を受けることで集中力が高まり、なおかつ反射速度も向上するなど、ゲームをプレイする上でプラスの影響がある——といった研究結果が出ているため、ちゃんとした理由で光っているようです。という情報はデマで、ただ単純にカッコいいから、というのが有力説みたいですね。
というわけで、このページでレビューする「日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば」のパッケージもギンギンなデザインに仕上がっているわけなんですけれども、問題は味。ちゃんとエナジーが湧き上がってくるようなテイストなのか、お手並み拝見です。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、湯切り後に入れる「特製醤油だれ」1パックのみで、最初から容器の中に入っている状態。開封口の反対側に湯切り口があるように、いつの間にか姿を消してしまった「カップヌードル パスタスタイル」よろしく “汁なしカップめん” なので、うっかりラーメンスタイルで調理しないように注意してください。
かやくは、謎肉(なぞにく)の愛称で親しまれている味付豚ミンチを筆頭に、スクランブルエッグとエビも通常の「カップヌードル」と同じ具材なのですが、それと比較してネギがキャベツに代わり、ミンチポーク(味付豚肉)も省かれています。というわけで、パッと見は「カップヌードル」らしい構成なんですけど、あきらかにエビのサイズが小さいですね。
なおメーカー希望小売価格は280円(税別)ということで、大盛りサイズの「カップヌードル ビッグ」(271円+税)よりも高めに設定されているのですが、内容量は85g(めん73g)と汁なしカップ麺の基準を下回る値。しかも私の住まいが田舎だからなのか、スーパーにもドラッグストアにも遠方のコンビニにも売ってない状況だったので、日清食品の公式通販サイトを利用しました。
※ちなみにコンビニで購入した場合の税込価格は302.40円が相場になるので、それも踏まえた上でレビューします。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:85g(めん73g) 商品コード:4902105281765(JAN) |
発売日:2023年09月18日(月) 実食日:2023年09月20日(水) 発売地域:全国 取得店舗:日清食品グループ オンラインストア 小売価格:280円(税別) 購入価格:302円(税込)※送料別 |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ミドル 容器材質:紙 湯量目安:360ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(特製醤油だれ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、香辛料(ガーリック)、チキンエキス)、たれ(しょうゆ、香辛料(ガーリック、ペパー、ジンジャー)、植物油脂、えび調味油、しょうゆ調味料、糖類、香味調味料、酵母エキス、メンマパウダー)、かやく(味付豚ミンチ、味付卵、キャベツ、味付えび)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、かんすい、乳化剤、アルギニン、カフェイン、酸味料、酒精、カラメル色素、pH調整剤、カロチノイド色素、ナイアシン、酸化防止剤(V.E)、V.B6、増粘多糖類、香辛料抽出物、V.B2、V.B1、炭酸Mg、くん液、V.B12、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺(油揚げ麺)で、湯戻し時間は標準の3分。このブランドに使われるフライ麺は、すべてのルーツとなる「カップヌードル」を基準に、いくつかのテンプレが存在しているのですが、既存の「カップヌードル」シリーズに使われているパターンとは異なるビジュアルです。
別添の小袋には “フタの上で温めてください” と記載されているので、それを取り出してから熱湯を注ぎ、フタの上で「特製醤油だれ」を温めながら待つこと3分。時間になったら湯切り口を作り、麺の戻し湯を捨て「特製醤油だれ」を絡めるのですが、エースコックの「焼そばモッチッチ」よろしく混ぜにくいのが玉に瑕。
調理後の香りも「カップヌードル」の延長線上に位置しているため、汁あり・汁なしのギャップを除くと比較的に取っ付き易い商品になるかと思いますが、パッケージのインパクトほどエナジーは伝わってきません。それこそエナジードリンク味だと大問題に発展しそうですけどw 引き続きコスパ的な部分にも注目しつつ「めん」「たれ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(85g)あたり |
カロリー:386kcal たん白質:9.5g 脂 質:15.9g 炭水化物:51.1g 食塩相当量:4.5g ビタミンB1:0.51mg ビタミンB2:0.86mg カルシウム:122mg ナイアシン:16mg カフェイン:41mg アルギニン:427mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
謎の戻りムラが気になる
いつもの「カップヌードル」に搭載されている油揚げ麺は、約2mm幅に切り出されており、スープの味が濃いめの「カレー」や「チリトマトヌードル」「欧風チーズカレー」「味噌」には約3mm幅の太麺を合わせているのですが、今回の油揚げ麺は約2mm幅で、しかしながら既存のテンプレよりも厚みのある形状に切り出されています。
念のため「特製醤油だれ」を絡める前の味を確認してみたところ、たしかに「カップヌードル」の油揚げ麺に通じる風味を感じたのですが、いつもの「カップヌードル」よりもコシが強く、かと思えば反対に頼りない部分もチラホラと。おかげで噛み応えがあったり、妙に柔らかかったり。
それは酷評するほど致命的な不具合ではなかったのですが、日清食品のニュースリリースには “汁がない「焼そば」と「カレー」なので、手や周辺機器が汚れる心配がなく、ゲームをプレイする合間の食事にピッタリです。” との記載があったので、そのコンセプトを重視するのであれば、素早く調理できる「1ミニット」を復活させるのもアリだったんじゃないですかね。
たれ
ふつうにおいしいです
日清食品の公式ウェブサイトには “ペッパーをきかせたしょうゆベースのソースにガーリックと黒胡椒を加えた、ガツンとやみつきになる味わいのソース。” とあり、続けて “カフェイン、アルギニン、ナイアシンを配合しました。” と記載されているのですが、エナドリよろしく奇抜なデザインのパッケージとは裏腹に、それっぽい成分は配合されているけど「エナジードリンク味」ではありません。
具材の謎肉・エビ・スクランブルエッグとの兼ね合いに加え、タレに「えび調味油」を使用していたり、隠し味の「メンマパウダー」も踏襲していたり、なるほど「カップヌードル」の延長線上に位置していることが分かる味わいなのですが、それと比較して醤油が強く、さらに香辛料(ガーリック、ペッパー、ジンジャー)の主張も強めるなど、方向性を守りながら汁なし専用にチューニングしています。
というわけで、意外にも味付けに奇を衒った要素はなく、想像していた以上に違和感なく食べられたのですが、それだけに “ふつう” だなと。つくづく貪欲な生き物ですよね、ヒトってやつは。
かやく
エビちっさ
謎肉とスクランブルエッグについては「カップヌードル」と共通の具材なので、それについては「カップヌードル」のイメージを演出する上で効果的に思えたのですが、エビのサイズに関しては本家よりも圧倒的に小さめ。これは個体差などではなく、日清食品がコストを抑えたいときに使い分けてくるサイズなので、値段が値段なだけに残念なポイント。
キャベツも少量だったので、もうちょいエナジーを感じたかったです。エナジーを感じたいの意味は深く考えずに使っているので、テキトーに感じ取ってください。
総評
おうちでの食事や仕事の合間、さらにはキャンプや登山など、オフィスやアウトドアシーンでも重宝されているカップ麺がeスポーツ市場にも進出ということで、それについては一つの大きな快挙になりますが、もうちょい振り切ってもよかったんじゃないですかね。
かなり着眼点は面白かったのですが、3分待ち+湯切りの手間を踏まえると、細部までゲーマーに最適化された仕様といえず、汁なしカップ麺の基準(めん90g)よりも少ない内容量とメーカー希望小売価格の釣り合いも踏まえ、厳しめに評価せざるを得ませんでした。まったくもって味は悪くなかったので、会話のネタに押さえておくのはアリだと思います【author・taka :a(大石敬之)】