どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2025年10月20日(月)新発売、ヤマダイのカップ麺「ニュータッチ 名代富士そば紅生姜天そば」(298円+税)の実食レビューです。
本格的で、鬼うまい。名代富士そばコラボ第7弾 “今年もやります„ 熱狂的なファンを抱える高品質カップそば「紅生姜天そば」2025年も堂々降臨!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
名代富士そば 紅生姜天そば 2025
名代富士そば(なだいふじそば)とは、ダイタングループが東京・関東圏の駅近を中心に展開している立ち食いそば・うどんチェーンで、1966年(昭和41年)に前身となる「そば清」を創業し、同業界初となる24時間営業に踏み切った終日営業の金字塔。現在は「ゆで太郎」「小諸そば」と並び “関東三大立ち食いそばチェーン„ の一つに数えられ、挑戦的な店舗限定商品や巷で囁かれる謎コラボを数多く実施していることでも知られます。

このページでレビューする「名代富士そば紅生姜天そば」は、ニュータッチのブランドで知られるヤマダイとのコラボ商品で、実店舗の味わいを忠実に再現した一杯。2019年(令和元年)11月18日に初代「紅生姜天そば」を発売するや否や、待ってましたとばかりに箱買い民が続出。当初の販売予定では首都圏のスーパーマーケット・コンビニ限定とされていましたが、あまりに反響が大きく、すぐさま異例の全国展開に切り替わったほど。
その後、2020年11月9日に2代目・2022年11月7日に3代目「紅生姜天そば」を発売し、2023年6月5日にはコラボ初となる湯切りタイプの「冷したぬきそば」を市場に投下。続けて同年10月30日に4代目・2024年10月21日に5代目「紅生姜天そば」をリリースしているため、2025年の「紅生姜天そば」は “6代目„ かつ “ヤマダイ×富士そばコラボ第7弾„ に該当するのですが、まったく調整なしの再販ではありません。

パッケージの基本デザインは従来品と同じですが、昨年発売品と比較して商品名の左に印刷されていた「期間限定」のロゴが「東京名物」に変わり、栄養成分表示の値やJANコードも変わっている‥‥もしや通年販売の定番商品に格上げか!? などと思ったんですけど、該当のニュースリリースには “温かいそばが食べたくなる秋冬の期間限定商品として新発売„ との記載があったので、今年も位置付けはスポット商品。
挽きたてのそば粉を使用したノンフライそばに、店舗のつゆを忠実に再現した液体スープ、さらに特大の紅生姜かき揚げ天ぷらを別添しているところも従来品と同じ訴求で、1食あたりの内容量も変わっていませんが、エネルギーの値は409kcalから413kcalに上昇。

さらに脂質の値は11.7gから12.0gに、炭水化物の値も63.5gから63.8gに微増しているため、つゆに手を加えているのかなと。ニュースリリースの文面や栄養成分表示の数値的にも劇的な変化は見られませんが、毎年末の恒例商品ということで、しっかり向き合っておきます。
開封

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「液体スープ」と「紅生姜かき揚げ天ぷら」の組み合わせで、液体スープと紅生姜かき揚げ天ぷらの小袋は昨年と同じデザイン。ただ、かやくの小袋は色が変わっているため、ここがリニューアルポイント‥‥?

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライそばで、湯戻し時間は長めの5分。ヤマダイの有名店コラボ系は基本的に「凄麺」ブランドから外れるため、パッケージにロゴは印刷されていませんが、おそらく「凄麺 そばの逸品 鴨だしそば」と同じノンフライそばと思われます。
ちなみに昨年の希望小売価格は278円(税別)だったのに対し、今年は298円(税別)にアップしているのですが、2025年6月2日納品分より適用されている価格改定の影響に他なりません。とはいえ同じタイミングで「京都伏見酒粕ラーメン」(現・京都伏見鶏白湯ラーメン)を除く「凄麺ご当地シリーズ」の希望小売価格も255円(税別)から278円(税別)にアップしているため、20円の価格差は従来通りです。
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名:名代富士そば 紅生姜天そば 製造者:ヤマダイ株式会社 製造所:茨城県結城郡八千代町平塚4828 内容量:124g(めん60g) 商品コード:4903088018362(JAN) |
| 発売日:2025年10月20日(月) 実食日:2025年12月17日(水) 発売地域:全国 小売価格:298円(税別) |
| 麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:430ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(液体スープ・かやく・紅生姜かき揚げ天ぷら) |
原材料名とアレルギー表示
| 【原材料名】めん(小麦粉、そば粉、植物性たん白、食塩、大豆食物繊維)、スープ(しょうゆ、糖類、食塩、鰹エキス、鰹節エキス、たん白加水分解物、昆布エキス、デキストリン、宗田鰹節粉末、オニオンエキス、酵母エキス、香辛料)(国内製造)、かやく(紅生姜かき揚げ天ぷら、ねぎ、ワカメ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、紅麹色素、クチナシ色素、膨脹剤、カラメル色素、増粘剤(キサンタン)、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、アカダイコン色素、(一部にえび・小麦・そば・大豆を含む) |
実食開始

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、従来品と同じくネギとワカメが充填されています。小袋の色が変わっていると前述しましたが、パッと見の内容量は変わっていません。あとは内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと5分。

時間になったら “めんをほぐし„ それから「液体スープ」を入れて混ぜ合わせ、仕上げに「紅生姜かき揚げ天ぷら」をトッピングしたら出来上がり。この即席カップめんとは思えない貫禄たるや、あいかわらず凄まじいの一言。ちなみに昨年のレビューに使った画像と比較して紅生姜かき揚げ天ぷらの色などが変わって見えますが、撮影環境の変化に過ぎません。
といわけで、ほぼほぼ調理後の雰囲気は昨年と変わらず‥‥というか、初代(6年前)から大きく変わってないんですよね。うーん‥‥あらためて食べるまでも感けっこう出ちゃってますけど、念のため味わいにも大きな変化がないかどうか、従来品との違いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
| 栄養成分表示:1食(124g)あたり |
| カロリー:413kcal たん白質:12.4g 脂 質:12.0g 炭水化物:63.8g 食塩相当量:7.4g (めん・かやく:2.2g) (スープ:5.2g) |
| ※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん


唯一無二の高品質
2025年12月現在、凄麺ご当地シリーズの定番商品「茨城けんちんそば」には常陸秋そば粉(そば粉の内20%)を配合したノンライそばを使用しているのですが、ヤマダイの公式ウェブサイトに掲載されている商品情報や該当のニュースリリースに常陸秋そば粉配合の訴求は見当たらないため、先に触れた「凄麺 そばの逸品 鴨だしそば」と同じノンフライそばを使用しているのでしょう。

ヤマダイのノンフライそばに関する歴史を振り返ると、2003年(平成15年)12月発売当時の「手緒里庵(ておりあん)」ブランドまで遡り、即席カップめん業界では異例となる五割蕎麦(そば粉50%配合)を使用していたのですが、2006年(平成18年)10月のリニューアルで四割蕎麦(そば粉40%)にグレードダウン。それから時は流れ——
2017年(平成29年)9月11日に従来の「手緒里庵」ノンフライそばシリーズが「凄麺」に移籍したタイミングで三割蕎麦(そば粉30%)に変わるなど、そば粉の含有量は当初よりも減っているのですが、それでも業界きっての本格派。もちろん油で揚げたフライそばにも特有の魅力はあるけれど、リアルさに重点を置くと右に出る者がいない品質で、再現度の観点から見ても高く評価できるアイテムです。
スープ


結論、変わってない。
昨年は従来品と比べて “昆布の旨み„ が少し強くなり、若干ながら “甘さが控えめに„ なったと感じたのですが、それらについて今年は大きな変化を感じることはなく、ほんのりオニオンの甘みも健在。ただ、ほとんど赤唐辛子のアクセントは目立っていないような‥‥というのは体調による問題か、微妙に含有量が少ない個体を引いたのか——と、まぁその程度に過ぎない誤差なので、関東風のそばつゆが好きな方は確実にハマれます。
かやく


存在感ハンパねぇ
ノンフライそばと液体スープが本格的な分、ネギの加工方法がAD(エアドライ=熱風乾燥)なのは少し残念なポイントになるけれど、そんなもん秒で吹き飛んでしまう「紅生姜かき揚げ天ぷら」のインパクトたるや。あと、わかめ。これがイイんですよねー、液体スープに含まれる昆布との親和性も高いし。

ちなみに後入れの「紅生姜かき揚げ天ぷら」は “つゆによくひたしてください„ とメーカー自らオススメしているので、しっかり箸で沈めるのが正解。それでもサクサクとした歯触りは意外と衰えないですし、ふんわりとした表面の優しさと中心部に残るサクサク食感&紅生姜の酸味による対比が味わい深く、天ぷらから滲み出る油脂分がノンフライそばの数少ないデメリット(コク不足)を解消してくれる優れ物。
また徐々に紅生姜の酸味が全体に影響してくるので(今回は油揚げ麺と比較して圧倒的に伸びにくいですし)ゆっくりと味わいの変化を楽しみながらお召し上がりください。
総評
というわけで、昨年の「紅生姜天そば」と比較して栄養成分表示の値などは変わっていたものの、体感的に大きな変化は生じていません。というか、ほとんど変わってないんですよ、2019年11月発売品(初代)から。経験者にとっては新鮮味こそないけれど、毎年この時期を心待ちにされているファンの期待を裏切ることはなく、初めて食べる方におかれましては驚きを体験していただける、安心と信頼の高品質。

そろそろ「春菊天そば」や “店舗限定商品・巷で囁かれる謎コラボ„ の再現にも期待したいところですが、さておき不動のポジションに位置付けられている「紅生姜天そば」の満足度は今年も健在。年越しそばにもオススメの一杯なので、遠慮なく確保してください。【author・taka :a(大石敬之)】


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