どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年11月4日(月)新発売のスナック菓子、スイートボックス「フライドポテト ペヤング激辛やきそばEND風味」の実食レビューです。
どっちが辛い!? 体中が熱く燃え上がるペヤング史上最強の激辛カップ麺「ペヤングやきそば 激辛MAX END(マックスエンド)」の味がスナック菓子に!!
実際に食べ比べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺との違いや辛さレベルを判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
フライドポテト ペヤング激辛やきそばEND風味
「フライドポテト ペヤング激辛やきそばEND風味」とは、千葉県松戸市に本社を置く「株式会社スイートボックス」の激辛スナック菓子で、正式な発売日は2019年11月4日。スティック状に切ったじゃがいもを真空フライ製法で揚げ、まるか食品監修のもと「ペヤング 激辛やきそばEND」風に味付けした両社の共同開発商品として登場しました。
2019年7月1日に発売された「フライドポテト 特製ソース味」の続編で、前回は「ペヤング ソースやきそば」の辛くない焼そばソース味を再現したスナック菓子でしたが、今度は激辛——スナック菓子になっても絶望感満載のデザインを踏襲し、パッケージの下にも “辛みが非常に強いので、小さなお子様や辛みが苦手な方の喫食には十分ご注意ください” との注意事項(警告文)が記載されています。
正確な販売期間は定まっていないそうですが、スイートボックスに確認を取ったところ、どちらのスナック菓子も数量限定生産で、前回の「フライドポテト 特製ソース味」は原材料を使い切って製造終了。今回の「フライドポテト 激辛MAX END」は、まだ原材料のシーズニングに余裕があるらしく、2020年1月頃までは製造を継続する見込みとのこと(2019年12月現在)。
「スイートボックス」とは、千葉県松戸市和名ヶ谷に本社を置く菓子類の商社「株式会社宮田」の関連子会社で、海外から輸入した菓子の販売が主な事業内容となっています。フライドポテトのパッケージ裏面に表示されている製品概要欄でも “販売者” となっているように、あくまでスイートボックスは販売者。
そこで賞味期限印字の下に表示されている製造所固有記号「SB988」を検索してみたところ、製造所は茨城県常総市にある宮田の事業所「株式会社宮田茨城支店常総物流センター」(茨城県常総市大生郷町中丸6127-8)であることが判明。さらにバーコード下のJANコードも日本製の商品に多い “45” から始まっているのですが、宮田の商品カタログでは「加工輸入品」となっています。
それについて調べてみたところ、原材料の馬鈴薯(ばれいしょ)が中国産らしく、味付け前のフライドポテトは中国の工場で加工したもの。つまり、前述の “スティック状に切ったじゃがいもを真空フライ製法で揚げ——” までが中国の担当で、それを輸入し、茨城県の工場(田茨城支店常総物流センター)で味付けしている、という流れ。
今回の再現元「ペヤング 激辛やきそばEND(ペヤング 激辛MAX END)」とは、2018年8月28日にコンビニエンスストア先行商品として発売し、同年9月17日に一般販売されて話題になった “ペヤング史上もっとも辛い” カップ焼そばで、現在も語り種にされている問題児。既存の赤い「激辛ペヤング」と比較して4倍の辛さとなっており、多くの初見ユーザーを泣かせました。
逆に激辛マニアからは、この程度で激辛ペヤングの歴史はEND(ジエンド)なのか‥‥? といった声もあり、いろんな意味で賛否両論を巻き起こしたカップ麺。しかも発売日から1年以上経っても製造・販売が続いている、つまり通年販売のレギュラー商品に格上げされた、けっこう歴史的な商品です。おかげで激辛カップ麺の判定基準が大幅に上がってしまった2019年現在——
開封
そんな「激辛MAX END」の味付けをイメージして開発されたフライドポテトの中身は、なんの変哲もない見た目ではあるものの、かなりスパイシーな “例の香り” が漂ってきます。すでにネット上では「思っていた以上に辛い」という感想から「そんなに辛くない」など、評判・口コミに振り幅があったので、どのくらい本家カップ麺に近いのか食べ比べてみることにしました。
ちなみにメーカー希望小売価格は販売店任せとしているらしく、今回の購入店舗はコンビニのローソンで、販売価格は137円(税込148円)。他、どこで売ってるのか販売店を調査してみたところ、コンビニでは「ローソン」「ファミリーマート」「ミニストップ」の3社に卸しているようで、「ドンキホーテ」や「ウエルシア」「オーケーストア」「イトーヨーカドー」でも販売中とのこと。
販売期間は正確に定められていませんが、賞味期限は製造から150日(およそ5ヶ月)となっているため、最終製造日を2020年1月と仮定した場合、来年の春には販売終了かもしれません。ちなみに「フライドポテト 特製ソース味(製造終了)」の賞味期限は製造から120日となっていたので、「激辛MAX END」は30日間長めに日持ちします(たぶん辛いから)。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:フライドポテト ペヤング激辛やきそばEND風味 製造者:株式会社宮田 販売者:株式会社スイートボックス 製造所:株式会社宮田茨城支店常総物流センター 内容量:48g 商品コード:4580444607646(JANコード) 発売日:2019年11月04日(月) |
主要原料:じゃがいも(中国産) スタイル:スナック菓子 容器材質:プラ 湯量目安:-(不必要) 調理時間:0分0秒 小袋構成:-(別添なし) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】ばれいしょ(遺伝子組換えでない)、植物油脂、激辛シーズニング(粉末ソース、グラニュー糖、食塩、たん白加水分解物、オニオンパウダー、野菜エキスパウダー、香味油)/ 調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、パプリカ色素)、香料、酸味料、香辛料抽出物、甘味料(ステビア、スクラロース、カンゾウ)、(一部に乳成分・小麦・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
さて、カップ麺の「ペヤング 激辛やきそばEND」は、発売から1年以上経った今でも大幅にリニューアルされた形跡はなし。ちなみに即席麺の新商品は年間1,000食以上発売されているのですが、その中でもレギュラー商品として生き残れるのは “たったの3つ” ともいわれているため、その数については諸説あるものの「激辛MAX END」がトップアスリートであることは間違いありません。
最近あまりコンビニでは見かけなくなってきた再現元の本家カップ麺ですが、ドンキホーテやヴィレッジヴァンガードなど、キワモノ路線に強い店では常時販売していることも多く、今回(「ペヤング 激辛やきそばEND」)の購入店舗はMEGAドン・キホーテで158円(税込170円)。関西でペヤングは他のカップ焼そばよりも高いので、税込170円は安いほう。
さて、見た目は両方とも辛くなさそうですが、とりあえず本家カップ焼そばが突き抜けて辛いのは言うまでもなく、その辛さレベルもさることながら “ちゃんと味も再現できているのか” どうか——その判定はもちろん、せっかくなのでカップ麺にフライドポテトちょい足しアレンジしたらどうなるのかも試してみたいと思います。
栄養成分表示:1食(48g)当たり
カロリー:249kcal |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
ポテト・めん
かなりフライドポテト本体の食感は軽く、日本のスナック菓子でいうところのカルビー「Jagabee(じゃがビー)」に近い感じなのですが、なるほど原産国はメイドインチャイナだなと。かなり軽快なサクサク食感は食べやすいですし、奥からフワッとポテトの風味も上がってくるものの、100均とかに売ってるJagabeeのパチモン(?)みたいなイメージ(あくまでもイメージ)。
ただ、あくまで天下のカルビーと比較したらメイドインチャイナ感が否めない状態というだけで、太さ1cmくらいのサイズ感から食べ応えがあり、味も悪くありません。
一方「激辛やきそばEND」は乾麺なので、このまま食べるとサクッとを通り越してザクッ! なんですけど、なかなか意外と美味しいのですよ(※注意:マニアの見解です)。油揚げ麺の原材料は、小麦粉、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料となっていて、ほんのり醤油の風味と淡い塩気、そしてラード使用めん特有の背徳感が——とはいえ絶品でもないんですけどw
それはさておき、お肉屋さんのコロッケと業務スーパーのコロッケに使用されているジャガイモの違い的というか、ちょっとフライドポテトはポテトの風味が荒かったりもしたんですけど、ある意味その荒い軽さがジャンクな印象を強めてくれていたポイントに。けっこうカットは素材そのまま系だったので、皮付きだとよかったのですが、ある意味このチープさはテーマにハマッていたと思います。
シーズニング・ソース
袋の底に味付け用の粉が余ってるかな? と思ったんですけど、フライドポテトの本体に思いのほか “しっとり” くっついているため、ほとんど余りはありません。で、結論からいうと「辛くない」ですw まったく辛くないわけではないのですが、体感的には「MAX END」じゃない激辛ペヤングよりも下だったので、辛さレベルは東ハトの「暴君ハバネロ」程度。
本家の「激辛ENDソース」ほど薬品臭は強くないものの、何気に香りは雰囲気があって、味は遠からず近からず。軸がソース味であることに加えて “実は甘さも強い” というのは共通のポイントになるのですが、おそらく野菜エキスパウダーに要約されているトマトの風味が強く、けっこう印象はフルーティで、ぜんぜん激辛ENDソースよりも食べやすい味でした。
でもってコチラ、本家の「激辛ENDソース」は “痛い” ほどの辛さなので、激辛フリークには物足りないかもしれないけれど、一般の方には間違ってもオススメできない辛さ。しかも最初は油断させておきながら急に畳み掛けてくる、もっともタチの悪い遅効性かつ蓄積型の辛味なので、あ‥けっこう辛いかも——と察知した時には最後、もう始末に負えません。
なのに、今回のシーズニングは思いのほか常識的な辛さ。ペヤング史上もっとも辛い激辛ENDソースの威力は、すでに企業のニュースサイトやSNS、リアクション芸人並みの動画配信者によって世間に知れ渡っている状態なので、万人ウケを狙うのは御門違い。単純に美味しいか不味いかでいえば美味しかったんですけど、「激辛MAX END」的には物足りませんでした。
ちょい足しアレンジ
さて、おもむろに調理後のカップ麺にフライドポテトをトッピングしてみたところ、想像以上に相性ばっちり。というのも軽い食感がアクセントになるのはもちろん、ちょっと荒いポテトの隙間に激辛ENDソースが入り込んでいく感じで、ほんのすこし生じた辛さの逃げ道によって旨味が際立つような結果に。
どっちにしろフライドポテトを追加した程度では完全に辛味が緩和されることはなく、いちおうポテト本体にも辛味が添加されているので、「激辛やきそばEND」の魅力を損なうことなく味と食感のバリエーションが増える結果になりました。もちろん辛くない「ペヤング ソースやきそば」にも合いそうだったので、応用アレンジも視野に入れてみてください。
まとめ
まず結論として「おいしい」「まずい」どっち? と聞かれたら “おいしい” と答えますし、なるほど香りは本家の激辛ENDソースに通じるベクトルにあったのですが、おそらく皆さんが思っている以上に辛くないです。その結果、どちらかというとマックスエンドじゃない激辛ペヤングの印象が強く、実際の辛さレベルは完全にパッケージ負けしていました。
しかし、そのパッケージこそが雰囲気モノのスナック菓子としてネタになる項目で、激辛やきそばEMDにこだわらなければ(というのもアレなんですけど)素直に美味しく、カップ麺のアレンジに使えるのもポイント。たぶんカレー味のカップラーメンに入れても抜群に美味しいと思うので、さらなる真価を発揮するかもしれません。