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高コスパ!!ファミマ限定「焼豚たっぷりチャーシュー麺」新潟ご当地の味 “長岡生姜醤油系” をカップ麺で再現

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東洋水産

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年11月3日(火)新発売のカップ麺、東洋水産「焼豚たっぷりチャーシュー麺 生姜醤油味」の実食レビューです。

白ごはん必須!? ラーメン王国新潟の5大ラーメンに数えられる “長岡醤油系” をコンビニ限定のカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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焼豚たっぷりチャーシュー麺 生姜醤油味

「新潟5大ラーメン」とは、ラーメン評論家の石神秀幸(いしがみ ひでゆき)氏が定義した「新潟4大ラーメン」に “三条カレーラーメン” を加えたラーメンの分類で、新潟県を発祥とする5つのラーメン(新潟市・三吉屋発祥:あっさりラーメン、燕三条市・杭州飯店発祥:背脂醤油ラーメン、長岡市・青島食堂発祥:生姜醤油ラーメン、西蒲区・こまどり発祥:濃厚味噌ラーメン、三条市・正広発祥:カレーラーメン)をカテゴライズ。

生姜が利いた新潟系醤油味は長岡発祥

長岡生姜醤油ラーメンとは、長岡系ラーメンまたは長岡流ショウガ醤油ラーメンとも呼ばれている新潟県長岡市宮内発祥のラーメンで、1963年(昭和38年)創業の「青島食堂 宮内駅前店」が代表格であり元祖。その名の通り生姜のキレを効かせた独特の濃口醤油スープを特徴とし、具材には柔らかめのチャーシューをはじめ、ほうれん草やメンマ、ナルト、海苔をトッピングするのが王道のスタイルです。

その一つに数えられる “長岡生姜醤油ラーメン” をカップ麺で再現したのが今回の新商品「焼豚たっぷりチャーシュー麺 生姜醤油味」で、東洋水産株式会社(マルちゃん)と株式会社ファミリーマートが共同開発したコンビニ限定のPB商品として新発売。新潟市の有名店が監修した商品ではないのですが、パッケージに “生姜が利いた新潟系醤油味” とあるように、長岡生姜醤油ラーメンがモデルとみて間違いありません。

もともと新潟県長岡市内で主流だった「支那そば」のスープに生姜を入れ始めた理由は “豚の臭みを消すため” といわれているのですが、長岡市に定着したのは生姜の辛味成分である “ショウガオール(ジンゲロール)が身体を芯から温めてくれるから” との逸話もあり、地元では発祥の店「青島食堂」に因み “青島ラーメン” とも呼ばれています。

2010年10月4日発売 日本うまいもん 新潟長岡系

東洋水産における長岡系のカップ麺といえば、2010年10月4日発売の「マルちゃん 日本うまいもん 新潟長岡系生姜醤油ラーメン」を皮切りに、2014年3月10日「(同)新潟生姜醤油ラーメン」を市場に投下。どちらも有名店監修の商品ではなかったものの、本格志向なノンフライ麺を使用した大判どんぶり型のカップラーメンで、全国に新潟長岡系(新潟生姜醤油)の存在を拡大。

その後、セブン&アイグループのGMS(ゼネラルマーチャンダイズストア:イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート)専用ブランド「マルちゃん大盛!」シリーズより、油揚げ麺を採用した安売り用の大盛バケツ型カップ麺「新潟系 生姜醤油ラーメン」を2016年12月5日と2020年1月20日に発売しているため、東洋水産と長岡生姜醤油ラーメンは10年以上前から繋がっています。

さらに今回の「焼豚たっぷりチャーシュー麺 生姜醤油味」が発売される約1ヶ月前、2020年10月5日に “うまいヌードルニュータッチ” でおなじみのヤマダイ株式株式会社が安売り用の大盛バケツ型「ご当地満福食堂 大盛長岡生姜醤油ラーメン」をリリースしてきたばかり。ずいぶんと肌寒くなってきた11月上旬、身体を温めてくれる生姜入りのカップラーメンということで、タイミングとしても申し分ありません。

撮影協力:ファミリーマート

さて、醤油と生姜の効かせ方もさることながら、注目したいのは東洋水産が誇るフリーズドライ製法の焼豚が “たっぷり入っている” という部分。同社が販売していた数年前の「本気盛(マジモリ)」などで頻繁に見かけていたFD(フリーズドライ)のチャーシューですが、近年の変わり種での使用頻度が減っていたので、これは嬉しい展開です。

開封

別添の小袋は「特製スープ」1袋

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製スープ」が1袋。東洋水産の小袋に “特製油” と書いてあった場合、ほとんど中身は植物油・動物油脂・香味油などで構成されているのですが、特製スープにはタレ(おそらく今回は液体しょうゆ)も含まれているため、粉末しょうゆでは演出できないコクやキレを演出してくれる存在。

久々にキましたFD焼豚ブロック!!

そして上記画像の四角い具材がFDブロックの焼豚(チャーシュー)で、お湯をかける前の見た目は数年前の「本気盛」などに使われていた肉具材と同じビジュアル。仕様が大幅に変わっていなければ、昔ながらの古き良き中華そば店で提供されているクラシカルなチャーシュー(豚バラ肉ではなく腕・肩・もも等)に匹敵するほどのクオリティで、なおかつエアドライ(熱風乾燥)の味付豚肉も搭載しているWの肉具材がポイント。

コンビニの中でもファミリーマートでしか買えない数量限定商品で、販売価格は202円(税込218円)と手に取りやすい値段。一部地域によっては売ってない店舗もあるかと思いますが、ファミリーマートの公式ウェブサイトに掲載されている発売地域は北海道から沖縄を含む全国となっているため、最寄りのファミリーマートで見かける確率は高いと思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:焼豚たっぷりチャーシュー麺 生姜醤油味
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場
内容量:94g(めん70g)
商品コード:4901990367530(JAN)
発売日:2020年11月03日(火)
実食日:2020年11月06日(金)
発売地域:全国(数量限定)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:218円(税込)
ファミリーマート通常価格:202円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ミドル
容器材質:プラ+紙
湯量目安:390ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(しょうゆ、チキンエキス、ラード、砂糖、植物油、食塩、香味油脂、ポークエキス、香辛料、粉末かつおぶし、酵母エキス、発酵調味料)、かやく(焼豚、味付豚肉、メンマ、デキストリン、ゼラチン、ねぎ)/ 加工でん粉。調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、乳化剤、酒精、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、クチナシ色素、pH調整剤、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

麺は新世代系の平打ち麺(熱湯4分)

麺は熱湯4分の油揚げ麺で、調理前の見た目は2018年後期以降の東洋水産におけるナチュラルウェーブ製法の新世代型。なお販売者は東洋水産株式会社なのに対し、麺の製造所は株式会社酒悦の房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)となっているのですが、酒悦は東洋水産が1983年(昭和58年)7月から資本参加している連結子会社で、房総工場はマルちゃんの縦型カップ麺を担当しています。

この時点で勝ち確の風格(ずるい)

別添の小袋は後入れなので、ゆっくりとFDブロックの上から熱湯を注ぎ、待つこと4分——ほうれん草は入っていませんが、大きめにカットされたオールドタイプの焼豚(FD)をはじめ、定評のある味付豚肉(AD)で追撃しつつ、メンマも多めと隙を見せません。また特製スープを加えた瞬間、ふわっとリアルさを増した生姜の香りも印象的な調理直後。

なお使用している容器は縦型レギュラー以上、縦型ビッグ以下の縦型ミドルサイズですが、内容量は94g(めん70g)となっているため、麺の量は2020年11月現在の縦型ビッグ(めん70〜80g)と変わりません。おそらくフリーズドライ製法の焼豚と油揚げ麺の品質については間違いないので、生姜の効かせ方に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(94g)あたり
カロリー:420kcal
たん白質:10.3g
脂  質:20.3g
炭水化物:49.1g
食塩相当量:5.6g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:3.9g)
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.39mg
カルシウム:141mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:420kcal(めん・かやく:349kcal)(スープ:71kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

おそらく汎用だけど高品質

5.5

角刃で切り出された幅の広い平打ち麺は、近年の「本気盛」や有名店監修のカップラーメンにも使われている次世代型の油揚げ麺で、なめらかな口当たりとコシの強さを両立。かつての無骨な油揚げ麺を基本としていた東洋水産(酒悦)の縦型カップ麺とは思えない、再現系のカップ麺にも使えるクオリティの高さ。

ちょっと長めに待つのもオススメ

インスタント感の強い風味と独特の反発性を感じるものの、食べ始めはコシの強い食感が楽しめ、時間が経っても伸びにくく、なめらかな口当たりでありながら、適度な縮れでスープの絡みも悪くありません。熱湯4分でも問題なく食べられますが、後半にかけてスープに馴染んでくれるので、あえて調理後(特製スープを加えた後)1〜2分ほど休ませるのもオススメの食べ方。

けっこう強めに油揚げ麺特有の芳ばしさも並行してくるのですが、嫌味ったらしいタイプではなく、むしろ特有の風味と今回のスープは相性がよかったので、そういった部分も素直に受け入れられました。前述のように容器はミドルサイズでも麺の重量は縦型カップにおける大盛り(70g)で、何度も押し返してくる反発性の高さから、きちんと食べ応えが得られる仕様です。

スープ

気を衒わないが個性的なスープ

6.0

土台の粉末スープ(別添の特製スープを加える前)は、かつお節の旨味を効かせた和風しょうゆ味で、イメージは素朴な中華そばのスープど真ん中。もちろん醤油は粉末ですし、生姜のアクセントも目立って主張してこないので、個性的なスープではないものの、慣れ親しみのある普遍的な味わいから、ある意味ひとつのスープとして成立。

イメージは “豚の生姜焼き”

しかし、特製スープを加えると雰囲気は一変。テイストのベクトルは引き続き素朴な印象でありながら、液体しょうゆベースのタレに、ラードや香味油脂のコクがプラスされ、おろし生姜を彷彿とさせるアクセントが見どころ。それはショウガオールの辛味を感じるほど強烈な主張ではないのですが、その存在感は明確で、粉末生姜では適わないリアルな風味が臨場感を打ち出します。

さしずめイメージとしては “豚の生姜焼き” をラーメンのスープに落とし込んでいるような味だったので、ご当地ならではの個性を演出しているのですが、おそらく初対面でも漠然とした親しみがあり、なおかつ “白ご飯との相性も抜群” という、この味が好きな方けっこう多いと思いますよ。

具材

レトルト調理品を超える品質のFD焼豚は必見

6.5

FDブロックの焼豚は面積が広く、厚みのあるサイズにカットされ、ややパサつきを感じる歯触りではあるものの、それさえもリアル。低温調理のレアチャーシューが持て囃されている昨今、それとは真逆のオールドタイプになりますが、あいかわらずカップラーメンの乾燥具材とは思えない完成度の高さを誇っている、もはやレトルト調理品よりナチュラルな存在といっても過言ではありません。

メンマと味付豚肉が脇を固めるフレームワーク

一方の味付豚肉も東洋水産が誇るリアルな甘辛い豚肉で、たまたま個体差か今回は赤身の部分が多く、脂身の部分は少なかったのですが、FDブロックの焼豚よりも濃いめの味付けで食べ応えあり。ネギは少量でも大きめにカットされた斜め切りで、コリコリとした食感のメンマも箸休めに嬉しく、これで税込218円ですから文句の付け所なんて見当たりませんでした。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(★6)

もはや卑怯ともいえるリアルなFDチャーシューブロックを筆頭に麺のクオリティも高く、生姜の風味を効かせた濃口しょうゆスープも味わい深い、優等生な仕上がりでありながら、いっさいの物足りなさを感じません。しかもファミリーマート通常価格は202円(税込218円)ということで、コストパフォーマンスの高さも評価できますし、なかでも “カップ麺と白ご飯を一緒に食べる方” には激しくオススメ。

今回は「青島食堂」を発祥とする “長岡生姜醤油ラーメン” をモデルに開発されたカップラーメンだったので、次は残りの新潟4大ラーメンが再現されるのか、それとも違う地域の人気ご当地ラーメンが題材になるか——今後、ファミリーマート×マルちゃんの縦型ご当地ラーメン企画としてシリーズ化される可能性も高いため、第2弾の登場にも期待しましょう(author・taka :a)

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