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ファミリーマートコレクション「旨辛札幌味噌ラーメン」東洋水産と共同開発したカップ麺 “満足の一杯” 第4弾も高コスパ!!

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ファミリーマートコレクション(FamilyMart Collection)

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年9月8日(火)新発売のカップ麺、ファミリーマートコレクション「満足の一杯 旨辛札幌味噌ラーメン」の実食レビューです。

ファミリーマートのPBカップ麺「満足の一杯」第4弾は北海道醸造味噌を使用した旨辛札幌味噌ラーメン!!

辛い?辛くない?実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ファミコレ 旨辛札幌味噌ラーメン

ファミリーマートコレクション(FamilyMart Collection)とは、通称「ファミコレ」と呼ばれているファミリーマートのプライベートブランドで、2012年10月下旬に複数あった既存のブランドを「ファミリーマートコレクション」として統一。コストパフォーマンスの高い “レギュラーライン” だけでなく、素材や製法のグレードを上げた品質重視の “プラチナライン” も同時に立ち上げました。

FamilyMart Collection

数あるPB商品の根底を覆したといっても過言ではない、セブン&アイグループのプライベートブランド「セブンプレミアム」が発足したのは2007年5月。それに対抗すべく、ローソンが「ローソンセレクト」の販売を開始したのは2010年7月頃だったので、やや出遅れてしまったファミリーマートの「ファミコレ」でしたが、2012年10月下旬 “レギュラーライン” から約400種類もの新商品を一挙に展開。

さらにプラチナラインからも約100種類の商品をリリースし、10のこだわり(1.楽しさ・喜び、2.家族への想い、3.素材の良いもの、4.からだへの思いやり、5.安全・安心、手ごろな価格、7.新しいものへの挑戦、8.昔から大切にしている良さ、9.地域の特徴、10.社会貢献)をコンセプトに掲げ、巻き返しを図ったファミリーマート。

2020年9月現在、ファミコレのレギュラーラインから通年販売されている縦型カップ麺は、油揚げ麺を使用した「コク旨中華そば」「コク旨熟成味噌ラーメン」「濃厚旨辛担々麺」「海鮮ちゃんぽん」「京風きつねうどん」「小海老天ぷらそば」の合計6種類。いずれも縦型は日清食品が製造を担当しているのですが、2019年10月29日に東洋水産と共同開発した新ブランド「満足の一杯」を発売し、ブランドの裾野を拡げました。

撮影協力:ファミリーマート

既存の縦型カップ麺は日清食品の油揚げ麺を採用していたのに対し、東洋水産と共同開発した「満足の一杯」は “ファミコレ史上初となるノンフライ麺” を採用した標準どんぶり型のブランドで、マルちゃんを代表する「麺づくり」をファミリーマート限定のPB商品に落とし込んだような作り。その皮切りとして、2019年10月に「醤油とんこつラーメン」と「札幌味噌ラーメン」を同時に発売します。

その後、2020年4月21日に再び東洋水産との共同開発ブランド「満足の一杯」から、なめらかな口当たりのノンフライ麺を軸に、胡椒と生姜を効かせたタンメンスープ、さらにフリーズドライの野菜ブロックを特徴としたシリーズ第3弾「濃厚タンメン」をラインナップに加え、第1弾・第2弾に見劣りしないコストパフォーマンスの高さを見せつけました。

続けて2020年6月2日に発売された湯切りタイプの新作「四川風汁なし担々麺」は、サンヨー食品(サッポロ一番)とのタイアップ商品だったので、東洋水産の管轄ではなかったのですが、麺はサンヨー食品の独自技術を駆使した刀削風の油揚げ麺を使用。ひとまず “満足の一杯シリーズではなかった” ことから、今のところノンフライめん製品は東洋水産に一任している状態。

どちらも北海道醸造味噌使用

今回の新商品「旨辛札幌味噌ラーメン」は、2019年10月に発売されたファミコレレギュラー「札幌味噌ラーメン」と同じく “北海道で醸造された味噌を使用している” 札幌味噌ラーメンがテーマの新作で、パッケージには「満足の一杯」と表示。イメージとしては既存の「札幌味噌ラーメン」を辛口にアレンジしたような雰囲気なので、かるく比較しながらレビューします。

開封

小袋の構成は共通

「旨辛札幌味噌ラーメン」に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」と「粉末スープ」に、先入れの「かやく」で合計3袋。カロリーは既存の辛くない「札幌味噌ラーメン」が346kcalなのに対し、新作の「旨辛札幌味噌ラーメン」は371kcalと地味に差が生じているのですが、それ以外の栄養成分表示は誤差の範囲内で、食塩相当量は0.1gしか変わりません。

札幌味噌 / 旨辛札幌味噌

麺は黄色味の強い熱湯5分のノンフライ麺で、どちらも東洋水産の「マルちゃん 麺づくり 合わせ味噌」を彷彿とさせるビジュアル。原材料名も完全に同じ構成で、調理前の見た目も大差なく、麺の量も65gと変わりません。同じ土俵にいる「日清麺職人」は全粒粉入り麺にリニューアルされましたが、東洋水産の「麺づくり」は多加水麺を追求するスタンスで差別化を図っています。

なおファミリーマート標準価格は165円(税込178円)ということで、これまでに発売されてきた「満足の一杯」3品(醤油とんこつラーメン・札幌味噌ラーメン・濃厚タンメン)と同じ値段。日清食品が製造するファミコレの縦型ラインナップは132円(税込142円)が標準売価となっているため、それよりも高めの設定ではあるものの、ノンフライ麺を使用していることを思えば妥当な値段差でしょうか。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:満足の一杯 旨辛札幌味噌ラーメン
販売者:東洋水産株式会社
製造所:ユタカフーズ株式会社 本社工場
    愛知県知多郡武豊町字川脇34番地の1
内容量:115g(めん65g)
商品コード:4901990366212(JAN)
発売日:2020年09月08日(火)
実食日:2020年09月12日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:178円(税込)
ファミリーマート通常価格:165円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、卵白)、添付調味料(みそ、ポークエキス、しょうゆ、ラード、植物油、砂糖、豆板醤、香辛料、でん粉、デキストリン、食塩、発酵調味料、香味油脂、酵母エキス、ねぎ)、かやく(チンゲン菜、キャベツ、コーン)/ 加工でん粉、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、酒精、炭酸カルシウム、かんすい、レシチン、増粘多糖類、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、香料、クチナシ色素、pH調整剤、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・豚肉を含む)

実食開始

肉は入ってないけど野菜たっぷり

先入れの小袋は「かやく」のみ、最初に発売された「札幌味噌ラーメン」には4種類の具材(キャベツ、コーン、味付挽肉、メンマ)が入っていましたが、今回の「旨辛札幌味噌ラーメン」には3種類の具材(チンゲン菜、キャベツ、コーン)を採用しています。肉具材がないのは寂しいところではあるものの、チンゲン菜とキャベツは多めに入っていて好印象。

見た目は札幌っぽくないけれど——

あとは熱湯を注いで5分間、待っている間に液体スープの小袋をフタの上で温めて、時間になったら先に麺をほぐし、粉末スープを完全に溶かしてから液体スープの順に馴染ませるとスムーズです。熱湯を注ぐ前に粉末スープと液体スープを入れてしまった場合、麺が適切に戻らなくなってしまうので、調理の際は注意してください。

ちなみに製造所は愛知県知多郡に本社を構えるユタカフーズ株式会社(OEMを生業としている東洋水産のグループ企業)となっていますが、既存の「麺づくり」やファミコレ「満足の一杯」シリーズを製造しているメーカーなので、ご安心ください。それでは、念のため辛さレベルにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(115g)あたり
カロリー:371kcal
たん白質:11.0g
脂  質:8.7g
炭水化物:63.8g
(糖  質:60.5g)
(食物繊維:3.3g)
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:4.0g)
ビタミンB1:0.30mg
ビタミンB2:0.36mg
カルシウム:252mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:371kcal(めん・かやく:259kcal)(スープ:112kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

麺づくりライクな中太ちぢれ多加水麺

5.0

形状は輪郭の鋭い角刃で切り出された中太の平打ち麺で、かなり縮れが強く、加水率は高めの設定。熱湯5分(厳密には添付調味料を馴染ませる時間を入れて合計6分前後)で食べ始めると、しっかりとした硬めの歯応えで、ブリンッと弾むような質感が札幌らーめん御用達の熟成たまご麺を彷彿とさせる、まさに今回のテーマに誂え向きな麺。

前半も後半も美味しい

前半はコシの強さと歯切れの良さが楽しめるノンフライ麺ですが、後半にかけてスープが馴染み、どんどんスープとの一体感が増すだけでなく、しっとりとした口当たりと粘り気のある弾力が印象的。やはり初版の「札幌味噌ラーメン」や既存のNB商品「マルちゃん 麺づくり 合わせ味噌」と酷似した内容なので、まったく同じ麺を使っているのかもしれません。

麺の量は乾燥状態で65gと特別に多いわけではないのですが、既存の「麺づくり」シリーズと同じ麺量で、けっこう容器いっぱいに膨張してくれるのが嬉しいポイント。食べ始めの歯応えや後半の弾力が相俟って、それなりの食べ応えが得られますし、後述する今回の濃厚な旨辛みそスープとの相性もよく、これでコンビニ税込178円なら上等だと思います。

スープ

豚骨の骨っぽさと白味噌のコクに注目

6.0

粉末スープは人工的な旨味成分を主体とするジャンクな味付けで、しかしながら骨っぽさを感じさせる豚骨の旨味が印象的。既存の「札幌味噌ラーメン」には大量の擂り胡麻や山椒・唐辛子などが入っていたのに対し、今回の粉末スープでは目立っていなかったので、そこが寂しいところではあるものの、骨っぽい豚骨の旨味は値段以上の下支え。

とろみ成分の溶け残りに注意

札幌の味噌ラーメンといえば、1964年(昭和39年)8月に創業した「純連(すみれ)」をルーツとする、赤味噌のエッジと分厚いラードの油膜が特徴的な “純すみ系” が定番ですが、それとは一線を画す穏やかな “白みそ系” の味噌ラーメンも存在し、今回の「旨辛札幌味噌ラーメン」のは “純すみ系” よりも “白みそ系” をイメージしているようなテイスト。

鼻を抜ける乳化感の強い豚骨スープを軸に、味噌ダレはエッジの効いた赤味噌よりも丸みを帯びた白味噌が圧倒的に優勢で、もやしを炒めたような調理感こそ目立っていませんが、にんにくや生姜の香味野菜が穏やかな白味噌の旨味を引き立てるフレームワーク。辛味はピリ辛の枠を出なかったので、刺激の強さに期待してはいけないけれど、骨っぽさを感じる豚骨の旨味と白味噌のコクは特筆すべきレベルにありました。

具材

野菜たっぷり具沢山

5.0

具材はキャベツ、チンゲン菜、コーン、それから粉末スープに入っていた乾燥の青ネギで、集めると麺が見えなくなるほどのボリュームが好印象。エッジは控えめでも濃厚だった味噌スープとキャベツの相性は抜群で、コーンの甘みもインターバルに効果的。

小さいチンゲン菜もシャキシャキ

チンゲン菜も特有の甘みが白味噌ベースのスープに映え、シャキシャキとした食感が心地よい軸の部分も多く、ここに東洋水産が得意とするジャンクな味付挽肉も入っていれば言うことなしではあったものの、安売り用のコンビニPBカップ麺という立ち位置を思えば上出来の内容でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

先に発売されたファミリーマートコレクションの「札幌味噌ラーメン」と同じく、白みそベースの味噌ラーメンに仕上がっていたのですが、すりごまのパンチは目立っておらず、生姜の効かせ方や山椒・唐辛子の有無、調理感のある炒め野菜の風味など、パンチと臨場感を演出する要素はカットされていた反面、骨っぽさを感じる豚骨の濃度は大幅に強化。

「旨辛札幌味噌ラーメン」を謳いながらも辛味は弱かったので、むしろマイルドになっていると感じたのですが、結果的な印象は悪くありません。刺激の強さや “純すみ系” の札幌みそラーメンをイメージしていた場合、肩透かしを食らうかもしれないけれど、白味噌のコクと乳化感の強い豚骨のマリアージュに興味のある方は、最寄りのファミリーマートをチェックしてみてください。

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