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カップ麺の常識を打ち破る熱湯8分【究極のどん兵衛】限定プレミアムきつねうどん “史上最もっちもち麺”

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日清食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年11月16日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清のどん兵衛 限定プレミアムきつねうどん 史上最もっちもち麺」の実食レビューです。

暗黙の了解を打ち破る熱湯8分!? 希少な小麦を使用して辿り着いた “究極のプレミアムどん兵衛” 爆誕!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清のどん兵衛 限定プレミアムきつねうどん

日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、日清食品が製造・販売している和風カップ麺のロングセラー商品で、1976年(昭和51年)8月9日に初代「日清のどん兵衛きつね」を新発売。東洋水産が1975年(昭和50年)9月にリリースしていた業界初のカップ入り即席きつねうどん「カップうどんきつね」(後の「赤いきつねうどん」)に対抗すべく、鳴り物入りで市場に投下。

初代どん兵衛きつね

東洋水産の「カップうどんきつね」はタテ型容器を採用していましたが、日清食品の「どん兵衛」は業界初の “どんぶり型容器” に身を包み、容器の形状で差別化を図るだけでなく、発売当初から東日本向けと西日本向けの味に分けて地域の嗜好に配慮。その結果、翌年に実施された『食品新聞』のインスタントラーメンブランド別売り上げ調査では「日清のどん兵衛」が西日本で1位を勝ち取り、確固たる市民権を獲得します。

今回の新商品「日清のどん兵衛 限定プレミアムきつねうどん 史上最(さい)もっちもち麺」は、日清食品の「どん兵衛」が考える “うどんのおいしさ” を追求し、これまでにない食感と太さを実現したプレミアムな逸品という立ち位置で、希少な「もち小麦」を使用しているのがポイント。その希少な小麦の品種もさることながら “驚きの食感まで調理8分” という、異例の湯戻し時間を設定してきました。

2020年11月現在、即席カップめん業界における湯戻し時間のデファクトスタンダードは、極細麺=熱湯60秒〜1分30秒、標準=熱湯3分、太麺=熱湯4分〜5分となっており、いつの間にか “最長でも熱湯5分” というのが暗黙の了解よろしく守られていたのですが、それをガン無視してきた「どん兵衛」の開発陣。

驚きの食感まで異例の調理8分

発売当初は “熱湯5分” の油揚げ麺を使っていましたが、顧客の「5分も待てない!」という声に応えるべく、日清食品の研究陣が総力を挙げ、1994年(平成6年)に “熱湯3分” の油揚げ麺を開発。しかしながら食べ応えのある太さを追求した結果、2000年(平成12年)のリニューアルより湯戻し時間を “熱湯5分” に戻し、その後もマイナーチェンジを繰り返しているのですが、長い歴史の中でも “熱湯8分” は初の試み。

2015年10月18日に放送されたTBSラジオの番組『東京ポッド許可局(実感ですよ論)』にて、お笑い芸人のマキタスポーツ(本名:槙田雄司)氏が提唱し、日清食品が謝罪するまでに発展した話題の食べ方 “10分どん兵衛”(「日清のどん兵衛 きつねうどん」に熱湯を注ぎ、5分ではなく10分待ってから食べる方法)の件があるので、とりあえず8分なら許容範囲内と踏んだのでしょうか。

ちなみに「もち小麦」とは、東北地方の一部を中心に栽培が進んでいる新しい小麦の品種で、一般的な小麦に含まれるアミロースとアミロペクチンのうち、もち米と同じくアミロースを含まないのが最大の特徴。アミロースの割合が少なくなるほど粘りが増大し、でんぷんの品質劣化が遅くなる、その小麦を麺に使用することで “おもちと同じような” もちもちとした特性を生み出すことに成功した——というのが「もち小麦」使用の恩恵です。

辿り着いた究極の麺「もち小麦」使用

東洋水産の「赤いきつねうどん」は “古き良き” を大切にしているのに対し、日清食品の「どん兵衛」は常に先を行くスタンスなので、たとえば前述の熱湯3分〜熱湯5分の切り替えなど、定番商品の麺をリニューアルするたびにファンから叩かれることも珍しくないのですが、今回の「限定プレミアムきつねうどん」は数量限定のスポット商品。

せっかくなので、いったい “どのくらい麺が太いのか” 定番商品「日清のどん兵衛 きつねうどん(W)」と比較しながらレビューします(以下、製品情報の概要や最後の総評は「日清のどん兵衛 限定プレミアムきつねうどん 史上最もっちもち麺 」に基づいて記載)

開封

小袋の色もPREMIUM

今回のカップ麺に別添されている小袋は、デザインもプレミアム(ゴールド)な「七味付き粉末スープ」が1袋。ちなみに定番の “きつねうどん” に別添されている彩り七味は、東日本=赤唐辛子を効かせた風味華やぐ彩り七味、西日本=和山椒を効かせた華やかな香りの彩り七味となっており、今回の小袋には「和山椒で香り華やぐ」とあるので、ひとまず彩り七味は西日本仕様であることが分かります。

右が限定プレミアムの “史上最もっちもち麺”

そして、麺は通常の「きつねうどん」と同じく油で揚げたフライうどんを採用しているのですが、一見して明白に「限定プレミアム」のほうが太く、もはや熱湯8分でも足りないのではないかと不安になるほど。新開発の麺に使用している “もち小麦” は、小麦粉に占める割合の30%かつ即席めんとしての「どん兵衛」史上もっとも太い麺ということで、並並ならぬ気合が伝わってくる今回。

加えてメーカー希望小売価格もプレミアムな設定かと思いきや、通常の「きつねうどん」が税別193円となっているのに対し、今回の「限定プレミアム」は税別205円(コンビニで購入した場合の税込価格は216円)ということで、そんなに騒ぐほど高い値段ではありません。2年ほど前に300円オーバーの “どリッチ” な変わり種を展開していた「どん兵衛」ですが、プレミアムでも手に取りやすい設定です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のどん兵衛 限定プレミアムきつねうどん 史上最もっちもち麺
製造者:日清食品株式会社
製造所:滋賀工場(滋賀県栗東市下鈎140-1)
内容量:82g(めん60g)
商品コード:4902105266267(JAN)
発売日:2020年11月16日(月)
実食日:2020年11月20日(金)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:216円(税込)
希望小売価格:205円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯8分
小袋構成:1袋(七味付き粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、でん粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維)、かやく(味付油揚げ、かまぼこ)、スープ(食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉、糖類、七味唐辛子、ねぎ、こんぶ粉末、こんぶ調味料、植物油脂)/ 調味料(アミノ酸等)、増粘剤(アラビアガム)、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、カラメル色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、香辛料抽出物、乳化剤、クチナシ色素、環状オリゴ糖、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、チャ抽出物、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・ゼラチンを含む)

実食開始

粉末スープの方向性も西日本寄りか

別添の小袋は事前に「粉末スープ」と「彩り七味」を切り分けられるようになっており、粉末スープは先入れで、彩り七味は食べる直前に加える後入れ仕様。粉末スープの香りは西日本向け(富山県、石川県、福井県、滋賀県、奈良県、和歌山県以西)の「きつねうどん」に近く、しかしながら既存の定番どん兵衛と原材料名を比較してみたところ、完全に一致する粉末スープはありませんでした。

実は麺のほかにもプレミアムなポイントが‥‥

あとは熱湯を注いで8分後、麺をほぐしてから粉末スープを溶かし、別添の彩り七味を加えたら完成です。2020年11月現在、標準サイズの定番どん兵衛(きつねうどん)には “北海道・東・西・液体つゆ仕上げ・ソルトオフ” と5つのバリエーションが存在しているのですが、新作の「限定プレミアム」は全国共通の味なので、地域による違いはありません。

なお実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンでの取り扱いを確認しているため、販売店の参考にしてください。それでは、もち小麦を使用した “史上最もっちもち麺” の出来栄えや通常商品との違いに注目しつつ「めん」「つゆ・彩り七味」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(82g)あたり
カロリー:346kcal
たん白質:9.0g
脂  質:13.3g
炭水化物:47.5g
食塩相当量:6.1g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.15mg
ビタミンB2:0.21mg
カルシウム:168mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:346kcal(めん・かやく:323kcal)(スープ:23kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

通常商品の油揚げ麺

延長線上にありながら完全に別次元

6.5

定番どん兵衛に使われている油揚げうどんは、2019年3月上旬のリニューアル以降、順次 “昆布エキス” と “糖類” を練り込んだ油揚げ麺にマイナーチェンジしており、従来の麺よりもキメが細かく、より上品な質感にブラッシュアップ。日清食品の独自製法「3層太ストレート製法」だからこそ打ち出せた弾力は、すでにプレミアムな領域に達しています。

明らかに太い限定プレミアム

しかし、希少な「もち小麦」を使用した新開発の “史上最もっちもち麺” は、明らかに厚みがあって幅が広く、おもちのような食感というのも納得の弾力で、摩擦抵抗ゼロの滑らかさと別次元の粘り強さを実現。粘りのベクトルは「どん兵衛」の延長線上に位置するため、生の饂飩(うどん)とは異なるものの、ライバル関係にある「赤いきつね」とも違う、より本物志向の弾力に近付きました。

麺の量は通常の定番商品が74gとなっているのに対し、今回の限定プレミアムは60gと少ないのですが、麺量以上の食べ応え。しかしながら熱湯8分ジャストで食べ始めた場合、部分的な戻りムラが生じていたので、10分どん兵衛よろしく熱湯10分がベストかもしれません(ためしに倍の “熱湯16分” も試してみたところ、個人的には熱湯8分〜10分よりも美味しいと感じました)

つゆ・彩り七味

西日本向けの味だけど完全に同じではない

4.0

やはり粉末スープの味は西日本向けの「どん兵衛 きつねうどん」と同じ方向性にあり、しかしながら真横に並べて飲み比べてみたところ、存在感の強い史上最もっちもち麺に合わせ、比較的に糖類の甘さを抑えているシャープなテイストであることが分かります。つゆだけ飲み比べた場合、やや深みに欠ける印象が無きにしも非ずではあるものの、すっきりとした味わいに魅力を感じる方も多いはず。

彩り七味も西日本向け

別添の彩り七味は “和山椒が華やぐ彩り七味” なので、おそらく中身も西日本向けの別添と同じもの。配合は “赤唐辛子、陳皮、白ごま、和山椒、金ごま、あおさ、しそ” の7種類、和風だしの効いた粉末スープの味を引き立てます。

やや深みに欠ける——などと書きましたが、東日本や北海道に在住の方にとっては西日本向けの雰囲気が楽しめる粉末スープに仕上がっているので、より西日本の味に近付けたい方は、ほんのちょっと(小さじ半分くらいの)砂糖を足してみてください。

具材

通常商品の油揚げ

実は “きつね” もプレミアム

5.0

どん兵衛の「きつねうどん」に使われている油揚げ(きつね)は、お豆腐屋さんと同じ製法で作られた丸大豆100%の油揚げで、ふっくらジューシーな食感は業界随一といっても過言ではない完成度の高さ。油揚げも東と西で異なる味付けで、西よりも東のほうが甘めの味付けとなっています。

限定プレミアムの油揚げ

粉末スープの方向に倣い「限定プレミアム」に使われている油揚げも西日本向けの味付けで、かまぼことネギも共通の具材なのですが、油揚げのサイズが微妙に違うのがポイント。試しに調理前の油揚げを比較してみたところ、通常版が16gとなっているのに対し、限定プレミアムでは18gと重かったので、ここにもプレミアムな要素を感じました(※かまぼこの枚数は個体差で変動します)

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

粉末スープの方向性は、西日本向けの定番どん兵衛(きつねうどん)と同じベクトルにあり、しかしながら「もち小麦」を使用した “史上最もっちもち麺” のクオリティは完全に別の次元を歩んでいる、それでいてメーカー希望小売価格は税別205円と手に取りやすい値段。特に麺の仕上がりは素晴らしく、結果的に値段以上の良品だと感じました。

しかし、麺のポテンシャルを最大限に引き出すためには “お湯を注いでから10分以降が本番” だと感じたので、1〜2分ほど長めに待つのが美味しく食べるためのポイント。それから “ほんのすこし砂糖を入れると味の深みが大幅に増す” ので、よかったら試してみてください(author・taka :a)

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