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日清、和風だし詐欺に終止符。どん兵衛の辛麺「新・辛出汁」確立で正当進化

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2025年8月18日(月)リニューアル発売、日清食品のカップ麺「日清のどん兵衛 辛麺」(236円+税)の実食レビューです。

どん兵衛の辛麺(からめん)が激変、焙煎唐辛子と5種の出汁を配合した「新・辛出汁」導入で “ちゃんと和風×辛うま„ に刷新!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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どん兵衛「二代目」辛麺

どん兵衛(どんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、現在は即席カップめん市場の丼型うどん・そばカテゴリーにおいて売上No.1の実績を誇るブランドで、言わずと知れた日清食品のロングセラー。東西と北海道で味が違う「きつねうどん」と「天ぷらそば」を中心に、通年品では定番だからこその安定感を大切にしているのですが、その中でも異彩を放っているのが「辛麺」の存在。

初代「日清のどん兵衛 辛麺」

2024年(令和6年)8月19日、彗星の如く現れた「日清のどん兵衛 辛麺」は、その発売当初から定番ラインナップ入りを果たしていたフレーバーで、該当のニュースリリースに “辛くて旨くてクセになる! 和風だし、焙煎唐辛子、にんにくが織りなす絶妙ハーモニー„ と記載されていたのは筆者の記憶にも新しいところ。

辛麺(からめん)とは、現在の日本における一般的な認識として、宮崎県延岡市を発祥とする人気ご当地麺を指し、それを題材にした即席カップめんも珍しくありません。そのイメージから「どん兵衛」ならではの和風だしと「辛麺」の魅力が渾然一体となっている、これまでにない世界観に期待していたのですが、フタを開けてビックリ “和風だし不在„ のサプライズ。

先述のニュースリリースには「つゆ」の商品特長として “和風だしをベースに焙煎唐辛子の辛みとにんにくの旨みをきかせた„ などと明記していたにもかかわらず、待てど暮らせど姿を見せない和風だし。原材料名にも鰹・昆布・煮干・鯖などの記載はなく、魚介エキスさえ使用していない。さて、どこに「和風だし」の要素が備わっているのだろうか——。めんに配合されている昆布エキス? いやいや無理があるだろう。

二代目には「新・辛出汁」の訴求あり

かくして初代「日清のどん兵衛 辛麺」の総評は測定不能としたのですが、その後継機となる二代目のパッケージには “焙煎唐辛子×5種の出汁„ を使用した「新・辛出汁」の標榜あり。出汁の内訳は鰹・昆布・煮干・鯖・宗田鰹とアナウンスされているため、今度こそ紛う方なし「和風だし」と「辛麺」のコラボレーション。

ちなみに初代「日清のどん兵衛 辛麺」における辛麺の指標は、宮崎県延岡市発祥の辛麺にあらず。つゆに関してはキムチっぽい酸味だったり、糖類+人工甘味料(スクラロース、アセスルファムK)による作為的な甘度の高さっだり、調理後の香りから受ける印象も含め、どちらかというと韓国風のカップラーメンに近いベクトル。

かやくの卵とニラは宮崎の辛麺に通じる共通点として挙げられますが、既存品を例に挙げると「カップヌードル 辛麺」をルーツに持っているような仕上がりで、ブランド的に新しい味っちゃぁ新しい味ではあったんですけど、うん。なんせ筆者は “和風だしをアピールしていたのに実際は使っていなかった„ ことに納得できなかったんですよ。

(左)初代 /(右)二代目

2025年8月現在、販売店によってはリニューアル前の商品(上記画像左)も並んでいると思うので、気になる方はお早めに。このページでは「新・辛出汁」を導入したリニューアル後の商品(上記画像右)を掘り下げ、前回発売品との違いに注目しながらレビューします。

開封

小袋の構成は従来品と同じ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れ「粉末スープ」と「かやく」の組み合わせで、従来品と同じ構成ですが、それぞれ小袋のカラーリングは変わっています。これリニューアルあるあるなんですけど、小袋の色が変わっていた場合、中身も変わっている可能性が高いので(一部例外もありますが)かやくの種類や比率などにも変更を加えているのかもしれません。

このフライうどんは東向けか西向けか

めんは油で揚げたフライうどんで、湯戻し時間は熱湯5分。2024年9月上旬の「ぜんぶ東西分け」以降、同ブランドの「きつねうどん」を例に引くと東向けには “もっちりとしてつるみがあり、コシの強さが楽しめるうどん„ を、西日本向けには “もちもちとしたつるみのあるうどん„ を採用しているため、どちらに寄っているのかも気になるポイント。

メーカー希望小売価格は236円(税別)に設定されているため、従来の「辛麺」はもちろん、定番レギュラーサイズの「きつねうどん」や「天ぷらそば」「カレーうどん」「鴨だしそば」などと同じ値段。コンビニで購入した場合の税込価格は254.88円になりますが、スーパーマーケットやドラッグストアなどでも手に入ります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のどん兵衛 辛麺
製造者:日清食品株式会社
製造所:+S 関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:81g(めん66g)
商品コード:4902105291290(JAN)
発売日:2025年8月18日(月)
実食日:2025年8月24日(日)
発売地域:全国
取得店舗:セブン-イレブン
小売価格:236円(税別)
購入価格:254円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:390ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、スープ(食塩、糖類、粉末しょうゆ、粉末みそ、たん白加水分解物、唐辛子調味料、ガーリック調味料、ポーク調味料、かつおぶし調味料、香辛料(焙煎唐辛子)、魚粉(さば、かつお、いわし、そうだかつお)、ポークパウダー、こしょう調味料、こんぶ粉末)、かやく(卵、味付肉そぼろ、にら)/ 加工でん粉、調味料(無機塩等)、増粘多糖類、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、カラメル色素、カロチノイド色素、微粒二酸化ケイ素、香辛料抽出物、pH調整剤、酸味料、セルロース、香料、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、乳化剤、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、チャ抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

この時点で香りが別物

別添の小袋は「粉末スープ」「かやく」どちらも先入れで、かやくの内容は変わっていないように見えますが、粉末スープの香りは従来品と比較して韓国風から和風に大きくシフト。以前はチゲっぽい雰囲気だったので、早くも別物と対峙している感覚です。

見た目は従来品と酷似しているが‥‥

あとは内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと5分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。引き続き和風だしの香りが強く、同時に焙煎唐辛子に由来する芳ばしさを伴っている調理直後。

ちなみにパッケージの辛さレベルは5段階基準で「3」となっているため、辛味の強さにも注目しつつ「めん」「つゆ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(81g)あたり
カロリー:356kcal
たん白質:6.9g
脂  質:14.7g
炭水化物:49.0g
食塩相当量:5.0g
(めん・かやく:1.6g)
   (スープ:3.4g)
ビタミンB1:0.19mg
ビタミンB2:0.21mg
カルシウム:149mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:356kcal(めん・かやく:317kcal)(スープ:39kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

タイプ的には西日本向けだけど‥‥

4.0

ニュースリリースの商品特長には “もっちりとしたつるみのあるうどん„ としか記載されていませんが、体感的に東日本向けのフライうどんほど食べ始めのコシが強くなかったので、おそらく西日本向けのフライうどんを使用しているのだと思います。ただ、こんなに耐久性なかったっけ‥‥?

なんか頼りない

公式が推奨している熱湯5分をガン無視して長めに待つ「10分どん兵衛」が話題になったように、どん兵衛のフライうどんは耐久性が高いことも特徴の一つに挙げられますが、今回は7分前後で頼りない食感に変わってしまったので、どうしちゃったのかなと。いや、後述するスープとの相性は悪くなかったんですけどね。

むしろスープの個性とインパクトが引き立つようなバランスでしたから、あとは好みの問題。どん兵衛のフライうどんは基本的にスープの味を選ばないので、韓国風だろうが洋風だろうが上手に波長を合わせてくるんですけど、和風だしが加わったことで従来品よりも親和性が向上したように感じました。

つゆ(スープ)

これ一発目に出してほしかった

5.0

焙煎唐辛子の芳ばしさとキムチ入りのチゲっぽい要素は従来品から踏襲されていますが、悪目立ちしていた甘さは控えめになり、その影響か辛味もシャープになった印象。体感的には中辛以上〜ふつうに辛口には到達していたので、辛い食べ物が苦手な方は注意が必要です。そして、やはり最大の変化は和風だしの追加。

主にカツオが軸を担い、節系の脇をサバが支え、ちょっと鋭いイメージをニボシがプラス。土台を支えるコンブの太い旨みも明確で、その変更に合わせての調整か粉末しょうゆのキレも増しているような仕草。あいかわらず宮崎の辛麺らしさは弱いものの、奥深い和風だしが明確に存在しているため、これが「どん兵衛のスタイルなんだ」と素直に納得できる説得力が備わっていました。

かやく

ひき肉が少なくなった?

3.0

ひき肉・かきたま・ニラ、それぞれ従来品と同等の質感だったので、品質そのものに大きな変化は生じていません。ただ、ひき肉が異様に少ない‥‥。個体差かもしれませんけどね。無論、スープとの相性はバッチリです。

総評

4.0

うどんの耐久性が落ちていたり(筆者は)ひき肉の量に恵まれなかったり、やや気になるところもありましたけど、リニューアルポイントである「新・辛出汁」の導入は大きな変化。そのため「従来品のほうが好きだった」などの感想も挙がってくるかと思いますが、和風カップめんのトップブランドが誇る定番ラインナップの一翼を担う存在なので、それを加味すると今回の改良は正当な運び。

リニューアル後も食べ手を選ぶ一杯になりますけど、カップうどん+和風だし+韓国風の融合は他に類を見ない個性的な味わい。従来品とも完全に別物なので、一度は試してみても損はないでしょう。

ちなみにX(旧 Twitter)で公式アカウントが “変更内容を伝えるのが難しくて広告が思いつきません…„ などと一般のユーザーに広告を募集していたので、興味のある方は要チェック。応募期間は8月22日(金)〜9月5日(金)迄、参加の際はハッシュタグ「#どん兵衛辛麺の広告作ってみた」を忘れずに。【author・taka :a(大石敬之)】

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