あけましておめでとうございます、taka :aです。
本日の一杯は、「日清のどん兵衛 きつねうどん」のアレンジレシピ、「年明けうどん」の実食レビューです。
旧年、日清食品に問い合わせました。taka :a「2018年は『どん兵衛』の年越しうどん出ないんですか?」、日清食品「はい、申し訳ございませんが‥‥」。
まじか‥毎年けっこう楽しみにしてたのに‥‥というわけで、勝手に自作しました。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
どん兵衛 年明けうどん 2019年(自作)
「年明けうどん」(としあけうどん)とは、「さぬきうどん振興協議会」が提唱している「年明けに縁起を担いで食べるうどん」(元旦〜1月15日)及び関連する商業的イベントのことで、香川の讃岐うどん(さぬきうどん)業界を中心に2009年の正月から本格的に展開されている行事です。
「年越しそばはあるのに、その次がないよね——」歳末の定例行事として古くから日本に定着している「年越し蕎麦」ですが(中には元旦・1月1日以降に蕎麦を食べる地域もあるのですが)、なら年明けは正月に縁起のいい「うどん」を食べよう、という理念のもと発足。一時的なブームではなく、日本の年中行事を目指して活動が始まります。
流通や食品メーカーにとって正月に売り出す強力な商材がない‥という枠にも年明けうどんはピッタリとハマり、我らがカップ麺業界の雄「日清のどん兵衛」もそれに賛同。毎年12月中旬に「日清のどん兵衛 年明けうどん」がリリースされていたのですが、2018年12月にはリリースがありませんでした。
特に何か大人の事情があって販売休止を余儀なくされた‥というわけではないようですが、楽しみにされていた方も多いでしょう。私もブログで「毎年1月1日の記事は年明けうどん」と決めていたので、実際に担当者から発売されない旨を聞き、とても残念に思いました。よし、なら作ろうと(笑)
「日清のどん兵衛 年明けうどん」の特徴は、とにかく繊細な出汁(だし)、紅白の紅を演出する大粒の「梅干し」、「よろこんぶ(よろこぶ)」にかけた「とろろ昆布」、長寿を願う「寿かまぼこ」でした。ずっと前は無難な印象だったんですけど、2017年ではガラッとプラスに変わり、ブログを通じて日清食品に謝ったことを覚えています。
2014年から2016年の3年間は特にマイナーチェンジを行わず、2017年では少し手が加えられ、以前よりも味の深みが増したように感じました。しかし、この絶妙な塩梅を既存品で再現するのは難しい‥でもって寿かまぼこって意外と売ってないw(ピカチュウとかはあったけど‥)というわけで、縁起のいい食材を選びました。
カップ麺を開封
私は西日本に住んでいるので、使用する「どん兵衛」は西日本仕様の〈W〉(west)。これはフタの開封口(「ココカラハガス」の左)または容器側面に記載されているアレルギー表示欄上のロゴ左で見分けられるのですが、東日本にお住いの方は〈E〉(east)と書いてあるはずです。
北海道限定「北のどん兵衛」と東日本限定「液体つゆ仕上げ」は特別仕様なんですけど、粉末スープの通常どん兵衛は関ヶ原を境に味が分けられていて、彩り七味も西日本は山椒が多め、東日本は一味唐辛子が多めとブレンドが異なり、油揚げの味付けも西日本は薄口仕上げ、東日本は甘辛濃口仕上げと分けられています。油揚げの味が変わったのは2001年頃だったかな?
別添の小袋は「彩り七味付き粉末スープ」1袋で、年末年始の「日清のどん兵衛 天ぷらそば」の小袋デザインはシンプルで素朴なパッケージになっているのですが、「きつねうどん」(賞味期限2019年6月19日の製品)は従来通りのデザインでした。やはり年末にかけての需要に伴って生産量が増える、「天ぷらそば」のみ簡素なデザインを採用しているようです。
麺は共通になるのですが、マキタスポーツさんが広めた10分どん兵衛、生めん風になるレンチンどん兵衛、ちょっと早めの3分どん兵衛、バリカタ仕様の10秒どん兵衛など、皆様こだわりの食べ方があるようですね。10秒どん兵衛って美味しいのかな‥今度やってみようw
製品情報・購入価格
製品名:日清のどん兵衛 きつねうどん[西] 製造者:日清食品 製造所:静岡工場(製造所固有記号[F]) 内容量:95g(めん74g) JANコード:4902105002674 希望小売価格:180円(税別) 発売地域:全国(西日本) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:どんぶり型レギュラーサイズ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(彩り七味付き粉末スープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、大豆食物繊維)、かやく(味付油揚げ、かまぼこ)、スープ(食塩、魚介エキス、粉末しょうゆ、魚粉、昆布エキス、七味唐辛子、ねぎ、糖類、昆布粉末)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(アラビアガム)、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、カラメル色素、香料、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、香辛料抽出物、乳化剤、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・ゼラチンを含む) |
【アレルギー表示】小麦・乳成分・さば・ |
実食開始
今回は「日清のどん兵衛 年明けうどん」に倣って梅干やとろろ昆布をトッピングするので、粉末スープは半分だけ使います。けっこうキチッと半分だけ出したつもりなんですけど(もしかしたら半分以下)、何気に多いですね。ちなみに残った粉末スープは少し水で薄めてから溶き卵に加えると、イイ感じの玉子焼きが作れます(笑)
あとは熱湯を注いで5分待機したら、年明けに相応しそうな具材をトッピングしたら完成。わざわざ具材てんこ盛りにする必要はないんですけど‥
ちょっと調子にのってしまったw 海老天が二つも‥やばい幸せ‥‥買ったら高いから自分で揚げました。でも時間と手間を思うと買ったほうが楽w 卵黄ものせたかったけど、もはや何かわからなくなりそうだったので、すりおろした大和芋、とろろ昆布(もちろんコレは買ったw)、梅干しは自家製です。それから珍しく、かまぼこが4枚も入ってました。こんなところで運を使ってもいいのだろうか‥
それでは、実際に食べてみましょう。ちなみに西日本どん兵衛は薄味と思われている方もいらっしゃいますが、実は東日本どん兵衛(液体ではなく粉末スープ)よりも食塩相当量の数値は高いんですよ。濃口醤油よりも薄口醤油のほうが塩分の濃度は高いので、たとえば京料理とか、見た目の繊細さとは裏腹に塩気の強い食べ物が多かったりする関西です。
1食(95g)当たり
カロリー:409kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) 熱量:409kcal(めん・かやく:368kcal)(スープ:41kcal) |
めん
ええ、具材てんこ盛りにしたところで麺の質感が変わるわけでもなく、強いていうなら盛り付けと撮影に時間を要してしまったことで自然と「10分どん兵衛」になってしまったことくらいでw あいかわらず素晴らしいですね。10分経ってもモチモチですし、むしろジューシーさが増しています。
私はペラペラどん兵衛が好きだったので、「べっぴんうどん」だの「ぶっとうどん」だのにリニューアルした時には「日清食品なんてことを‥‥!!」などと思ったりしたのですが、今では純粋に完成度の高さを素直に楽しめるようになりました。でも、やっぱりペラペラふかふかのどん兵衛が少し懐かしくなる時もあるんですけどね(笑)
それはさておき “いつもの” うどんなんですけど、梅+とろろ昆布で印象は少し変わります。特に梅の清涼感が油揚げ麺特有の風味を格段に抑えてくれるので、年始にサッパリと食べたい気分の時に誂え向き。とろろ芋で喉越しが良すぎるのが玉に瑕かもしれませんがw 絡まる昆布の旨味もオツですよ。
つゆ
トッピング後に「つゆ」だけ撮影するのが困難な状態だったので、具材アップで申し訳ないのですが、とろろ芋・梅干し・とろろ昆布が及ぼす味の影響力は凄まじく、かなりの変化を遂げます。もちろんベースの「どん兵衛」は確実に存在しているのですが、まず梅干しの清涼感。
はちみつ漬け、かつおベース、昔ながら、減塩など、梅干しの種類によって味の変化は大きいのですが、崩さなくても滲み出る梅のキュンとした酸味(今ちょっと唾出たでしょw)は食欲増進効果があり、また「めん」の項で触れたように全体をサッパリとさせてくれるので、食欲が衰えている時にも食べやすい。
しかしながら、とろろ昆布の旨味によって薄味になることはなく、むしろマイルドに濃厚。とろろ芋は入れすぎると味が薄くなるので、その場合は粉末スープを足さなければいけませんが、口当たり・喉越しともに驚きの滑らかさ。あまりにスルスルと入ってくるので、火傷と早食いに気をつけてください。とろろ芋は好みが別れるかもしれませんが、梅干し・とろろ昆布は年明け関係なくオススメのトッピングです。
具材
縁起のいい紅白の演出に「梅干し」、「喜ぶ(よろこんぶ)」にかけた「とろろ昆布」は日清のどん兵衛から引き継ぎ、腰が曲がるまで長生きする‥という意味合いから縁起のよい海老を入れたのはいいものの、腰まっすぐな上に食べにくいw なんかこう、電気屋さんの店頭で見た時のテレビや冷蔵庫って程よいサイズなのに、いざ家に搬入したら異様にデカかった、みたいな。
ちなみにとろろ芋ですが、年明けうどんを食べる期間は元旦(1月1日)から1月15日までなので、「三日とろろ」をイメージして大和芋をすりおろしました。「三日とろろ」(みっかとろろ)というのは一部の地域で行われている1月3日にとろろご飯を食べる風習で、とろろを温かいご飯にかけて海苔を散らして食べるんですけど、これがもうシンプルに美味しいw 今回は具材てんこ盛りしちゃったので、刻み海苔まではトッピングしませんでしたが、どん兵衛のきつねうどんに「とろろ芋×刻み海苔×わさび」けっこう合いますので、ぜひ。
余談ですが、長芋・大和芋・自然薯などで手が痒くなるのはシュウ酸カルシウムの結晶が壊れて肌を刺激してくることが原因なので、シュウ酸カルシウムの天敵である酢やレモン汁などの酸を活用すれば痒みが緩和されます。かゆくなるけど芋をすれって言われたんじゃー! ぬおぉぉーー!! という場合には、酢とレモン汁の存在を思い出してください。
まとめ
なんだか味の感想というよりも雑学の多い記事になってしまったのですがw なにも年末年始に酷使してきた胃に全部のせクオリティを叩き込む必要はないので、たとえば備蓄の和風カップ麺(うどん・そば問わず)が残ってるけど違う食べ方したいな‥って時は、「とろろ芋+刻み海苔(お好みでわさび)」「粉末スープ少なめ+梅干し+とろろ昆布」「大根おろし+わさび」「シンプルに生姜(これ激ウマ)」など、ちょい足しでサッパリと気分転換できるので、気が向いたら試してみてくださいね。
以下、あらためてご挨拶と小ネタを少々‥‥
当カップ麺ブログは4年以上お世話になっていたFC2というWebサービスからWordPress「本日の一杯 -Cupmen review blog-」へと引っ越し、すべての過去記事を移行することなく2018年5月4日(金)より心機一転スタートしました。ブログ引っ越し前から継続的に支えてくださっている皆様、また新しくリピーターになってくださった皆様、一期一会のご新規様、今ではブログ移転当時には思いもよらなかった大勢の方々に支えられ、当初の目標を大幅に上回り、年越しまで1日も休むことなく更新を続けることができたのは、ひとえに記事を読んでくださっている方々に支えられてきたからに他なりません。
まだまだ至らぬ点の多い私taka :aですが、本年も気を引き締め、カップ麺を購入する際に参考にしていただけるような、読んでいて楽しい気分になれるような、暇つぶしにもちょうどいい(笑)ブログを続けていけたらなと思っておりますので、倍旧のご愛顧のほど、本年もカップ麺ブログ「本日の一杯」をよろしくお願いいたします。もちろん正月関係なくブログは通常営業を続けますので、また気軽にお越しください。
三箇日お仕事の方も、お休みの方も、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。
初夢の小ネタ
この記事は予約投稿なので、まだ初夢はわからないのですが、「一富士二鷹三茄子」(いちふじにたかさんなすび)の続きをご存知でしょうか?「富士(ふじ)」は「無事」、「鷹(たか)」は「高い」、「茄子(なす)」は「為す」を表しているのですが、「四扇(しおうぎ)」「五煙草(ごたばこ)」「六座頭(ろくざとう)」と続きます。
「扇」は末広がり、「煙草」は祝い事に欠かせない場を盛り上げるアイテムかつ煙は上昇するから縁起がいいとされ、「座頭」は琵琶法師の座に属する剃髪した盲人のことを指し、毛が無い(怪我が無い)ことで縁起がいいとされています。さらに一から六までの縁起物は相互関係にあって‥‥
「一富士」と「四扇」は、ともに末広がりの形から子孫繁栄や商売繁盛を意味しており、「二鷹」と「五煙草」は運気の上昇を、「三茄子」と「六座頭」はツルツル仲間で毛が無い(怪我が無い)家内安全を意味している、昔の方は言葉遊びが上手ですね。つまり、富士をバックに煙草を吸いながら茄子と扇を持って小躍りしている鷹匠のハゲが出てきたら最強の初夢!(?)皆様の夢には出てきましたか?(笑)