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「ど・みそ こってりビリ辛みそらーめん」一度は食べたい名店の味 “濃厚味噌×痺れる辛さ”

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エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年12月9日(月)新発売のカップ麺、エースコック「一度は食べたい名店の味 ど・みそ こってりビリ辛みそらーめん」の実食レビューです。

お店の一番人気「特みそこってりラーメン」に唐辛子と花椒を加えた “この冬だけのオリジナルメニュー” をカップラーメンで表現!

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ど・みそ こってりビリ辛みそらーめん

「東京スタイルみそらーめん ど・みそ(Do・Miso)」とは、東京都中央区京橋3丁目に本店を構える味噌ラーメン専門店で、創業は2006年(平成18年)3月15日。エースコックとのタイアップは、2016年12月5日に発売された「一度は食べたい名店の味」シリーズ第3弾「ど・みそ 行列必至の特みそこってりらーめん」より続いています。

以来、毎年12月の定番となっていて、2017年12月11日に「特みそこってりらーめん」を再販。2018年2月5日にはワンランク上の「一度は食べたい名店の味PREMIUM(プレミアム)」から「特みそこってりらーめん」をリリース、そして同年12月10日に “背脂を20%増量” した「特みそこってりらーめん」を発売しているため、同シリーズとのコラボは今回で第4弾。



これまで微妙にスタイルを変えてはいるものの、すべて「特みそこってりらーめん」の再現だったので、今回は初めての変わり種。しかも12月2日から年内営業日まで、「ど・みそ」の実店舗(京橋本店・八丁堀店・町田店・豊洲店・西新井店・立川店・丸の内KITTE店・白山店)でも毎日「こってりビリ辛みそらーめん(本物)」を数量限定(1,000円)で提供する店舗連動企画も実施しています。

ところで「一度は食べたい名店の味」シリーズのカップ麺は、シリーズ第1弾「一度は食べたい名店の味 ぜんや 行列必至の塩ラーメン」(2016年8月22日発売)から全商品もれなく食べているので、これまでに何種類発売されたのか再販・リニューアルを含む「通常版」「PREMIUM」「ミニ」すべてリストにしてみたところ——

今回の新商品「ど・みそ こってりビリ辛みそらーめん」は “シリーズ31作目” に該当することが分かりました。エースコックは新ブランドを意欲的に立ち上げるも1年先まで新作が出ない、そのまま気が付けばフェードアウト(自然消滅)のパターンも珍しくないため、こんなにもコンスタントに新作が出続けているシリーズは多くありません(以下、歴代の監修店一覧)。

埼玉県新座市「ぜんや(8回)」、淡路町「つじ田 味噌の章」、中央区京橋「ど・みそ(4回)」、池袋「麺処 花田(2回)」、飯田橋「つじ田 奥の院(閉店)」、志村坂上「中華ソバ 伊吹(3回)」、淡路町「麺巧 潮」、池袋「麺屋Hulu-lu(2回)」、埼玉川島町「中華そば 四つ葉(3回)」、埼玉県さいたま市「狼煙(2回)」、地下鉄成増「中華そば べんてん(2回)」※2019年12月現在(初版リリース順)



今回も恒例の「特みそこってりらーめん」がベースとなってはいるものの、2018年・2019年と連続でトレンド入りした “花椒(かしょう)の痺れる辛さ” を取り入れている新商品。カップラーメンの本体側面にも “辛いものが苦手な方はご注意ください。” という定番の注意事項が記載され、刺激に対する警告が見られます。

実店舗の「特みそこってりらーめん」は、赤味噌を中心とした独自配合の味噌ダレに動物系(鶏・豚)と魚介系のWスープを合わせ、くっきりとした味噌スープを背脂の甘味と深いコクが包み込むスタイルが特徴となっています。前回の「一度は食べたい名店の味 ど・みそ 特みそこってりらーめん」にも花椒は入っていたので、そのシビレ強化版といったところでしょうか。

開封

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は「液体スープ」が1袋。例によって例の如く最初から容器の中にはいっているので、もれなく粉末スープまみれです。つまりフタの上に貼り付けるための接着剤を使用していない分、お湯を注いでからフタの上で小袋を温めやすいのと、そのフタを集めているマニアにとっては大きな利点になりますが、そうでなければストレスが勝るかもしれません。

小袋の下に隠れていた具材は、コーン、鶏・豚味付肉そぼろ、もやし、ニラ、唐辛子で合計5種類もの具材が! なんですけど、見ての通り素材それぞれの数は多くありません。それに鶏・豚味付肉そぼろ(程良く味付けした肉そぼろ)もハズレのスポンジ肉そぼろに見えますし、ニラと輪切り唐辛子も多くないので、麺とスープのクオリティに期待したいところ。



メーカー希望小売価格は税別220円と2019年12月現在の平均で、発売地区は全国のスーパーやコンビニなど。コンビニで購入した場合の税込価格は232円、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)の中では「ローソン」「ファミリーマート」「ミニストップ」での販売を確認しました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:一度は食べたい名店の味 ど・みそ こってりビリ辛みそらーめん
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(W)兵庫県加東市河高1816-175
内容量:95g(めん70g)
商品コード:4901071246648(JANコード)
商品サイズ:縦111mm×横111mm×高さ118mm(個装)

発売日:2019年12月09日(月)
実食日:2019年12月13日(金)
発売地域:全国(スーパー・コンビニ等)
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、砂糖)、スープ(粉末みそ、みそ、動物油脂、糖類、ポークエキス、香辛料、植物油脂、食塩、おからパウダー、ポーク調味料、発酵調味料、チキンエキス、ポークコラーゲン、酵母エキス、野菜調味料、魚介エキス、全卵粉)、かやく(コーン、鶏・豚味付肉そぼろ、もやし、ニラ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸カルシウム、増粘多糖類、ソルビット、酒精、カラメル色素、かんすい、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)

実食開始

麺は角刃でカットされた太めの油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。前回も熱湯5分のガッシリとした油揚げ麺が採用されており、エースコックのPDF(ニュースリリース)で紹介されている “しっかりとした噛みごたえのある角刃の太めんです。” という商品特長も1年前と同じ解説文。前回は熱湯7分が適切だと感じたので、今回も時間に余裕を持って調理したほうがいいかもしれません。



別添の小袋(液体スープ)は「フタの上にのせよく温め、お召し上がりの直前に入れてください」とのことなので、お湯を注いでから待っている間にフタの上で温めます。もし熱湯を注ぐ前に液体スープを入れてしまった場合、麺が適切に戻らない危険性があるため、液体スープの先入れには注意してください。そして5分後——

なんとか具材 “すべて” 集めてみましたが、上記の写真で全部。しかも混ぜたたら散り散りになってしまうので、お世辞にも具沢山とはいえません。けれどもエースコック曰く “トレンドの痺れをたっぷり” 効かせているそうなので、唐辛子の辛さと痺れの強さに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(95g)当たり

カロリー:389kcal
たん白質:9.7g
脂  質:13.7g
炭水化物:56.7g
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.50mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:219mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:389kcal(めん・かやく:294kcal)(スープ:95kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

高品質な多加水麺
5.5

かなり密度の高い油揚げ麺で、熱湯5分きっちり守ってからフタを全開すると、がっしり固茹での歯応え。どうしても前半は油揚げ麺特有の風味を手前に感じることになりますが、フタを完全に剥がしてから粉末スープを溶かす、液体スープを入れる、さらに混ぜて実際に食べ始めるのは合計5分前後、みごとに戻りムラは見られません。

そんなに幅のある麺ではないけれど、カップラーメンの平均を思えば充分に厚みのある太麺で、時間の経過にあわせて麺の加水率も上昇し、もっちもちの弾力が楽しめます。その後、もちもち感はどんどんパワーアップしていくのですが、太めの油揚げ麺にありがちなフカフカとした軽さは気にならず、きちんと最後まで一定の密度感をキープ。



麺の表面は滑らかで、外層・内層ともに気泡が少なく、丁寧に脱気されているような食感。かなり高反発な弾力から、何度も何度も噛めるため、実際の麺量(調理前70g)よりも食べ応えが得られました。なお、今回は熱湯5分ぴったりでも問題なく食べられましたが、混ぜ終えてから1分ほど休ませるとナチュラルに仕上がるので、ご参考ください。

スープ

甘みに常習性あり!!(そして予想以上に辛くないw)
5.9

土台の粉末スープからも若干の唐辛子を感じる——ような気がしないでもないのですが、この段階での辛さレベルはピリ辛の中でも下の下なので、ほとんど気になりません。また、同じく花椒も特筆して主張してくるようなレベルではなく、個性的な味ではないものの、粉末ながらに丁寧な味噌のコクが土台を支えます。

続いて液体スープの構成は “味噌ダレ8割強:オイル2割弱” くらいの割合で、残念ながら「ど・みそ」の特徴であり、エースコックが得意とする粒状の背脂は目立っておらず、魚介系も下支え程度。しかしながら動物系のコクは重心が低く、なんといっても味噌ダレが実に味わい深い組み方で、豆味噌のコクと芳ばしい風味を中心に据えながら、麹の甘みが印象的な白味噌も多めに配合。

さらに液体スープには花椒オイルが含まれ、特有の清涼感は明白になるのですが、目立っているのは唐辛子の辛さでも花椒の痺れでもなく「糖類」の甘み。アセスルファムKやスクラロースなど、ショ糖と比較して約200〜600倍の甘さを誇る非常識な人工甘味料は使用していないため、舌に纏わりついてくるような粘着性のある甘みではないものの、まずフロントに立っているのは糖類の甘さ。

しかし、その甘みこそが今回のスープで最大の魅力といっても過言ではなく、赤味噌の鋭さを適度に包みながら、白味噌と連動して膨よかな味噌のコクをブースト。最終的な唐辛子の辛さレベルはピリ辛で、花椒の痺れも初心者クラスという、「ビリ辛」についての物足りなさは否めませんでしたが、それも気にならなくなるくらいスープのレベルは高かったです。

具材

具材は劣化
3.0

麺とスープの完成度が高かったので、とりあえず具材の評価は及第点としていますが、お世辞にも具沢山とはいえません。一見すると前回(2018年12月発売品)の「特みそこってりらーめん」から黒胡麻を抜いて赤唐辛子を入れたような内容なんですけど、前回は “まともだった” 味付け肉そぼろから、今回はスカスカとした食感の残念なスポンジ肉そぼろに変わっています。

エースコックの “程良く味付けした肉そぼろ” にはアタリとハズレがあって、前回は少量ながらに美味しい肉そぼろ(アタリ)が採用されていたのですが、今回は少ない上に味付けもイマイチでスポンジみたいな食感の残念な肉・・・これ肉なのか? みたいな。実際これが大量に入っていても困りますけど、価値のある具材とは言えません。

また、エースコックのプレスリリースには “辛みの強い唐辛子を加えて仕上げました” とあるのに対し、輪切り唐辛子は単体で食べても常識的にピリッとくる程度(あと歯触りがビニールっぽいw)。そんなこんなで具材に特筆するほどポジティブなイメージはありませんでしたが、実際そんなに気にならなかったです。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

ビリ辛!! というわりに刺激的な要素は控えめで、まったく辛くない・痺れないではないものの、ふつうにピリ辛ちょい上が大丈夫なら、さして騒ぐほどの辛さではありません。しかし、濃厚な味噌ダレと深い甘みの兼ね合いは中毒性が高く、しっかり濃いめの味付けなのに嫌な尖り方はしない、こってり系のピリ辛みそラーメンとして一つの完成形にありました。

具材の全体量はさておいても肉そぼろがスポンジ食感の出来損ないに落ちぶれたので、それについての弱さは否定できませんが、麺とスープについては上出来以上。辛い食べ物が極端に苦手な方にはオススメできないけれど、ピリ辛以上〜中辛未満が大丈夫なら問題ないと思うので、こってり濃厚な味噌ラーメンが食べたい気分の時に試してみてください。

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