どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年9月14日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「でかまる 鬼うま極農カレーラーメン」の実食レビューです。
うまい大盛「でかまる」に特製W(ダブル)粉末スープが決め手の “鬼うま” 極農カレーラーメン登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
でかまる 鬼うま極農カレーラーメン
「でかまる」とは、1989年(平成元年)7月から販売されている東洋水産の大盛りブランドで、味とボリュームを兼ね備えた “うまい大盛” がコンセプト。しばしば同社の「ゴツ盛り」と混同されますが、ゴツ盛りは安売り用(オープン価格)の廉価版なのに対し、でかまるにはメーカー希望小売価格が設定されているため、同じ大盛りカップ麺でもコンセプトが違います。
今回の新商品「マルちゃん でかまる 鬼うま極農(ごくのう)カレーラーメン」は、2袋の粉末スープを特徴とする大盛りバケツ型の新作で、ポークをベースに野菜の旨みや香辛料で味を整えた、コクのあるカレースープが特徴とのこと。一見すると純然たる新製品に思えますが、もしかすると2017年3月20日に発売された「でかまる 極濃カレー麺」の焼き直しかもしれません。
「でかまる 極濃カレー麺」は、神仙グループ(株式会社全力の元)が展開している石川県金沢市の二郎インスパイア系ラーメン店「麺や神やぐら」と東洋水産の共同開発商品で、Yahoo!特別企画「ラーメン特集2016-2017」の投票型コンテスト「第8回 最強の次世代ラーメン決定戦(ガツ盛り部門)」で優勝に輝いた「麺や神やぐら」の創作メニュー “ガツ盛り爆濃トンテキカレー麺” をカップ麺で再現したもの。
最強の次世代ラーメン決定戦とは、2003年から続いているユーザー参加型の企画で、全国のラーメン店から応募を募り、Yahoo!特別企画とTRY(東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー)協力のもと、各部門の優勝に選ばれた次世代型の創作ラーメンを東洋水産が同社の大盛ブランド「本気盛(マジモリ)」と「でかまる」で商品化するのが定番の流れ。
2017年3月発売の「でかまる 極濃カレー麺」は、金沢カレー協会公認のカレースープを特徴とする数量限定商品で、今回の「でかまる 鬼うま極農カレーラーメン」と同じように2袋の粉末スープを搭載。さらにフタ上の “〆にご飯で2度おいしい!” というキャッチフレーズや白ご飯のイラスト、開封口にある “よくまぜてお召し上がりください!” の注意書きまで完全に同じデザイン。
しかしながら今回は有名店監修のカップ麺ではなく、東洋水産のオリジナル商品として展開。容器側面には “この商品はご飯によく合う商品になっております。この商品と一緒にご飯を食べるとお腹いっぱいになりすぎるおそれがございます” と警告文が記載されているため、商品名にもなっている「鬼うま極農カレーラーメン」のタイトル通り、かなり濃いめの味付けが予想されます。
ちなみに1988年(昭和63年)に発売されたエースコックの「スーパーカップ1.5倍」が “業界初の大盛りカップ麺” で、比較的にサイズが小振りだった昭和期のカップラーメンは副食的な要素が強かったのに対し、平成に入るとカップ麺の主食としてのニーズが高まって大ヒットを記録。その対抗商品として、東洋水産が「でかまる」を開発しました。
エースコックの「スーパーカップ」は、より食べ盛りの学生や若者に向けた商品に特化させるべく、2018年9月24日のリニューアルで定番フレーバー「鶏ガラ醤油」「濃コクとんこつ」「熟成味噌」の麺量を “MAX(マックス)” の100gに刷新。けれども変わり種では具材のボリュームが乏しいのに対し、東洋水産の「でかまる」は具材の量にも定評があるため、そこが他社の大盛りバケツ型と一線を隠す魅力になります。
開封
さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」2袋と「かやく」1袋で合計3種類。2017年3月発売の「でかまる 極濃カレー麺」には同じデザインの粉末スープが2袋入っていましたが、赤い小袋と茶色い小袋に色分けされているため、もしかすると中身は違うのかも——
麺は油で揚げたフライ麺で、見た感じ太麺ではないのですが、湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定。肉具材は最初から容器の中に入っていて、定評のある味付豚肉だけでなく味付鶏挽肉も併用しています。具材の構成ついては「でかまる 極濃カレー麺」とも共通するポイントなので、いよいよ同じ流れを汲んでいるような雰囲気が色濃くなってきました。
メーカー希望小売価格は税別220円、コンビニで購入した場合の税込価格は232円ということで、2020年9月現在の大盛りカップ麺における標準的な値段。実際に立ち寄ったコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)の中では「ローソン」と「ミニストップ」での取り扱いを確認しているため、販売店の参考にしてください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:マルちゃん でかまる 鬼うま極農カレーラーメン 製造者:東洋水産株式会社 関西工場 製造所:兵庫県神戸市西区見津が丘6-8(M8) 内容量:131g(めん90g) 商品コード:4901990366816(JAN) 商品サイズ:縦141mm×横141mm×高さ105mm |
発売日:2020年09月14日(月) 実食日:2020年09月19日(土) 発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:232円(税込) 希望小売価格:220円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:大盛バケツ型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:510ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(粉末スープ2袋・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、卵黄、香辛料、粉末野菜、砂糖)、添付調味料(粉末野菜、砂糖、食塩、香辛料、でん粉、ポークエキス、ソース、豚脂、酵母エキス)、かやく(キャベツ、味付豚肉、味付鶏挽肉、たまねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、香料、トレハロース、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
実食開始
今回の小袋は “すべて先入れ” で、赤い小袋に入っている粉末スープは同社の「黒い豚カレーうどん」に通じる柔らかい香り。対して茶色い小袋に入っている粉末スープは比較的にソースっぽい香りが強く、ほうほう中身は微妙に違うのかと思いながら嗅ぎ比べていたら、どっちがどっちか分からなくなってきたのでw そんなに大差ないのかも。←
あとは熱湯を注いで5分間、かやくの小袋にはキャベツと玉ねぎが入っていて、さすが具材のボリュームにも気を配っている「でかまる」らしく、大盛バケツ型の大口径カップでも頼りなさを感じさせません。そして “鬼うま極農カレー” というタイトル通り、調理直後からカレーの香りは芳醇で、はやくも白ご飯が‥‥というわけで炊き忘れには注意してください。
なお調理の際は粉末スープの上を狙い、ゆっくりと熱湯を注ぐのがポイント。とろみ成分が含まれているため、溶け残りがないように容器の底から念入りに混ぜ合わせてください。それでは、商品名のインパクトに負けないカレーの濃さと念のため辛さレベルにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(131g)あたり |
カロリー:585kcal たん白質:11.8g 脂 質:24.1g 炭水化物:80.1g 食塩相当量:6.7g (めん・かやく:2.8g) (スープ:3.9g) ビタミンB1:0.72mg ビタミンB2:0.39mg カルシウム:223mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:585kcal(めん・かやく:485kcal)(スープ:100kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
やや耐久性に乏しいけど結果オーライ
2017年発売の「でかまる 極農カレー麺」には熱湯4分の油揚げ麺を使っていましたが、今回は熱湯5分の平打ち麺で、濃厚な高粘度カレースープの絡みは抜群。さらに食塩だけでなく、香辛料や粉末野菜、砂糖を練り込んでいるため、スープとの一体感も申し分ないのですが、そこまで耐久性がなく、やや伸びやすいのが気になるところ。
けっこう食べ始めは粘りのある食感で、噛むと弾力の強い跳ね返りが楽しめる多加水麺タイプ。油で揚げた麺ですが、常に鬼うま極農カレースープが麺に絡みついてくるため、ほとんど油揚げ麺臭は気になりません。むしろ適度なスナック感が今回のカレー味と相性がよく、本格的なノンフライ麺では味わえない背徳感が魅力的。
やや伸びやすいのが気になると書きましたが、粉末スープを完全に溶かすために1分30秒ほど混ぜなければいけないうえに高粘度スープの保温性が高いので、理解できなくもないですし、柔麺は柔麺でスープのインパクトが引き立つのが利点。数年前の「でかまる」とは雰囲気が違うため、らしからぬところはあるものの、とりあえず結果オーライでしょうか。
スープ
穏やかな高粘度カレーにソースのアクセント
スープの原材料名は “粉末野菜、砂糖、食塩、香辛料、でん粉、ポークエキス、ソース、豚脂、酵母エキス” とシンプルな構成で、カレー粉は使っていません。カレーの方向性は同社の和風どんぶり型カップ麺「黒い豚カレーうどん」のカレーつゆに通じるところがあり、しかしながら魚介エキス(和風だし)のアクセントはなく、辛味の強さはピリ辛程度。
ふんだんにスパイスを使用した本格カレーというよりも、ルゥを使用して作る家庭的なカレー味で、味付け自体に奇抜さはないものの、とにかくドロドロで高粘度なのが最大の特徴。商品名は「鬼うま極農カレーラーメン」という攻撃的なタイトルですが、スープの食塩相当量は3.9gと非常識な値ではなく、実際のテイストもしかり。そこにスッと通るソースのキレも印象的で、穏やかな味でもメリハリがありました。
ただし、けっこう注意して熱湯を注いだつもりでも上記画像のように粉末スープが麺の上で凝固していたので、とにかく溶け残りに注意してください。
具材
玉ねぎが主役級の存在感
具材は味付豚肉、味付鶏挽肉、キャベツ、玉ねぎとシンプルな構成で、肉具材は大量ではないものの、あいかわらず味付豚肉はリアルな質感で存在感大。対する味付鶏挽肉は援護射撃的な要員ですが、しっかり旨味をブースト。キャベツも汎用の具材なので、特別な質感ではないものの、それなりに量は多いですし、濃厚なスープに対して瑞々しさが好印象。
なかでも評価したいのは細切りの玉ねぎで、フレッシュな風味にシャキシャキとした食感がアクセントに効果的。こちらもキャベツと同様に量が多く、高粘度スープが麺と一緒に口の中に運んでくれるため、ちょいちょい意識しなくても玉ねぎの食感と風味が楽しめました。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
スープはマルちゃんらしい穏やかなカレー味だったので、辛味や塩気の強いカレーを求めている気分のときにはオススメできないのですが、とにかく粘度の高いカレースープは一見の価値あり。大盛バケツ型でも具材に貧弱なイメージはなく、濃厚さの指標を塩気の強さに任せていなかったので、穏やかなテイストの高粘度カレーが好きなら高確率で楽しめると思います。
とりあえず残ったスープに白ご飯を入れてみたところ、当たり前のようにベストマッチだったので、味の相性に問題はなかったのですが、ふつうに食べ進めるとスープが残りません(マジで)。白ご飯をダイブさせる予定の方は、啜り上げるときに箸で麺を挟みながらスープを削ぎ落とすように食べてみてください。
お久しぶりです‼️
あ~…絶対に白米欲しくなる一杯ですね~
太らない身体さえあれば、ガッツリと啜り、白米を頬張りたいです‼️
Re:り様
お久しぶりです! 1年半ぶりですね^^
これは白米必須なんですけど、いかんせんスープが残らなくて‥‥w
白米片手に麺をバウンドさせるのが正攻法かもしれません(笑)
これから食欲の秋なので、割り切って頬張るのもありですよ(小声)