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衝撃の融合【志奈そば 田なか】監修カップ麺「でかまる にぼたん」唯一無二 “汁なし煮干担々麺” 再現!!

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東洋水産

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年4月5日(月)新発売、東洋水産(マルちゃん)のカップ麺「でかまる にぼたん」の実食レビューです。

Ramenグランプリ2020~あなたのいいねがカップ麺になる~決定戦!これでもかと絡めたくなる部門優勝「志奈そば 田なか」監修「にぼたん(汁なし煮干担々麺)」の味わいをカップ麺で再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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でかまる にぼたん

Ramenグランプリ2020~あなたのいいねがカップ麺になる~決定戦!とは、ラーメンファンの「食べてみたい」を叶えるために発足したユーザー参加型企画で、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産株式会社が発起人。楽天株式会社及び株式会社ぐるなび協力のもと、4つの部門「スープ飲み干したくなる部門」「異種格闘技部門」「白飯欲しくなる部門」「これでもかと絡めたくなる部門」を新設。

マルちゃん×Rakuten×ぐるなび新企画

ラーメン店を主とした全国の飲食店に参加を募り、株式会社ラーメンデータバンク、株式会社SUSURU LAB、東洋水産株式会社で構成される「Ramenグランプリ2020実行委員会」が1次審査(書類選考)を行った後、それを通過した各部門5店舗を楽天Infoseekに掲載。さらにTwitterからも一般のユーザーに “食べてみたい” と思うラーメンに投票してもらい、各部門の優勝店に賞金100万円の授与とカップめん化の権利が与えられる流れ。

第1回「Ramenグランプリ2020」の “これでもかと絡めたくなる部門” で優勝した「志奈そば 田なか(しなそば たなか)」とは、女性客が多いことで知られる東京の人気店で、創業は2013年(平成25年)4月20日。店主の田中友槻(たなか ゆうき)氏は、22歳でプロのサーファーを目指し、生まれ育った東京から千葉の九十九里に移住。容姿も内面も男女ともに認めるイケメンで、しかもイタリアン出身という特殊な経歴の持ち主。

そんな店主の魅力が多くの女性客を引き付ける要因の一つとなっているようですが、もちろん店主のルックスだけが人気の秘訣ではありません。ラーメン激戦区にあって行列の絶えない名店「俺の空」や「牙」「柳麺ちゃぶ屋」「増田家」で修行を積んだ後、千葉県いすみ市に本店を構える「らぁ麺 三軒屋」のグループ総料理長を務めたほどの腕前で、さらにイタリアンの知識と持ち前のセンスを融合したラーメンは多くのフリークを魅了。

カップ麺は2号店「明神下店」のエントリーを再現

現在は東京都豊島区東池袋2丁目(向原)に「志奈そば 田なか」の本店を構え、煮干とトリュフを組み合わせた「煮干トリュフそば」と「重濃煮干そば」の二本柱を特徴としています。しかし、今回のカップ麺「マルちゃん でかまる にぼたん」のモデルになったのは、東京都千代田区外神田3丁目(末広町)にある2号店「志奈そば 田なか 明神下店」のエントリー。

「志奈そば 田なか 明神下店」は、2015年(平成27年)12月30日にオープンした「志奈そば 田なか Second(セカンド)」を前身とし、2017年(平成29年)6月24日「九十九里煮干つけ麺 志奈田(しなだ)」にリニューアル後、2020年(令和2年)7月15日から現在の「志奈そば 田なか 明神下店」として営業開始。そのタイミングで生まれたのが「にぼたん」で、みごとカップめん化の権利を獲得しました。

にぼたん(汁なし煮干担々麺)とは、文字通り「煮干」と「汁なし担々麺」を融合させた唯一無二の創作メニューで、もっちりとした多加水太麺には国産小麦を100%使用。タレは濃厚な煮干しの旨味をベースとし、数種類のスパイスをブレンドした自家製辣油と花山椒* を使っているのもポイント。

*流行りの「花椒(かしょう・ホワジャオ)」ではなく「山椒」の花を加工したもので、山椒の木に花が咲く4月下旬にしか収穫できない貴重な素材。

にぼたん(汁なし煮干担々麺)※本物のイメージ写真

選べる「辛さ」と「痺れ」は “0〜3” の4段階、食券を渡すと「ニンニク」の有無を問われるのも女性客に支持される所以の一つ。なお “スープ飲み干したくなる部門” の優勝店「新旬屋 本店」並びに “白飯欲しくなる部門” の優勝店「そばる」監修のカップ麺はレビュー済みなので、感想や評価などの詳細が気になる方は、以下の関連ページをご覧ください。

本気盛 香り舞う金色の鳥中華「新旬屋 本店」監修
でかまる 白マー油の鶏白湯煮干しそば「そばる」監修

開封

別添の小袋は3種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「液体スープ」と「粉末スープ」で合計3袋。東洋水産のニュースリリース(商品特徴「スープ」)には “チキンとポークを合わせたベースに、煮干しの旨味とにんにくを利かせた、ラー油の辛味と花椒の痺れが特長” とあったので、花山椒ではなく花椒(華北山椒)を使用している様子。

熱湯5分の油揚げ麺(角刃)を採用

麺は角刃で切り出した太めの油揚げ麺で、湯戻し時間も熱湯5分と長めの設定。実際の「にぼたん(汁なし煮干担々麺)」には平打ちのストレート麺を合わせているようなので、形状の再現度は低いといわざるを得ませんが、東洋水産の汁なしカップ麺では定番のビジュアル。ただし、麺の量は120g(大盛りサイズの汁なしカップ麺は麺量130gが平均)ということで、若干ながら少なめの値。

販売店はCVS(コンビニエンスストア)や量販店、一般小売店なども対象で、メーカー希望小売価格は220円(税別)と大盛りサイズのカップ麺における標準的な値段。コンビニで購入した場合の税込価格(2021年4月現在)は232円が相場となっており、実際に立ち寄った店舗では「ローソン」「ファミリーマート」「ミニストップ」での取り扱いを確認しました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん でかまる にぼたん
製造者:東洋水産株式会社
製造所:M1・関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:154g(めん120g)
商品コード:4901990368407(JAN)
発売日:2021年04月05日(月)
実食日:2021年04月07日(水)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:ローカルスーパー
商品購入価格:207円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:720ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白)、添付調味料(植物油、香味油脂、チキンエキス、糖類、ポークエキス、しょうゆ、香辛料、煮干しエキス、デキストリン、粉末野菜、でん粉、みそ、食塩、酵母エキス)、かやく(チンゲン菜、味付挽肉、たまねぎ)/ 加工でん粉、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC、ローズマリー抽出物)、香辛料抽出物、増粘多糖類、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

やや具材は少なめか‥‥

先入れの小袋は「かやく」のみで、中身はチンゲン菜、味付挽肉、玉ねぎとシンプルなラインナップ。実際の「にぼたん(汁なし煮干担々麺)」にも肉味噌、青菜、刻み玉ねぎをトッピングしているようなので、あながち的外れな構成ではないものの、印象的に思えた砕きナッツは入っておらず、大盛りサイズの汁なしカップ麺にしては量も少なめ。

見た目は質素だけど香りは力強い

などと思いながら熱湯を注いで5分間、待っている間に液体スープの小袋をフタの上で温めて、湯切り後に “液体スープを馴染ませてから粉末スープの順に” 加えて混ぜたら出来上がり。実際の「にぼたん(汁なし煮干担々麺)」は意外とスープの量が多いのに対し、カップ麺の液体スープは文字通り “汁なし” に仕上がる程度の量で、思っていた以上に強かった花椒の香りが印象的。

ちなみに田中店主曰く “千葉県九十九里産の煮干の旨味に、自家製の香るラー油と花椒(ホアジャオ)の香り痺れという新しい味がどのように再現されるかにも期待” ということで、唐辛子の辛さレベルや花椒の効かせ方、そこに加わる煮干しのバランスに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(154g)あたり
カロリー:661kcal
たん白質:12.6g
脂  質:27.4g
炭水化物:91.0g
食塩相当量:4.4g
ビタミンB1:0.45mg
ビタミンB2:0.55mg
カルシウム:308mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

無骨な食べ応えが魅力

5.0

角刃で切り出した形状をはじめ、調理前の色合いや精製ラードを使用しているところなど、これまでに東洋水産がリリースしてきた「油そば」系統で定番の油揚げ麺かと思いきや、明らかに既存の麺よりもコシが強く、これについては予想外。麺の量は120gで若干ながら少なめと書きましたが、それ以上の食べ応えが楽しめます。

ごわごわ・わしわし系

加水率は特筆して高いわけでも低いわけでもなく、けっこう強付きのある食感で、なおかつワイルドに縮れも強い仕上がりから、おそらく再現度は高くありません。どちらかといえば、流行りの二郎インスパイア系に合いそうなタイプ。しかし、後述するスープのインパクトが強かったので、このくらい存在感の強い油揚げ麺でないと成立しない、そう思えるバランスの良さ。

調理前も熱湯を注いでからも精製ラード特有の香りが強く、それは調理後も遠慮なく自己主張を放っているのですが、なんのこれしき問題なし。むしろ精製ラードの芳ばしさがプラスに作用しているといっても過言ではなく、それが全体の邪魔をするどころかスープとの相性も良好で、食べ応えアップに寄与していると感じました。再現度的にはアレかもしれませんけど、うまく油揚げ麺の個性を利用しています。

スープ

ラー油×花椒×にんにく×煮干しを絶妙にブレンド

6.0

「液体スープ」に含まれるラー油の辛味は思いのほか強く、こってり感を適度に打ち出し、この時点で花椒の清涼感が楽しめるのもポイント。原材料に芝麻醤(ねりごま)は使用していないようですが、とても重心の低いテイストで、液体スープ単体でも成立するくらいパワフルな味わい。

ちょっと混ぜにくいので念入りに

そこに重なる「粉末スープ」にも花椒が仕込まれているのですが、ラー油の刺激に勝るとも劣らないほど痺れが強く、最終的な唐辛子の辛さ(辣味)は中辛以上〜大辛未満、花椒の痺れ(麻味)については人を選ぶレベル。さすがに「MARUCHAN QTTA EXTRA HOT味」ほどではないけれど、辛い食べ物が苦手な人には間違いなく厳しい辛さに達していたので、場合によっては激辛認定されてもおかしくありません。

しかし、その刺激に負けないくらいニンニクのパンチも強く、同時に旨みの強い煮干し粉末も絶大な存在感を放ち、ラー油・花椒・ニンニク・煮干しと自己主張の強いアイテムを重ねて駆使しているのですが、不思議と喧嘩する気配を見せないバランス感は秀逸の一言。ありそうでなかった組み合わせでありながら、なんの違和感もなく楽しめる、ちょっと感動的な味付けでした。

具材

それぞれが効果的

5.0

前述のように具材の量が多いとはいえないものの、チンゲン菜・玉ねぎともにシャキシャキとした歯触りで、食感のアクセントに効果的。小さめにカットしているのも計算か、意識せずともフレッシュな食感やチンゲン菜の甘み、玉ねぎの香味が常に並行して感じられるため、量のわりに存在感が埋没することはありません。

挽肉のジャンクさもプラスに

チンゲン菜と玉ねぎは比較的にリアルなのに対し、味付挽肉はジャンクな味付けとなっているのですが、同じくジャンクな方向性にある油揚げ麺や刺激の強いスープとの親和性は高く、いい意味で全体のジャンクさを底上げしてくれる存在。それぞれ効果的な具材だったので、意外と物足りなさを感じることはありませんでしたが、ピスタチオやアーモンドなどを砕いてトッピングするのもアリだと思います。

総評

5.5

唐辛子の辛さや花椒の痺れは人を選ぶレベルで強く、煮干し特有の苦味・えぐみなどは抑えてありますが、こちらについても苦手な人は避けたほうがいいくらい、とにかく味のインパクトが強い商品です。しかし、即席カップめん市場において、やや飽和状態にある「汁なし担々麺」ジャンルに一石を投じるような、担担×煮干しの融合は実に面白く、それでいて違和感を覚えない秀逸な着地点は見事。

今回は「Ramenグランプリ2020」からの商品化ですが、Yahoo!特別企画(ラーメン特集)における「最強の次世代ラーメン決定戦!」でも勝負できそうなくらい、とても見どころの多い一杯でした。なお2021年4月19日(月)より、異種格闘技部門の優勝に輝いた「YAKITORI燃(もえ)」のカップ麺「本気盛 焼鳥屋本気の禁断の鶏白湯ラーメン」発売予定となっているので、引き続き目が離せないシリーズです(author・taka :a)

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