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「でびっと監修 煮干し醤油ラーメン」中延本店の数量限定メニューを再現!

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エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年4月8日(月)新発売のカップ麺、エースコック「でびっと監修 煮干し醤油ラーメン」の実食レビューです。

でびっとらーめん中延本店の数量限定メニュー「煮干しラーメン」を再現!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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でびっと監修 煮干し醤油ラーメン

「でびっとらーめん」とは、俳優としても活躍されているデビット伊東さんが店主を務める人気ラーメン店で、現在はラーメンの激戦区とされる東京・品川の中延(なかのぶ)に本店を構えているのですが、2000年7月にオープンした「でび渋谷店」が1号店。開業15年目となる2015年には年商2億円を突破したことでも話題になりましたが、創業に至るまでの歴史と経緯には紆余曲折ありました——

デビット伊東さんは生まれの埼玉県立狭山高等学校を卒業後、地元で水泳のインストラクターをしていたそうですが、アイドルを目指して上京。バイト先のホストクラブで知り合ったヒロミさん、ミスターちんさんと1986年にコントグループ「B21スペシャル」を結成し、お笑い第三世代とされるダウンタウンやウッチャンナンチャン、とんねるずらとともにバラエティ界を牽引する存在となり、一世を風靡します。



誕生日は1966年8月12日、埼玉県入間市出身のA型で愛称は「でび」。英語表記では「David Ito」、本名は「伊藤 努(いとう つとむ)」ですが、カタカナ表記はデビッドではなく “デビット”(「ト」に濁点なし)、漢字も芸名では “伊東”(藤ではなく「東」)が正しいので、デビッド伊東・デビット伊藤・デビッド伊藤などの表記は誤りです(※この記事を書き終えてから公開前の見直しで変換ミスが発覚していたことに気が付き、焦って修正したのは内緒w)。

1990年、各年度の芸能界で大きく活躍した芸能人に贈られるゴールデン・アロー賞(雑誌芸能記者会賞)芸能新人賞を受賞しましたが、レギュラー出演していた『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』という番組内の企画「エアロビクス対決」で起きた事故によって左足を負傷——当時は番組への気遣いから “仕事で身体を酷使したため” と語っていましたが、膝から下がほとんど動かない腓骨神経麻痺を患いました。

その後、同番組内でタレントとして伸び悩んでいたデビット伊東さんの再生を目的とした、デビット伊東が福岡の有名店「一風堂」で修行してラーメン店を立ち上げる、といった内容の企画が結果的に現在の人気ラーメン店「でびっとらーめん」を生み出すのですが、「エアロビクス対決」で足を負傷させてしまったデビット伊東さんへの罪滅ぼしとして、番組サイドが企画したともいわれています。

しかしながら “2度とTVに出ない(芸能界に戻らない)” という条件を約束させられた上でのスタートで、長期合宿の内容も厳しく、その修行を乗り越えて2000年7月に1号店「でび渋谷店」をオープン。しばらくラーメン業に専念していたデビット伊東さんでしたが、TBS系『聖者の行進』で共演経験のあった故・いかりや長介氏が予告なく店に訪れ、「芸能界で世話になったのだから恩返ししなさい」という氏の言葉がキッカケで芸能界に復帰しました。

(※ちなみに検索キーワードでは「デビット伊東」に続けて「足 切断」などと出てきますが、ドラマ『こどもの事情』で出演者が「骨肉腫になり足を切断、入院するが危篤状態に――」という設定が実際の怪我とダブッているだけで、ご本人の足は痺れが残ってはいるものの切断はされていません)

そんな紆余曲折あった「でびっとらーめん」開業当時のメニュー「三位味(さんみあじ)」を復刻版として再現した、「でびっと監修 鶏とん塩ラーメン 復刻三位味」という同サイズのカップラーメンも同時発売品としてリリースされていて、ひとつ前の記事でレビューしているのですが、今回の「でびっと監修 煮干し醤油ラーメン」は「中延本店」の数量限定メニュー「煮干しラーメン」をイメージした一杯です。



既存の国内店舗「でびっと 中延本店」「桜新町サザエさん通り店」「イトーヨーカドー大和鶴間店」及び海外店舗「上海店」「マカオ店(姉妹店)」「ホーチミン店」並びにフランチャイズ店「酒家 らっ衆」の中でも中延本店でのみ数量限定で提供されている「煮干しラーメン」を再現したもので、以前は桜新町店でも季節限定・数量限定の「煮干し中華そば(煮干しらーめん)」が提供されていたようですが、現在は中延本店でしか食べられません。

中延本店で一番人気のグランドメニューは「醤油豚骨らーめん」らしく、他にも「醤油らーめん」「塩らーめん」「つけ麺(魚介・味噌)」などのバリエーションがあり、桜新町店では中延本店にはない直球豚骨の「極(きわみ)とんこつらーめん」や桜新町店限定の「桜ブラック(醤油味)」、またイトーヨーカドー大和店限定の「野菜たっぷりタンメン」など、個性的な各店舗限定メニューがあるのも魅力的ですね。

開封

カップのサイズは「飲み干す一杯」や「まる旨」など、同社が製造しているタテ型レギュラー容器の標準規格サイズ(縦100mm×横100mm×高さ110mm)となっているのですが、別添の小袋は「調味油」が1袋で、あらかじめ容器の中に入っている恒例のエースコック式。容器のサイズや小袋の数、販売価格、麺量など、同時発売品「鶏とん塩ラーメン」と比較して、ほぼ同じスペックです。



私の行動圏内(北近畿)にある店舗では取り扱いがなかったので、イトーヨーカドーのネット通販サイト・オムニ7で購入しているのですが、本体価格108円(税込116円)の格安ライン。エースコックは販売エリア及び販売店を限定していませんが、「でびっと」の公式フェイスブックによると「イオン」「ライフ」「コープ」「いなげや」「オーケー」「東急ストア」「ビッグエー」などが主な販売店一覧として紹介されていました。

ところで「でびっと 煮干し」で調べていると、毎月各店舗1日限りの「店主創作麺の日」という特別企画があることを知ったのですが、その第11弾となる2019年3月のテーマが「煮干し」となっていて、3月10日(日)桜新町サザエさん通り店、17日(日)中延本店、24日(日)イトーヨーカドー大和鶴間店にて「濃厚煮干そば」という限定メニューが提供されていたらしく、なんと1杯あたり100gもの煮干を使用していたのだとか――

しかも大量の煮干しから「旨味」だけでなく、「苦味」や「エグみ」までもを豪快に炊き出した濃厚スープに特注の中太ストレート麺を合わせた特別な一杯というコンセプトで、私のような煮干バカが泣いて飛びつきそうなテーマのラーメンが公式facebookアカウントで紹介されていたのですが、残念ながら今回のカップ麺は2019年3月限定のメニューを再現したものではありません。そもそも実店舗のイベント第11弾は今年3月の話なので、事前に連動させておかないと開発は間に合わないですけど、食べたかったなぁ‥‥

製品詳細情報・購入価格等

製品名:でびっと監修 煮干し醤油ラーメン
製造者:エースコック株式会社
製造所:自社工場・埼玉県川越市(製造所固有記号 K)
内容量:63g(めん50g)
商品コード:4901071246266(JANコード)
  〃  :14901071246263(ITFコード)
規格サイズ:縦100mm×横100mm×高さ110mm

発売日:2019年04月08日(月)
実食日:2019年04月12日(金)
発売地域:全国(スーパー・コンビニ等)
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:116円(税込)
希望小売価格:180円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用・中華麺)
スタイル:縦型レギュラー・標準サイズ
容器材質:紙
湯量目安:290ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(調味油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、砂糖)、スープ(動物油脂、食塩、植物油脂、ポーク調味料、乳化油脂、ニボシパウダー、粉末しょうゆ、乳糖、ポークエキス、魚介風味調味料、香辛料、香味油、野菜エキス、チキンパウダー、チキン調味料、酵母エキス、全卵粉)、かやく(メンマ、なると、玉ねぎ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、増粘多糖類、香料、かんすい、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、カロチノイド色素、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、紅麹色素、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む)
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ごま(表示が義務付け及び推奨されているもの)

実食開始

かやく(具材)は、メンマ、なると、玉ねぎ、ねぎ。「鶏とん塩ラーメン」の開封直後は寂しい見た目でしたが、こちらはナルトのビジュアル効果とメンマ、細長い玉ねぎも大きめで、税込116円という値段を思えば悪くありません。ただ、どれも汎用的な具材なので、 “エースコックの「中華そば」らしい” というか、ふつうに「飲み干す一杯」とかにありそうですね(笑)。お湯を入れる前から煮干が香ってくるのですが、そこまで強烈ではなく、油揚げ麺特有のニオイと香味野菜が並行します。



調べてみると2017年6月19日に中延本店がリニューアルオープンした際、 “これからの15年” のために本店限定の新定番として「鶏トンらーめん」という杯数限定のメニューもラインナップに加わったようですが、2019年4月現在の公式ウェブサイト内にある「お品書き」の一覧には掲載されていませんし、食べログなどでも2018年以降のレビューは見当たらなかったので、現在の期間限定を除く数量限定メニューは「煮干しラーメン」だけなのかもしれません。

さて、完成です。調理時間は熱湯3分、別添の調味油は後入れで、調味油の小袋は待っている間にフタの上にのせて温めておきましょう。今のところ「でびっと」感(?)は控えめで、ザ・エースコックな雰囲気ですが、煮干の効き目や味のフレームワークに注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(63g)当たり

熱  量:284kcal(カロリー)
たん白質:5.9g
脂  質:11.8g
炭水化物:38.6g
食塩相当量:3.9g
(めん・かやく:1.2g)
   (スープ:2.7g)
ビタミンB1:0.29mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:214mg

参考値(調理直後に分別した値)
熱量:284kcal(めん・かやく:221kcal)(スープ:63kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

適度な弾力と滑らかさを併せ持った丸刃のめんです。適度な味付けを施し、スープと相性の良いめんに仕上げました。

(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > でびっと監修 煮干し醤油ラーメン」)

オーソドックスな油揚げ麺

同時発売品の「鶏とん塩ラーメン」に使われている麺と原材料名は同じですし、黄色っぽい見た目から食べる前は共通の油揚げ麺が使用されていると思ったのですが、それと比較して早い段階から柔らかめの食感に変わります。丸刃でカットされた平打ちの中細麺で、やや加水率は高く、どちらかというと歯切れの良さよりも粘り気が意識されていますが、食感の持久力は長くありません。

食べ始めはモチモチちとした弾力が楽しめるのですが、中盤以降ふかふかとした軽さが目立ち、油揚げ麺特有の風味は強すぎず弱すぎず、カップラーメン食べてるなー、って適度に実感できるくらい。ノンフライ麺ではなく油揚げ麺なので、お店の再現カップ麺に求められがちな洗練さは望めませんが、税込116円という販売価格を思えば納得できるクオリティです。



個人的には丸刃のストレート低加水麺でも食べてみたかったんですけど(※煮干ラーメンには加水率の低いストレート麺が合う! という固定観念があるのでw)、オープン価格の廉価版(れんかばん)ほど頼りない質感ではありませんし、どちらかというと後半の柔らかくなってきた頃合いのほうが今回のスープに合っているように感じました。

スープ

チキンベースに煮干しをしっかりと利かせた醤油スープです。鶏油の旨みと香辛料の風味がアクセントとなり、最後まで食べ飽きない味に仕上げています。

(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > でびっと監修 煮干し醤油ラーメン」)

煮干が主体だけど攻撃性は控えめ

わざとらしい粘性率ではありませんが、軽くトロミがつけられていて、口当たりは滑らか。原材料名には「ニボシパウダー」の文字があり、魚介風味調味料の中には鯖(サバ)も含まれているようですが、魚介の軸は紛うことなく煮干が担っていて、強烈ではないものの煮干が打ち出す旨味の濃度は高いです。

製品説明には “煮干しをしっかりと利かせた” とありますが、苦味やエグ味は抑えてあり、しかしながら節系では出せない煮干のシャープな縦の旨味が主軸にあって、とりあえず煮干系のスープが苦手なら避けたほうが安全。スッと煮干が1本通ったスープというよりも、じんわり旨味が広がっていくタイプ。

調味油に含まれている動物油脂は鶏由来の成分が主体と思われますが、スープのベースはクセを抑えた豚骨が土台にあって、乳化油脂がマイルドなコクを演出しています。「煮干し醤油ラーメン」というタイトルですが、醤油は粉末で香り付けに過ぎません。主役は煮干、それを適度に包む豚骨のコクが心地よい、なんとも危なげない路線ではあるものの、税込116円のスープにしては丁寧だと感じました。

かやく

コリコリとした食感の良いメンマ、色調の良いなると、ねぎ、風味の良い玉ねぎを加えて仕上げました。

(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > でびっと監修 煮干し醤油ラーメン」)

蛇足感のない王道のラインナップ

チャーシュー(焼豚)や肉そぼろなどの肉っ気はありませんが、おそらく入っても大豆加工品(大豆たん白 – フェイクミート)もしくはスポンジ食感のハズレ肉そぼろが関の山だと思うので、煮干ラーメンと相性のいいメンマや玉ねぎを採用してくれたのは英断ですし、両方とも今回のスープと相性抜群です。

煮干が主体のスープにメンマの香りが重なると、なにかしら漠然とした根拠のない化学反応を感じるというかw なんかもう手放しにベストマッチだと思うんですよ、煮干ラーメンにメンマ。それにニボ系のラーメンに刻んだ生の玉ねぎをトッピングしているお店も多いように、玉ねぎのシャキッとした食感とシャープな香味が煮干の旨味に添いながら味覚の変化に効果的。

以前、ビッグエー(Big-A)限定商品として販売されていた「でびっと」監修の煮干系カップ麺には柚子や山椒、すだちなどが変わり種のアクセントとして仕込まれていたのに対し、今回そういった個性は見られませんでしたが、硬派で真っ直ぐな仕上がりは好印象でした。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3+)

バランス型の王道を地で行くような煮干ラーメンをエースコックがソツなくアレンジしました、といった内容の奇を衒わないスタイルだったので、ある意味ちょっとインパクトに欠ける仕上がりではあったものの、丁寧な煮干の旨味とマイルドな動物系のコク、そこに映えるメンマと玉ねぎは素直に好印象でした。

言ってしまえば “ふつうにおいしい” カップラーメンなので、もうちょっと個性があってもいいかな——とは思ったんですけど、実際のラーメンも親しみやすさが人気の理由なのかもしれませんし、当ブログの★3はイマイチではありません。煮干マニアからすると物足りなさが否めないでしょうけれど、レギュラーサイズのタテ型カップ麺ですし、いい意味で “ふつうにおいしい” 一杯です。

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