どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年9月18日(月)新発売、日清食品のカップメシ「日清ゲーミングカレーメシ エナジージンジャーキーマカレー」と「日清カレーメシ ビーフ」の実食・比較レビューです。
NISSINの新境地、カフェイン・アルギニン・ナイアシンを配合した “ゲーマー向けのカレーメシ” と通常品の違いを確かめてみた結果‥‥。
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、即席カップライスとしての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
日清ゲーミングカレーメシ エナジージンジャーキーマカレー
カレーメシとは、2013年(平成25年)9月2日発売の「カップカレーライス」にルーツを持つ即席カップライスのブランドで、カレーとライスが混ざった状態で完成するスタイルに “これはカレーライスじゃない” との批判が集中し、わずか半年後となる2014年(平成26年)4月7日から「カレーメシ」として再スタート。そのリブランディングが奏功し、第3のカレーという新ジャンルの確立に至りました。
今回の新商品「日清ゲーミングカレーメシ エナジージンジャーキーマカレー」は、日清食品史上初となる “ゲーマー向け” の「カレーメシ」で、カップ焼きそばの「日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば」と同時に新発売。ゲーミングデバイスさながらの奇抜なデザインも然る事乍ら、カフェイン・アルギニン・ナイアシンを配合するなど、いい感じに突き抜けております。
ちなみに「日清ゲーミングカップヌードル エナジーガーリック&黒胡椒焼そば」は、ひとつ前のページでレビュー済み。こちらにもゲーマー御用達のエナジードリンクよろしくカフェイン・アルギニン・ナイアシンを配合していましたが、ほとんど違和感なく食べられる仕上がりで、食べると身体が光り始めそうなパッケージとは裏腹に、味の面においては真面目というか “ふつう” でした。
悲しいかな、食後にゲーミングキーボードよろしく身体がレインボーに発色することはなかったんですけど、冗談は扨措き論点は “ふつう” の捉え方。いっそのこと「エナドリ味」だったら面白かったのに‥‥などと、そのような考えに至るのは、私を含めて一部に限られると思うので、そこまで振り切れとはいいませんけど、食後にゾクゾクするとか、やる気があふれるとか、目立った効果は体感できず。
さらにコンセプトの観点から評価しても、日清食品は自社のウェブサイトで “ゲームをプレイする合間の食事にピッタリです。” と主張しているのに、カップ焼きそばという製品の仕様上、お湯を注いで3分待ち、湯切り口から麺の戻し湯を捨て、フタを剥がし、別添の小袋(特製醤油だれ)を開けて中身を入れて混ぜ合わせて——という手順の多さも玉に瑕。
片や「日清ゲーミングカレーメシ エナジージンジャーキーマカレー」は “湯切りの必要がない” ので、熱湯さえ注いでしまえばこっちのもん。電気ケトルやポットが部屋にある方は、ゲーミングチェアを離れて台所に行く必要さえもなく、ゲームに熱中するあまり放置しちゃっても「カップヌードル」のように麺が伸びる心配もなければ漠然と香辛料でハイになれそうな気がしないでもない。
もちろんプレイ環境に左右される部分もあると思いますし、香辛料で漠然とハイになれるかどうかは思い込みによる訓練も必要になりますが、客観的に見てゲーム中に誂え向きなのは「日清ゲーミングカレーメシ エナジージンジャーキーマカレー」なんじゃないかと。
ただし、大前提として味が悪ければ本末転倒なので、いつもの「日清カレーメシ ビーフ」と比較して何が違うのか、ちゃんと美味しいのか、実際に食べ比べて確かめることに。いまさら通常品の詳しい紹介は不要かと思いますが、順番に調理しながら交互に解説していきます。
関連ページ:最強バフメシ!? 見せてもらおうか、日清のゲーミングカップヌードルの性能とやらを
開封
というわけで、まずは通常品「日清カレーメシ ビーフ」の開封直後。現時点での最終リニューアル日は、2016年(平成28年)8月29日で、これを境に電子レンジ調理から “湯かけ調理” に生まれ変わったのですが、それ以降に大きな変更はありません。それにしても、あいかわらず迫力ありますね、この固形ルゥ。
次に「ゲーミングカレーメシ」を開封してみたところ、こちらにもゴロッと大きな固形ルゥが入っているのですが、小さい挽肉に見える具材は大豆たん白加工品で、具材らしい具材は入っていません。また通常のカレーメシは甘い香りが漂ってくるのに対し、ゲーミングカレーメシではシャープさが印象に残るなど、それについても異なるファーストインプレッション。それにしても、開ける前からカレー臭いw
また通常のカレーメシにおけるメーカー希望小売価格は268円(税別)なのに対し、ゲーミングカレーメシは298円(税別)ということで、同時発売品のゲーミングカップヌードルよりも高めの値段。もともとカップメシはカップメンよりも高額のため、理解の枠を超えるような価格差ではないけれど、コンビニでの販売価格は321.84円(税込)に固定されています。ええ、例のボトル缶が買える値段。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清ゲーミングカレーメシ エナジージンジャーキーマカレー 製造者:日清食品株式会社 製造所:静岡工場(静岡県焼津市相川17-2) 内容量:105g(ライス69g) 商品コード:4902105948613(JAN) |
発売日:2023年09月18日(月) 実食日:2023年09月21日(木) 発売地域:全国 取得店舗:日清食品グループ オンラインストア 小売価格:298円(税別) 購入価格:321円(税込)※送料別 |
麺の種類:-(ライス) スタイル:縦型ミドル 容器材質:紙 湯量目安:230ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:別添なし |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】ライス(米(国産)、乳化油脂、食塩)、カレールゥ(豚脂、小麦粉、砂糖、香辛料(ジンジャー、クミン、コリアンダー、ガーリック、レッドペパー、クローブ、ウコン、カルダモン)、食塩、ポーク調味料、カレー粉、オニオンパウダー、キャロットパウダー、トマトパウダー、香味油、たん白加水分解物)、大豆たん白加工品、にんじん / 調味料(アミノ酸等)、トレハロース、カラメル色素、乳化剤、香料、増粘剤(加工でん粉)、アルギニン、リン酸塩(Na)、酸味料、酸化防止剤(V.E)、カフェイン、ナイアシン、V.B6、香辛料抽出物、V.B12、(一部に小麦・乳成分・大豆・豚肉を含む) |
実食開始
栄養成分表示[1食(107g)あたり]カロリー 465kcal、たんぱく質 7.2g、脂質 15.5g、炭水化物 74.1g、食塩相当量 2.9g[製造所:+B 下関工場(山口県下関市小月小島1-1-12)] |
まずは「日清カレーメシ ビーフ」の調理直後、わざわざ具材をサルベージした甲斐あって、なかなか頼もしいビジュアル。ちなみに上記の状態に到達させるのに、かれこれ2〜3分ほど混ぜ続けたのですが、短くとも1分以上は混ぜないと固形ルゥが溶け切らないと思うので、面倒でも念入りに混ぜ合わせてください。
栄養成分表示[1食(105g)あたり]カロリー 445kcal、たんぱく質 8.3g、脂質 13.5g、炭水化物 72.5g、食塩相当量 2.8g、ナイアシン 11mg、カフェイン 47mg、アルギニン:533mg[製造所:+F 静岡工場(静岡県焼津市相川17-2)] |
固形ルゥの溶け残りに関しては、新作の「ゲーミングカレーメシ」にもいえること。はて、けっきょく念入りに混ぜなければいけないのであれば、こっちもこっちで手間なんじゃないかと、なんだか出鼻を挫かれた気分。なおコチラも頑張って具材のサルベージを試みたのですが、早々に腰を折られたので、ありのままの姿をお伝えしております。
ちなみに途中で “ゲームに熱中するあまり放置しちゃっても-・” などと触れましたが、きちんと固形ルゥを溶かさずに放置すると取り返しがつかないことになるので、そこだけは注意してください。それでは、引き続き通常の「カレーメシ」との違いに注目です。
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。以下、各項目の評価と総評は「日清ゲーミングカレーメシ エナジージンジャーキーマカレー」の感想に基づきます。 |
ライス
原材料名:ライス(米(国産)、乳化油脂、食塩) |
まったく同じです
通常の「カレーメシ」に使われているライスは、100%国産米で、パッケージにライス量までは記載されていませんが、調理前の状態で69g(※日清食品の公式ウェブサイトに記載されています)。ぶっちゃけ熱湯5分しっかり守っても芯が残るので、すぐに食べ始めると部分的にバキッとしているのですが、時間に余裕さえあれば解決です。
原材料名:ライス(米(国産)、乳化油脂、食塩) |
片や「ゲーミングカレーメシ」のライスも通常品と共通で、調理前の重量も変わりません。つまり、こちらも熱湯5分では芯が残るので、ある程度の放置をオススメしたいのですが、前述のようにメーカー希望小売価格は「ゲーミングカレーメシ」のほうが高く、それだけにコスパ的なハードルの高さも否めないところ。
「ゲーミングカレーメシ」には、カフェイン・アルギニン・ナイアシンを配合しているため、それとの差し引きと思えば納得できなくもない項目になりますけど、カップ焼きそばの「ゲーミングカップヌードル」には専用の油揚げ麺を搭載していた分、ちょっと残念な印象も。ただ、通常品と同じ仕様なだけに、大きなマイナスもありません。
ルゥ
原材料名:カレールゥ(動物油脂(豚、牛)、オニオンパウダー、小麦粉、食塩、砂糖、トマトパウダー、乳等を主要原料とする食品、香辛料、カレー粉、香味調味料、ココアパウダー) |
いつものカレーメシは甘すぎる!って人にはイイかも
通常の「カレーメシ」に搭載されている固形ルゥは、トマトパウダーの酸味とオニオンの甘みが強く、マイルドでありながらもメリハリのある味わい。固形ルゥを丸ごと放り込んでいるため、カレー粉では出せない重厚感を打ち出せているのですが、ほんのちょっとココアパウダーの隠し味を忍ばせるなど、あらためて奥深い構成だなと感心した次第。
原材料名:カレールゥ(豚脂、小麦粉、砂糖、香辛料(ジンジャー、クミン、コリアンダー、ガーリック、レッドペパー、クローブ、ウコン、カルダモン)、食塩、ポーク調味料、カレー粉、オニオンパウダー、キャロットパウダー、トマトパウダー、香味油、たん白加水分解物) |
対して「ゲーミングカレーメシ」の仕上がりは、あきらかに通常品よりも色が薄く、玉ねぎの甘みやトマトの酸味も控えめで、粉っぽいスパイス感が目立つテイスト。最終的なテクスチャーは通常品と変わらないため、しっかり混ぜた後に放置すれば放置するほどボテボテになりますが、商品名に「ジンジャー」を冠しているように、それ特有のキレも含めてドライな印象を受ける仕上がりです。
それと同時に薬品っぽい風味も強めに感じるため、ある意味それがエナドリっぽいといえなくも‥‥いや、ちょっと無理があるフォローですねw その不自然なクスリっぽさが違和感というか、私は気になったんですけど、それがエナジーの源といわれたら納得できなくもない雰囲気。ちなみに辛さレベルは2品とも「中辛」ですが、ほんのちょっと「ゲーミングカレーメシ」のほうが辛かったです。
具材
原材料名:味付牛ミンチ、フライドポテト、人参 |
まぁ、たしかに「キーマ」だけど
通常の「カレーメシ」には、カップヌードルに入っている謎肉の牛バージョン的な味付牛ミンチを筆頭に、フライドポテトもゴロゴロと。人参は細切れですが、それでも余裕で視認できるサイズは保っています。
原材料名:大豆たん白加工品、にんじん |
片や「ゲーミングカレーメシ」の具材は、細切れの大豆たん白加工品(フェイクミート)に、これまた細切れの人参しか入っておらず、よくもまぁここまで木っ端微塵に砕けたもんだと。そもそもキーマカレーのキーマ(Keema、Qeema)とは、ヒンディー語やウルドゥー語で “細かいもの” を意味するため、実は肉じゃなくても成立するのですが、値段を思うと貧弱すぎる内容です。
総評
っていうかさ、比較するなら「日清キーマカレーメシ スパイシー」だったんじゃね‥‥? などと、そんなことを考えながら総評と向き合っている現在、どうして「ビーフ」と比較したw というわけで、ちょっと的外れな食べ比べになってしまいましたけど、結論として既存の「日清キーマカレーメシ スパイシー」が好きなら違和感なく楽しめると思います。ただ、裏を返すと内容に新鮮味は感じられません。
食後はスパイスでポカポカしてきますが、それは「ゲーミングカレーメシ」だからこその効能とは言い切れないところ。話題性も加味した上で、総評は及第点としましたが、値段的にも “ふつうのカレーメシでいい” んじゃないですかね。腹に溜まる・溜まらないの差はありますけど、同じ程度の額を課金するなら、モンスターエナジーのボトル缶(500ml)をオススメします【author・taka :a(大石敬之)】