どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年2月4日(月)新発売のカップメシ、日清食品「日清カレーメシ カップヌードルカレー味」の実食レビューです。
このコラボ、アリよりのアリ!? カップヌードルカレーの味をカレーメシが再現!
実際に食べ比べてみた感想に基づき、カップヌードルとの違いや味の再現度に注目しながら評価します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
カレーメシ カップヌードルカレー味
2009年3月に発売した「日清GoFan」を皮切りに、インスタントラーメンに続く第二の柱を立てるべく、日清食品は電子レンジ調理の即席カップライス商品を展開。2010年8月に発売された「日清カップヌードルごはん」が爆発的なヒットを記録し、その3年後にあたる2013年9月、「カレーメシ」の前身となる「日清カップカレーライス」が発売されました。
しかし、ご飯とルーが混ざった状態で出来上がるため、「これはカレーライスではない」といったクレームが入り、わずか半年で「日清カレーメシ」に商品名を変更。その際、ユニクロのロゴをデザインした佐藤可士和氏がトータルプロデュースを手掛け、ルゥでもレトルトでもない「第3のカレー」という新ジャンルを確立することに成功します。
当時は四角い容器を採用し、電子レンジで加熱調理するタイプでしたが、2016年8月から熱湯調理にリニューアル。奇抜なCMとユニークなキャラクター・カレーメシくんを筆頭に話題性の高いブランディングを展開し、最近ではAIが考えたカレーメシを開発するなど、日清食品の中でも特に破天荒なブランドとして目立っているのですが‥‥
「カップヌードルよりウマい!(自称)」とカップヌードルを目の敵にしているような振る舞いを続けてきたかと思えば自らビーフを封印し、「カップヌードル カレー」とコラボする異例の展開を決行。しかし、「※カップヌードルに飽きた人にもオヌヌメです」と、彼奴に対するライバル心は忘れていません(そして「オヌヌメ」は私の誤字ではありません)。
しかも単純にスープの味をカレーメシ流にアレンジして再現しただけの製品というわけではないようで、麺の味やフライした風味にまでこだわり、「カップヌードルカレー」の味わいを徹底的に表現した模様。もちろんメンではなくメシなんですけど、麺の味にまでこだわるとはカレーメシおそるべし。
パッケージに表記されている「辛さレベル」は5段階中3と真ん中なので、おそらく「中辛」のラインなのでしょう。それより横にある「お湯を注ぐだけ!」の下なんですけど、普段は “カンタンだねぇ” なのに、今回は “ちょろいねぇ” ってw 細かいところまでカレーメシワールド炸裂で、パッケージを見ているだけで楽しい気持ちになりました(笑)。
開封
フタの上に別添の小袋などは付いていませんが、なぜか途中から手書きの「お召し上がりの直前に、グルグルとかき混ぜましょい!!」というアドバイスや「※とろみがあるちゃんとしたカレーです。イェイイェイイェ」というノリ重視の製品説明など、清々しいまでに徹底しております。このテンション好きw
位置商標に登録されたカップヌードルのキャタピラ(容器側面の上下に描かれている感嘆符「!」が連なっているもの)だけでなく、カップヌードルカレーの本体もパッケージに描くというゲシュタルトが崩壊しそうなデザインにも魅力を感じてしまうのですが、大切なのは中身ですからね。
さて、「カレーメシ」を開封しますと麺ではなくライス、大きなカレールゥがゴロンと入っている状態なので、見た目の再現性は皆無に等しいのですが、けっこう現段階での香りは近いです。いや、むしろ本家カップヌードルカレーよりもイイ香りかもしれないw 一方その頃「カップヌードル カレー」は‥‥
ポテトが山のようにw カップヌードルシリーズは具材の個体差に偏りがあることも多いのですが、こんなにポテトが入っているとは‥もしかすると、これまでに私が食べてきたカップヌードルカレーの中で最もポテト率が高いかもしれません。
カレーメシの製品情報・購入価格
製品名:日清カレーメシ カップヌードルカレー味 製造者:日清食品 製造所:静岡工場(製造所固有記号[F]) 内容量:103g(ライス69g) 発売日:2019年02月04日(月) 実食日:2019年02月04日(月) JANコード:4902105945865 希望小売価格:220円(税別) 発売地域:全国(全チャネル販売) |
麺の種類:-(ライス) 容器材質:紙 湯量目安:230ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:- |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】ライス(米(国産)、乳化油脂、食塩)、カレールゥ(豚脂、小麦粉、砂糖、カレー粉、食塩、香辛料、オニオンパウダー、香味調味料、粉末しょうゆ、チキン調味料、ポーク調味料、たん白加水分解物、チーズパウダー、トマトパウダー)、味付豚ミンチ、フライドポテト、人参、ねぎ / 調味料(アミノ酸等)、トレハロース、カラメル色素、乳化剤、香料、リン酸塩(Na)、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、酸味料、くん液、カロチノイド色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
【アレルゲン情報】(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載) |
実食開始
「カレーメシ」は熱湯5分、開封直後は泡立ちが目立っていて怪しい見た目なんですけど、さりげなくパッケージの調理方法下に赤い字で「※給湯時に米から細かい気泡が出ますが、品質には問題ありません」と補足説明が書いてあるように、まったく問題ありません。
円を描くようにグルグルかき混ぜると、だんだんトロミが強くなってきて、いかにも濃厚そうな混ぜカレーに仕上がるのですが(推奨時間は後述)、見た感じカレーの色はカップヌードルカレーと同じですね。カレー自体の香りは本家と同じベクトルにあるのですが、やはり油揚げ麺とパフライスの違いがあるので、カレーメシのほうがカレーの香りがクリアに伝わってきました。
さて、「カップヌードル」も準備万端です。それにしてもポテトの量がスゴいw 具材の量に関していえば圧倒的にカレーメシが劣勢なんですけど、麺の味やフライした風味まで正確に再現できているのかどうか、両者を同時に食べ比べながら比較レビューしていきます。
1食(103g)当たり
カロリー:448kcal |
ライス
湯かけ調理でも湯戻りの良いごはん。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
おそらく通常の「カレーメシ」シリーズや「ぶっこみ飯」「日本めし」など、同社の製造するカップライス共通のパフライス(米を一度炊き上げた後に高温・高速の熱風で膨化させる「膨化乾燥技術」を用いたポン菓子に近いもの)で、結論から言うと電子レンジ調理に劣る面は否めません。
熱湯さえ用意できる環境にあれば5分で食べられる、その利便性は高く評価できるのですが、ふっくら感は高温レンジ加熱に及ばず、どうしても熱湯5分では電子レンジ調理の時よりも芯が残る超アルデンテ食感に仕上がります。しかし、登山やキャンプなど、電子レンジ機器の使えないアウトドアシーンでも利用できるようになったのは大きな利点ですよね。
比較して電子レンジ加熱に劣るとはいえ幅広い環境に対応できるようになり、調理の手軽さは大幅に向上。熱湯5分程度ではパキッとした歯切れの悪さが気になりますが、きっちりケアすれば不自然な芯は消えるので、個人的には熱湯7〜8分待機、それから1分30秒以上かき混ぜてベストコンディションだと感じています。
ルゥ
野菜の甘味があるマイルドな味わいが特長のカレールゥ。チキン、ポークのうまみに加え、麺の味やフライした風味にまでこだわり、「カップヌードルカレー」のおなじみの味わいを表現しました。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
原材料で豚脂の含有量が最も多いのはカップヌードルカレーと同じですが、マーガリンやピーナッツバターは含まれておらず、逆にチーズパウダーやトマトパウダー、粉末しょうゆ、ポーク調味料の追加など、カレーメシ流のアレンジが見られます。ただ、カップヌードルカレーの麺にはポークエキスや醤油が練り込まれているので、そこまで計算しているのならスゴいことですよね。
さて、気になっていた麺の味やフライした風味は‥‥そんなに分かりませんw しかしながら “麺の” というニュアンスを意識するとギャップがあるだけで、くん液(スモークフレーバー)のアクセントがカップヌードルカレーに通じる芳ばしい風味にリンクしていたことと、雑味のないノンフライライスがプラスに作用し、油揚げ麺よりもカレー味をダイレクトに伝えてくれたのは好印象。
辛さレベルは3とのことでしたが、一般的に見ても甘口だと思うので、まったく攻撃性はありません。そして野菜の甘味があるマイルドな味わいも踏襲されていたのですが、特筆すべきは「肉の旨味」がカップヌードルよりも圧倒的に濃厚で、正直ちょっとカップヌードルのカレー味よりも美味しいと思ったくらいでした。
具材
味付豚ミンチ、ポテト、ニンジン、ネギ。
(出典:日清食品「ニュースリリース」)
通常の「日清カレーメシ ビーフ」には味付牛ミンチが入っているのですが、今回は「カップヌードル カレー」に合わせて謎肉ライクな味付豚ミンチが採用されています。食べてみた感じ謎肉だったんですけど、カップヌードルカレーに入っている謎肉とは違う豚肉(ミンチポーク)は入っていません。ただ、この味付豚ミンチが全体の肉の旨味をブーストすることにおいて目を見張る活躍ぶりでした。
ポテトはシャリッとした食感とザラついた舌触りを感じるタイプで、おそらく同じフライドポテトを使用しているものと思われますが、調理時間の長いカレーメシのほうがホクホクとしています。人参は驚きの極小サイズで統一されていたので残念ながら存在感なしw 一体感が高いを通り越して埋没していたので、ほぼほぼ飾りですね。
それにカップヌードルカレーでは効果的なシャキシャキ食感の微塵切り玉ねぎも入っていませんが、食感に関しては意外とネギがアクセントに寄与しています。具材の全体量としてはカップヌードルカレーの半分以下なんですけど、存在感の大きな味付豚ミンチが軽く10個以上は入っていたので、結果的に寂しくありませんでした。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)
残念ながら麺の味やフライした風味というのはイマイチよく分からなかったんですけど、ルーツは確かに「カップヌードル カレー」で再現度は高く、それでいて肉の旨味が濃厚に感じられたり、油揚げ麺の風味がないことでカレー味がダイレクトに伝わってくる、単純に味だけでいえばカップヌードルカレーよりも美味しいとさえ思いました。
それにカップヌードルカレーの麺を食べ終わってから残ったスープに白ご飯を入れた時よりも圧倒的に濃厚なので、 “雑炊ではなく最初から混ぜカレー” というのも明白な差別化に繋がっていたポイントです。ただ、実はレビューし終わってから再食しているのですが、お湯の量が少ないと醤油の味が強くて雰囲気が異なったので、しっかり内側の線を守りましょう。
それから時間に余裕があれば熱湯7〜8分くらい待つ、というのもライスの仕上がりをベストコンディションに運ぶコツになるので、アツアツじゃないとダメな人には苦渋の決断になるかもしれませんが、時間に余裕がある、または猫舌の方におかれましても気長に調理することも視野に入れてみてください。カップヌードルシリーズよりもハイプライスですが、ビーフ味のカレーメシとも違う魅力が感じられたので、オヌヌメもといオススメです。