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気分は海外旅行!?「世界のカップヌードル」伝統の中華鍋料理を「シビれる花椒の火鍋ヌードル」にアレンジ!!

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日清食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年4月19日(月)新発売、日清食品のカップ麺「世界のカップヌードル シビれる花椒の火鍋ヌードル」の実食レビューです。

シビ旨!? 世界各国の料理をアレンジした「世界のカップヌードル」に中国伝統の中華鍋料理 “火鍋” が新登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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世界のカップヌードル シビれる花椒の火鍋ヌードル

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、日清食品が世界に誇るグローバルブランドで、1971年(昭和46年)9月18日、東京都新宿区の伊勢丹百貨店を皮切りに販売をスタート。しかし、袋入りインスタントラーメンの販売価格が25円〜35円だった当時、カップヌードルの売り出し価格は100円と高額だったので、あまり店頭に並ぶことはありませんでした。

そこで当時の日清食品は、カップヌードルのリリースから数日後に「カップヌードル営業課」を組織。消防署や警察署、自衛隊、病院など、夜勤の多い特殊ルートに営業をかけ、最初の大口顧客となったのは自衛隊。その地道な営業が功を奏し、1972年(昭和47年)2月に起きた「あさま山荘事件」で機動隊に配られ、それを食べる様子がテレビ中継で繰り返し流された結果、生産が追い付かなくなるほどの爆発的な売り上げを記録します。

そんなカップヌードルが “世界のおいしいを、お届け!” をテーマに展開しているのが「世界のカップヌードル」シリーズで、2014年(平成26年)4月14日発売の「カップヌードル トムヤムクンヌードル」を皮切りにスタートした「カップヌードル エスニックシリーズ」の後身。文字通り当初はエスニック料理を題材としていましたが、2020年9月21日のリニューアル以降、テーマを “世界各国の愛され料理” に更新。

日本で販売されている「カップヌードル」のロゴは「CUPNOODLE」が基本となっていますが、世界のカップヌードルでは海外仕様と同じ複数形の “S” を付けているのが特徴で、これは “味だけでなくブランド表記までそれぞれの地域の人の感覚にあわせ、末永く愛されるブランドになるため” の「グローカル(グローバル+ローカル)戦略」と呼ばれるブランディングの一つ。

世界のカップヌードルは「カップヌードルズ」

その第1弾となった「カップヌードル トムヤムクンヌードル」は、海外現地法人「タイ日清 / NISSIN FOODS(THAILAND)CO.,LTD.」による協力のもと、本場の食材を使用したフレッシュな美味しさにこだわり、いい意味で日本のカップ麺らしからぬ本格さを実現。その圧倒的な本格さと話題性の高さによって、販売を一時休止(出荷停止)せざるを得ないほど、稀に見る爆発的なヒット商品になりました。

エスニックシリーズ時代にレギュラーだった「シンガポール風ラクサ」と「ブラックペッパークラブ」は終売しましたが、世界のカップヌードルに刷新後、新たに地中海の漁師風「魚介仕立てのペペロンチーノ」をラインナップに加え、既存のトムヤムクンを「パクチー香るトムヤムクン」に、グリーンカレーを「ピリッと生姜のグリーンカレー」にアップデート。そして、次に選ばれたのが伝統の中華鍋料理「火鍋」発祥の地・中国です。

今回の新商品「カップヌードル シビれる花椒(かしょう)の火鍋(ひなべ)ヌードル」は、ペペロンチーノ、トムヤムクン、グリーンカレーに続く「世界のカップヌードル」第4のフレーバーで、以前に日本でも大きなブームになった火鍋をピックアップ。真ん中に独特の仕切りがある火鍋は “鴛鴦火鍋” といい、ぞれぞれ辛いスープ(麻辣)と辛くないスープ(白湯)に分け、味の違いはもちろん多種多様な香辛料による薬膳感も魅力。

「シビれる花椒の火鍋ヌードル」の概要

それをカップヌードル流にアレンジしたのが「シビれる花椒の火鍋ヌードル」で、パッケージには “牛の旨みと10種の香辛料の苦味と辛味が効いたスープに、花椒のシビれがアクセント。中国で長い歴史を持つ『火鍋』のヌードルです!” と概要を記載。激辛カップ麺で定番の注意事項などは表示されていませんが、唐辛子の辛さや花椒の痺れをはじめ、牛の旨みと10種の香辛料をアピールしています。

開封

別添の小袋は1種類

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製辣油(SPECIAL CHILI OIL)」が1袋。辛味についての注意事項は記載されていないと書きましたが、容器側面には “辛さレベル” と “シビれレベル” の表示があり、それぞれ5段階基準で「辛さレベル3」「シビれレベル1」とのこと。

お湯を入れる前から具沢山な開封直後

具材はカップヌードルを象徴する謎肉(なぞにく)をはじめ、チンゲン菜、きくらげ、ネギ、赤唐辛子と中華系のテーマに嬉しいラインナップ。今回の謎肉は豚肉ベースの謎肉(つまり、ふつうの「カップヌードル」に入ってるやつ)なので、牛肉ベースの牛謎肉ではないのですが、別添の「特製辣油」に “コクのある牛の旨み” を仕込んでいる様子。

メーカー希望小売価格は193円(税別)なので、レギュラーサイズの「カップヌードル」と同じ値段に設定されており、コンビニで購入した場合の税込価格は198円(2021年4月現在)が相場。とはいえ販路限定のPB(プライベートブランド)商品ではなく、スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなど、販売店を問わないNB(ナショナルブランド)商品なので、コンビニでしか売って商品ではりません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:世界のカップヌードル シビれる花椒の火鍋ヌードル
製造者:日清食品株式会社
製造所:A・関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:74g(めん60g)
商品コード:4902105266830(JAN)
発売日:2021年04月19日(月)
実食日:2021年04月23日(金)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:コンビニ(ミニストップ)
商品購入価格:198円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:310ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製辣油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料)、スープ(牛脂、香辛料、クリーミングパウダー、食塩、豚脂、粉末しょうゆ、香味油、チキン調味料、香味調味料、はくさい調味料)、かやく(味付豚ミンチ、チンゲン菜、きくらげ、ねぎ、赤唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カロチノイド色素、炭酸Ca、カラメル色素、かんすい、香料、増粘多糖類、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)

実食開始

熱湯を注ぐ前から複雑な香り

麺は見慣れた形状の平打ち麺で、湯戻し時間は熱湯3分。たとえば明星食品の「中華三昧 重慶飯店 麻辣火鍋麺」(2020年8月10日発売)に、サンヨー食品の「ファイヤーホール4000 四川火鍋風ラーメン 旨辛麻辣仕立て」(2019年9月23日発売)など、火鍋をモチーフにしたカップラーメンは過去にもリリースされているのですが、意外にも「カップヌードル」としては初の試み。

麺が見えないほど具沢山

別添の小袋は後入れで、お湯を注ぐ前にフタの上から取り外し、ゆっくりと内側の線まで熱湯を注いだら、フタの上で小袋を温めながら待つのもポイント。時間になったら小袋の中身(特製辣油)を加え、よくかき混ぜたら出来上がり。見た目の火鍋感は控えめですが、カップヌードルらしく具沢山なのが嬉しい調理直後。

ちなみに販路は限定しないNB商品と書きましたが、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では “ミニストップでの取り扱いが意欲的” だったので、販売店の参考にしてください。それでは、引き続き10種類の香辛料や辛さレベル・シビれレベルに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(74g)あたり
カロリー:343kcal
たん白質:8.5g
脂  質:14.4g
炭水化物:44.8g
食塩相当量:5.0g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:3.0g)
ビタミンB1:0.87mg
ビタミンB2:0.26mg
カルシウム:97mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:343kcal(めん・かやく:298kcal)(スープ:45kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつもの麺(ただし、場合によっては個体差あり)

5.0

「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料」という原材料名は、2020年9月21日に発売された地中海の漁師風「世界のカップヌードル 魚介仕立てのペペロンチーノ」と同じ構成で、それは通常の「カップヌードル シーフードヌードル」や「同 SiO(しお)」とも共通なのですが、今回の「シビれる花椒の火鍋ヌードル」に使われている麺は “ぷっくり” とした厚みのある形状。

厚みが違うと思っている以上に啜り心地が変わる

横幅は通常の「カップヌードル」に使われている麺と同じ約2mm幅(「カレー」や「チリトマトヌードル」「味噌」に使われている麺は約3mm幅)なのに対し、わずかな厚みの違いが生じていたので、けっこう啜り心地が違います。しかし、念のため同じ店で購入した別の「シビれる花椒の火鍋ヌードル」の麺を確かめてみたところ、いつもの厚みに切り出されていました。ええ、これが俗にいう個体差です。

ここ最近、あまりカップヌードルの麺で個体差を感じることはなかったので、けっこう変わるもんだなー、などと思いつつ、どちらにしてもスープとの相性に問題を感じさせないのは見事。ちなみにカップヌードルの麺は “熱湯1分で半分ほどフタを開けた後、かるく混ぜてから再びフタを閉じ、合計3分待つとコシが強くなる” ので、よかったら試してみてください。

スープ

日本人向けの火鍋ライクなスープ

5.0

10種の香辛料(スパイス)について、なにが使われているのか公にされていませんが、ひとまず唐辛子と花椒が10種の中に含まれているのは間違いなく、大蒜(にんにく)と生姜(しょうが)のアクセントに、クミンの風味を強めに感じます。あとは王道の八角(大茴香・スターアニス)や陳皮、隠し味にコリアンダーシードでしょうか。

そこまで難しい香辛料は使っていない様子だったので、人を選ぶような独特の薬膳感は弱く、親しみやすいように醤油で味を調えるなど、万人ウケを狙った「カップヌードル」らしいアレンジの仕方。ちょっとカレーっぽさもあったので、それも親しみやすさに一役買っているように感じました。

適度な辛さと牛脂のコクに注目

親しみやすいとはいえ人を選ばない程度に香辛料の複雑なテイストは打ち出し、その個性をワンランクアップさせてくれるのが「特製辣油」と書かれた別添の小袋。端的に表現すると “牛脂がメインの辣油” だったので、粉末スープだけで実現するのは難しいコクと牛脂の甘い風味が加わり、唐辛子の辛さもアップするのですが、よほど辛い食べ物が苦手でなければ大丈夫。

辛さレベルは一般的にみても中辛前後、痺れも特筆して強いわけではなく、しかしながら花椒の存在感は明確で、程よい痺れが香辛料の複雑な印象を強めてくれるような辛さと痺れのバランスが秀逸。もうすこし薬膳感が欲しい思いもありますが、すくなくとも既存の「カップヌードル」にはないテイストなので、異国情緒は味わえると思います。

具材

カップヌードルらしさ全開で量も申し分なし

5.0

味付豚ミンチ、チンゲン菜、きくらげ、ねぎ、赤唐辛子は、いずれも他の商品に使われている汎用の具材なので、特別な具材ではありません。しかしながらシャキシャキとした食感と甘みが嬉しいチンゲン菜に、コリコリとした食感のキクラゲ、大きめにカットされた斜め切りのネギなど、しっかり具沢山で食べ応えあり。

安心と信頼の謎肉もスープを吸ってスパイシー

味付豚ミンチ(謎肉)なんてモロに「カップヌードル」の具材で、インスタント麺らしさは確立しますが、それだけにブランドのアイデンティティを表現する上で申し分のない存在感。スープとの相性もよく、印象は悪くありませんでした。それにしても、具材たっぷりなのが嬉しいですね。

総評

5.0

たとえば海外現地法人と開発した初代「エスニックシリーズ」のように、火鍋の本場・中国に行って本物の味を再現しました! みたいな商品ではなく、あくまで “日本人が連想する火鍋のイメージを「カップヌードル」に落とし込んだような” デフォルメされた仕上がりだったので、もうすこし薬膳感が欲しかったところ。しかし、人を選ばないのも「カップヌードル」の魅力。

唐辛子の刺激はピリ辛以上ですが、辛口ほど強いわけではなく、花椒の痺れも激しく人を選ぶほどではない、でも絶妙な効かせ方。本場の火鍋は牛脂のクセが強く、もち米を発酵させた調味料・醪糟(ラオザオ)や氷砂糖のほか、漢方薬にも使う薬草や香辛料を大量に入れるため、それとは違うテイストではあるものの、いい意味で「カップヌードル」らしく、それでいて既存のフレーバーにはない個性的な一杯でした(author・taka :a)

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