どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年8月5日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル レモンシーフードヌードル」(236円+税)の実食レビューです。
さっぱりレモン風味のシーフードヌードル!? 発売40周年を記念して公式が “特製レモン&ブラックペッパーパウダー„ ちょい足しアレンジを提案!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル レモンシーフードヌードル
シーフードヌードルとは、数あるカップヌードルの中でも熱狂的なファンが多いことで知られる人気フレーバーで、1984年(昭和59年)7月23日の発売以来、今年で発売40周年を迎えたロングセラー。その記念商品第1弾として、7月1日に「カップヌードル レッドシーフードヌードル」「日清のどん兵衛 カップヌードルシーフードうどん」「日清焼そばU.F.O. カップヌードルシーフード焼そば」を——
さらに7月29日、記念商品第2弾「カップヌードル 熱帯シーフード ビッグ」をリリースしているため、このページでレビューする「カップヌードル レモンシーフードヌードル」は “発売40周年の記念商品„ 第3弾に該当するのですが、さっぱりレモン風味の‥‥前にもなかったっけ?
などと、あらためてリサーチした結果、いつものシーフードヌードルに「ポッカレモン」や「レモスコ」を入れるとウマいよ、みたいなアレンジレシピはSNSでもヒットしますし、夏の定番「レッドシーフードヌードル」にレモンとブラックペッパーを入れるアレンジレシピは日清食品の社員も推奨しているのですが、ここまで全面的にレモンを押し出した変わり種は前例がありません。
この商品が発売されるや否や、新海誠監督による映画『天気の子』のプロモーションよろしく「あの夏の日、シーフードの形を決定的に変えてしまったんだ ——レモンとシーフード、かつてない出会い——」などと、カップヌードルの公式X(Twitter)アカウントが投稿し、話題になったのも記憶に新しいところ。ただ、それも8月6日の話‥‥
商品の入手が遅れ、夏はシーフード! どころか話題の台風10号(サンサン)に夏を吹き飛ばされそうなタイミングでのレビューになってしまいましたが、裏を返せば “旬を過ぎた商品として安売りが始まる„ タイミング。賞味期限も年内いっぱい余裕があるので、ここぞとばかりに取り上げます。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製レモン&ブラックペッパーパウダー」1パックのみで、食べる直前に加える仕様。日清食品のニュースリリースには “爽やかな酸味と香り、ブラックペッパーのキレを加える„ と記載されているため、けっこう大きく変化しそうですが、それを入れる前の味も気になるところ。
かやくは “キャベツ、イカ、たまご、カニ風味かまぼこ„ の組み合わせで、ほぼイカ(魚肉練り製品)を併用しているのかと思いきや、イカに見える具材は全部モノホン。キャベツ、スクランブルエッグ、カニ風味かまぼこは通常の「シーフードヌードル」に共通する具材で、ほぼイカとネギを省いたラインナップ。
メーカー希望小売価格は236円(税別)に設定されているため、これについては通常の「シーフードヌードル」と完全に一致するポイントになりますが、今回の「レモンシーフード」はスポット的な変わり種。先ほど触れた安売り開始の件を差し置いても、通常品と比較して10円前後安く販売している店舗が多いと思います。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル レモンシーフードヌードル 製造者:日清食品株式会社 製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:73g(めん60g) 商品コード:4902105283875(JAN) |
発売日:2024年08月05日(月) 実食日:2024年08月31日(土) 発売地域:全国 取得店舗:ウエルシア薬局 小売価格:236円(税別) 購入価格:203円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:300ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(特製レモン&ブラックペッパーパウダー) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)、スープ(ポーク調味料、チキン調味料、糖類、香辛料、粉末しょうゆ、乳等を主要原料とする食品、にんじん調味料、たん白加水分解物、あさり調味料、野菜調味油、食塩、レモンピール、紅しょうが、オニオンパウダー、魚醤、ポーク調味油)、かやく(キャベツ、いか、魚肉練り製品、味付卵)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、炭酸Ca、香辛料抽出物、かんすい、酸味料、カロチノイド色素、ベニコウジ色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にかに・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
カップヌードルの変わり種をレビューする度に解説しているため、過去のレビューと重複しますが、オリジナルの「シーフードヌードル」と、その変わり種に搭載されている麺は厳密にいうと違います。ぶっちゃけ体感的な差が目立つことはないけれど、日清食品の人が言ってました、通常品の麺とは違うって(※以前に取材済み)。
別添の「特製レモン&ブラックペッパーパウダー」は後入れなので、それを引っ剥がしてから熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったら「特製レモン&ブラックペッパーパウダー」を投入し、よく混ぜ合わせたら出来上がり‥‥なんですけど、それを入れる前の味も確認するため、ちゃんと2食準備しました。それにしてもレモンが強いw
なんかこう、お菓子のレモンパウダー? みたいな。それを入れる前は「シーフードヌードル」の香りなのに、入れた後は別物に近い変化を遂げていたので、引き続きオリジナルとの兼ね合いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(73g)あたり |
カロリー:339kcal たん白質:8.5g 脂 質:13.9g 炭水化物:44.9g 食塩相当量:4.6g (めん・かやく:2.1g) (スープ:2.5g) ビタミンB1:0.73mg ビタミンB2:0.21mg カルシウム:90mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:339kcal(めん・かやく:305kcal)(スープ:34kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
なんやかんや書きますけど、いつもの麺ですw
先に “ぶっちゃけ体感的な差が目立つことはない„ と触れたように、オリジナルの「シーフードヌードル」と比較して幅が広いとか、あきらかに耐久力が高いとか、そういったことはなく。ただ、原材料名を比較すると「シーフードヌードル」の系譜に連なる変わり種の油揚げ麺には “香味調味料„ を追加しているため、そこが本家との違い。
カップヌードルの各フレーバーに搭載されている麺は、オリジナルの「カップヌードル」と同じ約2mm幅を基準としつつ、スープの味が濃い商品(カレー、チリトマト、味噌など)には約3mm幅の太麺を合わせるなど、いくつかのパターンを使い分けているのですが、その中でも「シーフードヌードル」系の麺は最も自己主張が弱く、スープの個性を尊重してくれるのが大きな強み。
後述するスープのベースは「シーフードヌードル」なので、間違っても反発することはなく、別添の「特製レモン&ブラックペッパーパウダー」を入れた後もチグハグにはなっていませんでした。しかし、その特製レモンは粉末。私が事前に思い描いていた味のイメージが悪かったのかもしれませんが‥‥
スープ
だいぶスナック的
まずは「特製レモン&ブラックペッパーパウダー」を入れる前の味を確かめてみたところ、にんじん調味料だったり、あさり調味料だったり、野菜調味油だったり、さらには紅生姜と魚醤のアクセントなど、きわめてオリジナルの「シーフードヌードル」に忠実な構成で、ややコクとキレが弱いと感じた節もありますが、ほぼほぼ遜色ありません。
そこに別添の「特製レモン&ブラックペッパーパウダー」を加えると‥‥めっちゃレモンw なんですけど、お菓子のレモンパウダーっぽいというか、レモン果汁とは完全に別のベクトル。しかも土台のシーフードを蹂躙する勢いで主張してくるため、味は辛味とパクチーを抜いた「トムヤムクンヌードル」っぽいというか、これはこれで面白いと感じたんですけど、シーフードヌードルらしさは吹っ飛びます。
ちなみに黒胡椒は控えめだったのと、なんか謎に甘かったので、もうちょいレモンの酸味を強めて糖類は少なめに、または黒胡椒の量を倍ほど配合したほうがバランスよかったんじゃないかなと。ただ、商品名は「レモンシーフードヌードル」ですし、たとえばグミの甘酸っぱいパウダーとか、そっち系の味が好きなら素直に楽しめるかも。
かやく
レモンピールあれば雰囲気けっこう違ったかも
やたらとイカの量が多かったので、開封直後にビックリしたのですが、カップヌードルは具材の個体差が激しいブランド。逆にイカが少なくてスクランブルエッグが多かったり、ちょうどいいバランスだったり、ときには「マジで?」ってくらい比率が変わるので、えっと‥‥不本意だったときは諦めてくださいw いずれにせよ、質は間違いありません。
ただ、前述のパウダーが幼稚‥‥などと表現したら語弊が生まれるかもしれませんけど、具材として視認できるサイズのレモンピールを加えるとか、そういった工夫があるとバランスよかったかなって。
総評
なまじ土台が「シーフードヌードル」に忠実だったので、別添の「特製レモン&ブラックペッパーパウダー」が激しすぎるというか、オリジナルの魅力が吹っ飛ぶレベルの主張はどうなのかなと。しかしながら今回のタイトルは「レモンシーフードヌードル」ですし、パッケージもレモン全開のデザインですから、それを思うと‥‥うーん、あとは好みの問題。
日清食品ならレモン果汁を別添することも可能ですから、小袋にはレモンのフレッシュな酸味のみ充填し、黒胡椒は最初から容器の中に仕込むなど、そのほうが凛として爽やかだったんじゃないかなって。逆にジャンクさの観点から見ると、お菓子みたいに甘酸っぱいレモンパウダーは個性的だったので、それが許容できそうなら試してみてください。【author・taka :a(大石敬之)】