どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年7月12日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル 氷見カレー ビッグ」の実食レビューです。
世界を沸かす “SAMURAI” バスケットボールプレーヤー・八村塁選手おすすめ「氷見カレー」を “カップヌードル流” にアレンジ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル×八村塁 氷見カレー
氷見(ひみ)カレーとは、富山県氷見市を発祥とするB級ご当地カレーで、定義は「富山県氷見産の煮干しを必ず使うこと」一点のみ。そのため具材に富山県氷見市が誇る氷見牛を使用したカレーライスをはじめ、氷見といえば海の幸をふんだんに使用したシーフード系もあり、さらにはカレーうどんやカレーラーメンなど、同じ「氷見カレー」でもバリエーションに富んだスタイルが存在します。
今回のカップ麺「カップヌードル 氷見カレー ビッグ」は、1991年(平成3年)1月25日の発売からシリーズ化されている「カップヌードルBIG(ビッグ)」の新作で、富山県を代表するB級グルメ「氷見カレー」を “カップヌードル流” にアレンジ。その定義に対応すべく、特製の「氷見産煮干しパウダー」を別添し、氷見市内の飲食店が結成した地元団体「氷見カレー学会」も公認した本格派。
現在は富山県氷見市が誇るB級グルメとしての地位を確立した「氷見カレー」ですが、ブームの背景をたどると2008年(平成20年)5月16日(18:55 – 19:54)に放送されたTBS系の情報番組『ランキンの楽園』にて、氷見牛(ひみうし)を使用したレトルトカレー「氷見牛カレー」をギャル曽根(名城 菜津子)さんが大絶賛したことをキッカケにブレイク。
氷見牛の生産業者は12人しかおらず、氷見牛の数は2000頭とされていた当時。それまでレトルトカレーの発売は1ヶ月に2000食だったそうですが、番組に取り上げられたことで問い合わせが殺到し、1週間で1万食以上の出荷を記録。1頭の牛から作られる「氷見牛カレー」は2000食程度なので、需要と供給のバランスが崩れてしまい、一時期は入手困難なレトルトカレーとして話題になりました。
そんな「氷見カレー」をアレンジした今回のカップ麺には、日清食品とスポンサー契約を結ぶプロバスケットボールプレーヤー・八村塁選手が起用されているように、実は「僕の商品つくって欲しいな」という彼の一言が商品開発のキッカケ。メニューは八村選手の出身地(厳密にいうと市は違いますが)である「地元富山を盛り上げたい!」との想いから、テーマを「氷見カレー」に決定したとのこと。
ロゴデザインは「カップヌードル カレー」を踏襲していますが、CURRYの上には「氷見(ひみ)」とあり、八村塁おすすめ!富山県のB級グルメ!と分かりやすくアピール。別添の「特製氷見産煮干しパウダー」のほか、スープにも煮干しを中心とした和風だしを効かせるなど、いつもの「カップヌードル カレー」とは明確に違う個性的な仕上がりに期待できそうです。
八村塁(はちむら るい):1998年(平成10年)2月8日に富山県富山市奥田中で生まれ、高校は宮城県仙台市青葉区の仙台大学附属明成高等学校に進学。1年生の頃に出場した第44回「全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会」では決勝戦でゴール下を支配、卒業後は日本人史上初となるドラフト1巡目指名を受け、2019年6月にNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)入りを果たす。
日清食品とはプロキャリアをスタートさせた2019年6月20日にグローバルスポンサーシップ契約を締結し、同年6月22日には日本人初となるエア・ジョーダン(ナイキ社「ジョーダン・ブランド」)との契約も締結。さらにソフトバンク、三井住友銀行、カシオ計算機など、これほどのスポンサーがNBAのルーキーにつくのは異例の事態と話題になった。
開封
さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、前述の「特製氷見産煮干しパウダー」が1袋。その表にはバスケットボールが描かれていましたが、裏面に “小さな八村選手” をデザインしているのも見どころ。容器の側面にも「この商品には8人の八村選手がいます。探してみてください」との記載があり、遊び心のあるパッケージになっています(※どこに8人の八村選手がいるのかについては後述)。
具材は謎肉(なぞにく)の愛称で親しまれている味付豚ミンチを筆頭に、コーン、ニンジン、ネギということで、定番の「カップヌードル カレー ビッグ」に入っているフライドポテトと味付豚肉(謎肉とは違うミンチポーク)をコーンに変えたようなラインナップ。香りは甘いカレーを軸に、和風だしのアクセントが重なって、イメージとしては “お蕎麦屋さんのカレー” を意識したカップ麺に通じる雰囲気。
メーカー希望小売価格は220円(税別)なので、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は232円が相場になりますが、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外の店舗も販売店に含まれます。筆者は日清食品グループのネット通販サイトにて、先行販売されたタイミングで購入しましたが、一般に流通している同商品と中身は変わりません。※ぶっちゃけ公式オンラインストアで購入するとコンビニよりも割高です。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル 氷見カレー ビッグ 製造者:日清食品株式会社 製造所:S・関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:108g(めん80g) 商品コード:4902105267868(JAN) |
発売日:2021年07月12日(月) 実食日:2021年07月13日(火) 発売地域:全国 取得店舗:日清食品グループ 公式オンラインストア 商品購入価格:237円(税込) 希望小売価格:220円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:400ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(特製氷見産煮干しパウダー) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料)、スープ(豚脂、小麦粉、カレー粉、でん粉、糖類、クリーミングパウダー、魚粉(さば、にぼし、かつお)、食塩、にぼし調味料、チキン調味料、オニオン調味料、フルーツペースト、香味調味料、香辛料、トマトパウダー、粉末しょうゆ、粉末ソース、植物油脂)、かやく(味付豚ミンチ、にんじん、コーン、ねぎ)/ 加工でん粉、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、増粘多糖類、炭酸Ca、かんすい、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、香辛料抽出物、チャ抽出物、くん液、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・さば・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む) |
実食開始
別添の小袋は後入れなので、お湯を注いでから3分間——。今回のパッケージには “存在感いっぱいのビッグな八村選手と、背番号の「8」にちなんで「8人の小さな八村選手」をデザインしました” と日清食品のニュースリリースに記載してあったので、待っている間に探してみたところ、小袋の裏にデザインされていた八村選手を含め「7人」しか確認できず、どうしても最後の1人が見つからない‥‥w
ユニフォームにデザインされているシルエットはJORDAN(ジョーダン)Jumpman(ジャンプマン)なので、それは八村選手ではないし‥‥などと考えながら、あっとう間に3分後。ひとまず小さな八村選手については扨措きスープの溶け残りに注意しつつ、容器の底から念入りにかき混ぜて、別添の「特製氷見産煮干しパウダー」をトッピングしたら出来上がり。
ちなみに今後、レギュラーサイズのカップヌードルからプラスチック製のフタ止めシールが消え、新形状のWタブに変更されますが、今回を含むBIG(ビッグ)には引き続きフタ止めシールが貼り付けてあるので、調理の際はご活用ください。それでは、通常版との違いや念のため辛さレベルにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(108g)あたり |
カロリー:523kcal たん白質:10.6g 脂 質:25.2g 炭水化物:63.4g 食塩相当量:6.4g (めん・かやく:3.4g) (スープ:3.0g) ビタミンB1:0.25mg ビタミンB2:0.35mg カルシウム:145mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:523kcal(めん・かやく:444kcal)(スープ:79kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
体感的には “いつもの麺” だけど‥‥
「カップヌードル」シリーズに使われている油揚げ麺は、各フレーバーごとにサイズや原材料の配合を変えているのが特徴で、今回は既存の「カップヌードル カレー」もしくは「同 ビッグ」と同じ麺を使い回しているのかと思いきや、厳密に比較すると原材料名の構成が異なります。
幅は通常のカップヌードル(約2mm幅)よりも若干ながら広い、約3mm幅に切り出されていたので、形状としては「カップヌードル カレー」や「同 チリトマトヌードル」「同 味噌」の麺と同じですが、たん白加水分解物ではなく “香味調味料” を使っているのがポイント。たとえばポークエキスをポークエキスとポーク調味料に分割するように、表記だけを変更したわけではないのであれば——。
などと小難しいことを考えながら食べていたのですが、体感的には「カップヌードル カレー」に使われている麺と大差なかったので、単純に “いつもの麺” という認識でも問題ありません。ちょっと伸びにくかったような気がしないではないももの、カップヌードルらしいとアイデンティティを備えているのは間違いなく、スープとの相性も申し分ないですし、麺量80gで食べ応えがありました。
※定番の「カップヌードル カレー ビッグ」では麺量85gとなっていますが、変わり種だと80gが大盛りの平均です。
スープ
お蕎麦屋さんのカレーとは一線を画す
お湯を入れる前に “お蕎麦屋さんのカレーみたいな香り” と書きましたが、魚介だしを除くと “洋食さんのカレー” っぽいフレームワーク。豚脂・小麦粉・カレー粉を軸に、まろやかなクリーミングパウダーのコクを重ね、オニオン調味料やフルーツペースト、トマトパウダーなどを使っているのもポイント。
糖類や甘味料による甘さの演出もありますが、玉ねぎやフルーツの甘味にもリンクするように、また粉末醤油の隠し味を加えることで、カレーと和風だしが調和するように計算。香辛料の刺激は控えめですが、ほどよく後味を引き締めるくらいの辛さはあり、パッケージの「辛さレベル2」という表現にも納得。カレー粉の配合もオリジナルに近いため、たしかに差別化しながらも安心感があります。
別添の「特製氷見産煮干しパウダー」は、煮干しの他に鯖(さば)と鰹(かつお)もブレンドしているため、氷見産煮干しパウダー100%ではありません。しかし、少量とはいえ効果は大きく、煮干し特有の苦味やエグみなど、一般的にネガティブとされる要素を抑えながら、スッと通る煮干しのシャープな旨みと全体の魚介感をブーストしてくれる、なんともクセになる美味しさでした。
具材
謎肉がカップヌードルのアイデンティティを表現
前述のように「氷見カレー」の定義は “氷見産の煮干しを使用することだけ” なので、具材についての縛りがなく、重要なのはスープとの相性がいいかどうか。ええ、カップヌードルおなじみの人気具材・謎肉を筆頭に、コリコリとした食感のニンジンやコーンの甘味もスープにフィット。
可能であればフライドポテトも入っていると嬉しかったのですが、八村選手のネームバリューに伴うロイヤリティ的なアレとか氷見産煮干しパウダーの別添に必要だったコストなどを思えば納得です。
総評
もうすこし「特製氷見産煮干しパウダー」の量が多くても‥‥などと思った反面、マイルドで深みのあるカレー味と絶妙な煮干しの掛け合いは面白く、まさに “カップヌードル流の和風だしカレー” を体現した一杯で、残ったスープに〆(しめ)の追い飯もオススメの食べ方。煮干し×カップヌードルカレーの組み合わせも珍しく、また食べたい良品でした。
ちなみに “どうしても8人目の小さな八村選手” が気になったので、日清食品に問い合わせてみたところ苦笑いされてしまったのですが‥‥w 担当部署に確認を取ってもらった結果「ニュースリリースの記載が間違っていた」ことが判明。正確には “大きな八村選手も含めて8人” らしく、後日にニュースリリースを修正するとの回答でした。つまり、小さな八村選手は7人です【author・taka :a(大石敬之)】