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白飯に合う【カップヌードル】第3弾は “生姜のキレと肉の旨み” 国民食の「生姜焼き」をアレンジ!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年1月16日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル コク旨だれの生姜焼き ビッグ」の実食レビューです。

白飯と食べたい「カップヌードル」シリーズ第3弾は “生姜のキレと肉の旨み” が食欲を掻き立てる「豚の生姜焼き」がコンセプト!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードルBIG コク旨だれの生姜焼き

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る日清食品のブランドで、言わずと知れた世界初のカップラーメン。おいしさについてはもちろん、備蓄に適した保存性や手軽に食べられる簡便性の高さに加え、独特の世界観がクセになるプロモーション戦略など、若者向けのシュールなアプローチにも定評があります。

白飯に合う!生姜のキレと肉の旨み

今回の新商品「カップヌードル コク旨だれの生姜焼き ビッグ」は、2022年11月7日発売の「餃子 ビッグ」及び2022年12月12日発売の「石焼ビビンバ風 甘辛コチュジャン味 ビッグ」に続いて開発された “白飯と食べたいカップヌードル” シリーズ第3弾の新作で、誰もが存在を知っている人気がっつりメニューの代表格「豚の生姜焼き」をアレンジ。

豚の生姜焼きとは‥‥などという解説は不要なくらい、集団給食の献立や食堂・旅館・民宿・レストランなどでのメニューはもちろん、一般家庭にも深く浸透している食べ物で、何かの理由から豚肉や生姜が食べられない方を除き、ほとんどの方が経験されているかと思います。ただ、発祥の店まで知ってるよ、という方は少ないのではないでしょうか。

わざわざ “豚の” という前置きがなくとも生姜焼きの肉といえば「豚肉」が定番となっているように、発祥の地は牛肉文化の関西よりも豚肉を食べる食文化が根付いている関東で、発祥の店については諸説あるようですが、現在を遡ること71年以上、1951年(昭和26年)12月20日の創業以来、東京都中央区銀座7丁目で営業している和風創作料理店「銀座・銭形」考案というのが有力説。

出典:お品書き > 元祖・豚の生姜焼き – 銀座・銭形

「銭形」という屋号は、小説『銭形平次捕物控(ぜにがたへいじ とりものひかえ)』の原作者である野村胡堂(のむら こどう)その人から使用の快諾を受け、開店前に “安くて、おいしくて、いつまでも皆に愛される店でいてください” と願った氏の言葉もあり、素早く大量に作れて安く提供できる料理はないか——と、後に豚の生姜焼きを考案。

私は豚のバラ肉と細切りの玉ねぎで作る生姜焼きが好きなんですけど、それはさておき元祖「銭形」の生姜焼きは豚のロース肉で、そこから徐々に他の飲食店でも生姜焼きが提供されるようになり、今では全国的な支持率を誇る国民的な食べ物になりました。いかん、無性に生姜焼きが食べたい‥‥。

ただ、いざ自分で作るとなると、豚肉の下処理から始め、すりおろし生姜・しょうゆ・砂糖・料理酒などでタレを作り、付け合わせに千切りキャベツも欲しいよね-・などと地味に手間。それが熱湯3分で楽しめるとなれば、もはや革命と言っても過言ではありません。

「カップヌードル コク旨だれの生姜焼き」の概要

惣菜ではなく「カップヌードル」なので、もちろんデフォルメされている部分は多いかと思いますが、パッケージの概要にも “生姜のキレを効かせたスープに、ジューシーな肉の旨みが広がる生姜焼き味は白飯と相性抜群! 今日は白飯と一緒に、ガッツリいっちゃいましょう!” との煽りがありますし、白ご飯との相性はもちろん、雰囲気の再現度にも期待しながらレビューします。

開封

“姜” の豚さんデザインかわいい

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「生姜焼き風オイル」1袋のみで、日清食品は自社のニュースリリースに “香ばしく焼いた豚肉と生姜の風味が増す” と特徴を記載。また土台のスープについても “生姜のキレと肉の旨みをしっかりきかせた” とあるため、オイル投入前の味も注目したいところ。

ちょっと具材は少なめか?

かやくは通常の「カップヌードル」にも入っている謎肉(なぞにく)ことフリーズドライの味付豚ミンチを筆頭に、チャーシューチップのような具材も入っているのですが、原材料名での表示は大豆たん白加工品となっています。つまり、フェイクミート。題材が題材なので、2種の肉具材が入っていると嬉しかったんですけど、コストの兼ね合いでしょうか。

メーカー希望小売価格は245円(税別)なので、通年販売されている「カップヌードル ビッグ」と同じ値段。先に「カップヌードル」の発売日は1971年(昭和46年)9月18日と前述しましたが、ビッグ(BIG)の登場は1991年(平成3年)1月25日と比較的に最近の‥‥え、32年も前の話???

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル コク旨だれの生姜焼き ビッグ
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1)
内容量:100g(めん80g)
商品コード:4902105272961(JAN)
発売日:2023年01月16日(月)
実食日:2023年01月17日(火)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:245円(税別)
購入価格:224円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(生姜焼き風オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料)、スープ(ポーク調味料、粉末しょうゆ、糖類、豚脂、香辛料(しょうが、にんにく)、食塩、植物油脂、オニオンパウダー、酵母エキス)、かやく(キャベツ、大豆たん白加工品、味付豚ミンチ、にんじん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、乳化剤、香料、炭酸Ca、かんすい、グリセリン、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、炭酸Mg、ビタミンB2、ビタミンB1、くん液、(一部に小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

カップヌードルの中では太麺

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。カップヌードルに使われる油揚げ麺には複数のテンプレが存在し、サイズは通常の約2mm幅と太めの約3mm幅に大別され、数年前は約1.8mm幅の細麺も存在したのですが、それはさておき今回の麺はスープが濃いめの「カレー」や「チリトマトヌードル」「味噌」などと同じ約3mm幅に切り出されています。

生姜の香りがよき

別添の「生姜焼き風オイル」は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと3分。時間になったら「生姜焼き風オイル」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。見た目の生姜焼き感は控えめですが、粉末生姜(ジンジャーパウダー)とは違う、生おろし生姜のような香りが印象的なファーストインプレッション。

はたして味も香りに伴っているのかどうか、白ご飯との相性についてはもちろん、引き続きジューシーな肉の旨みと生姜のアタックにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:479kcal
たん白質:10.6g
脂  質:23.3g
炭水化物:56.6g
食塩相当量:6.7g
(めん・かやく:2.8g)
   (スープ:3.9g)
ビタミンB1:0.21mg
ビタミンB2:0.28mg
カルシウム:144mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:479kcal(めん・かやく:405kcal)(スープ:74kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「カップヌードル 味噌」と同じ麺を使用

3.0

前述のようにサイズは約3mm幅と「カップヌードル」シリーズの中では太めの形状で、原材料名の「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料」という表示は2022年3月7日にリニューアルした「カップヌードル 味噌」と完全に一致。

基礎クオリティは間違いない

たった1mmの違いに思えるかもしれませんが、通常の「カップヌードル」と比較して口当たりや噛み応えの差は歴然で、かなり自己主張が強いタイプ。逆に「シーフードヌードル」に使われる麺は主張が弱いため、太麺よりもスープの個性が際立つ反面、場合によっては麺が埋没してしまう側面を備えていることから、それぞれフレーバーごとに使い分けています。

——で、今回のスープに対しての太麺なんですけど、もうすこし細めのほうが面白かったかな? というのが正直な意見。めちゃくちゃチグハグというわけではないのですが、スープの方向性や「白飯と食べたいカップヌードル」というコンセプト的に、主張が弱い細めの麺を合わせてほしいとか、麺を包み込むくらいのオイル感が欲しいとか、すこし不満が残ったので、その分ちょっと差し引きました。

スープ

ベースは生姜焼きのタレをイメージ

4.0

まずは別添の「生姜焼き風オイル」を入れる前に味を確認してみたところ、土台を構築しているのは粉末スープだけなので、しょうゆや香辛料(しょうが・にんにく)についても粉末の限界を感じますが、使用している畜肉エキスは豚のみと潔く、たとえるなら焼肉のタレではない、きちんと生姜焼きのタレをイメージさせるテイスト。

パッケージで訴求されていた “ジューシーな肉の旨み” についての物足りなさが否めないところではあるものの、まったく的外れな味付けではありません。そこに「生姜焼き風オイル」を加えても、引き続き “ジューシーな肉の旨み” とは異なるベクトルを歩んでいるのですが、豚脂に由来するコクがプラスされ、粉末スープだけでは打ち出せない味わいに。

注目すべきはフレッシュな生姜の風味

豚バラで作った生姜焼きのイメージ(こってり)ではなく、それよりもアッサリとした豚ロースの生姜焼きを彷彿とさせる骨組みで、もっとも印象的だったのが生姜の風味。粉末の生姜とは一線を画す、ほんのちょっと生姜特有の辛味を覚えるフレッシュな香味がオイルに含まれていたので、そこが印象に残りました。しかし、ちょっと具材が頼りなくて‥‥

かやく

謎肉特化でもよかったのでは?

2.0

謎肉は安定のジャンクさで、生姜焼きの豚肉とは異なるけれど、主原料は豚肉。前述のスープとも相性がよかったし、カップヌードルらしさを象徴するトッピングでもあるのですが、まさかの2個しか入ってなかった件w これについては個体差もあるので、たまたま運が悪かっただけ‥‥かと思いきや、同じ店で購入した別の個体に入っていた謎肉も同じく2個。

チップ状の大豆たん白加工品は自然な食感で、肉の旨みこそ楽しめないものの、歯触りなどはネガティブではありません。あとは生姜焼きの付け合わせで定番の(千切りじゃないけど)キャベツに、ニンジンと彩りの配慮は行き届いていたのですが、白飯と食べたい-・というコンセプトを踏まえると白飯にも抜群に合う謎肉を重点的に入れてほしかったです。

総評

3.0

というわけで、けっして味は悪くなかったものの、パッケージで大々的に「これぞ!白飯と食べたいカップヌードル!」を訴求していたにもかかわらず、これ単体でも充分に満足できるというか、裏を返すと白ご飯なくても問題なく食べられるよね、みたいな。最終的に残ったのは “ふつうに美味しかった” なので、総評は及第点としましたが、もうちょい攻めてもよかったんじゃないですかね。

やたら滅多に味が濃いだけの商品も考えものですけど、もっと白メシ欲を誘発させる脂っこさを強調するとか、白ご飯で中和したくなるギリギリの濃さを狙うとか、あるいは容器をレギュラーサイズに改めて “白ご飯+カップヌードル前提” のスタイルに振り切るとか‥‥好き勝手にスイマセンw とはいえコンセプトのポテンシャルは凄まじいので、第4弾も楽しみにしています【author・taka :a(大石敬之)】

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