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「カップヌードル 濃厚カニクリーム味 ビッグ」再現度ヤバッ!! 焼きガニ×ど濃厚クリーム

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日清食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年11月11日(月)新発売のカップ麺、日清食品「カップヌードル 濃厚カニクリーム味 ビッグ」の実食レビューです。

冬の新定番 “クリーム系カップヌードル” 今度は濃厚なカニクリームコロッケの中身をイメージ!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードル 濃厚カニクリーム味

1971年9月18日に発売された、世界初のカップ麺「カップヌードル」——その大盛りサイズ「カップヌードルBIG(ビッグ)」が登場したのは、1991年1月25日。以来、若者を中心とした多くのファンに支持されている「カップヌードル ビッグ」から、近年 “冬の風物詩” として人気を博している、「クリーム系」の新作(続編)が登場しました。

(ちょっと目が怖いw)

今回のテーマは、冬の味覚における代表格の「蟹(かに)」を取り入れた新作で、カニクリームコロッケの中身をイメージした “とろ〜り濃厚” なカニクリームスープが最大の特徴とのこと。しかも焼きガニの芳ばしさだったり、ほっこりとした甘さのあるカニの旨味だったり、そういったカニのおいしさも詰め込んでいるそうです。



クリーム系カップヌードルといえば、今季も発売された「カップヌードル ミルクシーフードヌードル」(2019年10月は「カップヌードル 北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル」)が思い浮かんだ方も多いでしょう。今回の「濃厚カニクリーム味」は、その「ミルクシーフードヌードル」の姉妹品として開発された「カップヌードル クリーミートマトヌードル」が前身。

「クリーミートマトヌードル」とは、パスタやスープの定番メニュー “クリーミートマト” に着目して開発された “新” 冬季限定カップヌードルで、クリームトマト系統と相性のいいチーズを加えてカップヌードル流にアレンジしたもの。初めて発売されたのは2017年2月13日、最初は「ミルクシーフードヌードル」と同じレギュラーサイズから始まります。

最初に登場した2017年2月の「カップヌードル クリーミートマトヌードル」(上記写真左)は、その年に発売されたレギュラーサイズのカップヌードル “全商品の中でNo.1” の週間販売数*を記録。初登場にして人気商品の座に就き、日清食品のマーケティング部も無視できない数値を叩き出しました(*出展:インテージ SRIデータ 2017年カップヌードルレギュラーサイズ量販)。

翌2018年2月26日に第2弾(上記写真左)も発売され、初版の具材はチーズ、ベーコン風味ビッツ、トマト、コーン、ピーマンでしたが、新たにピーマンをブロッコリーに変更。そのブロッコリーは新鮮味があった反面、具合のチーズ加工品(チェダーチーズキューブ)がチーズ風油脂加工品(チェダーチーズ “風” キューブ)に変わり、ややチーズの濃度が減退します。



当時、その変化がネガティブに思えてしまったのですが、2019年2月4日発売の第3弾は趣向を変え、「カップヌードル 海老の濃厚トマトクリーム」に進化。2017年・2018年の「クリーミートマトヌードル」をベースにしつつ、新たに「エビ」を導入し、ちょっと甲殻類の旨味は弱かったけど、クリームのコクにトマトの爽やかな酸味が心地よい一杯でした。

そして冬のクリーム系シリーズ第4弾となる今回の新商品「とろ~り濃厚カニクリーム味」は、2019年前期に続く今年2回目のクリーム系で、製品スタイルは大盛りタテ型BIG(めん80g)に刷新。これまで “トマトクリーム” を軸にしていましたが、原材料名にトマトの文字はなく、甲殻類もエビからカニにバトンタッチ(※関連記事「カップヌードル 海老の濃厚トマトクリーム」)。

開封

製造所は滋賀県栗東市下鈎にある「関西工場」で、日清食品の自社5工場(関東・静岡・関西・滋賀・下関)の中で最新の施設。発売日は2019年11月11日ですが、実は2週間ほど前に300食限定で先行販売されていたものを購入していたので、手元にある商品の賞味期限は2020年4月23日(2019年10月23日製造)となっています(※カップ麺の製造日は賞味期限の6ヶ月前が基本)。



容器底面の写真を撮影中、外装フィルムを破った瞬間から “カニの甲羅を炙ったような” 焼きガニを彷彿とさせる香りが漂ってきて、早くも期待値を煽ってくるカニ。いざ開封すると、ベシャメルソース(ホワイトソース)を思わせる甘い香りが漂い、さらに焼きガニの芳ばしさがコロッケの衣を表現しているような——ちょっと食べる前からヤバいですよコレw

具材はカニ風味カマボコ、コーン、キャベツ、ニンジンということで、カニのほぐし身は入っていませんが、とりあえずヌードルだから的な理由でネギを放り込んでいないのは好印象。豚脂で固めてある粉末スープの色はクリーム色、香り的にもトマトの主張はなく、オーソドックスなカニクリームコロッケのイメージですね(しかも妙にリアル)。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル 濃厚カニクリーム味 ビッグ
製造者:日清食品株式会社
製造所:関西工場(S)滋賀県栗東市下鈎21-1
内容量:108g(めん80g)
商品コード:4902105258781(JANコード)
商品サイズ:縦109mm×横109mm×高さ119mm

発売日:2019年11月11日(月)
実食日:2019年11月11日(月)
発売地域:全国(全チャネル販売)
取得店舗:日清食品グループ オンラインストア
商品購入価格:237円(税込 / 送料・手数料別)
希望小売価格:220円(税別)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:-(小袋なし)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料)、スープ(クリーミングパウダー、豚脂、小麦粉、糖類、でん粉、かに調味料、食塩、あさり調味料、香辛料、バターオイル)、かやく(キャベツ、魚肉練り製品、コーン、にんじん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、香料、炭酸Ca、かんすい、カロチノイド色素、香辛料抽出物、ベニコウジ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・かに・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

カップヌードルの麺は、スープのフレーバーにあわせてサイズ(幅)や味付けを変えている、というのは有名な話。今回の原材料名は、「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料」となっているため、「北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル」(シーフードヌードル系統)と一致します。



メーカー希望小売価格は税別220円、取扱店は全国のスーパーやドラッグストア、コンビニ、ディスカウント店と販路を問わない全チャネル販売で、コンビニでの税込価格は232円が相場(※コンビニでは11月12日より発売)。湯戻し時間は熱湯3分、小袋は別添なし、ゆっくりと粉末スープを溶かしながら熱湯を内側の線まで注ぎましょう。

商品のパッケージにも “とろ〜り濃厚” とあるように、とろみ成分の量が多く含まれているので、溶け残りがないように注意してください。さて、焼きガニの香りとクリームの柔らかい香りがリアルな実食前の現在、カニクリームコロッケの再現度に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(108g)当たり

カロリー:507kcal
たん白質:9.5g
脂  質:22.3g
炭水化物:67.1g
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:3.2g)
   (スープ:3.1g)
ビタミンB1:1.30mg
ビタミンB2:0.32mg
カルシウム:133mg

参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:507kcal(めん・かやく:409kcal)(スープ:98kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつものシーフードヌードルの麺
5.5

調理前は通常のサイズ(約2mm幅)よりも細く見えたのですが、調理後のサイズは定番(現行)の「カップヌードル シーフードヌードル」と同じくらいのサイズだったので、おそらく共通の油揚げ麺を使用しているのでしょう。もっともカップヌードルの中で主張の弱い麺なので、スープの穏やかなクリーム感を壊しません。

「カレー」や「Sio(しお)」「チリトマトヌードル」の麺は、通常の「カップヌードル」(レギュラー)よりも太い約3mm幅の麺を採用。数年前の「シーフードヌードル」は、標準サイズよりも細い約1.8mm幅の麺が定番となっていたのに対し、一部の復刻版*を除く麺のサイズは標準の2mm幅に統一されました。



無論、かつての極細麺を採用したほうがスープの濃度も際立つのですが、今回のカニクリームスープは “濃厚” の指標を履き違えていなかったので、結果的にバランスは悪くありません。また、かなりスープが高粘度なので、きもちコシの持続時間が長かったです(*2019年9月2日再販「カップヌードル リッチ スッポンスープ味」)。

スープ

再現度やばい——
8.0

高級ホテルのディナーに出てくる洒落たカニクリームコロッケではなく、ふつうのスーパーで買えるデリカテッセンのカニクリームコロッケっぽいイメージなんですけど、まさに “それ” です。いわゆる業務用の冷凍っぽくて、だけど他のコロッケよりも高級感があって——あの味を忠実に再現しながら、きちんと「クリームスープ」として違和感なく成立。で、面白いのが焼きガニの芳ばしさ。

開封直後のコメントでも触れたように、焼きガニの芳ばしい香りがサクッと揚げたパン粉を想起させるため、ちゃんと「コロッケ」っぽいのもポイント。じっくりコトコト系のポタージュも舌を巻くようなクリーム感もさることながら、カニの旨味(かに調味料)だけでなく、舌の脇に訴えかけてくる二枚貝の旨み(あさり調味料)やパセリのアクセントも効果的。

クリーミングパウダーと小麦粉を土台にし、バターオイルを重ねることでベシャメルソースっぽさもナチュラルに演出。かにの甘みは糖類のサポートありきではあるものの、しばしば日清食品のカップ麺でネガティブに作用する人工甘味料は不使用なので、舌に纏わり付いてくるような嫌味ったらしい甘さではありません。

ただし、どんなに濃厚なスープでも、粉末スープの溶け残りが解消できていなかったら魅力半減。かなり慎重に満遍なく熱湯を注いでも、表面にある粉末スープは完全に溶けていなかったので、まず表面の溶け残りを優先して溶かしつつ、容器の底まで念入りに混ぜ合わせてください(※推奨まぜ時間は最短でも30秒以上〜1分前後)。

具材

具材は汎用だけど適切な構成
5.0

キャベツとカニ風味カマボコは「シーフードヌードル」から拝借、ニンジンは「カップヌードルカレー」から、コーンは「チリトマトヌードル」から引っこ抜いたような構成で、いずれも新開発の具材ではありません。しかし、こりこりとしたニンジン、みずみずしいキャベツは濃厚なスープの中でインターバルとして効果的(※2mmほど熱湯少なめがオススメ)。

カニ風味カマボコは逆立ちしてもカマボコ(魚肉練り製品)、しかしながらスープに焼きガニの芳ばしさやカニの旨味が丁寧に仕込んであるので、相乗効果が図られています。カニ風味カマボコ本体の甘味とカニっぽい風味も満更ではないですし、もちろんクリーム系スープとコーンの相性は言うまでもなく、全体的に麺が見えないほどの量なのも好印象でした。

総評

★★★★★★★☆☆☆(★7)

カニクリーム味のイメージを “そのまま” カップヌードルで具現化したようなテイストで、クリーム系・とろみ系カップヌードルが好きな方は迷わず購入していただいて問題ありません。かねてよりカップヌードルはクリーム系に強いのですが、今回の「濃厚カニクリーム味」は再現度の高さも含め、近年のクリーム系フレーバーの中でも別格の完成度です。

アグレッシブな焼きガニの芳ばしさ、それに伴うカニクリームコロッケの衣感やアサリの旨味、そしてベシャメルソースを思わせる高濃度スープなど、想像以上にリアルでした。万人向けではないかもしれませんが、とりあえずカップヌードルとカニクリームコロッケが好きならオススメです。ただし麺の量が多いので、女性の方でも手に取りやすい、レギュラーサイズ版も販売してほしいですね。

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