どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2023年2月13日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル チーズバタークリーミーカレー」の実食レビューです。
やりすぎ!? でも絶対うまい「背徳の麺トリオ」世界初のカップ麺「カップヌードル」は “芳醇なチーズ×バターのコク×カレーの風味” で罪な美味しさを訴求!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル チーズバタークリーミーカレー
カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇る日清食品のブランドで、世界初のカップラーメンである——というのは言わずと知れた話。1973年(昭和48年)11月には「Cup O’Noodles」の名称でアメリカに渡り、今では日本国内のみならず、世界100ヶ国で販売される真のグローバルブランドとしての地位を確立しました。
今回の新商品「カップヌードル チーズバタークリーミーカレー」は、我慢せずに食べることで大きな満足感が得られたり、ストレスが解消できたりすることから、若年層を中心に人気を集めている “背徳グルメ” に着目した一杯で、罪な美味しさをコンセプトとする「背徳の麺トリオ」きっての注目株。
「背徳の麺トリオ」とは、日清の御三家ブランド「カップヌードル」「日清のどん兵衛」「日清焼そばU.F.O.」から “背徳感あふれる禁断のメニュー” を同時に展開する企画で、過去に「夏めんトリオ」や「じゃぱん♥ぬーどるずトリオ」「黄金鶏油トリオ」「旨辛トリオ」など、3ブランドで1つのコンセプトを達成する取り組みは実施していましたが、この布陣での背徳グルメは前例がありません。
そもそも即席カップめん自体が背徳感を孕んだカテゴリーに該当する、との認識が常である方も少なくないかとは思いますけど、それは扨措き日清食品が選定した “背徳” の柱は「チーズ」「ニンニク」「背脂」の計3本。なかでもチーズとバターは「背徳の麺トリオ」の間でも重複しているのですが‥‥
ヌードル・うどん・汁なし麺というジャンルの違いについてはもちろん、カップヌードルはポークをベースに、チーズとバターの芳醇なコクを効かせ、カレーの風味を加えた「チーズバタークリーミーカレー」ヌードル。日清のどん兵衛は味噌をベースに、バターと “ちょいニンニク” の風味を効かせた「味噌バタークリーミー」うどん。
日清焼そばU.F.O.は台湾まぜそばの味わいをベースに、チーズと背脂、さらに “わりとニンニク” の風味を効かせた「チーズ背脂台湾まぜそば」ということで、同じ背徳の-・でも異なる毛色。しかしながら3品揃ってマーブル柄のパッケージに身を包み、どん兵衛とU.F.O.の間ではニンニクの効き目を小さく(そして分かりやすく)記載するなど、親和性の妙たるや。
このページで掘り下げるのは、もっとも世間的な期待値も高いであろう「カップヌードル チーズバタークリーミーカレー」で、同ブランドにおけるチーズ×カレーといえば「カップヌードル 欧風チーズカレー」(現時点での最終リニューアル日は2021年3月1日)が既存しますけど、バターを強調した通年フレーバーはありません。
はたして期待通りの背徳感が得られるのか、それとも「カップヌードル」らしく万人受けを狙った仕上がりなのか、それについてはもちろん、チーズ・バター・カレーのバランスなど、なかなか見どころが多そうです。
開封
今回のカップ麺に別添されているのは、フタの上に貼り付けられた「背徳チーズカレーパウダー」1袋のみで、小さく “フタの上で温めないでください” の注意事項あり。とろ〜り溶けて伸びるようなチーズではないと思いますけど、少なくとも熱に反応するチーズを使用している、あるいは原材料のはバターオイル粉末を一緒に入れているのかもしれません。
かやくは謎肉(なぞにく)の愛称で知られる味付豚ミンチを筆頭に、チェダーチーズ風キューブ、ネギ、コーンの組み合わせで、ネギ‥‥必要か? などと思いつつ、それはさておき注目すべきはチェダーチーズ風キューブ。日清食品のチーズ具材には、基本的に「チーズ加工品」と「チーズ風油脂加工品」の2パターンがあり、風味とコクは前者に軍配ですが、残念ながら今回は後者です。でも、量が多いですね。
メーカー希望小売価格は214円(税別)なので、2023年2月現在の「カップヌードル」と同じ値段に設定されているのですが、昨年6月1日出荷分からの価格改定に続き、2023年6月1日出荷分からレギュラーサイズの「カップヌードル」は236円(税別)に再び値上げ。ほかにも日清食品は自社約170品のメーカー希望小売価格を10〜13%引き上げると発表しているため、今から覚悟しておきましょう。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル チーズバタークリーミーカレー 製造者:日清食品株式会社 製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:78g(めん60g) 商品コード:4902105272893(JAN) |
発売日:2023年02月13日(月) 実食日:2023年02月14日(火) 発売地域:全国 取得店舗:スーパー 小売価格:214円(税別) 購入価格:149円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:300ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(背徳チーズカレーパウダー) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)、スープ(ポーク調味料、クリーミングパウダー、糖類、豚脂、食塩、小麦粉、カレー粉、香辛料、プロセスチーズ、ナチュラルチーズ、バターオイル粉末)、かやく(チーズ風油脂加工品、味付豚ミンチ、コーン、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(増粘多糖類、加工でん粉)、香料、炭酸Ca、かんすい、カロチノイド色素、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。麺の幅と原材料名の構成から察するに、数あるカップヌードルの中でも麺の自己主張が弱い「シーフードヌードル」の流れを汲んでいることが分かります。てっきり「カレー」用の太麺を合わせていると想像していたので、ちょっと意表を突かれました。
別添の「背徳チーズカレーパウダー」は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で “小袋を温めずに” 待つこと3分。時間になったら「背徳チーズカレーパウダー」を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。なるほどチーズ・バター・カレーの香りは明確で、調理直後の掴みは悪くありません。
ちなみに通常の「カップヌードル」と栄養成分表示を比較してみたところ、総カロリーは378kcal(オリジナル対比+27kcal)、脂質は18.3g(オリジナル対比+3.7g)、炭水化物は44.0g(オリジナル対比-0.5g)となっており、数字で見る背徳感は控えめでした。というわけで、ここから先は味の背徳感に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(78g)あたり |
カロリー:378kcal たん白質:9.2g 脂 質:18.3g 炭水化物:44.0g 食塩相当量:5.1g (めん・かやく:2.5g) (スープ:2.6g) ビタミンB1:0.67mg ビタミンB2:0.25mg カルシウム:100mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:378kcal(めん・かやく:304kcal)(スープ:74kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
安心と信頼のヌードル
カップヌードルのブランドに使われる油揚げ麺には、いくつかの雛形があり、横幅については通常の「約2mm幅」と太めの「約3mm幅」に分けられますが、スープの味に合わせて配合を変えているのも “こだわり” の一つ。なかでも “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料” の構成は、前述のように「シーフードヌードル」の流れを組んでいます。
厳密にいうと現在販売されている「カップヌードル シーフードヌードル」の原材料名とは微妙に異なるのですが、直近にレビューした商品を例に挙げると「カップヌードル 石焼ビビンバ風 甘辛コチュジャン味 ビッグ」(2022年12月12日発売品)と完全に同じ構成で、麺単体の自己主張よりもスープの個性を尊重してくれるタイプ。
後述するスープに対し、あえて麺の存在感を埋没させているような取り合わせですが、まったく問題ありません。むしろスープのインパクトを強めるために “あえてカレー用の太麺を合わせなかった” 意思を感じるチョイスだったので、スープの背徳感を高めることに寄与していました。
スープ
背徳感よりも安心感が上w
まずは「背徳チーズカレーパウダー」を入れずに味を確認してみたところ、かなりクリーミーなテイストで、真っ先に感じたのは背徳感ではなく安心感。とろみ成分が含まれているため、かなり粘度は高く、それこそカップスープのポタージュに匹敵するくらい。この時点でカレーっぽい要素は目立っておらず、クリーミーな部分は濃厚で、パンと一緒に食べたいタイプ。
次に「背徳チーズカレーパウダー」を加えてみたところ、カレーの風味が明確に主張を始めますが、ほとんど辛味は感じません。あくまでも風味のみ華やかで、辛さは弱く、より複雑な味わいに。寒い季節に嬉しいホッとする味わいから、想像していたような背徳感は得られなかったんですけどw 軽い糖質制限中の方であれば、なんか糖質めっちゃ高そう‥‥的な背徳感は得られるでしょう。
かやく
ミスマッチに思えた謎肉もイイ感じ
味付豚ミンチは「カップヌードル」で定番の謎肉で、クリーミーなカレー風味のスープに対し、それはそれは自己主張が強く、ちょっと合わないかな——と、感じたのは最初だけ。はたしてベストマッチかと聞かれたら、好みによるかもと答えますけど、やわらかいスープにジャンクな謎肉の対比が面白く、反対にコーンはスープに寄り添うようにフィット。ネギは、まぁ‥‥よくも悪くも気になりませんw
先にチーズ加工品とチーズ風油脂加工品について触れたように、たとえばチーズをバターに置き換えるとして、チーズ加工品はマーガリン、チーズ風油脂加工品はファットスプレッド的な存在といえば伝わりやすいでしょうか。みたいに書いたらネガティブに見えなくもないですけど、けっこう量が多く、スープの濃度を底上げすることについて大いに貢献してくれていました。
総評
はたして今回の商品から背徳感を見出すとするならば、結果的に糖質くらいだったので、めちゃくちゃ濃いめの血圧バク上がりスープに期待していたり、チーズは食べもんじゃネェ飲みもんだ的な姿勢だったり、バターを丸かじりするようなテンションで挑むと拍子抜けすると思います。でも、おいしい。
カップヌードルは基本的に洋風のスープが得意で、なかでもポタージュ系の商品は当たりが多く、その強みが存分に発揮されていました。攻撃性は皆無に等しかったので、すこし期待値の調整は必要ですが、ポタージュ系のカップヌードルが好きな方は必食です【author・taka :a(大石敬之)】