どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年4月22日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル バターコーンシーフード ビッグ」(271円+税)の実食レビューです。
間違いない美味しさで人気のシーフードヌードルを、間違いないレシピでアレンジ。カプヌのネトメシ最新作はバター香るコク旨シーフード!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードルBIG バターコーンシーフード
カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、日本の即席カップめん市場において圧倒的な占有率を誇っているブランドで、日本国内でのマーケットシェアはもちろん、現在は世界100ヶ国で販売されているロングセラー。累計販売食数は3年前に500億食を超え、真のグローバルブランドとしての地位を固めるに至りました。
今回の新商品「カップヌードル バターコーンシーフード ビッグ」は、1984年(昭和59年)7月23日の発売以来、数あるフレーバーの中でも屈指の人気を誇っている「シーフードヌードル」の味わいをベースにした変わり種で、そこにバターとコーンを “ちょい足し„ する、ネットで人気のアレンジレシピを再現した一杯。
いつ頃からネットで話題になっていたのか、まったく私は把握していなかったので、サクッと調べてみたんですけど‥‥そこまでバズってなかった感じ? だいたい上位に表示されるのは、今回の「カップヌードル バターコーンシーフード ビッグ」に関する情報が大半と、カップヌードルの公式X(Twitter)が『新世紀エヴァンゲリオン』風の投稿かまして話題になっていたことに関するニュースくらい。
ええ、私も例に漏れずアスカの声が脳内再生された側なんですけど、それはさておき「シーフードヌードル」に「バター」を入れるアレンジは、けっこう前から存在する組み合わせで、むしろアレンジ界隈では第1形態の定番というか、ちょい足しアレンジの王道といっても過言ではありません。
ただ、自前でコーンを準備するのは少し面倒なので、バターの効き目についてはもちろん、コーンのボリュームやトレードオフによる「シーフードヌードル」らしさの抜け落ちなど、そういった部分にも注目しながらレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製バター風味オイル」1パックのみで、パッケージに “※イラストは味のイメージです„ との記載があったように、本物のバターは使ってないパターンか‥‥? などと(あるあるネタですけどね)。ただ、原材料名に「バターオイル」の表示があったので、きちんとバターに由来する成分は含まれている様子。
かやくは “ほんのりとした甘さとシャキっとした食感が特長のコーン、イカ、キャベツ、ネギ„ の組み合わせで、通常品には使用している「ほぼイカ」「カニ風味カマボコ」「スクランブルエッグ」は入っていません。しかし、それを模した魚肉練り製品ではなく、きちんと本物のイカを残してくれているところは、とても好感度が高いポイント。
ちなみにメーカー希望小売価格は271円(税別)なので、通常の「カップヌードル シーフードヌードル ビッグ」と同じ値段。この価格帯を維持しつつ、通常品には別添されていない小袋を付けたり、コーンをトッピングしたり、そういった個性の付加価値を加味すると、先ほど触れた具材のように、いくつかのトレードオフは仕方ないでしょう。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:カップヌードル バターコーンシーフード ビッグ 製造者:日清食品株式会社 製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:96g(めん80g) 商品コード:4902105283110(JAN) |
発売日:2024年04月22日(月) 実食日:2024年04月30日(火) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:271円(税別) 購入価格:292.68円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(特製バター風味オイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料)、スープ(ポーク調味料、チキン調味料、植物油脂、糖類、香辛料、粉末しょうゆ、乳等を主要原料とする食品、にんじん調味料、バターオイル、たん白加水分解物、あさり調味料、野菜調味油、食塩、紅しょうが、オニオンパウダー、魚醤、ポーク調味油)、かやく(コーン、乾燥いか、キャベツ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、香辛料抽出物、かんすい、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、ビタミンB2、ベニコウジ色素、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は見慣れた形状の油揚げ麺で、湯戻し時間も3分と標準的。サイズと原材料名の構成から察するに、シーフードヌードル系統の麺であることは明白で、しかしながら定番の「カップヌードル シーフードヌードル ビッグ」とは微妙に配合を変えているのですが、それについての詳細は「めん」の項目で触れるとして——。
別添の「特製バター風味オイル」は後入れなので、内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと3分。時間になったらフタを開け「特製バター風味オイル」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。めちゃ盛りコーンではないけれど、そこそこ量は多く、ファーストインプレッションはパッケージに負けず劣らずのコーンカラー。
あわせてバターの香りも明確に漂ってくるのですが、ふんわり穏やかな表情で、想像していたよりも背徳的ではありません。むしろ、容器の底から優しさが滲み出ているw というわけで、引き続きシーフードヌードルの魅力やバター&コーンとの兼ね合いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(96g)あたり |
カロリー:438kcal たん白質:10.4g 脂 質:17.4g 炭水化物:60.0g 食塩相当量:5.9g (めん・かやく:2.8g) (スープ:3.1g) ビタミンB1:0.92mg ビタミンB2:0.32mg カルシウム:121mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:438kcal(めん・かやく:384kcal)(スープ:54kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
体感的には「シーフードヌードル」と同じ
「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質」や「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD」など、なかには “サイリウム種皮粉末„ や “卵粉„ を練り込んでいる特殊なパターンも存在するのですが、このブランドにおける油揚げ麺のサイズは約2mm幅と約3mm幅に大別され、さらに細かく分類すると、使用している原材料や配合をスープに合わせて調整しています。
先に定番の「カップヌードル シーフードヌードル ビッグ」とは微妙に配合が違うと前述したように、それと比較して “香味調味料„ を追加した構成となっているのですが、体感的な認識としては「シーフードヌードル」と同じ麺で問題ありません。以前に “通常品と変わり種では麺の配合を変えている„ などと、日清食品の関係者に聞いたことがあるのですが、ぶっちゃけ分からんw
それよりも製造所の違いによる仕上がり差のほうが興味深く、茨城県取手市にある関東工場(+A)で製造された麺は、比較的に加水率が低めの設定で、やや粗い感じの口当たり。片や滋賀県栗東市にある関西工場(+S)で製造された麺は、なめらかな口当たりが印象に残るなど、そういった変化が生じているので、容器底面に記載されている製造所を意識しながら食べてみるのも面白いですよ。
スープ
シーフードはっきりで、バターは優しく
まずは「特製バター風味オイル」を入れずに味を確認してみたところ、体感できるバター系の風味は皆無に等しい状態で、土台は「シーフードヌードル」だとハッキリわかるレベル。まったく同じ味ではないけれど、多くの人が愛してやまないシーフード感だったり、たまに飛び込んでくる小さな紅生姜のアクセントだったり、それらの魅力は十中八九で踏襲しています。
続けて「特製バター風味オイル」を加える際、ほんのちょっと単体で舐めてみたところ、バター風味は香りから伝わってきたように穏やかで、ほんのりコーンの風味も‥‥ほら、アレです。例えるなら「ポップコーン」みたいな感じw バターといえばの背徳感は控えめですが、じんわり乳製品ならではのコクが溶け込んで、同時にコーンの甘味もブーストされる、なかなかに凝った演出でした。
かやく
シーフードヌードルにコーン、ありですな
日清食品のニュースリリースには “ほんのりとした甘さ„ と記載されていたのですが、主役のコーンは特有の甘みが強く、それは前述の「特製バター風味オイル」にブーストされるので、けっこうな存在感。噛めば噛むほど系のイカは、スープの旨みを強化する役割も担っている具材で、キャベツは食べ応えアップに寄与。
ネギは正直、どっちでもいいかな? みたいに感じてしまったんですけどw あまりゴチャゴチャさせるとコーンやイカの立ち位置がサブに寄ってしまうので、いい意味で無難な構成だったと思います。いや、ネギよりもニンジンだとモアベターですかね。
総評
けっこう全体的に優しい感じだったので、バターやコーンにインパクトを期待していた場合、ちょっと優等生に感じてしまうかもしれません。ただ、シーフードヌードル+バター&コーンの個性が喧嘩せずに収まっている、トータルバランスの観点から見ると整っていたので、及第点に星ひとつプラスしました。
さらに濃厚さが欲しい方は、どストレートに追いバターはもちろん、熱湯の半分を牛乳や生クリームに置き換えて調理するとコーンポタージュっぽくなりそうな予感。この勢いで次はレギュラーサイズに変更し、冬の定番「北海道濃厚ミルクシーフー道ヌードル」よろしく濃厚さフルスロットルなヤツを開発するとか、続編の登場にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】