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殺人的にウマいカップヌードル!? カプヌ史上最も物騒な「暗殺者のパスタ風」を食べてみた結果‥‥

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年9月23日(月)新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル 暗殺者のパスタ風 ビッグ」(271円+税)の実食レビューです。

トマト×にんにく×唐辛子で殺人的にウマい!? ドロッと濃厚で辛旨、焦げの香ばしい風味がクセになる。ブランド史上最も物騒な新作の実力とは——。

けっこう辛い? そんなに辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードルBIG 暗殺者のパスタ風

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、1971年(昭和46年)9月18日の発売以来、日本の即席カップめん市場において圧倒的な占有率を誇っている日清食品のブランドで、国内でのマーケットシェアはもちろん、現在は世界100ヶ国で販売されているロングセラー。累計販売食数も50年で500億食を超えるなど、真のグローバルブランドとしての地位を固めています。

殺人的な美味しさのカップヌードル‥‥?

このページでレビューする「カップヌードル 暗殺者のパスタ風 ビッグ」は、トマト×にんにく×唐辛子で殺人的にウマい! 辛い! などと、まるで市販品とは思えないコピーを掲げた「カップヌードル ビッグ」の新商品で、焦げの香ばしい風味がクセになる、ドロッと濃厚トマトの辛旨スープが特徴とのこと。

元ネタになっている暗殺者のパスタ(Spaghetti all’Assassina / スパゲッティ・アッラッサシーナ)とは、イタリア半島の南東部に位置するプーリアの州都・バーリが発祥の地とされているパスタ料理で、その殺人的な美味しさも然る事乍ら、一度聞いたら忘れられない呼び名も追い風になり、日本のYouTubeチャンネルやレシピサイトを中心にバズったのも記憶に新しいところ。

しかし、その歴史は意外と古く、現在を遡ること半世紀以上、1967年に「Al Sorso Preferito」というレストランで最初に作られたのが起源。とある夜、同レストランのシェフであるエンツォ・フランカヴィッラ(Enzo Francavilla)氏が誤ってアラビアータを焦がしてしまったが、それを快く受け入れてくれた紳士に提供したところ「これは美味しいけど(こんなに辛いなんて)あんたは暗殺者だ」と称賛。

こちらは日清食品の見解

それが後に「暗殺者のパスタ」と呼ばれるようになった理由で、もともとは本場でも知る人ぞ知るメニューだったようですが、2005年に発表された小説「Spaghetti all’Assassina(暗殺者のパスタ)」で注目が集中し、2021年の映画化で知名度は急上昇。そのレシピを日本在住の料理人・マルコ(Marco Macri)氏が自身のYouTubeチャンネル『きょう何たべよ』にて紹介し、前述の盛大なバズに繋がります。

つまり、福岡県は久留米市の三九(さんきゅう)を発祥とする白濁とんこつスープよろしく “失敗„ から生まれたメニューなんですけど、さておき詳しい作り方は上記の動画(【おこげパスタ】今イタリアでめちゃめちゃ流行ってるパスタ知ってる!?)をご参照いただくとして、その味わいをイメージした「カップヌードル 暗殺者のパスタ風 ビッグ」をレビューするにあたり注目すべきは「焦げ」の風味。

「暗殺者のパスタ」は、オリーブオイルを入れたフライパンでニンニクや辛味の強い唐辛子を熱し、トマトペーストを加えた後 “茹でる前のパスタを焦げ目が付くまで„ 焼き付け、トマトペースト入りの湯を継ぎ足しながらパスタを茹でる、その特殊な調理方法も注目を集めた要因。また殺人的な「辛さ」も魅力とされているため、辛味の強さにも注目しながらレビューします。

開封

外装フィルムを破いた瞬間から強烈な香りがw

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、熱湯を注いでから3分後、よくまぜてOKの「カップヌードル」らしいパターン。かやくは謎肉(なぞにく)を筆頭に、チリトマトヌードルで馴染み深いトマト加工品、あとは赤唐辛子もイメージにピッタリのトッピングになりますが、キャベツ‥‥。食べ応えアップには貢献してくれる具材ですけど、イメージ的に暗殺者の攻撃力ちょっと落ちますよね。

辛さレベル3

ただ、辛さレベルは5段階基準で真ん中の「3」となっているため、けっこう辛そうな雰囲気。というのも最近、日清食品の「辛さレベル3」表示は “ふつうに辛口〜それ以上„ に感じる商品が多くて。いわゆる激辛カップ麺ほど衝撃的な刺激ではないと思いますが、辛味の強さにも期待できそうな展開。

ちなみにメーカー希望小売価格は271円(税別)ということで、通常の「カップヌードル ビッグ」と同じ値段。縦型ビッグのカップラーメンはCVS向けに開発される傾向があるんですけど、公開はスーパーマーケットやドラッグストアでの取り扱いも想定されているNB(ナショナルブランド)商品なので、コンビニ限定の新商品ではありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:カップヌードル 暗殺者のパスタ風 ビッグ
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:103g(めん80g)
商品コード:4902105283332(JAN)
発売日:2024年09月23日(月)
実食日:2024年09月27日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:271円(税別)
購入価格:292.68円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料)、スープ(豚脂、香辛料、小麦粉、香味調味料、糖類、でん粉、たまねぎ、食塩、トマトパウダー、酵母エキス、チキン調味料)、かやく(味付豚ミンチ、キャベツ、トマト加工品、赤唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、乳化剤、炭酸Ca、酸味料、カラメル色素、かんすい、ベニコウジ色素、香料、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、炭酸Mg、ビタミンB2、くん液、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

カップヌードルの中では太麺に該当するサイズ

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分。元ネタはスパゲッティを使用しているのに対し、こちらは‥‥うん、ブレない。詳しくは後述しますが、サイズが約3mm幅の太麺であること、また原材料名の構成から「カップヌードル カレー」の流れを汲んだテンプレを使用しています。

トマトとニンニクが強めの香りは好印象

あとは内側の線まで熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。サブタイトルが「ドロッと濃厚トマトの辛旨スープ」となっているように、とろみが強いスープだったので、溶け残りがないように容器の底から念入りに混ぜ合わせてください。

さて、カップヌードルにしては具材の量が頼りないファーストインプレッション。そこそこニンニクが強いので、香りのイメージは悪くないけれど、焦がしたような風味は特筆するほど目立ちません。それでも「暗殺者のパスタ」を彷彿とさせる魅力が伝わってくるのかどうか、それと辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(103g)あたり
カロリー:489kcal
たん白質:10.6g
脂  質:22.4g
炭水化物:61.2g
食塩相当量:6.5g
(めん・かやく:2.7g)
   (スープ:3.8g)
ビタミンB1:0.24mg
ビタミンB2:0.30mg
カルシウム:118mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:489kcal(めん・かやく:419kcal)(スープ:70kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

「カップヌードル カレー」の流れを汲んだテンプレ

3.0

通常の「カップヌードル カレー」に使われている油揚げ麺と比較して、ポークエキスとチキンエキスの配合量が逆転していたり、たん白加水分解物が香味調味料とポーク調味料に変わっていたり、原材料名の表示は地味に大きく変わっているのですが、体感的には「カップヌードル カレー」と同じ油揚げ麺である、との認識で問題ありません。

スープとの相性も悪くない

サイズは「チリトマトヌードル」の油揚げ麺と共通ですが、そちらの原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、ポークエキス」とシンプルなのに‥‥というか、スープの味が “トマト×にんにく×唐辛子„ の組み合わせなのに、あえて「カップヌードル カレー」系統の油揚げ麺をチョイスした理由が興味深いポイントに思えるのですけど、ひとまず相性は悪くありません。

「暗殺者のパスタ」はスパゲッティを使用して作るのに対し、こちらはゴリゴリの「カップヌードル」ライクな油揚げ麺なので、再現度に関しては言わずもがな。イタリア人から “これは認めない„ と酷評された「カップヌードル パスタスタイル」の丸いストレート麺だと面白かったんですけど、ブランドのアイデンティティはバッチリです。

スープ

看板に偽りあるんじゃない?

2.0

とろみの加減が増粘多糖類で無理やり強めた系だったので、それが不自然に思えたんですけど、味は‥‥チリトマトの派生品? おそらく使用しているトマトパウダーが同じなのと、ニンニクや唐辛子、胡椒の他にチリパウダーっぽい香辛料の存在も感じるテイストで、イタリアンというよりもメキシカンな印象が無きにしも非ず。厳密にいうと方向性は異なりますが、すくなくとも「チリトマトヌードル」にルーツを感じる味わいであることは間違いありません。

そこそこ辛味も強めに効かせてありますが、辛さレベル2と表示されていた「特上チリトマトヌードル」と同じくらいだったので、殺人的な辛さではなく(体感的には中辛〜ふつうに辛口前後)、なにより引っ掛かったのが焦げの弱さ。くん液を添加していますけど、茹でる前のスパゲッティをフライパンで焦がしたような臨場感は見えてこなかったので、そこが残念でした。

かやく

キャベツの他にも選択肢はあったのでは‥‥

2.0

謎肉は通常の「カップヌードル」にも入っている例の味付豚ミンチで、これについて多くを語る必要はないと思いますけど、スープとの兼ね合いか妙にサクサク。混ぜると散り散りになるトマトはスープのトマト感を強めることに大きく寄与しているため、その点においては効果的なアイテムになりますが、如何せん量が少ない。

とりあえず入ってる感が否めないキャベツもフライドガーリックに変えたほうが全体の攻撃力ぐっと増したんじゃないかと、これがベストなチョイスとは思えないラインナップ。容器の底に「カップヌードル カレー」よろしく小さな刻み玉葱が溜まっていたので、それに後半けっこう救われましたが、ちょっとシンドかったです。

総評

2.0

にんにく強め、トマトしっかり、辛味そこそこ。ただ、殺人的にウマい! 辛い! のかと聞かれたら、そこまでのインパクトないと答えざるを得ません。パスタとは似ても似つかぬヌードルについては致し方ないというか、むしろ「カップヌードル」らしくてイイよねってなもんですけど、パッケージでも訴求されていた “焦げの香ばしい風味がクセになる„ については疑問符が否めない着地点。

チリトマトヌードル系の味が好きなら私の評価以上に楽しめると思いますが、暗殺者のパスタを成立させる上で必要不可欠な「焦げ」の臨場感がハッキリと伝わってこなかったのが致命的で、及第点は付けられませんでした。それと後半ちょっと飽きてくる感じだったので、味変用のタバスコとかあると安心かもしれません。【author・taka :a(大石敬之)】

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