どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年4月15日(月)新発売のカップ麺、エースコック「CoCo壱番屋監修 刺激のスパイスカレーラーメン」の実食レビューです。
CoCo壱番屋(ココイチ)監修のカップラーメン最新作「刺激」部門はスパイス・トマト・オクラがポイント!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
CoCo壱番屋監修 刺激のスパイスカレーラーメン
エースコックとは定番のコラボとなっている「CoCo壱番屋監修」シリーズの期間限定商品、いったい今回で何度目のタイアップでしょうか——とりあえずエースコックのデータベースに残っている記録の中では、2002年3月に発売された同店監修の「カップラーメン」と「カップ焼そば」の同時発売品が最古のタイアップ製品とされているので、すくなくとも17年の歴史があります。
今回は「刺激」と「まろやか」をテーマに掲げているのですが、その両者が一つのカップで融合しているのではありません。 “刺激” を担当してるのが今回のレビュー対象「刺激のスパイスカレーラーメン」で、同時発売品に “まろやか” 担当の「まろやかクリーミーカレーラーメン」があり、2品同時にリリースされました。うん、それにしても分かりやすい商品名ですね。
通称「ココイチ」という愛称で親しまれている「CURRY HOUSE(カレーハウス)CoCo壱番屋(ここいちばんや)」ですが、愛知県一宮市に本社(株式会社壱番屋)を構え、「カレーレストランチェーン店舗数世界一」と「カレー販売数ギネス世界一(1週間で最も多く1杯単位で販売されたカレー)」という2つのギネス世界記録を保持している、カレー専門店チェーンの業界最大手企業。
基本的な事業内容はカレー専門店「カレーハウス CoCo壱番屋」の店舗運営及びフランチャイズ展開ですが、名古屋名物の “あんかけスパゲッティ” 専門店「パスタ・デ・ココ」や “カレーラーメン” 専門店「麺屋ここいち」、さらにハンバーグ(とんかつ)専門店「鉄板ハンバーグ にっくい亭」など、本業のカレーライスとは別形態の飲食店も運営しています。
いつもCoCo壱番屋監修のカップ麺に別添されているスパイスは、お店の卓上にもあるココイチ秘伝のスパイス「とび辛スパイス」と同じ名前なんですけど、今回の新商品「刺激のスパイスカレーラーメン」には “5種類のミックススパイス” が別添されているようで、その内容はエースコックの公式ウェブサイト内にある商品情報及びニュースリリースにも記載されていません。あ、それからパッケージには夏野菜のオクラが写っていますね(※2019年4月発売品)。
パッケージのイメージ写真から察するに、左上はパセリもしくはパクチー、右中はクミン、右上は赤唐辛子、右下は黒胡椒、左下はカルダモンか花椒‥‥? というのが私(素人目)の予想だったんですが、エースコックにカンニングしたところ、5種類のスパイスは「クミン」「パセリ」「黒胡椒(ブラックペッパー)」「コリアンダー(パクチー)」「とび辛スパイス(赤唐辛子)」とのことでした。
スパイスカレーといえば大阪発祥で話題の個性的なカレーですが、CoCo壱番屋も2018年から「スパイスカレー」がテーマの限定メニューを展開していて、ポーク(春)、チキンベジ(夏)、骨つきチキン(秋)と続き、ちょうど2019年3月1日から5月31日までの期間限定で第4弾の「スパイスカレー THE ローストチキン(税込952円)」を絶賛提供中。もしかするとマーケティング部による期間限定メニューとカップラーメンの販促相乗効果を狙った示し合わせがあったのかも‥‥というのは憶測ですがw
お店の「スパイスカレーローストチキン」を食べた友人の話によると、カレーの色が2018年の春っぽい黒色に戻り、粘度もシャバシャバだった秋から夏のチキンベジくらいトロミが付けられているらしく、パセリ・クミン・カルダモン・唐辛子・胡椒・花椒(ホアジャオ)・オレガノなどが後がけされ、よりいっそうスパイシーな新世代系のココイチカレーに仕上がっているとのこと。あまりココイチらしくないけれど、逆にココイチの概念が変わるようなカレーだったそうです。
開封
ハイ、というわけで私は普段通り大人しくカップ麺の内容について詳しく触れていきますが(笑)、内容物の小袋は先入れの「かやく入り粉末スープ」と後入れの「スパイス」が各1袋ずつで、合計2種類。個人的に粉末スープと具材は分けて包装してほしかったりするのですが、調理手順とゴミの数が減るのは利点ですよね。
麺は見た感じ丸刃でカットされている油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。調理前の縮れは緩やかですが、油揚げ麺特有の香りは強めに主張してきます。以前、 “他のメーカーは平気なのに、なぜかエースコックの油揚げ麺だけは苦手で——” というコメントを頂いたことがあるのですが、たしかに言われてみると独特のニオイかもしれません。
それから今回のカップ麺はイオンリテールにて税込188円で購入しているのですが、後から寄った北近畿のローカルスーパーでは税込118円でした。セール中を除いて同社の「スーパーカップ」が揃っている店舗であれば同じような価格帯で販売されていると思うのですが、だいたい130円〜150円前後だと思うので、ちょっと188円は高いですね。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:CoCo壱番屋監修 刺激のスパイスカレーラーメン 製造者:エースコック株式会社 製造所:自社工場・兵庫県加東市(製造所固有記号 W) 内容量:105g(めん90g) JANコード:4901071231835 ITFコード:14901071231832 個装サイズ:縦140mm×横140mm×高さ105mm 発売日:2019年04月15日(月) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用・中華麺) スタイル:大盛バケツ型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:500ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(かやく入り粉末スープ・スパイス) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩)、かやく入りスープ(食塩、乳化油脂、キャベツ、カレー粉、野菜パウダー、香辛料、鶏・豚味付肉そぼろ、香味調味料、チキンエキス、チキンパウダー、酵母エキス、オクラ、ねぎ、唐辛子)、スパイス(香辛料、食塩、パセリ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、炭酸カルシウム、重曹、カラメル色素、かんすい、微粒二酸化ケイ素、紅麹色素、カロチノイド色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む) |
【本品に含まれるアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごま(表示が義務付け及び推奨されているもの) |
実食開始
さて、先入れの「かやく入り粉末スープ」には「オクラ」が入っています。おいしいですよね、オクラの入った夏野菜カレー。ちょっと発売日的には早いけどw お店のトッピング “オクラ山芋” をイメージしての‥‥というのは無理のあるフォローかもしれませんが、意外とカレー味のカップ麺にオクラが入るのは珍しいので、ちょっと新鮮味を覚えました。
個装サイズはエースコックが製造している大盛バケツ型の標準サイズ(縦140mm×横140mm×高さ105mm)となっているので、「スーパーカップ」シリーズと同じです。けれども紙製の「スーパーカップMAX」からの流用ではなく、プラ製の「スーパーカップ1.5倍 超やみつき○○」シリーズや「(コンビニ限定)超スーパーカップ1.5倍」のほうですね。
後がけスパイスを投入する前からCカレー粉の香りが芳醇で、待っている間に食欲をそそられたのですが、後がけスパイスを入れた途端、特にクミンの香りが強くなりました。先入れの粉末スープにはトロミ成分が含まれていたので、注湯する段階から粉末スープめがけて可能な限り溶かすことを意識し、3分後は念入りに掻き混ぜてください(※推奨まぜ時間:40秒以上)。
それでは、後がけスパイスの刺激と辛さレベルに注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(105g)当たり
熱 量:440kcal(カロリー) |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:440kcal(めん・かやく:387kcal)(スープ:53kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
しっかりした弾力と滑らかさを併せ持つ丸刃のめんです。口の中で存在感をしっかりと感じられる、食べごたえ抜群のめんに仕上げました。
(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > CoCo壱番屋監修 刺激のスパイスカレーラーメン」)
製品説明がリニューアル前の旧スーパーカップに使われていた「カドメン」と似ていますが、形状は「ガッシリ3Dめん」を彷彿とさせる断面の丸い丸刃でカットされた口当たりのいい油揚げ麺で、しかしながら弾力があり、食べ始めは硬めの食感。サイズは中くらいですが、途中からモチモチ感が出てきます。
ある程度の弾力は食べ終わるまで続きますが、ひとつ残念なのは油揚げ麺臭(ニオイ)の野暮ったさ。最初は目立って気にならなかったし、別添のスパイスで結果的に中和されますが、中和=スパイスサイドから見ると油揚げ麺特有のマスキング効果がマイナスに働いて、コクというよりも雑味に思えてしまいました。
麺の量は有名店監修商品でも80gに調整せず、大盛バケツ型カップ麺の標準値である90gちゃんと入っていたのは好印象だった反面、量をキープして中庸的な油揚げ麺を採用するのではなく、あえて麺量を80gに落とし、その分しっかり油揚げ麺臭を抑えたほうが結果的な満足度は上がったような気がします。エースコックが本気を出した時、油揚げ麺特有の風味は驚くほど軽減されますからね。
スープ
鶏やトマトの旨みをしっかり利かせ、カレースパイスをバランスよく配合したスープです。別添のスパイスを加えることで5種のスパイスの刺激と風味が口の中いっぱいに広がる、最後まで飽きのこない一杯に仕上げました。
(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > CoCo壱番屋監修 刺激のスパイスカレーラーメン」)
製品説明通り基本はチキンカレーがベースになっているため、ポークカレーやビーフカレーのような厚みはないものの、いい意味でライトなテイストにトマトのアクセントがフィット。 “しっかり利かせ” というほど強烈ではありませんが、トマトの酸味よりも旨味を重点的に意識しているような印象で、やっぱり夏野菜のトマト+カレーに具材のオクラも相俟って夏っぽいイメージですねw
スープの色は赤みを帯びていますが、この時点ではピリ辛に過ぎません。CoCo壱番屋監修シリーズらしく日本人好みのカレー粉をベースに多少なりとも辛味はあるものの、唐辛子の赤みというよりもトマトを中心とした野菜パウダーの赤みなので、別添のスパイスを入れなければ市販のルーでも辛さレベルは中辛以下でしょう。
しかし、別添のスパイスには「とび辛スパイス(赤唐辛子)」がブレンドされているので、ピシッと全体が引き締まります。それでも中辛〜中辛ちょい上・辛口以下かな‥? というファーストインプレッションから後半じわじわ辛さが増してゆき、身体もポカポカ。激辛ではありませんが、食べ終わる頃には「辛口」認定しても差し支えないくらいだったので、辛い食べ物が苦手な方は少しずつ投入してください。
辛さは黒胡椒のピペリンよりも赤唐辛子のカプサイシンが優勢で、コリアンダー(パクチー)も入っているそうですが他のスパイス感が強く、たぶんパクチーが嫌いな方でも気にならないと思います。それ以上にクミンの香りが強く、その影から意外とパセリも主張してくるため、クミンや乾燥粉末パセリが苦手な場合そちらが気になるかもしれません。
それから写真では分かりにくいかもしれませんが、スパイスの中には旨味成分の結晶と思われる小さな透明の粒がキラキラ光りを反射していたので、中身は5種類の香辛料やハーブだけではありませんでした。
かやく
シャキシャキとした食感の良いキャベツ、肉そぼろ、彩りの良いオクラ、ねぎ、唐辛子を加えて仕上げました。
(出典:エースコック公式ウェブサイト「HOME > 商品情報 > CoCo壱番屋監修 刺激のスパイスカレーラーメン」)
さすがに細過ぎて写真に収めることはできませんでしたが、ちゃんとオクラは単体で持ち上げると糸を引くリアリティ。もちろん意識的に噛むと口の中で粘りを見せ、オクラ特有の風味もバッチリ。スープのトロミは人工的で小麦粉とは違うベクトルでしたが、それを不自然に思わせなかったことにオクラの粘りも一役買っていました。しかし、他の具材は取るに足らず。キャベツは分厚くて歯応えがあったけど少量、ネギは飾り‥‥
あ、でもスパイスの関係があったので、ちょっとネギはハーブっぽい役割を担っていると言えるかもしれません。それに肉そぼろも少量ですが、今回は “アタリ” です。スパイシーな味付けで食感もスカスカではなく、これについては実に好印象でした。そういえば今回の説明文、いつもの “程よく味付けした——” が抜けてますね。
総評
★★★★☆☆☆☆☆☆(★4)
きちんとカレー味でしたが、どちらかというと一部のスパイスとハーブが突出し、あえて他は弱めの印象だったので、CoCo壱番屋(実店舗)のカレーともオーソドックスなCoCo壱番屋監修のカップラーメンとも違う印象でしたが、これぞまさにCoCo壱番屋らしからぬココイチスパイスカレーの個性と言えるのかもしれません。
スパイス感を重視していただけに油揚げ麺特有のマスキング効果が目立っていたので、もうちょっと主張の弱い麺のほうがバランスよさそうでしたが、日本の家カレーとは違うスパイス感は印象的だと思い、及第点に★ひとつプラスしました。ところでトマトやオクラなどがプッシュされていましたが、もしかすると当初は2018年夏のココイチ限定「大人のスパイスカレー THE チキベジ」が絡んでいたのかもしれませんね。