どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2025年12月15日(月)新発売、エースコックのカップ麺「超大盛りスーパーカップ2.0倍 節の一撃 鬼辛(おにから)みそラーメン」(348円+税)の実食レビューです。
今年最後の「スーパーカップ」は辛辛魚(からからうお)インスパイア!? 超大盛りで超辛い “辛節ふりかけ付き„ の新作爆誕!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
超大盛りスーパーカップ2.0倍 節の一撃 鬼辛みそラーメン
スーパーカップとは、1988年(昭和63年)7月25日の発売以来、大型カップめんのパイオニアとして現在も重要なポジションに位置しているブランドで、言わずと知れたエースコックのロングセラー。人間が物事の違いを明確に意識するのは√2(1.414213〜)以上である——その法則から導き出された「ルート2の法則」に基づき、カップラーメンの標準的なボリューム(めん60g)比1.5倍が大盛りの適量と定義されたのですが‥‥

このページでレビューする「超大盛りスーパーカップ2.0倍 節の一撃 鬼辛みそラーメン」は、スーパーカップ1.5倍の基準(めん90g)を上回る超大盛りサイズ(めん120g)のカップラーメンで、鰹節の旨味×辛さの唐辛子を掛け合わせた激辛系の一杯。調理後のイメージ的に「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」を意識しているような雰囲気ですが、豚骨×魚介×激辛の組み合わせではなく “味噌×魚介×激辛„ であるところは大きな違い。
めん1.5倍を超える「超大盛りスーパーカップ」といえば、直近だと今年9月8日に「横浜家系豚骨醤油ラーメン」と「濃厚豚醤油ラーメン」をリリースしており、もうすこし遡ると「たらこ注意報 たらこ味塩ラーメン」や「豚骨醤油ラーメン 関西風から関東風」などもあったので、これがブランド初の「超大盛り」ではないけれど、ポイントは商品名に “2.0倍„ の文字が入っているか否か。
「横浜家系豚骨醤油ラーメン」と「濃厚豚醤油ラーメン」は2.0倍を超える “めん130g„ だったので、商品名は2品とも「超大盛りスーパーカップ ○○ラーメン」となっていたのですが、今回の「鬼辛みそラーメン」は「たらこ注意報 たらこ味塩ラーメン」や「豚骨醤油ラーメン 関西風から関東風」と同等のボリュームです。あと、実食前に触れておきたいのが「鬼辛」と「節の一撃」について。

エースコックの「鬼辛」といえば、2014年(平成26年)5月12日発売の “驚き&やりすぎ„ EDGE(エッジ)シリーズ第2弾「EDGE 鬼辛焼そば(カップ焼そばに激辛スパイス入れすぎた件)」に始まり、続けて「EDGE 鬼辛とんこつ醤油ラーメン(カップ麺にも激辛スパイス入れすぎてみた)」「タテロング EDGE 鬼辛とんこつラーメン(シゲキたりてます?)」「EDGE 鬼辛アブラそば(激辛スパイス盛りましょう)」を市場に投下。
また “メニューの持つおいしさの代表要素をとことん高めた„ MEGA(メガ)シリーズからも「MEGA辛 濃厚鬼辛麻婆麺」や「MEGA辛 濃厚鬼辛キムチラーメン」などもリリースしているのですが、ここで引き合いに出しておきたいのが「スーパーカップ」ブランド初となる “鬼辛„ を冠した「スーパーカップ大盛り 鬼辛焼そばRED」(2022年3月7日発売品)で、そのパッケージにも同じようなフォントで “節の一撃„ と書かれていたなと。
かくして「鬼辛」や「節の一撃」についても初めて採用された表現ではないけれど、鰹節粉×唐辛子入りの “辛節ふりかけ„ を別添した味噌ラーメンは「EDGE」や「MEGA」からも商品化されなかったフレーバーで、大型カップめんのパイオニア「スーパーカップ」としても初めての挑戦。

また開封口には “非常に辛い味わいにつき、小さなお子様や辛いものが苦手なお客様のご飲食はご注意ください„ という激辛系のカップラーメンで定番の警告文が記載されており、なおかつ特に辛さを強調しているため、辛味の強さにも注目しながらレビューします。
開封

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「液体スープ」と「ふりかけ」2種の組み合わせで、該当のニュースリリースには “ポークをベースにジンジャーやガーリックなどの風味を加えた味噌ラーメンスープです。別添のふりかけを加えることで、辛さと鰹の旨みが食欲をそそる鬼辛な味わいに仕上げました„ との商品特長を記載。

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の3分となっているのですが、ちょっと不安なのが「超大盛りスーパーカップ2.0倍」だからこそのボリューム感。幅と厚みを見る限り、3分きちんと守れば不具合なく戻ってくれそうな雰囲気ではあるものの、問題は “めん120gでも最後まで飽きずに楽しめる耐久性が備わっているのか„ どうか。それと、メーカー希望小売価格についても触れておかなければいけません。
2025年12月現在、スーパーカップ1.5倍の定番フレーバーはコンビニ限定の「ブタキム」(271円+税)と「スーパーカップミニ」(146円+税)を除いて240円(税別)となっているのですが、今回の「鬼辛みそラーメン」は348円(税別)の高価格帯。途中で例に引いた「たらこ注意報」や「関西風から関東風」と同じ希望小売価格ではあるものの、めん130gの「超大盛りスーパーカップ」は298円(税別)でしたから、すこし複雑な気分。
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名:超大盛りスーパーカップ2.0倍 節の一撃 鬼辛みそラーメン 製造者:エースコック株式会社 製造所:+W 関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816−175) 内容量:164g(めん120g) 商品コード:4901071408831(JAN) |
| 発売日:2025年12月15日(月) 実食日:2025年12月16日(火) 発売地域:全国 小売価格:348円(税別) |
| 麺の種類:油揚げ麺 スタイル:寸胴型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:650ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(液体スープ・ふりかけ2袋) |
原材料名とアレルギー表示
| 【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(みそ、豚脂、ポークエキス、ガーリックペースト、植物油脂、食塩、ポーク調味料、オニオンペースト、魚介エキス、酵母エキス、香味油、ジンジャーペースト、たん白加水分解物、唐辛子)、ふりかけ(唐辛子、カツオブシパウダー、粉末みそ、ポーク調味料、魚介調味料、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、ソルビット、香料、増粘多糖類、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、酒精、カロチノイド色素、甘味料(カンゾウ)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・牛肉・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始

別添の小袋は3袋すべて後入れなので、それらを取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと3分。そして時間になったら「液体スープ」を入れるわけなんですけれども、パッケージの調理方法を見ると “フタをして3分で液体スープを入れてよくかきまぜ、ふりかけ2袋をかけてお召し上がりください„ との記載があります。

東洋水産のカップ麺「推しの一杯 NAKAMURA かけそば塩」のレビューでも触れましたが、このような調理方法が記載されている商品は注意が必要で、今回の場合は “ふりかけを入れてからは混ぜないことを推奨„ しています。んな細けぇことを‥‥などと思われるかもしれませんけど、体感的な部分けっこう変わってきますからね。
というわけで、全体の辛さレベルについてはもちろん、ふりかけを投入する前の味わいやコストパフォーマンスについても注目しつつ「めん」「スープ」「ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
| 栄養成分表示:1食(164g)あたり |
| カロリー:664kcal たん白質:17.1g 脂 質:24.6g 炭水化物:93.5g 食塩相当量:8.3g (めん・かやく:2.6g) (スープ:5.7g) ビタミンB1:0.64mg ビタミンB2:0.83mg カルシウム:544mg |
| 参考値(調理直後に分別した値) 熱量:664kcal(めん・かやく:534kcal)(スープ:130kcal) |
| ※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん


おっ?
「超大盛りスーパーカップ」(めん130g)の「横浜家系豚骨醤油ラーメン」と「濃厚豚醤油ラーメン」には、それぞれ配合が異なる熱湯5分の油揚げ麺を搭載していたので、そこからの使い回しでないことは確か。もうすこし遡って「超大盛りスーパーカップ2.0倍」(めん120g)の「たらこ注意報」や「関西風から関東風」には熱湯3分の油揚げ麺を搭載していたので、そっちのテンプレを使い回しているのかと思いきや‥‥

原材料名に記載されている「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ」の表示は並びまで完全に一致するのですが、ひとつ驚いたのが耐久性の高さ。ぜんぜん伸びねーじゃん! ってほど革命的な質感ではないけれど、食べ始めは適度な噛み応えと強めの反発性に加え、しっかり噛み込むと内側から弾けるように切れる潔さも心地好いポイント。ただ、どうせ4、5口くらいまでが限界でしょ‥‥?
などと思いきや、なんのなんの。もちろん時間の経過に伴い食感は劣化していきますが、その変化は過去の「超大盛りスーパーカップ2.0倍」と比較して緩やかで、きちんと最後まで(よほど時間をかけて食べない限り)適度な弾力は残ります。それと熱湯を注ぐ前の余談なのですが、なんかマクドのフライドポテトみたいなニオイが漂ってきたんですよね。おそらくロットの関係だとは思いますけど、めっちゃフライドポテトでした。
スープ


濃いめの味噌汁すね
撮影+実食用とは別に同じ商品を用意していたので、1食目を食べ終えてから再び調理し、撮影なしで「液体スープ」単体の味を確かめてみたところ、しっかり出汁(だし)を効かせた濃いめの味噌汁みたいな。乱暴な例えですけどw ラーメンのスープといえばの動物油脂は目立っておらず、ニンニクやショウガのアクセントが特筆して目立っているわけでもない、ほんと濃いめの味噌汁って感じで。ただ、ふりかけを入れた途端に激変——。
ふりかけ


カツオもトウガラシもパワフル
水色の小袋に充填されていた「ふりかけ」の内訳は “唐辛子、カツオブシパウダー、粉末みそ、ポーク調味料、魚介調味料、ねぎ„ なので、ふりかけというよりも「粉末スープ」的なアイテム。なかでも唐辛子とカツオブシパウダーの影響が凄まじく、バッチバチに効いた魚粉のパンチも然る事乍ら、この時点で辛味の強さは他社でいうところの “辛さレベル3〜3.5„ くらいには余裕で到達していると感じたほど。

片や銀色の小袋に充填されていた「ふりかけ」は、潔いほどに赤唐辛子100%だったので、寿がきや食品の「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」を辛さレベル5とするならば “辛さレベル4.5„ くらいの激辛仕様。ハバネロ特有のクセやブート・ジョロキアに由来する柑橘系の清涼感は皆無に等しく、トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラーなどに挙げられる強烈な痛みを伴うほどではないけれど、瞬発力と適度な持続力を持った辛さ。
それと、赤唐辛子特有の芳ばしさが印象的。例えるなら日本のスーパーマーケットなどで市販されている卓上調味料の一味唐辛子をドサッと入れたような、いかにも唐辛子味が全体に行き渡ることになるけれど、魚粉の荒々しさで一辺倒になることはありません。先に “ふりかけを入れてからは混ぜないことを推奨している„ と触れましたが、容器の底に魚粉が溜まりがちだったので、適度に混ぜながら食べたほうがいいかもしれない。
総評
超大盛り仕様とはいえ1食あたりの希望小売価格は348円(コンビニで購入した場合の税込価格は375.84円)なので、このインパクトなら「スーパーカップ1.5倍」のスポット商品(271円+税)でも成立したのでは——などと。また具材らしい具材は入っていなかったので、それらが星ひとつマイナスした理由になるのですが、鰹と唐辛子のインパクトは特筆すべきレベル。
そして思っていたよりも超大盛り麺に耐久性があったこと、またエースコックの変わり種にしては珍しくFD(フリーズドライ=真空凍結乾燥)のネギを採用していたので、そういった部分にも “こだわり„ が感じられる内容でした。コスパを重視すると手放しには評価できないけれど、超大盛りかつ強めの辛さと鰹メインの魚粉に抵抗さえなければ、一度は試してみても損はないかなと思います。【author・taka :a(大石敬之)】


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