どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年8月16日(月)新発売、日清食品のカップ麺「チキンラーメンビッグカップ 屋台のやきとり味」の実食レビューです。
63回目のバースデーは「屋台の人気メニュー」をチキンラーメン流にアレンジ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
チキンラーメンBIG 屋台のやきとり味
チキンラーメン(chickenramen)とは、日清食品を代表するインスタントラーメンのロングセラーで、日清食品の創業者である故・安藤百福(あんどう ももふく)氏が “天ぷら” の原理を応用して生み出した発明品。それが初めて正規の販売商品となったのは、まだ日清食品の商号がサンシー殖産だった1958年(昭和33年)8月25日、大阪中央卸売市場でのこと——。
うどん1玉あたりの相場が6円とされていた当時、チキンラーメンの値段は35円の現金売りだったので、なかなか取り扱ってくれる食品問屋に恵まれなかったそうですが、そこに目をつけたのが大阪中央卸売市場。また発売元には当初より三菱商事や伊藤忠商事、東食(現・カーギルジャパン)の3商社が名を連ね、瞬く間に1,300万食の生産を記録することになります。
チキンラーメン史上初の即席カップめん「チキンラーメンどんぶり」が発売されたのは、袋麺の誕生から30年以上先の1990年(平成2年)8月21日。その後、チキンラーメンの47周年を記念して開発されたのが縦型ビッグの「チキンラーメンビッグカップ」で、2005年(平成17年)8月22日の発売以来、様々な変わり種のスポット商品をリリースしてきました。
このページでレビューするカップ麺「チキンラーメンビッグカップ 屋台のやきとり味」は、2021年8月25日に63回目のバースデーを迎える「チキンラーメン」の周年記念商品で、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴うイベントの自粛が相次いでいる現在、自宅でも夏祭り気分が楽しめる『おうちで縁日気分! ひよこちゃん祭り』をテーマに開発された最新作。
たとえば「チキンラーメンビッグカップ」における最近の変わり種を例に挙げると、62回目のバースデーを記念した「てりやき味」に、ひよこちゃんが闇堕ちして話題になった「アクマのキムラー」ほか、ひよこちゃんフレンズ(ひよこちゃん、うしこちゃん、ぶたこちゃん)が協力して作り上げた友情の一杯「チキとん 鶏ガラペッパー豚骨味」など、なかなか攻めた商品を展開しているビッグカップ。
さらに遡ると「燻たまベーコンエッグ(ぐでたまコラボ)」や「チキフェス」「わさびチキン」「鶏白湯」「から揚げレモン&ペッパー」「卵黄だれ鶏つくね」「酉年記念 5つの鶏素材」「with シーフードBBQ」「かに玉風」「酸辣湯風」「担々風」「ベーコン&チーズ」「かきたま鍋風」「夏のプラスカレー」「RED」「BLACK」「HAPPYにゅうYEAR MILK」などなど‥‥。
なかには “炭火焼風の鶏つくね” や “炭火焼チキン” を採用した商品もありましたが、今回の「やきとり味」は「屋台の焼き鳥」をイメージした新作で、ビッグカップ史上初のテーマ。さらに標準どんぶり型の屋台メニュー「チキンラーメンどんぶり 屋台のじゃがバター味」と湯切りタイプの汁なしカップ麺「チキンラーメンどんぶり 屋台のソース焼そば」も同時に展開し、ラインナップを強化しています。
いずれも販売店を限定しているわけではないのですが、コンビニでの取り扱いはビッグカップが意欲的なので、それから詳しく掘り下げることにしました。ちなみに “初代・ひよこちゃんの誕生日は1991年(平成3年)7月の某日” なので、彼が還暦を超えたわけではありません。※余談ですが、それ以前の「チキンラーメン」では “ちびっこ” を、さらに遡ると “チーちゃんとキン坊” をトレードキャラクターとしていました。
開封
さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製炭火焼き風タレ」が1袋。フタの上や容器側面のパッケージには、ひよこちゃんがタレ付きの焼き鳥を持ったイラストが描かれており、しっかりと “やきとり” をアピール。おそらく土台は紛うことなく「チキンラーメン」だと思うので、けっこう組み合わせとしては間違いなさそうな雰囲気。
トッピングには大きめカットの鶏肉を筆頭に、カップヌードルなどにも使われているスクランブルエッグ、フリーズドライのネギと「チキンラーメン」にピッタリなラインナップ。鶏肉に焼き目などは施されていませんが、日清食品のニュースリリースには “ジューシィな炭火焼きチキン” とあったので、たまたま焼き目の薄い個体を引いてしまったようです。
ちなみに筆者はローソンで購入してしたのですが、その次に立ち寄った「ファミリーマート」で “ひよこちゃんオリジナルレジャーシート(デザイン全2種)がもらえるキャンペーンを実施していた” ので、これからコンビニで買う予定の方は、圧倒的にファミリーマートでの購入がオススメ。
今回の「チキンラーメンビッグカップ 屋台のやきとり味」はもちろん、定番の「チキンラーメンどんぶり」や「カップヌードル」も対象商品に含まれていたので、詳しくはファミリーマート店舗にて確認してください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:チキンラーメンビッグカップ 屋台のやきとり味 製造者:日清食品株式会社 製造所:S・関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:87g(めん80g) 商品コード:4902105268674(JAN) |
発売日:2021年08月16日(月) 実食日:2021年08月19日(木) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:232円(税込) 希望小売価格:220円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙 湯量目安:420ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(特製炭火焼き風タレ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、しょうゆ、食塩、チキンエキス、香辛料、糖類、香味調味料、卵粉、デキストリン、オニオンパウダー)、かやく(味付鶏肉、味付卵、ねぎ)、スープ(しょうゆ、糖類)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸Ca、かんすい、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は “しょうゆベースのチキンスープで味付けした” 芳ばしい「チキンラーメン」の油揚げ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。実は定番の「袋麺」に使われている油揚げ麺と「チキンラーメンどんぶり」並びに「チキンラーメンビッグカップ」の麺は原材料が違うため、それぞれベストな状態に仕上がるように微調整しているようです。
あとは熱湯を注いで3分間、後入れの「特製炭火焼き風タレ」をフタの上で温めながら待ち、時間になったら小袋の中身を加え、容器側面の調理方法には “よくまぜてできあがり” とありますが、混ぜる前と後の変化が気になるところ。わりと大人しい仕上がりの見た目に反し、タレを入れた瞬間に漂ってくる、液体しょうゆ特有のフレッシュな香りと炭火焼き風の香りが印象的。
念のため原材料名を確認してみたところ「スープ(しょうゆ、糖類)」の表示があったので、これが「特製炭火焼き風タレ」の原材料とみて間違いありません。はたして “やきとり味” に仕上がっているのかどうか、それを入れる前の味にも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(87g)あたり |
カロリー:398kcal たん白質:10.1g 脂 質:16.7g 炭水化物:51.7g 食塩相当量:5.7g (めん・かやく:2.8g) (スープ:2.9g) ビタミンB1:0.34mg ビタミンB2:0.41mg カルシウム:131mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:398kcal(めん・かやく:360kcal)(スープ:38kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
実は微妙に麺を変えているチキンラーメン
すべての源流となる袋麺の「チキンラーメン」と比較して「チキンラーメンどんぶり」と「チキンラーメンビッグカップ」の油揚げ麺に “たん白加水分解物” は使用しておらず、さらに「チキンラーメンどんぶり」の油揚げ麺に関しては “卵粉” も使っていない(「チキンラーメンビッグカップ」には卵粉を使っている)というのも大きな違い。
「チキンラーメンビッグカップ」の麺については体感的に袋麺よりも味付けが控えめで、後述するスープの味も優しくなるのですが、けっして薄味というわけではありません。今回は「特製炭火焼き風タレ」を別添していますが、それを入れる前はチキンラーメンの持つ繊細な部分が楽しめて、さらに粉末スープやタレで味に変化を付けられる骨組み。
とはいえ毎度お馴染み吸水性に優れているため、カップヌードルばりに柔らかくなりやすく、あまり耐久性のある麺ではないのですが、その儚さも「チキンラーメン」の魅力といっても過言ではありません。いつも通り熱湯3分ちゃんと待つもよし、ちょっと早めに開けてカタめの食感を楽しむもよし、あえて長めに待って伸ばすもよし、お好みのタイミングでどうぞ。
スープ
ちゃんとチキンラーメンだけど “いつもの味” じゃない
たまに粉末スープ入りの変わり種も出る「チキンラーメン」ですが、そういった仕込みはなく、別添の「特製炭火焼き風タレ」を入れる前のスープは “しょうゆベースのチキンスープで味付けしたチキンラーメンの麺から滲み出る” 例のテイスト。なんというかアレですね、久々に食べると異様に美味しいw
ただ、前述のようにチキンラーメン(袋)と比較して「ビッグカップ」の油揚げ麺から滲み出るスープは優しく、ふわっと丸みを帯びているというか、まったくといっていいほど尖った要素がありません。しかし、そこに別添の「特製炭火焼き風タレ」を加えると‥‥
中身はサラッと粘度が低かったので、コンビニの焼き鳥みたいに高粘度のタレではなかったのですが、液体しょうゆ特有のキレで味の輪郭が調うだけでなく、ほどよい糖類の甘さで深みを出し、なるほど芳ばしい炭火焼きの風味がプラスされるのがポイント。やきとり味というのも無理やりではなく、炭火で炙ったような風味にチキンの旨みが重なった結果、着地点としては悪くありません。
日清食品の甘辛い系は、いやに人工的な甘さを強調してくるパターンも珍しくないのに対し、そこが気になることはなかったので、これなら大人の男性や還暦以上の方でもナチュラルに楽しめそうな仕上がり。パッケージは可愛いらしいデザインなんですけど、中身は大人っぽいというか、想像していたよりも硬派な味わいです。
具材
安心と信頼の組み合わせ
いずれの具材も従来の「チキンラーメンビッグカップ」に使われてきたトッピングなので、まったく斬新ではないのですが、それだけにスープとの親和性は高く、間違いない組み合わせ。前述の「特製炭火焼き風タレ」に液体しょうゆのキレがあったので、スクランブルエッグの優しい甘さが心地よく、ネギもフリーズドライで適度な主張が好印象。
あらためて調理後に確認すると、炭火焼チキンには部分的に焦げ目が見られたのですが、別添の「特製炭火焼き風タレ」を絡めて食べたところで焼き鳥っぽさはなく、いつもの蒸し鶏に近い食感。とはいえ同社の「謎肉」ほどジャンクな具材ではないですし、精鋭を揃えた無駄のないラインナップでした。
総評
これまでに培ってきた「チキンラーメン」の魅力を損なわないように、オリジナルとの相性に配慮した具材を合わせ、炭火焼き風のタレを別添することで本家とは違う個性を演出しつつ、それでも “チキンラーメンらしさ” は忘れない仕上がり。それと思っていた以上に硬派な味だったので、けっこう大人っぽい商品なんだなー、というのはプラスの意味で裏切れた部分。
「チキンラーメンビッグカップ 屋台のやきとり味」の販売店は、全国のコンビニやスーパーマーケット、ドラッグストア、ディスカウントストアなども対象ですが、ファミリーマートで購入すると「ひよこちゃんオリジナルレジャーシート」がもらえるので、ファンの方は最寄りのファミリーマートを優先してチェックしてください【author・taka :a(大石敬之)】